華麗なるオス化スイッチを押すヒレナガヤッコさんのメス! 小笠原

- サンゴの上空を気持ちよさそうに目立った模様で泳いでいるのはキンチャクダイ科タテジマヤッコ属のヒレナガヤッコさんではないでしょうか?・・・シャープで綺麗な縦縞が目立つヒレナガヤッコさんですが実は性転換をするお魚さんで生まれた時は全員メスなのです・・・なぜヒレナガヤッコさんは生まれた時みんなメスなのかはよくわかりませんが何かの理由で群れの中にオスがいなくなると一番大きなメスがオスに性転換するのです・・・そしてその性転換した1匹のオスが複数のメスを率いてハレムを作って暮らしていくのです・・・今までメスだったヒレナガヤッコさんはオスに性転換してどういう気持ちなのでしょうか?・・・急に自分が群れを率いることになって肩に責任が重くのしかかってしまいますね。


- ちなみにヒレナガヤッコさんの性転換にかかる時間軸ですがオスがいなくなったことを察知すると群れで一番大きなメスはわずか数時間〜1日以内にオスとしての威嚇行動や求愛行動を取り始めます・・・自分が思っていたより結構早いですね・・・こんなに早くリスクに対して対応しないとヒレナガヤッコさん達は生き抜いていけないということなんでしょうねえ?・・・それから行動だけでなく見た目の変化ですが早いヒレナガヤッコさんでは約2週間でメスの特徴である頭部の黒い帯が薄くなり腹部にオス特有の黒い縦縞模様が浮き出てきます・・・ここまでくるとオスに性転換したように見えますが生殖機能の完成はここからです・・・メスだったヒレナガヤッコさんの体内では卵巣が縮小し新しく精巣が発達します・・・この変化はおよそ2週間〜20日前後かかり実際に精子を作ってやっと繁殖ができる完全なオスへと生まれ変わるのです。

- このようにヒレナガヤッコさんは性転換をするのですが性別でまったく違う見た目をしております・・・オスのヒレナガヤッコさんは体側に鮮やかな黒と白の美しい縦縞模様が入っています・・・それに対しヒレナガヤッコさんのメスには縞模様はなく淡い青みを帯びた上品な体色で頭部に黒い帯があるだけなのです・・・ということで上記の写真はオスで下記の写真がメスのヒレナガヤッコさんということになります・・・主に八丈島や小笠原諸島・琉球列島などの少し深い岩礁域に生息していて一般的なヤッコさんの仲間は岩の藻類を食べますがヒレナガヤッコさんはプランクトン食性で潮通しの良い場所で流れてくるプランクトンを食べて暮らしています・・・そのため潮通しの良い崖沿いにプレンクトンが湧き上がりやすいためヒレナガヤッコさんはちょっと水深の深いドロップオフを好むのです・・・また浅い水深には気の強い他のタテジマヤッコ属などが多くそれらの競合を避けて深場へ適応したとも言われています。

ヒレナガヤッコさんのお嬢さんとキイロハギさんが井戸端会議!
- よく見るとチャイロヤッコさんの様な黒っぽい方もいらっしゃいますが目立っているのは黄色いスズキ目ニザダイ科ヒレナガハギ属のキイロハギさんと青いスズキ目キンチャクダイ科タテジマヤッコ属のヒレナガヤッコさんです・・・彼女たちは井戸端会議でもしているように見えますが・・・何の話題でしゃべっているのでしょうか?・・・旦那の悪口でしょうか?・・・ヒレナガヤッコさんは岩礁やサンゴ礁外縁の斜面の中層で見られ潮通しの良い場所を好むお魚さんなのですが生息水深は25m以深ということでやや深い所で暮らしています・・・でも小笠原ではそこまで深くなくても見れたような気がします・・・ヒレナガヤッコさんの体は楕円形で側扁していて頭部前縁は丸く口は小さくてやや上向きに開いていますがヒレナガヤッコさんのオスは身体の色は淡い青灰色で腹側は水色の地に黒色の縦帯が多数入っていて背側と腹側の境界後方には1本の黄色い縦帯があります・・・またヒレナガヤッコさんのオスの尾鰭の上・下葉はよく伸びていますがメスの様に尾鰭両葉は黒色になってなく腹鰭は白色になっています。

