柏島 (カ行-1)総集編 diving-photo‐tsubuankun

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科学的にも物理的にも天才!あどけないカイカムリさん? 柏島 

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  • 岩の間に挟まっているカニさんのように見えるのは自分の体を隠すために貝殻・海綿・海藻などを背負うというとてもユニークなカイカムリさんではないでしょうか?・・・小さく円らな瞳でこちらをじっと伺っていますが「上手に隠れているのかな?見つかっていないかな?逃げたほうがいいかな?」などと試行錯誤をしながら腕をしっかりと組んでいます・・・カイカムリさんは甲羅の上に帽子のように物を乗せることからカムリ(冠)という名前がつけられました・・・このカイカムリさんもサンゴのかけらのようなものを被っていますが種類によっては海綿を切り取って背負う職人技を持ったカイカムリさんもいます・・・カイカムリさんは世界で約40種以上確認されており日本だけでも十数種が確認されているとても多様なカニさんの仲間なのです。
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  • このカイカムリさんは私のことを危なくない生き物と認識してくれたのか元気にウゴウゴウゴと動き出しました・・・このカイカムリさんが足を踏ん張っている場所は赤い海綿でしょうか?・・・頭に乗っけている赤いものと似ているのでもしかしたら足場の赤い海綿を上手に切り取って頭に乗っけたのでしょうか?・・・カイカムリさんが目柄を私のほうにキューっと伸ばして口を開けて何か話しかけているように見えますね・・・「この赤い帽子似合ってるでしょ?私が作ったんだよ~!今から食事をするけど近くで見てる?でも邪魔はしないでね!」・・・丸い体に見事にフィットしている赤い帽子ですが上手に作りましたね!・・・このカイカムリさんもこの赤い帽子がかなり気に入っているようです。
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  • 何か食べているようですが赤い海綿でも食べているのでしょうか?・・・カイカムリさんは肉食寄りの雑食性で海底で見つかる動けない・動きの遅い生き物を中心に食べているそうです・・・①動きが遅くて捕まえやすい小さな貝類・二枚貝②柔らかくて食べやすいゴカイ・多毛類③動きはあるけどエビなどの小型の甲殻類④主食ではないようですが海綿の一部⑤掃除屋としての役割を果たす死骸(デトリタス)などです・・・カイカムリさんのハサミは小さめだけどとても器用で細かい餌をつまんで食べるのが得意です・・・逆にカイカムリさんの天敵はどなたなのでしょうか?・・・①ハタさんやカサゴさんなどの肉食魚ですが海綿などを背負っていると岩のかけらに見えるため回避率は上がります・・・②甲殻類の天敵として有名なタコさんは嗅覚と触腕で探すため擬態していても見つかることがあり見つかったらほぼ勝ち目がありません・・・③同じ甲殻類でもガザミさんなど大型のカニさんは力の差が大きいので食べられてしまいます。
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  • カイカムリさんの最大の特徴である海綿・貝殻・海藻を背負うことは単なるお洒落ではなく生存戦略の核心である天敵から身を守るための行動で甲羅が小さいカイカムリさんにとっては重要な防御となるのです・・・海綿を背負うと岩や海藻の塊に見えるため天敵の視覚を欺くという効果が高いカモフラージュであったり海綿には毒性・苦味・嫌な匂いを持つ種類が多いのでそれを背負うことで食べられにくくなるという化学的な防御にもなります・・・また貝殻や硬い海綿は噛まれた時のクッションになるという物理的な盾ともなるのです・・・ちなみにカイカムリさんの生活スタイルは夜行性で夜に活発に活動しますが昼は岩陰や海綿の中でじっとしていることが多いようです・・・また海綿が大きくなりすぎると自分で切って調整したり背負い物が壊れたら新しい海綿を探し加工して背負い直すなどメンテナンスを欠かしません・・・脱皮の時は背負い物を捨てますが脱皮後は柔らかくて危険なのですぐに新しい海綿を探して背負う行動が見られます・・・カイカムリさんは小型で弱いため広い縄張りを持たず岩場の隙間を転々と移動しながら生活しています。
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  • 日本で見られる代表的な種類を紹介します・・・①カイカムリさんは最もよく知られる種類で海綿や貝殻を背負い甲羅は丸くて大きさは2〜3cmと小型です・・・②オオカイカムリさんは名前の通り甲幅5cm前後と大型のカニさんで背負う海綿も大きく存在感があり深場にも生息しています・・・③ヒメカイカムリさんは小型で可愛い種類ですが海綿をきれいに切り取って背負う職人タイプで甲羅の模様が繊細です・・・④アカカイカムリさんは赤みがかった体色が特徴でサンゴ礁域にも多く背負う海綿も赤系になることが多いようです・・・⑤シロカイカムリさんは白っぽい体色をしていて背負う海綿も白〜淡色で擬態が上手く砂地や岩場に多いようです・・・⑥トゲカイカムリさんは甲羅に小さなトゲがありますが海綿を背負うとトゲが隠れて丸く見え深場に多い種類です・・・⑦ミナミカイカムリさんは南方系の種類で沖縄・奄美など暖かい海に多く色鮮やかな個体もいます・・・カイカムリさんたちの共通ポイントは海綿・貝殻・海藻など種によって背負い方や好む素材に違いがありますが擬態の天才だということです。
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カイメンカクレエビさんの仲間でいいのかな? 柏島

  • サンゴの上に載っているクリクリとした丸い小さな生き物はエビ目テナガエビ科カイメンカクレエビ属のカイメンカクレエビさんの仲間だと思うのですが違いますかね?・・・残念ながらピントが合っていてもよくわからないのにこの写真は特にピントが合ってなくて小さいエビさんであることは間違いないのですが何という方なのでしょうか?・・・申し訳なく思っていますがもう少しダイビングと写真の腕を磨いてピントのきっちり合った綺麗な写真を撮らないといけないですね・・・この写真のエビさんは身体が透明で身体の中が透けて見えますが足とハサミ脚と眼が何となくある事はわかりますかね?・・・なんだかちょっと黄色い顔をしてこちらを向いている猫のようにも見えますが身体の中の卵の様な黄色いものがちょうど眼の後ろの所で透けているからそのように見えるようです。
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  • 下の写真ではカイメンカクレエビさんの丸っこいフォルムに左のハサミ脚より右のハサミ脚の方が大きいようですが小さなハサミ脚が付いているのがわかりますよね?・・・それからこのカイメンカクレエビさんは身体が透けていてお腹に卵を抱えているように見えますが如何でしょうか?・・・おそらく卵だと思うのですがもうすぐ赤ちゃんが生まれるのでしょうか?・・・エビ・カニ類は時期が来ると海中に幼生を放出しますがゾエアと呼ばれ頭胸部と腹部からなり胸部の3対の付属肢を使って泳ぐことができます・・・頭胸部を覆う背甲には鋭い棘状の突起を持つのが普通のようです・・・正面に見える黒い点のようなものが目だと思いますが左側にも黒い点がありますのでおそらく他に何匹かカイメンカクレエビさんがいるようです!・・・何度も言いますがピントが合っていなくて何かエビらしいものがいるとしかわからず誠に申し訳ございません。
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  • 下の写真では右側に大きいカイメンカクレエビさんと左側に小さいカイメンカクレエビさんが2匹並んでいるようですがオスとメスでしょうか?・・・よくわかりませんがエビさんはだいたいが大きいのがメスで小さいのがオスなのでおそらくこの小さい左側のカイメンカクレエビさんがオスで右側の大きなカイメンカクレエビさんがメスですね・・・それとももしかしたらペアでは無く親子なのでしょうか?・・・やっぱり右側の大きなカイメンカクレエビさんのお腹の中に透けて見える粒粒は卵の様なのでお母さんですね・・・それにしてもエビさんと言うよりはダンゴムシさんのようにずんぐりむっくりの何とも不思議な形をしたカイメンカクレエビさんですね・・・無事卵を生んでかわいい赤ちゃんを残してください。
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  • 下の写真のカイメンカクレエビさんはモゾモゾモゾと動きながら「もう写真は良いでしょ!そろそろお家に帰ります!」と逃げていく後ろ姿を撮ったものですがお尻がぷっくりしていて丸くてかわいいですね・・・失礼いたしました女性のカイメンカクレエビさんなのにうっかりしてお尻の写真を取ってしまいました・・・「失礼な人ね!女性のお尻を撮影するなんて!」ってカイメンカクレエビさんが怒ってなければいいのですが・・・それにしてもお腹の中いっぱいに卵をパンパンに蓄えていますがカイメンカクレエビさんの消化器とかはどうなっているのでしょうか?・・・何はともあれこのエビさんが結局カイメンカクレエビさんなのかどうかよくわかりませんでしたがこのエビさんがカイメンカクレエビさんに似ていることは間違いないようです。
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カゴカキダイさんはベテランの籠担ぎさんなのかな? 柏島

  • みんな同じ方向を向いているのかと思ったらよく見ると右向いたり左向いたりで統一性のないスズキ目カゴカキダイ科カゴカキダイ属のカゴカキダイさん達です・・・カゴカキダイさんの身体の色は黄色~灰色で体には斜めの5本の黒色縦帯があり上の2本は背鰭後端に達しています・・・カゴカキダイさんの体は平たく体高がありプロポーションはチョウチョウウオの仲間のように見えますが実は異なるグループでメジナさんやイスズミさんなどと近縁とされています・・・かつてはカゴカキダイさんはチョウチョウウオ科に分類されていましたたが稚魚がトリクティス期を経ないため現在は独立した科に分類されているそうです・・・でもカゴカキダイさんはメジナさんやイスズミさんとは全然形が違いますし見た感じは正にチョウチョウウオさんです。
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  • カゴカキダイさんは潮通しのよい岩礁帯などで写真の様に小さな群れを作って泳いでいる所を見かける昼行性の肉食魚です・・・カゴカキダイさんの稚魚は表層で生活していて10mm以下では無色透明ですが12mmを超える頃になると特徴的な斑紋が現れて他種との識別ができるようになります・・・やっぱり小さい時は黄色と黒で派手に目立たない方が良いという事なのでしょうか?・・・それからカゴカキダイさんは後頭部から背鰭起部にかけて急激に盛り上がっていますがその姿から肩が異常に盛り上がった江戸時代の駕籠かきになぞらえて名前が付けられたそうです・・・カゴカキダイさんなかなか威勢の良い名前をもらいましたね・・・またカゴカキダイさんは派手な衣装を着ているので美味しくないと思われがちですが実は真鯛よりも美味しいという噂で皮下に蓄えられた脂に甘みがあり歯ごたえのある半透明の白身をしておりそれはそれは美味しいお魚さんなのだそうです。

瞳が澄んでいて爽やかな印象を醸し出しているカサゴさん? 柏島

  • 磯釣り行くとよく根に潜んでいるので仕掛けを岩場に引っ掛けて地球を釣らないように注意しながら釣っているスズキ目フサカサゴ科(メバル科)カサゴ属のカサゴさんです・・・カサゴさんは夫婦仲がいいのか一匹釣れると必ず2匹目も釣れますがその時の状況を考えるとカサゴ夫婦の深いつながりの情景が目に浮かびます・・・先だったお父さん(お母さん)を岩場の陰から見守りながら「私も一緒に行くから待っててね~!」と直ぐに釣られるようにエサが来るのを待っています・・・あまりじっくりと観察したことがなかったのでカサゴさんは地味なお魚さんかと思っていましたが近くで見ると表情豊かで何故か切ない愛情を感じ新鮮な感覚です・・・カサゴさんは大きなものでは30cm程に成長し頭でっかちで頭部や背鰭や尻鰭には鋭いトゲがありますが食べるととてもおいしいのでです。
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  • カサゴさんを近撮してみてわかったのですが刺さるとひどく痛むのもよくわる様な鋭い棘がいっぱいあるんですねえ・・・注意しないと痛い目に合いますが「素手でつかめるものならつかんでみろ!」とでも言っているよなふてぶてしい表情のカサゴさんです・・・カサゴさんの和名は頭部が大きく笠をかぶっているように見えることから笠子に由来すると考えられていたり皮膚がただれたように見えることから瘡ができたような魚との意味での瘡魚が語源であるとする説などもあります・・・カサゴさんの身体の色は一般的に茶色にまだら模様が入ることが多いのですがアップで見てみるとかなり複雑な模様になっています・・・そんな体の模様に反して写真のカサゴさんの黄色く縁どりされた瞳の奥に光る逞しい生命力と美しさを感じます。
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  • カサゴさんの身体の色は個体差が大きく赤みが強いもの暗褐色なものとバリエーションが豊富なお魚さんですが郷に入れば郷に従えで自分が住んでいる環境によって体色を変えることができるのでしょうか?・・・よく似たお魚さんにカサゴ目メバル科メバル属のメバルさんがいますがメバルさんに比べると眼が小さく口が大きい点で見分けられるカサゴさんです・・・話は変わりますがカサゴさんがスズキ目でメバルさんがカサゴ目ってどういう事なのでしょうか?・・・下の写真のカサゴさんはガンガゼさんの鋭い棘の裏に隠れてこちらの様子をじっと伺っていますねえ・・・「ここまで来れるのかな?ガンガゼさんの棘はすごいぞ!近づけるものなら近づいてみろ!」とでも言っているようですがそう言いながらも逃げる態勢をちゃんと整えているカサゴさんの姿は愛くるしいです。
