科学的にも物理的にも天才!あどけないカイカムリさん? 柏島

- 岩の間に挟まっているカニさんのように見えるのは自分の体を隠すために貝殻・海綿・海藻などを背負うというとてもユニークなカイカムリさんではないでしょうか?・・・小さく円らな瞳でこちらをじっと伺っていますが「上手に隠れているのかな?見つかっていないかな?逃げたほうがいいかな?」などと試行錯誤をしながら腕をしっかりと組んでいます・・・カイカムリさんは甲羅の上に帽子のように物を乗せることからカムリ(冠)という名前がつけられました・・・このカイカムリさんもサンゴのかけらのようなものを被っていますが種類によっては海綿を切り取って背負う職人技を持ったカイカムリさんもいます・・・カイカムリさんは世界で約40種以上確認されており日本だけでも十数種が確認されているとても多様なカニさんの仲間なのです。

- このカイカムリさんは私のことを危なくない生き物と認識してくれたのか元気にウゴウゴウゴと動き出しました・・・このカイカムリさんが足を踏ん張っている場所は赤い海綿でしょうか?・・・頭に乗っけている赤いものと似ているのでもしかしたら足場の赤い海綿を上手に切り取って頭に乗っけたのでしょうか?・・・カイカムリさんが目柄を私のほうにキューっと伸ばして口を開けて何か話しかけているように見えますね・・・「この赤い帽子似合ってるでしょ?私が作ったんだよ~!今から食事をするけど近くで見てる?でも邪魔はしないでね!」・・・丸い体に見事にフィットしている赤い帽子ですが上手に作りましたね!・・・このカイカムリさんもこの赤い帽子がかなり気に入っているようです。

- 何か食べているようですが赤い海綿でも食べているのでしょうか?・・・カイカムリさんは肉食寄りの雑食性で海底で見つかる動けない・動きの遅い生き物を中心に食べているそうです・・・①動きが遅くて捕まえやすい小さな貝類・二枚貝②柔らかくて食べやすいゴカイ・多毛類③動きはあるけどエビなどの小型の甲殻類④主食ではないようですが海綿の一部⑤掃除屋としての役割を果たす死骸(デトリタス)などです・・・カイカムリさんのハサミは小さめだけどとても器用で細かい餌をつまんで食べるのが得意です・・・逆にカイカムリさんの天敵はどなたなのでしょうか?・・・①ハタさんやカサゴさんなどの肉食魚ですが海綿などを背負っていると岩のかけらに見えるため回避率は上がります・・・②甲殻類の天敵として有名なタコさんは嗅覚と触腕で探すため擬態していても見つかることがあり見つかったらほぼ勝ち目がありません・・・③同じ甲殻類でもガザミさんなど大型のカニさんは力の差が大きいので食べられてしまいます。

- カイカムリさんの最大の特徴である海綿・貝殻・海藻を背負うことは単なるお洒落ではなく生存戦略の核心である天敵から身を守るための行動で甲羅が小さいカイカムリさんにとっては重要な防御となるのです・・・海綿を背負うと岩や海藻の塊に見えるため天敵の視覚を欺くという効果が高いカモフラージュであったり海綿には毒性・苦味・嫌な匂いを持つ種類が多いのでそれを背負うことで食べられにくくなるという化学的な防御にもなります・・・また貝殻や硬い海綿は噛まれた時のクッションになるという物理的な盾ともなるのです・・・ちなみにカイカムリさんの生活スタイルは夜行性で夜に活発に活動しますが昼は岩陰や海綿の中でじっとしていることが多いようです・・・また海綿が大きくなりすぎると自分で切って調整したり背負い物が壊れたら新しい海綿を探し加工して背負い直すなどメンテナンスを欠かしません・・・脱皮の時は背負い物を捨てますが脱皮後は柔らかくて危険なのですぐに新しい海綿を探して背負う行動が見られます・・・カイカムリさんは小型で弱いため広い縄張りを持たず岩場の隙間を転々と移動しながら生活しています。