- ヒレナガヤッコさんのメスの体側は写真の様に淡い青灰色一色で左右の眼にかけての頭頂部に黒色の斑が複数あり尾鰭両葉は黒色になっています・・・ヒレナガヤッコさんのメスも綺麗なブルーなのですがオスほど派手ではなくヒレナガヤッコさんのおちびさんもメスとほぼ同じ色彩で頭頂部の黒色斑がまだシンプルなのです・・・ヒレナガヤッコさんは動物プランクトンなどを食べ数匹程度のハレムをつくって生活していますが雌性先熟の性転換を行います・・・これはタテジマヤッコ属のお魚さんの特徴の一つで群れの中のオスがいなくなったりすると体の大きいメスがオスへと性転換するのです・・・このような性転換をする群れの暮らしはハナダイさんの仲間やベラさんの仲間など他の魚でも見られます・・・先ほどヒレナガヤッコさん達が井戸端会議をしているのではと申し上げましたがもしかしたら次のオスを誰にするか会議をしていたのかもしれません・・・よく見たら確かに真剣な眼をしていますからね。

- 上の写真はキイロハギのおちびさんと仲良く同時にこちらの様子を伺っているのはヒレナガヤッコさんのオスです・・・ヒレナガヤッコさんは全長が15cm程度でオスは体色が鮮やかなブルーで腹部に数本の淡色と黒色の縦帯があり遠くから見ていてもよく目立つゼブラ柄ですがキイロハギのおちびさんと違って心配そうな表情をしています・・・もしかして先ほどのヒレナガヤッコさんのメスたちの井戸端会議を聞いてしまったのでしょうか?・・・「まだ僕元気だよ!次のオスの話はまだ早いんじゃないかな?」なんて心配しているのでしょうか?・・・それからヒレナガヤッコさんのオスは体側後方の淡色部と青色部の境界付近に一本の黄色縦帯がありますが不明瞭なことも多く下の写真でもわずかにわかりますかね?・・・それからヒレナガヤッコさんの尾鰭の上下葉はビヨーンと良く伸びていてこれが名前の由来なのでしょうが下の写真の左上に居るのがオスで右下のちょっとぼけて写っているのがメスです・・・ヒレナガヤッコさん達は動きが素早くなかなかじっとしてくれないのでピントを合わせるのが難しかったです・・・ヒレナガヤッコさんのオスはゼブラ柄でよく目立ちますがメスは控え目な模様でついつい見過ごしてしまいますがもう少しメスもお洒落に着飾ったらいいのにと思ってしまうのは私だけでしょうか?
ヒレフリサンカクハゼさんは海賊?(改)セブ
- ヒレフリサンカクハゼさんは背ビレの上部が褐色なのが特徴なのですがよく見てください!・・・海賊のドクロの旗のようだと思いませんか?・・・まさにドクロですよね!・・・ヒレフリサンカクハゼさんはドクロの旗を掲げて海賊王を目指しているのでしょうか?・・・なんか凛々しいですよね・・・ヒレフリサンカクハゼさんはツマグロサンカクハゼさんと似ていますがヒレフリサンカクハゼさんは目に模様がなくツマグロサンカクハゼさんには目に模様があるところで区別できます・・・ヒレフリサンカクハゼさんは下アゴが上アゴよりも出ていて受け口になっていますがツマグロサンカクハゼさんは上アゴの方がでているところからも区別できるようです。

- ヒレフリサンカクハゼさんはちょこちょこ移動するのですが移動した後に背びれをピコピコと動かすしぐさが何とも言えずかかわいいハゼさんなのです・・・俺はここに居るよと言わんばかりにピコ!ピコ!ピコ!っと海賊旗をはためかせたかと思うとまたちょこ!ちょこ!ちょこ!っと動いて、またピコ!ピコ!ピコ!・・・背びれの黒いところと茶色いところを合わせるとどう見てもドクロだし海賊旗で間違いないですよね!!・・・海賊王を目指すかわいい海賊さんだあ!!

- ツマグロサンカクハゼ:ヒレフリサンカクハゼさんは第一背びれが三角形で上半部が赤色であることに対してツマグロサンカクハゼさんは烏帽子型で端っこが黒くなっています・・・ ツマグロサンカクハゼさんは目に模様があり上アゴが出ていますが背びれをピコピコと動かすしぐさは同じようにかわいいハゼさんです。


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