群れで魅せる!白銀の縞がきらめくロクセンスズメダイさん! 小笠原

- ひらひらひらひらとサンゴ礁の周りを泳ぎ回っているのは縞縞模様が際立つ綺麗なロクセンスズメダイさんではないでしょうか?・・・ロクセンスズメダイさんは6本の黒い横帯が名前の由来になっていますが体色は白〜銀色で光が当たると青みがかって見えます・・・またロクセンスズメダイさんの尾鰭はやや深く切れ込んでいる上に黒色帯があってまるでハサミのように見えるのがチャームポイントとなっています・・・近縁のオヤビッチャさんは体側に幅の広い5本の横帯があり背部は黄色っぽいことが多いのですがロクセンスズメダイさんによく似ています・・・でもロクセンスズメダイさんは尾鰭上下葉に先ほどのハサミのような黒色帯があるのでここでオヤビッチャさんと区別することができます。

- ロクセンスズメダイさんのよく目立つ縞はただの模様ではなく捕食回避と群れの視覚的同期に関係していると考えられています・・・ロクセンスズメダイさんの横縞は体の輪郭を分断し捕食者に狙いを定めにくくそして群れで泳ぐと縞が流れるように見え群れ全体が一つの大きな生物のように錯覚されるなどと言われています・・・またロクセンスズメダイさんがオヤビッチャさんより縞が太いのは外洋寄りの環境で群れの視認性を高めるためという説もあるそうです・・・このように縞模様にはいろいろ意味があるようですがスズメダイ科の中でも群れを作る傾向が強いロクセンスズメダイさんのなのです・・・そんなロクセンスズメダイさんですが実は縄張り意識はそこまで強くないそうです。


- ロクセンスズメダイさんは10〜数百匹規模の群れを作りますが群れの中で役割分担があるとされる研究もあり群れの外側の個体ほど警戒行動が強いそうです・・・ダイバーが近づくと群れが形を変えるのはこの警戒層が反応しているためと言われています・・・またロクセンスズメダイさんは雑食性でプランクトンや藻類を食べていますが繁殖期にはオスが岩やサンゴの表面を掃除して産卵床を作ります・・・そしてメスが産卵するとオスが単独で卵を守るようになります・・・卵は紫〜青みがかった色で光を当てると美しいのですが卵を守る時期のオスは体色が濃くなり気も強くなって攻撃性が急上昇します・・・このようにロクセンスズメダイさんは意外と体色変化が激しく興奮・警戒時には縞が濃くなり採餌中は体色が銀白に近づき縞が薄くなるそうで案外気分屋なのかもしれませんね。

オヤビッチャさんとロクセンスズメダイさんはよく似てる! 小笠原
- 海の中には本当によく似たお魚さんがたくさんいますがその中にスズキ目スズメダイ科のオヤビッチャさんとロクセンスズメダイさんがいます・・・どちらも体側に5本の幅広い黒色横帯があってサンゴ礁の周りをチョコチョコチョコチョコと泳ぎ回っている姿はかわいいのですがパッと見では区別がつきません・・・でも実はロクセンスズメダイさんの尾鰭両葉には太く明瞭な黒色線がありますのでそこを見れば容易に区別ができるのです・・・言われてみれば確かに大きな違いなのですが海の中で見ているとあれっと思ってしまいますよね。

- その他にロクセンスズメダイさんの背中は青みが強く腹部は白っぽいのですがオヤビッチャさんの地色は灰色ですが背中はやや黄色味を帯びています・・・また通称でシリテンスズメダイさんと呼ばれるお魚さんもオヤビッチャさんに酷似していますが尾鰭基部に2つの小黒点があるなどの特徴でオヤビッチャさんと見分けることができます・・・と言ってもそんな違いダイビング中に区別するのは困難かもしれませんね・・・またオヤビッチャさんの地色は求愛期になると青くなるそうですが黄色とか赤の方が求愛中という感じがしませんか?・・・勝手な意見ですみません。
臆病さと太々しさ!不思議な魅力のロクセンヤッコさん! パラオ

- ちょっと太々しい表情のこのお魚さんはスズキ目キンチャクダイ科サザナミヤッコ属のロクセンヤッコさんではないでしょうか?・・・「なんだよう!何か文句でもあるのかよう!」とでも言っているように見えるこのロクセンヤッコさんの頭部は黒色で後ろに白いラインが1本入っています・・・この写真では全体が見えないのでよくわかりませんがロクセンヤッコさんの体側には黒色横帯が5本あり体側・背鰭および臀鰭の後方そして尾鰭には青い斑点が散らばり胸鰭と腹鰭は黒くなっています・・・ロクセンヤッコさんのおちびさんはアデヤッコさんのおちびさんによく似ていますがアデヤッコさんのおちびさんは濃紺の体に白い横縞があり背鰭・臀鰭の縁が丸くロクセンヤッコさんのおちびさんは背鰭および臀鰭軟条部外縁がわずかに尖ることから区別は可能です・・・ちなみにアデヤッコさんはBlueface Angelfishの名で人気の大型ヤッコさんで派手さと威厳を両立した存在感があります・・・アデヤッコさんは青い顔と目の周りの鮮やかな黄色が最大の特徴で体側は黄色と青の網目模様で背鰭後方に黒と青のスポットがあります・・・ロクセンヤッコさんは大型種で全長50cm近くになりますがペア行動が多く臆病な性格で警戒心が強いためダイバーが近づくのが難しいお魚さんと言われています。
不思議な姿だけど美しいロータスミノウミウシさん! 伊豆大瀬崎