- 日本で見られる代表的な種類を紹介します・・・①カイカムリさんは最もよく知られる種類で海綿や貝殻を背負い甲羅は丸くて大きさは2〜3cmと小型です・・・②オオカイカムリさんは名前の通り甲幅5cm前後と大型のカニさんで背負う海綿も大きく存在感があり深場にも生息しています・・・③ヒメカイカムリさんは小型で可愛い種類ですが海綿をきれいに切り取って背負う職人タイプで甲羅の模様が繊細です・・・④アカカイカムリさんは赤みがかった体色が特徴でサンゴ礁域にも多く背負う海綿も赤系になることが多いようです・・・⑤シロカイカムリさんは白っぽい体色をしていて背負う海綿も白〜淡色で擬態が上手く砂地や岩場に多いようです・・・⑥トゲカイカムリさんは甲羅に小さなトゲがありますが海綿を背負うとトゲが隠れて丸く見え深場に多い種類です・・・⑦ミナミカイカムリさんは南方系の種類で沖縄・奄美など暖かい海に多く色鮮やかな個体もいます・・・カイカムリさんたちの共通ポイントは海綿・貝殻・海藻など種によって背負い方や好む素材に違いがありますが擬態の天才だということです。

カイメンカクレエビさんの仲間でいいのかな? 柏島
- サンゴの上に載っている丸い小さな生き物はエビ目テナガエビ科カイメンカクレエビ属のカイメンカクレエビさんの仲間だと思うのですが違いますかね?・・・ピントが合っていてもよくわからないのにこの写真は特にピントが合っていないので小さいエビさんであることは間違いないですが何という方なのでしょうか?・・・もう少しダイビングと写真の腕を磨いてピントの合った綺麗な写真を撮らないといけないですね・・・すみません・・・この写真のエビさんは身体が透明で身体の中が透けていますが足とハサミ脚と眼が何となくある事はわかりますか?・・・ちょっと黄色い顔をしてこちらを向いている猫のようにも見えますが身体の中の卵の様な黄色いものがちょうど眼の後ろの所で透けているからです。

- 下の写真ではカイメンカクレエビさんの丸っこいフォルムに左のハサミ脚より右のハサミ脚の方が大きいようですが小さなハサミ脚が付いているのがわかりますよね?・・・それからこのカイメンカクレエビさんは身体が透けていてお腹に卵を抱えているように見えますが如何でしょうか?・・・おそらく卵だと思うのですがもうすぐ赤ちゃんが生まれるのでしょうか?・・・エビ・カニ類は時期が来ると海中に幼生を放出しますがゾエアと呼ばれ頭胸部と腹部からなり胸部の3対の付属肢を使って泳ぐことができます・・・頭胸部を覆う背甲には鋭い棘状の突起を持つのが普通のようです・・・正面に見える黒い点のようなものが目だと思いますが左側にも黒い点がありますのでおそらく他に何匹かカイメンカクレエビさんがいるようです!・・・何度も言いますがピントが合っていなくて何かエビらしいものがいるとしかわからず誠に申し訳ございません。

- 下の写真では右側に大きいカイメンカクレエビさんと左側に小さいカイメンカクレエビさんが2匹並んでいるようですがオスとメスでしょうか?・・・よくわかりませんがエビさんはだいたいが大きいのがメスで小さいのがオスなのでおそらくこの小さい左側のカイメンカクレエビさんがオスで右側の大きなカイメンカクレエビさんがメスですね・・・それとももしかしたらペアでは無く親子なのでしょうか?・・・やっぱり右側の大きなカイメンカクレエビさんのお腹の中に透けて見える粒粒は卵の様なのでお母さんですね・・・それにしてもエビさんと言うよりはダンゴムシさんのようにずんぐりむっくりの何とも不思議な形をしたカイメンカクレエビさんですね・・・無事卵を生んでかわいい赤ちゃんを残してください。

- 下の写真はモゾモゾモゾと動きながら逃げていくカイメンカクレエビさんの後ろ姿を撮ったものですがお尻がぷっくりしていて丸くてかわいいですね・・・すみませんメスのカイメンカクレエビさんなのにお尻を取ってしまいました・・・「失礼な人ね!女性のお尻を撮影するなんて!」ってカイメンカクレエビさんが怒ってなければいいのですが・・・それにしてもお腹の中いっぱいに卵を蓄えていますが消化器とかどうなっているのでしょうか?・・・何はともあれ結局カイメンカクレエビさんなのかどうかよくわかりませんがこのエビさんがカイメンカクレエビさんに似ていることは間違いないです。