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  • カサゴさんとメバルさんはよく似ていますがその違いは・・・カサゴさんは目が小さくて頭が大きく厚みがあって丸っこい体をしています・・・カサゴさんは海岸近くから水深200 mくらいまでの岩礁域の海底で留まって生活することが多く昼は物陰に潜みメバルほど泳ぎ回らないのですが夜になると餌を探して泳ぎ出します・・・カサゴさんの身は脂がのっていて鍋料理・味噌汁・塩焼き・煮付けなど色々な料理に使われるとてもおいしいお魚さんです・・・メバルさんは眼が大きくて頭が小さく厚みがあまりない体形をしています・・・メバルさんは海岸近くの海藻が多い岩礁域に群れをなしカサゴさんのように底にとどまらず泳ぎ回っていますが垂直に切り立った岩場に沿ってホバリングするように立ち泳ぎすることもあります・・・メバルさんの味はタンパクで脂が少なくあっさりしていますがメバルさんももちろんおいしいお魚さんですよ!
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カザリイソギンチャクエビさんの紫と白の点線結んだら! 柏島

  • ウニョウニョと動くイソギンチャクさんの触手の中を探すのってあまり気持ちのいいものではないかと思いますがイソギンチャクさんの触手の中を注意深く探すとこのテナガエビ科ホンカクレエビ属のカザリイソギンチャクエビさんが隠れていることがよくあります・・・イソギンチャクさんの触手の大きさからもお分かりになると思いますがカザリイソギンチャクエビさんは2cmくらいしかない小さなエビさんなのでなかなか見つけにくいのですがいますよ・・・カザリイソギンチャクエビさんの身体は透明で眼と眼の間に白い帯があるのが特徴ですが下の写真ではその白い線がよくわかります・・・ このカザリイソギンチャクエビさんはお魚さんから食べられない様に身を守る安全なすみかとしてイソギンチャクさんを利用していますが当然ながらイソギンチャクさんともいい関係を築いています。
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  • カザリイソギンチャクエビさんは恥ずかしがり屋なのか臆病なのかよくわかりませんがカメラを向けるとすぐにイソギンチャクさんの触手の中に隠れてしまいます・・・イソギンチャクさん自体もウニョウニョ動いてるしカザリイソギンチャクエビさんは直ぐに隠れてしまうしそれに身体が透明なのでピントも合わせにくいという事で写真を撮るのに苦労します・・・せめてカザリイソギンチャクエビさんがじっとしていてくれると助かるのですがこれは私のエゴですね!・・・それからカザリイソギンチャクエビさんはホシナシイソギンチャクエビさんとよく似ているのですが歩脚に紫色と白色の小斑点が散在するのがカザリイソギンチャクエビさんで歩脚に紫色と白色の小斑点が無いのがホシナシイソギンチャクエビさんでここで区別できます・・・ホシナシイソギンチャクエビさんの身体の色もやや赤味がかった透明で腹部の腹面に1本の白色の縦線があり左右の眼の間には白い横線を持っています。
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  • イソギンチャクさんも多種多様ですがサンゴイソギンチャクさんは先端が膨らむタイプの触手を持つイソギンチャクさんでタマイダタダキイソギンチャクさんと見た目が非常に似ているため区別が難しいです・・・一般的には触手の先端が乳首状の形をしていてピンク色のものをサンゴイソギンチャクさん丸いものをタマイタダキイソギンチャクさんと区別するそうです・・・カラーバリエーションは褐色系をベースに蛍光グリーンやレッドになる美しい体色のものも存在します・・・またサンゴさんとイソギンチャクさんは似ている部分もありますがサンゴさんとイソギンチャクさんの簡単な違いは骨を持つか持たないかの違いだそうです・・・イソギンチャクさんは骨格を持っていないので揺らめいているだけですがその姿はサンゴさんのソフトコーラルの種類と似ている為間違われやすいようです。

ガラスハゼとは?透明な体の魅力・生息環境! 柏島

