『ヤドカリの仲間』総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ 分類
ロボコンエビーケラマ

体は頭胸部と腹部に分かれ胸脚の第一対は太く発達した鋏脚で多くの場合は左右不対称です。大きい方の鋏は体を貝殻に引っ込めた時に入り口に蓋をするのに使われています。歩脚として使われるのは第2・第3対の2対であり残りの第4・第5胸脚は短くなって貝殻を保持するために使われています。腹部は長く柔らかい袋状で巻貝の殻に合わせて螺旋状となっています。尾脚は鉤状で貝殻内部に体を止める役割を担うが種類によっては欠くものもいます。

アナモリチュウコシオリエビさんってロボコンに似てない? ケラマ

  • コシオリエビ科チュウコシオリエビ属のアナモリチュウコシオリエビさんはエビさんの名前が付いていますが見た目は少しカニにも似てて一度引っ込むとなかなか出てきてくれないとても臆病なヤドカリの仲間です・・・アナモリチュウコシオリエビさんの身体の色は鮮やかなオレンジや赤のまだら模様になっていて体中から体毛がたくさん生えています・・・目がまん丸と大きくて特徴があるのですがこの見た目が昔テレビで放送されていたロボコンに似ている事から「ロボコンエビ」という愛称で呼ばれる事が多いエビさんなのです・・・既にご存知ではない方もいらっしゃると思いますが面白いテレビ番組で私は必死になって見てました・・・ロボコ~ン100点!
  • 写真のアナモリチュウコシオリエビさんは自分の身体の大きさに反してちょっと小さな穴に入っているみたいですね・・・狭いところが好きなようですがちょっと窮屈で苦しそうに見えますので巣穴の選択に間違えてしまったのでしょうか?・・・アナモリチュウコシオリエビさんはいつも巣穴からはさみ脚と頭をちょびっとだけ出して辺りを観察しています・・・意外と体の割に大きなハサミを持っていますよね・・・「どう?立派なハサミでしょ?」とでも言って自慢でもしているのでしょうか?・・・まあ大きいと言っても身体がものすごく小さいので実際は小さなはさみなのですが・・・とぼけた表情でのんびりしているように見えますが近寄るとすぐに引っ込んでしまういけずなエビさんです・・・毛がボウボウでトゲトゲした足を踏ん張って強そうに見えるのですがとても臆病なアナモリチュウコシオリエビさんでした。

オイランヤドカリさんってイメージと違って毛むくじゃら! セブ

  • ポヤポヤした赤い綺麗なソフトコーラルの上をヤドカリさんがチョコチョコと歩いていました・・・この赤いソフトコーラルの小さなつぶつぶがフルーツケーキのクリームトッピングのようでおいしそうです・・・ヤドカリさんは雑食性と聞きますがソフトコーラルも食べるのでしょうか?・・・そこのところは申し訳ございませんがよくわかりません勉強します・・・十脚目ヤドカリ科ヤドカリ属のオイランヤドカリさんは眼柄と角膜の境界が黄色くなっているのが特徴で巻貝などの貝類を利用するヤドカリさんです・・・オイランヤドカリさんは甲長30mm弱になる中型種ですがこの写真のオイランヤドカリさんは大きな貝殻から体を少し出して長めの眼をキョロキョロしています・・・「なんだよお!何か用か?用事がないならあっちに行ってくれないか?」という表情をこちらに向けているように見えて可愛いですね。
  • 最初はオイランヤドカリさんという名前から派手な色をしていて細めの体で妖艶というイメージを勝手に持っていましたがこのオイランヤドカリさんはそのイメージと全く違っていて毛がもじゃもじゃで色合いもどうなんでしょうか?・・・それにごっつい貝殻を背負っていて名前のイメージの華奢というよりは剛力という感じです・・・それにしてもこの貝殻は身体の割にちょっと大きすぎませんか?・・・重たくないのでしょうか?・・・せめてもう少しかわいい貝殻を背負ってくれていればと思うのは私だけでしょうか?・・・でもこのオイランヤドカリさんにしてみれば広くて快適な豪邸なのかもしれないですね!・・・オイランヤドカリさんは珊瑚礁域のやや深場に住んでいて赤色型と黒色型の2種が知られています・・・写真のオイランヤドカリさんは黒色型でやや地味な色合いですが赤いサンゴの上で目立っています。