ひょうきん顔のカエルアマダイ(ジョーフィッシュ)さんは何を?
- 別名ジョーフィッシュさんと呼ばれ何か厳ついイメージの名前が付いているスズキ目アゴアマダイ科カエルアマダイ属のカエルアマダイさんですが実はとても臆病なお魚さんです・・・せっかく見つけたので近撮の写真を撮りたくてこっそり驚かさないように近づいて行ってもすぐに危険を察知してあっと言う間にシュッと穴の中に引っ込んでしまって出てきません・・・涙が出てきそうです・・・今回の様に穴からちょこんと頭だけ出して周りを伺っているそのかわいい表情が撮れると最高ですね・・・このカエルアマダイさんは口が非常に大きく海底の穴から頭だけ出して近くを通りかかった魚に襲い掛かりバクリと食べますから「お腹がもの凄くすいたんだけど!かぶりつけそうな小魚さんがそろそろ近く通らないかなあ?早く何か食べたいなあ!」とか「変な奴が近づいて襲ってこないかなあ?」とか考えているのでしょうか?・・・よくわかりませんが眼がクリクリしていて口は大きく愛嬌があってひょうきんなカエルアマダイさんです。

- カエルアマダイさんの頭は丸っこいので全体的に丸っこい身体のイメージを持ってしまいますが実は頭を除いて身体は長細く平べったくなっています・・・身体の割に大きな目は頭の前端に位置し両眼の間隔は狭く口にきわめて近いところにありますが別名ジョーフィッシュと呼ばれほとんど水平に口を開くことができその大きな口で獲物を捕らえることからジョーフィッシュと呼ばれるようになりました・・・まさにカエルのような顔をした臆病なカエルアマダイさんですが食べる時は凄いんですね・・・カエルアマダイさんは6cm程度の大きさで水深20メートルより浅いの砂礫の底に自分で垂直に穴を掘って住んでいますが砂礫は崩れやすいので頻繁に大きな口で砂利を咥えて巣穴をせっせと整えている働き者なのです・・・昼行性で夜寝る時は貝殻でうまい具合に穴の蓋をしていることもあり小さいのに賢いとうか神経質というかなかなかの曲者のカエルアマダイさんです。

- ジョーフィッシュさんはメスが卵を産むとオスが口内で飼育し稚魚がハッチアウトするまで大切に保護をするマウスブルーダーとして知られている健気なカエルアマダイさんですが口いっぱいに頬張った卵を大切に育てている姿を一度見てみたいものです・・・ジョーフィッシュさんは口をムッと結び時々首をギュッと伸ばしてあたりを伺いますがいつも穴の中に下半身を隠していますので尾鰭の後縁は丸く腹鰭は短く肛門には達していないことはわかりませんね・・・ジョーフィッシュさんは大きな口で砂利や石を咥えて頻繁に穴を整えるとても綺麗好きなお魚さんと言いましたが確かに自分の家は自分できれいに整理整頓していないといざ危険が迫った時に逃げ隠れできなくなってたいへんですもんね・・・生死がかかわってますからお掃除も念入りにしますよね・・・・・・下の写真のジョーフィッシュさんはちょっと警戒して穴に引っ込み気味になってしまいましたが驚かさないようにゆっくり近づき観察しましょう。

- パラオやケラマなどで見かけた表情が何ともたまらなく可愛いジョーフィッシュさんですが細かい種類まではよくわかりません・・・ジョーフィッシュさんは背鰭は長い一基のみで腹鰭は胸鰭より前方にありますが巣穴から顔だけ出して周りを警戒しているようです・・・ゲコ、ゲコ、ゲコ!!と正にカエルさんのようですが見れば見るほど可愛いやつです・・・アゴアマダイ科のお魚さんは温暖な海域で暮らしていて浅瀬から深海までの砂地や礫地に生息しています・・・大きな口で海底を掘り垂直の巣穴を作るのですが常に巣の中で顔だけを出して獲物である小魚さんなどが近くを通ると巣から出て捕食します・・・アゴアマダイ科のお魚さんは縄張り意識が強く近づくと攻撃してくるのですが警戒心が高く驚くとすぐに巣穴に戻ってしまいます。

