- 動くことができる?妖艶なイソギンチャクさん! セブ
- 意外な印象を与えてくれる丸いイソギンチャクさん! パラオ
- 季節外れのクリスマスツリーを出すイバラカンザシさん! パラオ
- 生きた化石のウミシダさんに隠れるカワハギの赤ちゃん! 柏島
- 見た目と違って可能性を秘めたウルトラマンホヤさん!ケラマ
- あなたは誰?クダサンゴさん?エントウキサンゴさん? 愛媛愛南
- 竜宮城にある大きな花!オオイソバナさんは意外に脆い! セブ
- 強かに生きる色彩豊かなオオイソバナさん! ケラマ
- 鮮やかな色の森?何か隠れてるかも!オオトゲトサカさん? パラオ
- 暗闇だからこそ気づく不思議な太陽の光の恵み! ケラマ
- 漆黒の中に輝くブルーホールを見上げて感じること!
- 与那国の海底地形は古代文明の遺跡? 与那国
動くことができる?妖艶なイソギンチャクさん! セブ
- オレンジ色の綺麗な花の様に揺らいでいるのはイソギンチャクさんですがイソギンチャクさんってどんな生き物なのでしょうか?・・・イソギンチャクさんは岩の上などに定着して生活する動物で体は基本的には円筒形になっていて上の面を口盤とよびその中央には口があります・・・イソギンチャクさんの口盤の周辺には写真の様に多数の触手が並んでいてユラユラユラユラしています・・・イソギンチャクさんの触手は普通円錐形になっていますが先端部が膨らんだものや多数の枝をもつ場合もあります・・・イソギンチャクさんの下面は足盤とよばれここで粘着性物質を分泌して岩などに吸着していますがイソギンチャクさんはこの足盤を使って時速数cm程度の速度で移動することができるのです・・・イソギンチャクさんが移動しているというのは意外ですが確かに子供の頃イソギンチャクさんが岩からポロッと取れた記憶があります。

- イソギンチャクさんは普通は雌雄異体であり体外受精をしますが受精卵は孵化すると楕円形で繊毛を持ったプラヌラ幼生となりこれが定着して成長し成体のイソギンチャクさんになります・・・イソギンチャクさんの触手は口盤の周辺に沿って並んでおり放射状に広がっていますが敵などに触れると触手を縮め強く刺激すれば口盤をも縮めてっぺんがすぼまった可愛い形になります・・・またイソギンチャクさんは餌になる小動物が触れた場合は毒で麻痺させてから口に運び丸のみにします・・・餌は胃腔に取り込まれ消化液で分解され吸収されますが未消化物は再び口から吐き出されます・・・子供の頃イソギンチャクさんを小さくすぼめた状態にしてそのイソギンチャクさんを押すと口から消化され損ねた小魚などが出てきたのを覚えています・・・小さかったとはいえイソギンチャクさんには悪い事をしました・・・イソギンチャクさんの触手には刺胞尾と呼ばれる小さな袋状の構造が多数並んでいてこの刺胞には長い針が巻き込まれるか折り畳まれるかして入っており何かに触れるとその針が打ち出されます・・・大部分のイソギンチャクさんの毒は人間には影響を与えない程度のものですが日本の珊瑚礁海域にも生息するウンバチイソギンチャクさんなど一部にとても毒が強いものがあるので注意が必要です。
意外な印象を与えてくれる丸いイソギンチャクさん! パラオ

- ハナビラクマノミさんがイソギンチャクさんのベットの上で寛いでいたのにこのイソギンチャクさんは刺激を与えられてしまったのか縮もうとしています・・・そのためかハナビラクマノミさん達も安全な場所が狭くなって困っている様子がうかがえます・・・それにしてもこのイソギンチャクさんは意外と綺麗なピンク色のお肌をしています・・・ちなみにイソギンチャクさんは水平に切るとたくさんの膜が並んでいてその中心に口道が通っていますがイソギンチャクさんの触手には最大の武器である刺胞があります・・・触手に多数並んでいる小さな袋状の刺胞には長い針が巻き込まれるか折り畳まれるかして入っており獲物などに触れるとその針が打ち出されるのです・・・刺胞にはいくつかの種類があり長い針が刺さってくっつくようになっているものもあれば毒液を注入するものもあります・・・この刺胞のおかげでクマノミさんは安全に暮らしているのですが触手以外にも体表面の突起部分に刺胞を持つ種もあります・・・大部分のイソギンチャクさんの毒は人間には影響を与えない程度のものですが日本の珊瑚礁海域にも生息するウンバチイソギンチャクさんはとても毒が強いので注意をしなければなりません。