カンザシヤドカリさんのお家はイバラカンザシさんの跡地! 柏島

  • サンゴさんの表面に小さな穴が開いている事がありますがその穴の中をよくよく見てみるとこれまた小さな生き物がいることがあります・・・それはもしかしたら穴から顔をちょこっと出して触覚をひらひらさせながらこちらの様子を伺っているホンヤドカリ科カンザシヤドカリ属のカンザシヤドカリさんかもしれません・・・カンザシヤドカリさんの大きさは1cm程度しかなくとても小さいので写真を撮ろうとしても私の腕ではピントがなかなか合わないヤドカリさんではあります・・・カンザシヤドカリさんの右側の鋏脚は左の鋏脚より大きく縦帯が3本あるのが特徴で指を近づけると奥の穴にサッと引っ込んでこの右側の鋏脚で上手に蓋をして隠れてしまいます・・・まるで巻貝さんが外敵から食べられない様に硬い蓋をして自身を防御するのと同じ役割ですかね。
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  • カンザシヤドカリさんの体色は緑がかったクリーム色で眼柄は暗赤色で黄色の縦縞が入っていて眼は黒地に黄色の点が散在しています・・・またカンザシヤドカリさんは第2触角には羽状の毛が生えていてこれを振ってプランクトンなどを捕らえて食べています・・・カンザシヤドカリさんは貝の中に住むのではなくサンゴさんに我が家をつくる不思議なヤドカリさんなのですがイバラカンザシさんというゴカイの仲間が住んでいた穴を再利用しているエコな生き物でもありす・・・ちなみにイバラカンザシさんは幼生の頃イシサンゴさんにくっ付いて小さな小さなゴカイさんとなります・・・そしてイバラカンザシさんは石灰質の管をイシサンゴの中に作って住むようになるのですがイバラカンザシさんが死んで空になった穴にちゃっかり住み込むのがこのカンザシヤドカリさんなのです。
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  • 貝の中に住んでいるヤドカリさんが貝の中から出てくるとお腹がくるっと丸まっていますがイバラカンザシさんが作った真直ぐの穴に住んでいるカンザシヤドカリさんの腹部は他のヤドカリさんとは違って真直ぐにピンとしていてとても姿勢が良いというのが特徴になっています・・・サンゴさんの穴に住んでいるカンザシヤドカリさんは他のヤドカリさんの様に移動ができないのですが効率的にエサを捕獲できるように前述した羽毛状の第二触角を大きく発達させこれを左右上下に振って海の中のプランクトンを捕獲して餌にしているのです・・・自由に移動できるけどリスクの高いやどかりさんと自由に移動できないけど安全性の高いカンザシヤドカリさんどちらがいいのでしょうか?・・・これはどちらがいいという事では無くそれぞれのヤドカリさんが自分の意志で選択してきたという事ですね!
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  • ニシキカンザシヤドカリさんの鋏脚は褐色で白色の斑紋が散在していて指節先端は赤味の強いオレンジ色になっています・・・歩脚の地色は赤色で各節に白色の縞があって眼柄は赤褐色の地に黄色の縦のラインが入り眼は黒色の地に黄色の点が散在しています・・・と言うことで一番最初の写真以外はニシキカンザシヤドカリさんですね・・・ちなみに下の写真のニシキカンザシヤドカリさんの周りにある傘のようなカラフルなものがイバラカンザシさんで元々の巣穴の宿主になります・・・イバラカンザシさんが死んでできた穴にはカンザシヤドカリさんだけでなくコケギンポさんやシマギンポさんなども住んでいます・・・イバラカンザシさんはゴカイ類の動物で頭部に生えている2本の傘のようなものはイバラカンザシさんの鰓で赤や青や黄や緑などとてもカラフルな生き物です・・・イバラカンザシさんは石灰質でできた管を埋め込んで定住生活していますがクリスマスツリーのようなエラをこの中に引っ込めると体全体を隠すことができます。
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僕の右手すごいでしょってケフサゼブラヤドカリさんが! 柏島

  • 右目だけしか写っていませんが異尾下目ホンヤドカリ科ゼブラヤドカリ属のケフサゼブラヤドカリさんが綺麗な黄色い目でこちらをジッと見ています・・・左目は違うところを見ているのか?無くなってしまったのか?ピントが合っていないだけなのか?よくわかりませんが片目に見えるケフサゼブラヤドカリさんがびっくり顔です・・・ケフサゼブラヤドカリさんにしてみれば「こんな所まで何をしに来たんだ!怪しいやつだなあ!怖いからあっちに行けよ!」という感じなのでしょうがそれはそうですよね・・・大きくて泡をぶくぶく吐く奇妙な生き物が目の前に現れたらケフサゼブラヤドカリさんでなくてもびっくりしますよね・・・びっくりさせてすみませんが私は決して怪しい者でも危険な者でもありませんので写真だけ撮らせてくださ~い!
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  • ケフサゼブラヤドカリさんの足は赤と白のストライプ柄でシャープな印象なのですが右の鋏手だけ他の手足とは違って大きく頑丈そうでちょっと重そうでもあります・・・いらぬ心配ですがケフサゼブラヤドカリさんってこれだけ右手が大きいと肩がこらないのでしょうか?・・・ケフサゼブラヤドカリさんはよくガレ場で暮らしていますが大きな右の鋏手の掌部にはブラシ状の白色毛列がありこの面を引きずるように歩行しています・・・やはりケフサゼブラヤドカリさんは右の鋏手が重すぎて仕方なく引きづっているのでしょうか?・・・それとも引きづることでケフサゼブラヤドカリさんは右の鋏手のブラシ状の白色毛列で海底の微生物をかき集めて食べているのでしょうか?・・・あるいはケフサゼブラヤドカリさんはたいへん臆病なので貝の中に引っ込んだ時にこの大きく頑丈そうな右手で蓋をするのでしょうか?・・・何故なのかよくわかりませんがここまで右の鋏手を大きくした意味がきっとあるのでしょう!

コマチコシオリエビさんのストライプ姿がクール! 柏島

  • ウミシダさんの中で手を伸ばしているのはシオリエビ科コマチコシオリエビ属のコマチコシオリエビさんですが名前はエビさんですが実はエビさんではなくヤドカリさんに近い仲間なのだそうです・・・「コマチ」とはウミシダさんの昔の呼び名で和名はウミシダさんにくっ付いているコシオリエビさんの意味だそうです・・・確かに名前にコマチが付くコマチイバラモエビさんやコマチガニさんやシロスジコマチガニさんそれにコマチテッポウエビさん等は全てウミシダさんとの共生関係にあるものばかりですね・・・コマチコシオリエビさんもウミシダさんと共生する小さな生き物ですがウミシダさんの根本のあたりを探してみるとかなりの高確率で会えるはず?かもしれませんので時間がある時にじっくり探してみましょう。
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  • それからコマチコシオリエビさんはその宿主となるウミシダさんの色によって体色も変わりますのでちょっと見つけにくいかもしれませんが諦めず根気よく探してみるときっと会えるはずです・・・ウネウネ動くウミシダさんをかき分けてコマチコシオリエビさんを探していると別種のエビさんやカニさんも見つかる事があります・・・ちょっと不気味なウミシダさんですがウミシダさんにトライする時はワクワクしながら老眼に鞭打って目を凝らしながら探しています・・・ウミシダさんと共生するエビさんやカニさんはウミシダさんの色に似せてカモフラージュするし小さいので見つけにくいのですが見つけた時の気持ちは格別ですし仕方のない事ですね・・・コマチコシオリエビさんも色彩変異が多いのですがシマシマ模様がとてもクールなコマチコシオリエビさんです。
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  • 上のコマチコシオリエビさんは鋏手をぐっと伸ばして「あ~らよっと!どうだいこのストライプ柄?なかなかかっこいいでしょ!そう思わない?」と叫びながらポーズを取っているようにみえるのですがそんな感じがしませんか?・・・それにしても白と黒のストライプが美しくシマウマさんの様にかっこいいコマチコシオリエビさんですね・・・そんなコマチコシオリエビさんですが元々共生していたウミシダさんから色の違うウミシダさんに移動させると色も徐々に新しいウミシダさんの色に変化していくそうです・・・コマチコシオリエビさんには住処を無理やり変えて申し訳ないのですが郷に入れば郷に従えで変化していけるのはさすがに生き抜く知恵だと思います・・・変化に対応できるコマチコシオリエビさん!スタイリッシュでとってもCoolだと思います!
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  • コマチコシオリエビさんが何故かちぎれてしまった小さなウミシダさんを見つけて考えています・・・「ああ!こんなところにウミシダさんがいる!とりあえず乗っちゃえ!なんでこんなところにウミシダさんがいるのかわからないけどウミシダさん!乗ってみたもののちょっと僕には小さいなあ!」と言いながらコマチコシオリエビさんがポーズを決めています・・・ちなみにコシオリエビさんは名前はエビさんで外観はカニさんでもヤドカリさんのグループに入りますが浅海の種は体長数mmもしくは1cm内外という小型の種が多く腹部は展開することが出来ますが普段は体の下側に巻かれています・・・コシオリエビさんの分布適応は広く深海に生息する種もいれば熱水鉱床付近などの特殊な環境に生息するものも存在して神秘的な存在でもあります。
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