- 下の写真のジョーフィッシュさんは左目にまぶたのような膜がありますがジョーフィッシュさんはみんなこんな感じなんでしょうか?・・・これが普通なんでしょうか?瞬きでもするのでしょうか?すみません!よくわかりません!・・・ジョーフィッシュさんは臆病な性格でいつも小さな穴からちょこっとだけ顔を出して周りをキョロキョロ観察していますので驚かせないように少しずつ少しずつ近づいていきましょう・・・今回はなんとか無事に正面から近撮することができました~万歳!・・・ジョーフィッシュさんはびっくりして穴の中に入ってしまうとなかなか出てきてくれませんので近づくときはいつもドキドキです・・・そーっとそーっと砂を巻き上げないように遠くから慎重に近づいていきジョーフィッシュさんの背後からゆっくり正面に回り込みます・・・この時が一番緊張する時で「お願いだから引っ込まないでね!」と念仏のように唱えながら撮影しています。

- 上の写真と下の写真はまた違う種類のジョーフィッシュさんです・・・顔がまだら模様になっていますし鼻のところに小さな皮弁が見えますね・・・目の形も雫ちゃんのような形の目ををしていて可愛いです・・・それにしてもこのジョーフィッシュさん微動だにせずじっと何かを見つめてます・・・何か気になる心配事でもあるのでしょうか?・・・このまま見つめるべきか?それとも穴の中に隠れた方が良いのか?このジョーフィッシュさん一生懸命悩んでいるようです・・・もしかして彼女のことを想って物思いにふけっているのでしょうか?・・・もう少し正面からの表情も撮ってみようと思いジョーフィッシュさんに気づかれないようにとゆっくりゆっくり前に回り込んでみましたが残念ながらこのジョーフィッシュさん危険を感じてさっと引っ込んでしまいました・・・さすがのジョーフィッシュさん暫く待ってみましたがやっぱり顔を出してくれませんでした・・・残念ながら正面からの表情は取れず自分のスキル不足を感じた次第です。

- 下の写真はまた違う種類のジョーフィッシュさんです・・・目の周りが白く縁どられているのでリングアイジョーフィッシュさんではないかと思います・・・目の周りの模様化からメガネアゴアマダイさんとも呼ばれ自分の口を使い砂やサンゴの欠片で上手に巣を作っています・・・このリングアイジョーフィッシュさん黒目の大きさが不自然なのでもしかしたらカラーコンタクトを着用しているのかもしれませんね?・・・そんなことは無いですね失礼いたしました!・・・正面からの写真を撮りたくまたいつもの様にゆっくりゆっくり驚かせないように回り込みを開始しましたが残念ながら正面に回る前にサッと穴の中に引っ込んでしまいました・・・なかなかの難敵ですが焦らず心を落ち着かせてジョーフィッシュさんの気持ちを考えながら次回は撮影できるようにこれからも精進いたします。

色白のカエルアンコウさんの方が写真映えしませんか? 小笠原 セブ
- カエルアンコウさんはカエルアンコウ科カエルアンコウ属に属するお魚さん達の総称でかつてはイザリウオさんと呼ばれていましたが「いざり」という単語は足の動かない人を指す差別用語であるとして改名されました・・・カエルアンコウさん達は泳ぎが下手な種が多く普段は流れに身を任せて周りの岩などに擬態しながらほとんど動かずユラユラユラユラしています・・・きっとせわしなく動くのがきらいなのでしょう!・・・カエルアンコウさんの周りでは時間がゆったりと流れているように感じますがたまにはカエルアンコウさんのようにゆったりとした時間を過ごすのもいいものです・・・でもたまに前足のような筋肉粒々の肉厚な胸鰭と腹鰭を器用に使って海底をヨチヨチヨチヨチと歩き回ることもあります・・・下の写真のカエルアンコウさんは前足?胸鰭でしっかりと体を支えていますが正に匠の頑固おやじといった感じです。