- イソギンチャクさんの仲間は世界中に約1200種類いて日本でも約70種類ほどがいると言われていますから凄い数ですよね・・・しかもイソギンチャクさんは赤道付近から北極や南極付近そして水深5000mにも生息できる多種多様な生物なのです・・・基本的にイソギンチャクさんは足盤と呼ばれる吸盤のような構造で岩などに活着していて放射上の触手の中心に見える口に獲物を運びますが肛門はないので口から排泄物を排泄します・・・口から入れたり出したりと忙しいイソギンチャクさんなのですが体の中に褐虫藻を共生させておりその光合成によるエネルギーでも活動しています・・・この褐虫藻はイソギンチャクさんから安全な住み家と窒素化合物などの栄養をもらいイソギンチャクさんは褐虫藻から光合成によるエネルギーをもらうという相利共生の関係なのです・・・それからイソギンチャクさんって固定されて動かない様に思えますが移動速度は遅いものの足盤を使ってわずかずつ移動することができるのです・・・意外ですがでも中には素早い移動を行うものもあり藻場に生息する小型種のオヨギイソギンチャクさんは時どき海草の葉から離れ触手を振りかざして遊泳できます・・・またキタフウセンイソギンチャクさんは天敵のヒトデさんが触れると基盤から体を離しつつ体を延ばし屈伸しながら浮き上がるジャンプによって約1.5mばかり離れたところまで移動することができるのです・・・いろいろなイソギンチャクさんが居るんですね。
季節外れのクリスマスツリーを出すイバラカンザシさん! パラオ

- ケヤリムシ目カンザシゴカイ科イバラカンザシ属のイバラカンザシさんは英名クリスマスツリー・ワームと呼ばれるゴカイ類の動物です・・・体長は5~7cmで頭部に生えている2本の傘のようなものは鰓冠と呼ばれ鰓として発達したケヤリムシ目に見られる特徴になっています・・・イバラカンザシさんは刺激を受けると鰓冠を素早く引っ込めたり鰓冠で浮遊生物を捕らえて口に運んだりしますがこの鰓冠がカンザシの様に見えることがカンザシゴカイ科の特徴です・・・この鰓冠は色彩変異に富んでおり赤・青・黄・緑などがあり2色以上の体色を持つものが7割であり茶が最も多く3割の個体が有していて次に黄・紫・橙・白・赤が多いようです・・・イバラカンザシさんはイシサンゴさんなどに定住場所となる管である棲管を埋め込んで定住生活を営んでいることが多いです・・・この棲管は石灰質でできており色は灰白でこれもカンザシゴカイ科共通の特徴で鰓冠をこの中に引っ込めると体全体を隠すことができます・・・イバラカンザシさんが死んでしまうとこの穴にカンザシヤドカリさんやコケギンポさんなどの生物が住むこともあります。