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  • 棒のような海藻の下側に隠れるように赤い体をしたお魚さんが2匹見えますがこの方達はスズキ目ハゼ科ガラスハゼ属のガラスハゼさんでしょうか?・・・ガラスハゼさんの大きさは約3cmの極小サイズでムチカラマツ類やヤギ類に付いて生活していガラス細工のような繊細な姿をしています・・・ガラスハゼさんの特徴ですが体がほぼ透明で光を当てると縁がきらめき骨格や内臓がうっすら見えるほど澄んでいます・・・また体側に赤褐色の横帯が6本ほどあり目の周りが鮮やかなオレンジ色で黒目がはっきりしています・・・ガラスハゼさんの生態ですがムチカラマツなどに単独またはペアで着生して生活し比較的同じ場所にとどまりやすく逃げにくいため観察しやすいお魚さんではあります・・・でも正面からのどや顔ショットを撮ろうとすると反対側にシャシャシャっと隠れてしまういけづなガラスハゼさんなのです。
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  • ガラスハゼさんのペアはムチカラマツ上で出会い・求愛し産卵して卵保護しながら一生を終えるという完結した生活を送ることが知られています・・・日本にはガラスハゼ類が9種ほどいるという話ですが実は水中写真家でも研究者でも沼と言われるくらい識別が難しい分野だそうです・・・日本のガラスハゼ類はなぜ識別が難しいのかその理由は大きく3つあります・・・①ガラスハゼ類はそもそも体が透明で識別ポイントになる横帯・点列・鱗の有無などが光の当たり方で消えたりして模様が見えにくいということです・・・②同じ種でも住みつくムチカラマツやトゲナシヤギやウミトサカなどヤギ類の種類で色味や雰囲気が変わるのです・・・③背鰭の棘の本数や体側の点の位置や吻の長さなど種間差が微妙すぎるなど写真だけでは判断しづらい特徴が多いということです。
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  • ガラスハゼさんの主な特徴は最も一般的に見られムチカラマツに付き体側に薄い横帯があります・・・オオガラスハゼさんは体がやや太く大きく目の後ろの模様が濃いようです・・・ホソガラスハゼさんは体が細長くヤギ類の枝に沿って泳ぐこともあります・・・アカメガラスハゼさんは目が赤く体側に細かい点列があります・・・。シボリイソハゼさんは体側に縞模様があり宿主依存で色が変わります・・・ミナミガラスハゼさんは南方系で透明度が高く細身となります・・・ヤギガラスハゼさんはヤギ類の枝に沿って生活し細い体をしています・・・トゲナシガラスハゼさんはトゲナシヤギ類に付き体色が淡い感じです・・・実際には9種というより未記載種を含めて10種以上いる可能性が高いと言われています。
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  • 専門家レベルでも識別は難しいので現場でのざっくりした識別のコツについて紹介します・・・①付いているヤギの種類で見分けます・・・ムチカラマツ系はガラスハゼさんまたはオオガラスハゼさんでウミトサカ系はホソガラスハゼさん系でトゲナシヤギ系はトゲナシガラスハゼさん系の未記載種です・・・次に②体の太さ・長さで判断します・・・太くてしっかりしていればオオガラスハゼさんで細くてスリムならばホソガラスハゼさん系となります・・・③目の色・縁取りで判断する場合はオレンジが強ければガラスハゼさんで赤みが強ければアカメガラスハゼさんです・・・④体側の点列の有無で判断する場合は点がはっきりしていればアカメガラスハゼさんでほぼ無地ならばガラスハゼさんやオオガラスハゼさんとなります。
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  • ムチカラマツ系であるムチカラマツ・ムチヤギ類は一本のムチ状のヤギに沿って生活しているガラスハゼさん類は体色が比較的はっきり出ます・・・ここに付くガラスハゼ類はガラスハゼさん・オオガラスハゼさん・アカメガラスハゼさん・未記載のムチカラマツ系ガラスハゼさんです・・・この中で太ければオオガラスハゼさんで細くて透明感強ければガラスハゼさんです・・・② ウミトサカ系であるウミトサカ類やウミアザミ類などの枝分かれした柔らかいサンゴに付くガラスハゼさん類は体が細く透明度が高い種が多いです・・・ここに付くガラスハゼ類はホソガラスハゼさん・ヤギガラスハゼさん・ミナミガラスハゼさんなどです・・・この中で体が極細であればホソガラスハゼさん系・枝の上を歩くように移動する場合はホソガラスハゼさんの典型行動で体側の模様が薄いか無地に近いハゼさんです・・・③トゲナシヤギ系である枝が細くポリプが小さいトゲナシヤギ類の扇状に広がるヤギに付き体色が淡く宿主に溶け込みますが未記載種が多く研究者でも識別が難しい領域です・・・ここに付くガラスハゼ類はトゲナシヤギ系ガラスハゼさんで体色が非常に淡く体側に細い縞模様が出ることもあり宿主の枝に沿って静止することが多いようです。
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ガラスハゼさんは透明な体をして恥ずかしがり屋さん?

  • スズキ目ハゼ科のガラスハゼさんは大きくなっても3cmほどの小さなお魚さんでその名のとおりガラス細工のような繊細で透明感のある体をしています・・・針金のようなムチカラマツさんやムチヤギさんというサンゴの一種を住処としてちょこまかちょこまか動き回っています・・・ムチカラマツさんやムチヤギさんを順に観ていけば結構な確率で見つけることができます・・・でも写真を撮ろうとするとすぐ反対側に隠れてしまういけずなガラスハゼさんです・・・カメラを向けないと隠れないのにカメラを向けると隠れるってどういうことなんでしょうか?・・・ガラスハゼさんは写真撮られるのが嫌いなのかもしかしてカメラにとられると魂を吸い取られるとでも思っているのでしょうか?
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  • 現在ガラスハゼさんの仲間は日本に9種類ほどいるそうでぱっと見同じように見えるのですがよく見ると少し違っています・・・ガラスハゼさんは住んでいる場所によって同じ種類でも色が違うこともありますので種類が違うのか同じなのか勉強しないとよくわからないですね・・・透き通った清楚で小さな体に体のわりに目がクリっと大きくガラスハゼさんのとぼけた表情が何とも言えません・・・ムチカラマツさんやムチヤギさんの上をちょこまかちょこまかと動き回る本当にかわいいガラスハゼさんです。
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  • それにしてもガラスハゼさんの身体ってすごく透けてますが身体の中まで見られて恥ずかしくないのでしょうか?・・・「ガラスハゼさん!なんでこんなに体が透けるようになったんですか~?」・・・と聞いてもガラスハゼさん本人にもわからないですよね・・・こんなに透けていてお腹が冷えて痛くなったりしないのでしょうか?心配になりますね!・・・ちなみにムチヤギさんは骨軸に節部と間節部が交互に並ぶことがなく一本のムチのように一続きになって分岐していません・・・骨軸は強く石灰化されているので固く弾力性がなくその髄部は大きくてその中が多房状に小室にくぎられることがありません・・・個虫は共肉中に完全に縮退して各個虫先端に蓋状構造を欠いていて個虫柄部をほとんど欠くのがムチヤギ科の特徴です。
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カワハギさんの赤ちゃんが僕をいじめないでねって! 柏島

  • シダの陰に隠れながらかなり怖がっているのはフグ目カワハギ科カワハギ属のカワハギさんの赤ちゃんですが過去に何かトラウマになるような事でもあったのでしょうか?・・・もしかしたら最近大きな大きなダイバーが知らない内に小さな小さなカワハギさんの赤ちゃんを驚かしたのかもしれないですね・・・でもカワハギさんの赤ちゃんの眼を見てみると怖いとは思いながらも私の事がちょっと気になるのかチラチラチラチラとこちらの状況を伺っている好奇心旺盛でかわいい表情をしています・・・子供の頃はこんなに小さくてかわいいカワハギさんの赤ちゃんなのに大人になると最大30cmほどにまで成長し身体はひし形で平たく背鰭の第1条と腹鰭は太く短い棘になって勇ましく成長します・・・カワハギさんのオスとメスの違いなのですがオスの背鰭の第2軟条は糸状に細く伸びるのが特徴なのでここでメスと区別できます。
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  • カワハギさんの赤ちゃんは体の色が青灰色や褐色で個体によって淡いまだら模様や黒っぽい縦縞が入ることがありますが写真のカワハギさんは褐色でまだら模様の赤ちゃんですが臆病そうな眼と小さなおちょぼ口がいい表情を醸し出しています・・・それにしても小さな小さな胸鰭も可愛いですよね!・・・カワハギさんは全身が丈夫でざらざらした皮膚で覆われていますがこの皮膚は料理の時にすぐに剥がせることからカワハギという和名が付いたそうですが別名は「ハゲ」「バクチ」などと呼ばれています・・・カワハギさんは口は小さいのですが中にはペンチの様な頑丈な歯があり食性は肉食性で貝類やウニや甲殻類など様々な小動物を餌とします・・・口に水を含んで砂地に勢いよく吹きつけ砂に潜った生物を巻き上げ殻に覆われたカニさんや貝類なども頑丈な歯で殻を噛み砕いて食べてしまいます。
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  • またエチゼンクラゲさんを集団で襲うことも観察されており砂中に生息するものよりクラゲさんはユラユラのんびりと泳いでいるので捕食しやすからなのかクラゲさんを好むことも確かめられています・・・しかしカワハギさん達がクラゲさんを集団で襲うなんて想像するとちょっと怖いですね・・・クラゲさんにとってはどうしようもない悲劇です!・・・そんなカワハギさんの赤ちゃんですが最初はシダの陰からなかなか出てこなかったものの少しずつ慣れてきたのか?それとも好奇心に勝てなかったのか?よくわかりませんが勇気を出してシダの陰から出てきました・・・カワハギさんの赤ちゃんも生き抜くためには無謀はいけませんがチャレンジすることは大切です・・・臆病なだけで何もしないのでは成長できませんものね。
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  • カワハギさんは砂底と岩礁が混じるような環境で暮らしていて昼によく活動していますがカワハギさんの赤ちゃんは夜になると海藻などを口にくわえて流されないように掴まって眠る習性があるそうです・・・このカワハギさんの赤ちゃんもこの小さな口で海藻をしっかり咥えて寝てる間に流されない様に一生懸命頑張っているのかと思うと微笑ましくて可愛いです・・・でもこの写真のカワハギさんの赤ちゃんはちょっと自信無げで始終うつむき加減ですのでもしかしたらかなり臆病なカワハギ君かもしれません・・・そんなカワハギさんの赤ちゃんですが頑張って砂地に勢いよくフン!と吹きつけ砂に潜った生物をいっぱい食べて早く大きくなってください・・・生存競争を生き抜くためには臆病なだけ可愛いだけではだめですからね!
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意外な弱点?賢いお魚さんも!頑張れ黒紫色のガンガゼさん!柏島

  • 海に潜ると黒紫色で凄いトゲトゲのガンガゼ目ガンガゼ科ガンガゼ属のガンガゼさんがごちゃっと集団で固まっている所をよく見かけます・・・ガンガゼさんの棘は長いものは30cmに達しガンガゼさん本体に比べて著しく長いのですが棘が全て長いという訳ではなく上向きの棘が長く体の下側の棘は短くなっているのです・・・こんな凄いトゲトゲのガンガゼさんですがひっくり返されると下側の棘は短く殻は薄くて脆いので容易に攻撃されてしまうのです・・・だからガンガゼさん達は互いに寄り合い棘を交差させてひっくり返されないように集団になるのです・・・またガンガゼさんは殻の表面に光を感じる眼点を持ち自分の体の上に何らかの陰がかかると棘を振り動かす防衛反応も行うそうです・・・確かに私が近づくと集団で針を振り動かしていましたがそういう事だったんですね。
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  • この長いガンガゼさんの毒棘の周辺には多くのお魚さんやエビさんが共生しているのが見られます・・・例えばお魚さんではヘコアユさんやヒカリイシモチさんやハシナガウバウオさんなどがいてエビさんではガンガゼカクレエビさんなどが挙げられます・・・今回は共生ではないと思いますがガンガゼさんの後ろに小さな小さなミナミハコフグさんのおちびさんが隠れていました・・・ミナミハコフグさんのおちびさんは可愛らしいのですが確かにこんな所に隠れられるとうかうかと写真も取れないですね・・・ガンガゼさんの長い刺は細くて鋭く先端は容易に突き刺さるのですが表面には逆刺がありかつ折れやすいのです・・・そのためほとんどの場合皮膚内部に棘が折れて残ることが多くそうなるとひどく痛むことになりますし毒で筋肉が麻痺したり呼吸困難になることもあるので特に注意が必要です。
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  • ここにもガンガゼさんの棘に隠れているサラサエビさんがいましたがこれだけ棘が長く岩の隙間に居るとガンガゼさんは無敵のように思いますがそうではないのです・・・実はイシダイさんやモンガラカワハギさん等にはガンガゼさんは容易に捕食されてしまうのです・・・これらのお魚さんは長い棘の先端を上手に口でくわえて引っ張りそしてガンガゼさんを裏返して底面から食べるのです・・・前述しましたがガンガゼさんの裏側は棘は短く殻そのものは脆いのでイシダイさんやモンガラカワハギさん等に容易に噛み砕かれてしまうのです・・・話は変わりますがガンガゼさんが生きている時は肛門の部分が袋状に膨らみその開口部周辺が黄色く見えるので水中でもよく目立ちます・・・また殻の側面やや上に五個の白い点または青い点がはっきり見えたり刺の合間に鮮やかな模様が見られる例もあります。