- ユニークな風貌で人気を集めるカエルアンコウさんは海底の岩礁や砂地にどっしりと居を構えていますが上の写真の色白のカエルアンコウさんは周りの色にすっかり溶け込んで遠くから見たら岩の一部にしか見えませんでした・・・でも近くに来てみると確かに生活習慣病タイプのぽっこり体形で極めて小さい円らな瞳に大きく開きそうな口と頭部にはエスカと呼ばれる擬餌の付いた突起を持っているカエルアンコウさんではないですか!・・・カエルアンコウさんは泳ぎが下手なのでこのエスカを使って小型の甲殻類やお魚さん達を上手におびき寄せて食べてしまう所謂策士なのです・・・普段本当に生きてるのと言わんばかりのゆっくりとした動きしか見せないカエルアンコウさんですが食事をする時ばかりは「エ!そんなに素早く動けるの?」とびっくりするくらいの素早い動きで口を大きく開いてバクっと一気にいきます・・・さすが策士のスナイパーカエルアンコウさんといった感じですかね。

- 上の写真のカエルアンコウさんは小さな瞳でこちらを見ていますがちょっと前のめりで「君たちがそこにいると食事ができないじゃないか!小魚さん達がみんな逃げちゃうよ!折角疑似餌でピョコピョコピョコと誘っているのに!」と訴えかけているようです・・・すみません写真を取ったらすぐに移動しますのでもう少し我慢してください直ぐにお邪魔いたしますから!・・・下の写真は色黒のカエルアンコウさんなのですが何処が口で何処が目でどこがどうなっているのかよくわからないですね・・・カエルアンコウさんの正面からの写真なのですがわかりますかね?・・・色白のカエルアンコウさんより眼が大きいような気がしますが大きくてがっしりした体形に口は斜め上に開いていていつもむっとしているへの字口の頑固じじいを感じさせる口元です。

- カエルアンコウさんの身体には小さな棘や皮弁が密生していて下の写真のカエルアンコウさんは頬にシミが浮き出ていて歴史を感じさせますね・・・カエルアンコウさんは体の色は白色やオレンジ色や赤色や黄色のものなど様々で斑や縞模様があるものなど変化が大きく実に多彩なのです・・・その中でも黄色から灰褐色のものが多いようですが周りの環境に合わせて目立たないようにしながら疑似餌で小魚さんを待ち伏せする匠のカエルアンコウさんです・・・また同じカエルアンコウ科ではありますがカエルアンコウモドキ属に属するカエルアンコウモドキさんという方もいらっしゃいましてサンゴ礁域の浅い所の転石の下などに隠れ棲んでいます・・・体の色は淡茶褐色~橙黄色で体側には不定形の濃茶褐色の斑模様がありカエルアンコウさんに見られるエスカは無くイリシウム(釣竿)のみを持つのが特徴になっています。


一つ目小僧が出た!横を向いたカエルウオさん? ケラマ

- 岩場のすき間というか小さな穴というかそんな窪みをちょっと覗いてみるとひょこっとこちらを見返してくる小さな一つ目小僧が居ました!・・・たまたま横を向いていただけで一つ目小僧に見えてしまいましたがこの方は丸みのある頭と体の割に大きな目を持ちどこかカエルを思わせる姿からカエルウオさんと呼ばれるお魚さんです・・・カエルウオさんの主食は種類によっては小型の甲殻類やプランクトンを食べることもありますが基本的には岩の表面に生えた藻類で小さな口で岩肌をこすりながら藻類をかじり取って食べます・・・このカエルウオさんも口のあたりの藻はすべて食べ尽くしているようです・・・カエルウオさんは顔の正面に大きな目がついていてその大きな目で周囲を見渡す姿はとても表情豊かで目が合うとドキッとしてしまいます・・・カエルウオさんの体色は種類によって褐色系の地味なものもいれば派手な斑点や模様を持つものなどさまざまですが今回は地味目なカエルウオさんです・・・見た目が可愛らしいカエルウオさんはイソギンポ科に分類されるお魚さんの仲間で体長は種類にもよりますが5〜12cmくらいの小型のお魚さんです・・・カエルウオさんの好む環境はタイドプールですがタイドプールとは干潮時に海岸の岩場にできる水たまりのことで潮だまりとも呼ばれています・・・満潮時には海とつながっていますが潮が引くと取り残されたような形になり水温や塩分濃度が変化しやすい場所で過酷な環境なのです・・・そんな厳しい環境でも生きることができるカエルウオさんですが潮だまりは外敵の侵入が制限されるためカエルウオさんにとって比較的安全な場所ともいえるのです。
お腹が苦しいよお!でも楽しみなカクレクマノミさん! ケラマ