- 穴の中からこちらの様子を伺っているのはイバラカンザシさんが死んで出来た穴をちゃっかりと巣穴として利用しているホンヤドカリ科カンザシヤドカリ属のカンザシヤドカリさんです・・・このカンザシヤドカリさんは放置されたペットボトルの蓋を使う例もあるそうですが貝を宿主にしている他のヤドカリさんのように自由に移動できないため長く毛深い第2触角を振り回してプランクトンを捕まえて食べています・・・カンザシヤドカリさんは右側のはさみ脚が大きく縦帯が通常3本あるのが特徴でびっくりするとこのはさみ脚できっちりと蓋をして奥の穴に引っ込みます・・・カンザシヤドカリさんの体色は緑がかったクリーム色で眼柄は暗赤色で黄色の縦縞が入り眼は黒地に黄色の点が散在しています・・・何とも言えないチャーミングな目をして恐る恐る様子を伺っているカンザシヤドカリさんが可愛いです。
生きた化石のウミシダさんに隠れるカワハギの赤ちゃん! 柏島
- この綺麗な赤いシダの様なものはウミシダさんでしょうか?・・・ウミシダさんは羽根のような枝を多数持ち植物のような姿をしていますがウミシダ目に所属する動物で生きた化石として紹介されることもあります・・・羽根のような腕を広げる姿は確かにシダ類に似ていますがウミシダさんは多数の腕を中心の体から輪生状に伸ばし根のような形の枝で他のものにしがみついている動物なのです・・・またウミユリ類が基本的に固着性であるのに比べウミシダさんは移動が可能で種によっては腕を動かして活発に遊泳することも出来ます・・・ウミユリ類は古生代カンブリア紀中期からの長い歴史を持つのに対してウミシダさんは三畳紀末に出現したものですがウミユリ類は現在では深海にしか見られず現在の海で広く普通に見られるのはウミシダさんだけでかなり幅をきかせています。

- ウミシダさんの本体はほぼ円錐形のcrown形からなり上面はほぼ扁平な口盤となっておりその中に口と肛門があります・・・ウミシダさんの腕は細長く表面は骨板に包まれ多数の関節を持っています・・・また腕からはさらに細い枝が両側に出ておりこれを羽枝と呼んでいますが羽枝にも多数の関節があり内向きに巻くように動かせます・・・羽枝はほぼ腕全体から出るため全体としては鳥の羽や細長いシダの葉のような姿となります・・・一般にはウミシダさんは不活発な動物で海底の岩やサンゴなどにしがみつき腕を広げて腕や羽枝の表面の管足でデトリタスを集めて食べます・・・ウミシダさんはしがみついているだけなので巻枝を離せば移動が可能となります・・・巻枝を使って這ったり腕を伸ばしてたぐるように這うこともありますが腕を羽ばたくように動かして泳ぐことが出来る種もいます・・・それからウミシダさんの腕は折れやすく刺激を受けると自切することもありますがそれに加えて敵を遠ざける防御手段としてサポニンを放出します・・・このサポニンはウミシダさんに触れた瞬間に強い痛みが出るような毒ではありませんが皮膚のかぶれ・刺激・アレルギー反応の可能性がありますので気を付けなければなりません・・・よく見ると真ん中にカワハギさんの赤ちゃんが隠れていました。
見た目と違って可能性を秘めたウルトラマンホヤさん!ケラマ

- オレンジ色の丸い形をしていて白い斑点が目の様で口のような穴が開いているのはマメボヤ目ヘンゲボヤ科に属するホヤの一種で通称ウルトラマンホヤさんと呼ばれている方達です・・・沖縄などの暖かい海のサンゴ礁に生息していて正式な名称はWhite spotted ascidianで英名はclavelia diminutaという方です・・・確かに丸い顔の可愛いウルトラマンがたくさんいる様に見えます!・・・ちなみにホヤの幼生には臭いを感知する胚組織が存在し生殖に関わるホルモンを分泌する細胞との関わりから生殖や嗅覚の遺伝病の治療に関する研究への寄与が指摘されています・・・凄いですね!・・・それ以外にも様々な分野でホヤを用いた研究が世界中で盛んに行われていて免疫に関する研究やアルツハイマー病等と関連すると考えられている神経保護物質がホヤ類の内臓に特に多いとされています・・・また脊椎動物の頭部の進化過程を解明する研究や感覚器官の研究なども行われていて未来の可能性は広がっています。

- ホヤさんは成長過程で変態する動物として知られ幼生はオタマジャクシの様な形態を示し遊泳するそうです・・・ちょっと信じられないですね・・・また幼生は眼点や平衡器や背側神経そして筋肉や脊索などの組織を有するなど無脊椎動物としては最も進化しており脊椎動物に近い存在だそうです・・・成体は海底の岩などに固着し植物の一種と誤認されるような外観をしていますが心臓や生殖器官や神経節そして消化器官などをもっており筋繊維は横紋筋と平滑筋を合わせたような筋肉であるということです・・・成体は被嚢と呼ばれるセルロースの殻で覆われていますが現在確認されている中では体内でセルロースを生成することのできる唯一の動物だそうです・・・見た感じなんともユニークなホヤさんですが調べれば調べるほど凄い生き物であることが分かりますね。
あなたは誰?クダサンゴさん?エントウキサンゴさん? 愛媛愛南

- 真っ赤な管から黄色い触手の様なものが出ているので見た目からイソギンチャクさんかと思ったのですがどうも違うような気がします・・・イソギンチャクさんの様に見えますがこれはポリプが開いたクダサンゴさんの群体でしょうか?・・・クダサンゴさんはタコヤギ目クダサンゴ科に属する軟質サンゴの一種です・・・クダサンゴさんは細長い管状の骨格を持つのが最大の特徴で骨格は赤・茶・白など種類によって色が異なり群体はパイプが束になったように密集して成長していきます・・・確かにこの写真の方達も赤いパイプが束になって密集しています・・・それからクダサンゴさんのポリプの色は白・緑・紫・黄色など多彩で昼間は閉じていることも多いのですが夜や弱い光でふわっと開き花が咲いたように見えるのが最大の魅力です・・・浅場のサンゴ礁でよく見られるクダサンゴさんの多くは褐虫藻と共生し光合成のエネルギーで成長しますが一部はプランクトンも捕食します・・・このヒマワリの花の様に開いたポリプでプランクトンを捕まえようとしているのでしょうか?・・・あるいはイシサンゴ目キサンゴ科キサンゴ属のエントウキサンゴさんでしょうか?・・・エントウキサンゴさんは浅海の岩礁に生息するキサンゴさんの仲間でサンゴ個体の直径は約10mmになります・・・太い樹状の群体は比較的背が高くなり分枝する側枝も長くなりますが枝上にポリプの収まる莢が突出するのが特徴です・・・キサンゴ類にはとても多くの種類が存在しイシサンゴ目キサンゴ科イボヤギ属やスリバチサンゴ属やハナタテサンゴ属等がいます。
竜宮城にある大きな花!オオイソバナさんは意外に脆い! セブ
- サンゴさんといっても世界には800種以上のサンゴさんが生息しているといわれていてそんなにいるの?と驚きなのですが日本にはそのうちの約300種が暮らしているそうです・・・サンゴさんの中には強固で綿密な骨格を持つハードコーラルと細かい石灰質の骨格を体の中にちりばめた状態で軟体となっているソフトコーラルがあります・・・石灰質でできているので幹は硬いけれど細くて小さい骨とスポンジのような角質で出来ている木のように枝をいくつも延ばす鮮やかな色彩で知られるイソバナさんの仲間もソフトコーラルに入ります・・・イソバナさんはクラゲさんと同じ仲間の刺胞動物ですが綺麗な海水が速く流れる岩礁上に扇状に広がった樹枝状の群体をつくります・・・イソバナさんの体はポリプと呼ばれる小さな個体で構成されていて触手と呼ばれる細い突起でプランクトンなどの餌を捕らえます・・・またイソバナさんは餌がなくても共生する光合成を行う褐虫藻が作った栄養分を利用することで生きていくことができます。

- イソバナさんの色彩は赤・朱・黄色・白など豊富でカラフルなイソバナさんが群れると美しいお花畑のようになるのでイソバナさんという名前が付けられたそうです・・・なかなかいい名前が付けられたと思います・・・そんなイソバナさんですが比較的浅い岩礁域に扇状に広がる大きな群体で高さ1 m程になるのがオオイソバナさんです・・・この写真のオオイソバナさんもそれくらいありますがオオイソバナさんは骨軸は赤くポリプは白~黄色をしていて竜宮城の背景にありそうな姿をしています・・・オオイソバナさんは宝石珊瑚として扱われることもありますが骨軸がもろく宝石にはならずサンゴ科のアカサンゴさんなどと比べると非常に安価となっています・・・オオイソバナさんは八放サンゴ類の仲間でポリプが白いので海中では白っぽく見えますが鮮やかな赤色の共肉をもちますのでポリプが引っ込むと赤色の共肉が見えます。
強かに生きる色彩豊かなオオイソバナさん! ケラマ

- 海の中で羽を広げたような綺麗なサンゴさんがいましたがこの方はオオイソバナさんでしょうか?・・・ヤギ目イソバナ科イソバナ属のオオイソバナさんは比較的浅い10m~50mくらいの岩礁の外洋斜面に扇状に広がるヤギ類で大きな群体は高さ1 m程幅は40cm程度に成長しお魚さんや無脊椎動物の隠れ家として生態系に重要な役割を果たしています・・・オオイソバナさんの骨軸は赤く主茎や主枝の節部はこぶ状に膨らみそこから細かく枝分かれしていますがオオイソバナさんは折れやすいので注意しましょう・・・オオイソバナさんのポリプは白~黄色をしていてその触手を使ってプランクトンを一生懸命捕食しますがオオイソバナさんは褐虫藻と共生をしており光合成によって得られる栄養も利用していますので餌が少ない環境でもしたたかに生きることができるのです・・・オオイソバナさんの色彩は暗赤色をしているのが特徴で鮮やかなその色彩は海の中でお花畑の様な美しさを演出していて竜宮城の背景にありそうな姿をしています・・・ちなみに宝石珊瑚として扱われることもありますがサンゴ科のアカサンゴさんなどと比べると非常に安価となっています。

- サンゴさんはポリプと呼ばれる構造をもっていますがこのポリプが単体で生活するものを単体サンゴさんと呼んでいます・・・また有性生殖によって生じた一つのポリプが分裂や出芽を繰り返して生じたクローンが分離することなく集まって生活するものを群体サンゴさんと呼んでいます・・・またサンゴさんの中には光が届く浅海域に生息しオオイソバナさんの様に体内に渇虫藻という藻類を共生させているサンゴさんもいます・・・前述しましたがこの様なサンゴさんは褐虫藻が光合成で産出した栄養を供給されるため比較的成長が早くサンゴ礁を形成したりします・・・また褐虫藻と共生を行わないサンゴさんもいますが光合成によるエネルギーに依存しないため水深80~1200mの深海に生息するものもいます・・・でも褐虫藻と共生を行わないサンゴさんは成長が遅く骨軸の直径は1年で約0.3ミリしか成長しないそうです。

- よく宝石として使われる綺麗なサンゴさんは八放サンゴさんで深海に生息し樹枝状の群体を作ります・・・八放サンゴさんの骨格は石灰質が緻密で固くヤギ目サンゴ科に属しアカサンゴさんやシロサンゴさんやモモイロサンゴさんなどがあります・・・このサンゴさん達は専用の網で深いところをガンガン乱獲されてしまい激しく減少しているそうです・・・なんでもそうですが儲かるからと強引に乱獲をしてしまうと生態系を崩して大変な事になってしまいますよね・・・それからイシサンゴ目のサンゴさん達はイソギンチャクさんに似たポリプの構造になっていますが隔膜の間に石灰質の骨格を発達させており群体のものが多く造礁サンゴの大部分がこれに含まれます・・・そしてヒドロサンゴさんはサンゴモドキさんあるいは偽サンゴさんとも呼ばれ本来ヒドロ虫なのですが石灰質の骨格を発達させており特にアナサンゴモドキ類は大きな骨格をつくり造礁サンゴと見なされるものもあります。

- それから大きな群体を作り骨格を作るものの細かな骨格がバラバラに入っているような柔らかな群体を作るものを軟質サンゴさんまたはソフトコーラルさんと呼んでいます・・・軟質サンゴさんには3つのグループがありