愛媛県の最南端に位置し宇和島市と高知県宿毛市と接していて西は内海湾、南は宿毛湾に面しています。松山市からは車で3時間くらいかかる場所で町の大部分を占める山地がそのまま海に落ち込みリアスの複雑な海岸線となっています。海岸部は足摺宇和海国立公園の一部となっていて愛媛県下の市町別では最大です。
短い棘?鰭に斑点がいっぱいなのでイシガキフグさん? 愛媛愛南

- こちらを向いて可愛い顔で見つめているのはフグ目ハリセンボン科ハリセンボン属のハリセンボンさんではないでしょうか?・・・2匹のハリセンボンさんのあどけない顔が何とも言えないのですが体表には多数の棘があり身体を膨らませるとイガグリのようになるフグさんです・・・ハリセンボンさんは別名トゲフグさんとかハリフグさんとか呼ばれ沖縄ではアバサーさんと呼ばれています・・・ハリセンボン科のお魚さんは広く世界に分布し6属20種類ほどが知られていて全長15cmほどのものから70cmを超えるものまでいます・・・ハリセンボン科のお魚さんは腹鰭がなく顎の歯が癒合していて皮膚が厚く敵に襲われると水や空気を吸い込んで体を大きく膨らませ鱗が変化したたくさんの鋭い棘で身を守ります・・・フグ科の歯は上下2つずつ合計4つになっているのに対しハリセンボン科の歯は上下1つずつ合計2つである事で区別できますが写真ではちょっとわかりづらいですね・・・浅い海の岩礁や砂底に生息し他のフグ目のお魚さんと同様に胸鰭や尻鰭や背鰭をパタパタと羽ばたかせながらゆっくりと泳ぎ食性は肉食性で貝類や甲殻類やウニさんなどさまざまな底生生物を頑丈な歯でバリバリバリと捕食します。

- ハリセンボン科ハリセンボン属には体色は褐色系で体に小さな黒い斑点がたくさんありますが鰭には斑点がないことでネズミフグさんと区別できるハリセンボンさんや全長70cmほどの大型種で体にも鰭にも小さな黒い斑点がたくさんありかなり細身のネズミフグさんや体に斑模様がありこれらの斑が白で縁取られることでハリセンボンさんと区別できるヒトヅラハリセンボンさんなどがいます・・・その他にハリセンボン科イシガキフグ属のイシガキフグさんは体にも鰭にも小さな黒い斑点がたくさんありますが棘は短く体を膨らませてもハリセンボンさんほどではありません・・・またハリセンボン科メイタイシガキフグ属のメイタイシガキフグさんは全長は最大でも30cm程度と小型で体は短い棘に覆われイシガキフグさんに似ていますが尾柄上部に棘があることなどで識別できます・・・また棘は1 cm未満と短く不動性で棘の基部に斑点がある特徴的な体色を示すハリセンボン科メイタイシガキフグ属のイガリフグさんなどもいます・・・この2匹は鰭に斑点がある特徴からしてイシガキフグさんの様ですが違いますか?
あなたは誰?クダサンゴさん?エントウキサンゴさん? 愛媛愛南

- 真っ赤な管から黄色い触手の様なものが出ているので見た目からイソギンチャクさんかと思ったのですがどうも違うような気がします・・・イソギンチャクさんの様に見えますがこれはポリプが開いたクダサンゴさんの群体でしょうか?・・・クダサンゴさんはタコヤギ目クダサンゴ科に属する軟質サンゴの一種です・・・クダサンゴさんは細長い管状の骨格を持つのが最大の特徴で骨格は赤・茶・白など種類によって色が異なり群体はパイプが束になったように密集して成長していきます・・・確かにこの写真の方達も赤いパイプが束になって密集しています・・・それからクダサンゴさんのポリプの色は白・緑・紫・黄色など多彩で昼間は閉じていることも多いのですが夜や弱い光でふわっと開き花が咲いたように見えるのが最大の魅力です・・・浅場のサンゴ礁でよく見られるクダサンゴさんの多くは褐虫藻と共生し光合成のエネルギーで成長しますが一部はプランクトンも捕食します・・・このヒマワリの花の様に開いたポリプでプランクトンを捕まえようとしているのでしょうか?・・・あるいはイシサンゴ目キサンゴ科キサンゴ属のエントウキサンゴさんでしょうか?・・・エントウキサンゴさんは浅海の岩礁に生息するキサンゴさんの仲間でサンゴ個体の直径は約10mmになります・・・太い樹状の群体は比較的背が高くなり分枝する側枝も長くなりますが枝上にポリプの収まる莢が突出するのが特徴です・・・キサンゴ類にはとても多くの種類が存在しイシサンゴ目キサンゴ科イボヤギ属やスリバチサンゴ属やハナタテサンゴ属等がいます。
髭好き?髭嫌い?そこが一番の違いだねオニカサゴさん! 愛媛愛南

- 岩肌によく似た色彩をして静かに鎮座しているのはスズキ目フサカサゴ科オニカサゴ属のオニカサゴさんではないでしょうか?・・・オニカサゴさん自身も見事に擬態しているつもりの様ですが砂利の上ではちょっと目立っているように思えます・・・オニカサゴさんの体色は赤っぽいものが多いのですが赤褐色~茶褐色で変異は大きく胸部と腹部以外の躯幹部と各鰭に黒色斑点が散在し最長背鰭棘は第4・5棘で臀鰭第2棘は第3棘よりもやや長いことなどが特徴ですがよくわからないですね・・・体には突起や棘が無数存在し口は大きく口角は眼の下くらいまであり口蓋歯を持たないオニカサゴさんの頭部は強く圧縮されており眼窩下の棘は3本以上あり顎下には皮弁があるのも特徴です・・・オニカサゴさんは沿岸の岩礁から水深200m以浅の珊瑚礁域およびその周辺の砂地に棲んでいて甲殻類や小魚さんを主に捕食する肉食性のお魚さんで海底で潜んで待ち伏せしています。

- そんなオニカサゴさんですが淡白で透明感のある白身で歯ごたえがあるので刺身として食べると甘みや旨味も強く皮がついたままでも美味しく食べられます・・・またオニカサゴさんは煮付けや唐揚げや汁物などに料理され旬は夏から秋ですが年中を通して味の変化があまりなく市場では高値で取引きされる高級魚なのです・・・オニカサゴさんによく似ているスズキ目フサカサゴ科フサカサゴ属のイズカサゴさんという方がいますがイズカサゴさんは水深100~150mの砂泥底に生息し小魚さんやエビさんなどの甲殻類を主食としています・・・イズカサゴさんの特徴は全身明るい赤~橙色の鮮やかな体色をしていて背鰭軟条と臀鰭そして胸鰭に中心が黒っぽい暗赤色斑が散らばっています・・・イズカサゴさんの体高は低く口蓋に歯があり口が目の中央下までであり目の上には皮弁がまつげにように並んでいますが顎下には皮弁がありません・・・イズカサゴさんの各鰭の棘は鋭いので取り扱いには注意しなければなりませんがカサゴ類のなかでも食味は最上級とされています。
個性が強すぎて区別が難しいニシキウミウシさん? 愛媛愛南
- ドリース目イロウミウシ科ニシキウミウシ属のニシキウミウシさんは個体によって模様のバリエーションが激しく同じウミウシさんとは思えないようなものがたくさんいます・・・そこでニシキウミウシさんだと区別するためにはその特徴を体の形から見てみるといいかもしれません・・・ニシキウミウシさんの背中の二次鰓はうっかり触れてしまうと引っ込めてしまうので注意が必要ですがよく目立ちまるで花のように広がっています・・・次に背中の鰓の後ろにある大きく反り返った1個の突起もニシキウミウシさんの大きな特徴です・・・それから体の中央付近に左右に張り出した1対の突起もニシキウミウシさんの特徴でどれほど模様が異なってもニシキウミウシさんには必ず背中と体側に3つの突起があるのです・・・これらの特徴からこのウミウシさんもニシキウミウシさんで間違いないようです。

- いろいろな模様のニシキウミウシさんがいますが極めつけは真っ赤なボディに紫の縁取りで白に暖色ライン入った華やかな鰓を持つ小笠原固有のハナエニシキウミウシさんです・・・このタイプの模様は小笠原諸島でしか見られず逆に小笠原では他のタイプのニシキウミウシさんはいないということで絶海の小笠原の島々らしいウミウシさんです・・・また形から見るとニシキウミウシさんに似ているミアミラウミウシさんという別の種類もいます・・・ミアミラウミウシさんの背中の突起は鰓の後ろではなく前にあり正中線に沿って他にも小さな突起があります・・・またニシキウミウシさんでは目立つ左右に張り出す1対の突起はなくその代わり体の縁がウネウネしていて個体によって変異があり背中の突起が小さいものや全体に緑っぽいものなど様々です・・・ウミウシさんて個性が強くて不思議な生き物ですね。
純白ふわふわのユビノウハナガサウミウシさん! 愛媛愛南
- まだ生まれて間もないような小さなこのウミウシさんはホクヨウウミウシ科シロハナガサウミウシ属のシロハナガサウミウシさんではないでしょうか?それともホクヨウウミウシ科シロハナガサウミウシ属のユビノウハナガサウミウシさんでしょうか?・・・シロハナガサウミウシさんの特徴は体地色が半透明の白色から橙色で背面には白色の網目模様が入り背側突起は先端が2~3度分岐し口膜前縁と触角先端に細長い突起があります・・・シロハナガサウミウシさんウミトサカさんの仲間を食べ大きさは40mmくらいまで成長します・・・ユビノウハナガサウミウシさんの特徴は体地色が白色・黄色・橙色と様々で背面は平滑で白色の斑紋が入り背側突起は12対前後で先端が幾度も分岐して樹氷状になっています・・・ユビノウハナガサウミウシさんは口膜前縁と触角先端に細長い突起が多数あり50mmくらいまで成長します・・・まだまだ幼いこんなに小さなウミウシさんですが早く大きくなって立派なウミウシさんになってね!・・・ユビノウハナガサウミウシさんかな?

- ウミウシさんは主に浅い海の海底に生息し体長は数mmから20~30cm程度でその形態は種によって大きく変異に富んでいます・・・ウミウシさんの形態が大きく変異するのはわかるにしてもウミウシさんが30cmってちょっと大き過ぎないですか?・・・ウミウシさんは小さいから可愛いのであって大きすぎるとちょっとどうかなと思いますが色も青・赤・緑・黄色・ピンクなど鮮やかな原色系の体色を持つものから地味なものまで様々です・・・またウミウシさんは種によって触角は2対から1対で分岐するものや全く欠くものもいて基本的には貝殻を持たないのですが痕跡的な貝殻を持つものもいるのです・・・ウミウシさんの食性は肉食から草食まで幅広くまた有毒なものを食べることで体内に毒を蓄積している種も多くいます・・・あまり食べる人はいないと思いますが多くは食用には適さず派手な色合いをしているものは警戒色ではないかと考えられています・・・それからコノハウミウシさんやヒカリウミウシさんなど点滅する蛍光を放つ生物発光の能力があるものもいます・・・本当にウミウシさんは変化に富んでいますがウミウシさんは雌雄同体で受精は異個体間の交尾で行われ卵塊は渦巻き状になっています・・・孵化した幼生は巻貝の様な殻を持っていますがやがて変態し殻を失って底生の成体となります。


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