- イソギンチャクの隠れ家でノホホーンとのんびりしているのはカクレクマノミさんですがお腹がパンパンです!・・・もうじき可愛い赤ちゃん(卵)が生まれそうですがちょっとお疲れ気味の様でカクレクマノミのお母さんの表情が眠そうです・・・赤ちゃんを産むのは大変なことですから眠いのも仕方ないですよね・・・心穏やかにお過ごしください・・・ちなみにカクレクマノミさんの性別ですが群れの中で身体が大きいか小さいかで見分けがつきます・・・一番大きいカクレクマノミさんがメスで仲良さげに一緒に泳いでいる次に大きいカクレクマノミさんがオスでその2匹が夫婦の関係となります・・・大きいメスはイソギンチャクの中で堂々とした動きを見せオスはその周囲でメスを守るような振る舞いをすることが多い様です・・・つまり一番大きいカクレクマノミさんがメスで二番目に大きいカクレクマノミさんがオスそして3番目4番目のカクレクマノミさんがオスでもメスでもないカクレクマノミさんなのです・・・この未成熟のカクレクマノミさんは群れの端にいて控えめに行動しあまり目立たないのも特徴です・・・しかも不測事態が起こってメスがお亡くなりになると2番目に大きいオスがメスになり次にオスでもメスでも無い3番目の大きさのカクレクマノミさんがオスに変わっていきます・・・すぐに変化するわけではないのですが不測の事態状況下になると時間をかけ変化はおきていくのです・・・この写真では写ってないですけど近くできっと旦那さんが暖かく見守ってますよね!
カクレクマノミさんがキンセンイシモチさんにドヤ顔!
- スズキ目スズメダイ科クマノミ属のカクレクマノミさんがイボハタゴイソギンチャクさんだと思うのですがイソギンチャクさんの触手の中で居心地よさそうです!・・・カクレクマノミさんは他のクマノミさん達に比べると細長い体つきをしていてちょっとスマートなのですが綺麗なオレンジ色の体に3本の白い帯がアクセントになっていて鰭の先は黒くなっているのが特徴です・・・幼魚の時の体長は2cmほどでイソギンチャクさんの周りをチョロチョロチョロチョロしていますが成長すると8cmほどになります・・・「イソギンチャクさんの毒にも負けない俺って凄いだろう!」とまわりで泳いでいるキンセンイシモチさん達に自慢しているようです・・・カクレクマノミさんの顔というか口元が特にドヤ顔していますよね!この顔は絶対威張ってますよね!

- カクレクマノミさんはイソギンチャクさんと共生関係にありますがご存じの通りイソギンチャクさんの触手には毒があり触れた生きものは麻痺してしまいイソギンチャクさんに食べられてしまいます・・・でもカクレクマノミさんは成長と共に体表から特殊な粘液を出せるようになるのでイソギンチャクさんの触手に触れても大丈夫なのです!・・・ただしカクレクマノミさんがこの粘液を分泌できるようになるには生後1週間ほど掛かるので生まれて間もないカクレクマノミさんがイソギンチャクさんに接触すると死んでしまうケースもあるそうです・・・またカクレクマノミさんはイソギンチャクさんに守ってもらうだけでなくイソギンチャクさんが食べ残したものをエサとして食べるというちゃっかり者でもあります・・・一方カクレクマノミさんはイソギンチャクさんの近くを泳ぐことで新鮮な海水を送りイソギンチャクさんを元気にしているのです・・・「守ってもらってるだけは無いんだよ!ちゃんと働いているんだから!」とカクレクマノミさんが話しています。