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カンザシヤドカリさんのお家はイバラカンザシさんの跡地! 柏島

  • サンゴさんの表面に小さな穴が開いている事がありますがその穴の中をよくよく見てみるとこれまた小さな生き物がいることがあります・・・それはもしかしたら穴から顔をちょこっと出して触覚をひらひらさせながらこちらの様子を伺っているホンヤドカリ科カンザシヤドカリ属のカンザシヤドカリさんかもしれません・・・カンザシヤドカリさんの大きさは1cm程度しかなくとても小さいので写真を撮ろうとしても私の腕ではピントがなかなか合わないヤドカリさんではあります・・・カンザシヤドカリさんの右側の鋏脚は左の鋏脚より大きく縦帯が3本あるのが特徴で指を近づけると奥の穴にサッと引っ込んでこの右側の鋏脚で上手に蓋をして隠れてしまいます・・・まるで巻貝さんが外敵から食べられない様に硬い蓋をして自身を防御するのと同じ役割ですかね。
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  • カンザシヤドカリさんの体色は緑がかったクリーム色で眼柄は暗赤色で黄色の縦縞が入っていて眼は黒地に黄色の点が散在しています・・・またカンザシヤドカリさんは第2触角には羽状の毛が生えていてこれを振ってプランクトンなどを捕らえて食べています・・・カンザシヤドカリさんは貝の中に住むのではなくサンゴさんに我が家をつくる不思議なヤドカリさんなのですがイバラカンザシさんというゴカイの仲間が住んでいた穴を再利用しているエコな生き物でもありす・・・ちなみにイバラカンザシさんは幼生の頃イシサンゴさんにくっ付いて小さな小さなゴカイさんとなります・・・そしてイバラカンザシさんは石灰質の管をイシサンゴの中に作って住むようになるのですがイバラカンザシさんが死んで空になった穴にちゃっかり住み込むのがこのカンザシヤドカリさんなのです。
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  • 貝の中に住んでいるヤドカリさんが貝の中から出てくるとお腹がくるっと丸まっていますがイバラカンザシさんが作った真直ぐの穴に住んでいるカンザシヤドカリさんの腹部は他のヤドカリさんとは違って真直ぐにピンとしていてとても姿勢が良いというのが特徴になっています・・・サンゴさんの穴に住んでいるカンザシヤドカリさんは他のヤドカリさんの様に移動ができないのですが効率的にエサを捕獲できるように前述した羽毛状の第二触角を大きく発達させこれを左右上下に振って海の中のプランクトンを捕獲して餌にしているのです・・・自由に移動できるけどリスクの高いやどかりさんと自由に移動できないけど安全性の高いカンザシヤドカリさんどちらがいいのでしょうか?・・・これはどちらがいいという事では無くそれぞれのヤドカリさんが自分の意志で選択してきたという事ですね!
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  • ニシキカンザシヤドカリさんの鋏脚は褐色で白色の斑紋が散在していて指節先端は赤味の強いオレンジ色になっています・・・歩脚の地色は赤色で各節に白色の縞があって眼柄は赤褐色の地に黄色の縦のラインが入り眼は黒色の地に黄色の点が散在しています・・・と言うことで一番最初の写真以外はニシキカンザシヤドカリさんですね・・・ちなみに下の写真のニシキカンザシヤドカリさんの周りにある傘のようなカラフルなものがイバラカンザシさんで元々の巣穴の宿主になります・・・イバラカンザシさんが死んでできた穴にはカンザシヤドカリさんだけでなくコケギンポさんやシマギンポさんなども住んでいます・・・イバラカンザシさんはゴカイ類の動物で頭部に生えている2本の傘のようなものはイバラカンザシさんの鰓で赤や青や黄や緑などとてもカラフルな生き物です・・・イバラカンザシさんは石灰質でできた管を埋め込んで定住生活していますがクリスマスツリーのようなエラをこの中に引っ込めると体全体を隠すことができます。
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