- 綺麗なイソギンチャクさんの様な姿をしたウミウシさんがウヨウヨウヨウヨと動いていましたがこの方は裸鰓目Flabellinidae科セスジミノウミウシ属のロータスミノウミウシさんではないでしょうか?・・・ロータスミノウミウシさんの身体の地色は薄紫色で触覚や背側の突起も同じ綺麗な薄紫色をしていますが背側の突起の先端は不透明な褐色でその根元が濃い紫色のバンドをしています・・・それからよく見ると背側の突起には淡褐色の中腸腺が透けて見えます・・・節足動物の中腸線とは脊椎動物の肝臓に相当する栄養摂取にかかわる多様な生理機能と膵臓に相当する消化液分泌機能をあわせ持つことから肝膵臓とも呼ばれています・・・肝臓と膵臓の機能を併せ持つなんて凄いですよね・・・また日常の食生活で認識される中腸線はカニさんの所謂蟹味噌やイカの塩辛を作るときに用いられるいわゆるワタの部分などがこれに相当します。

- ロータスミノウミウシさんの触角には後方にのみヒダ状突起があるそうですがこの写真のロータスミノウミウシさんの触角は何処にあるのでしょうか?・・・背側の突起のどれかが実は触角なのでしょうか?・・・でもどれも同じように見えますし本当の触角は引っ込んでしまって見えなくなっているのでしょうか?・・・よくわかりません・・・ロータスミノウミウシさんもう少し触角をわかり易くしてくれると迷わずに助かるのですが如何でしょうか?・・・また触角の間から背面に紫色の縦線がはいっているそうですがこのロータスミノウミウシさんは触覚が何処かわからないし背面の縦線も確認できません・・・それからロータスミノウミウシさんは体側面にも線がはいっていて連続はしていませんがこの線は確かに確認できます。

- またロータスミノウミウシさんの口触手はライラック色で先は白くなっているそうですがこのロータスミノウミウシさんは白いかなあ?・・・違うような気がしますが本当の先端は見えていないだけなのでしょうか?・・・ちなみに口触手とは動物の頭や口の周辺から生える所謂突起物を指す言葉だそうです・・・そして細くて固く動かない触手は髭と呼ばれ太くて固く動かない触手は角と呼ばれています・・・髭と呼ばれていても人間の髭は触手ではなく牛の角も触手ではありません・・・ここで触手と呼ばれるのは柔らかく動かすことができ触手でものを探ったり引き寄せることができ餌を取るのに使うことができます・・・そして触手は感覚細胞が多く分布し千差万別ですが感覚器や防御器や呼吸器などの機能のいずれかまたは複数を有しています・・・人間の髭がこの様な機能を持っていると凄い事ですよね。

ロータスミノウミウシさんは妖艶な九尾の狐の子孫?
- ロータスミノウミウシさんは何とも言えない妖艶さを醸し出していて体の色はとてもきれいな色をしています・・・触角や背中側は薄紫色の長めの突起がたくさんあって突起の先端は不透明な褐色と濃い紫のバンドになっています・・・口はライラック色で先は白くなっていて触角の間から背面に向けて紫色の縦線がはいっていますが体側面の線は連続していません・・・この色のグラデーションといい形といいお見事です!・・・Goodデザイン賞ですよね・・・なぜか九尾の狐を想い描かせる何とも妖艶なロータスミノウミウシさんです・・・ロータスミノウミウシさんの顔がシュッとしていてこの細さがキツネを思い起こさせるのでしょうか?・・・何とも言えない優雅さを持ちながら自らを誇っているような気品というか気高さを感じる私です!

- ウミウシさんは本当に種類が多いうえによく似ているものがたくさんあるので図鑑を見ながらあれかな?これかな?と見比べながらいつも悩んでいます・・・ロータスミノウミウシさんはセスジミノウミウシさんとよく似ていますがセスジミノウミウシさんは背面と側面の線が尻尾まで途切れず繋がっています・・・ウミウシさん:海の宝石とも謳われフォト派に大人気のウミウシさんですが頭にある触角が牛の角のように見えることが名前の由来のようです・・・「貝殻を捨てた巻貝の一派」(貝殻を捨てきれない種類もあります)でざっくり分けると8グループだそうですが多すぎて複雑でよくわかりません。


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