- 下の写真のカクレクマノミさんを見ていただくとお分かりになる通りもの凄くおなかがパンパンになって苦しそうにゆるゆると泳いでいます・・・お腹の中にたくさん卵を抱えているカクレクマノミのお母さんのようですが絨毯のようなほわほわのイソギンチャクさんの森の中で「何処で産んだらいいかしら?何処が一番赤ちゃん達が気持ちよく過ごせるかしら?それに安全かしら?」と卵を産む場所を探しているようです・・・もうすぐカクレクマノミさんのおチビちゃん達が生まれそうですね!・・・近くの海にいたセジロクマノミさんも子育て中でしたからまさに出産ラッシュですね・・・敵が近くにたくさんいるので子育ては大変だと思いますがお父さんカクレクマノミさんとイソギンチャクさんと協力して大切に育ててください・・・まずはお母さんカクレクマノミさん無事卵が産まれますように頑張れ~!応援してま~す!

- カクレクマノミさんの別名はクラウンアネモネフィッシュさんと言いますがカクレクマノミさんは鮮やかで綺麗なオレンジ色の身体に太めの白い帯がカラフルな可愛らしい特徴を持ったクマノミさんです・・・センジュイソギンチャクさんなどと一緒に仲良く暮らして怖い捕食者から大切に守ってもらっていますが下の写真のカクレクマノミさんの表情を見てください・・・ふかふかのイソギンチャクさんの絨毯の中で安心して寛いでいてとても気持ちよさそうです・・・センジュイソギンチャクさんは水深10m前後のサンゴ礁など岩礁に付着して生息するハタゴイソギンチャクさんの仲間で直径は50cm~80cmになり時に1mを超すものもありますが触手は細長い円筒形で先端まで太さが変わらず最後は丸く終わります・・・カクレクマノミさんやハナビラクマノミさんやセジロクマノミさんなどが共生しますがつぼみかけたセンジュイソギンチャクさんは体壁が壺のように丸くなり上方から触手の束が出ていてかわいいですよ。

- カクレクマノミさんも他のクマノミさんと同じように群れの中で1番大きい個体がメスになり2番目に大きい個体がオスに性転換しその他は繁殖能力を持たない未成熟個体に留まります・・・ そしてまた群れのメスが死んでしまうと2番目に大きい個体のオスがメスにその次に大きな未成熟個体がオスに性転換するのです・・・「あのメスが死んだら次は俺がメスにならないといけないんだ!いつでもメスになれるように今から準備しとかないと」っていう感じですかね・・・あまり遠出をせずイソギンチャクさんの周辺で暮らすクマノミさんにとって性別変化は子孫を残すための賢い変化で凄いことなのです・・・何故かというと最初から雄雌が決まっていたら小さなコロニーでは子孫を残すことが困難になってしまいますからね・・・かわいい顔をしてなかなか考えていますね。

- またイソギンチャクさんの毒に耐性がある理由はクマノミさんが身体から分泌している特殊な粘液にあるのですがイソギンチャクさんの触手にある刺胞という毒の棘が毒を発射するにはある条件があるからだそうです・・・その条件とは海水よりマグネシウム濃度が低いものに対してのみ発射するというものだそうです・・・つまりクマノミさんは自身が分泌する特殊な粘液で覆われていますがこの粘液が海水より高いマグネシウム濃度になっているからなのです・・・だからクマノミさんがイソギンチャクさんに触れてもイソギンチャクさんの毒に刺されることがないのです・・・すごい特技ですよね・・・カクレクマノミさんの鮮やかな橙色の地に黒く縁取られた白い3本帯のコントラストは都会的に洗練された美しさを感じます・・・ちなみにクラウンアネモネフィッシュさんのクラウンは王冠のクラウンではなく道化師Clownの意味だそうです・・・クラウンアネモネフィッシュさんは東の海域に分布することからイースタン・クラウン・アネモネフィッシュさんとも呼ばれていてカクレクマノミさんをウエスタン・クラウン・アネモネフィッシュさんと呼ぶ人もいます・・・またペルクラ・クラウンアネモネフィッシュさんは鮮やかな色をしていて虹彩は明るいオレンジ色をしているため目が小さく見えるのに対してカクレクマノミさんは虹彩は黒いので目が大きく見えます・・・この写真のクマノミさんはもしかしてぺルクラクラウンさん?



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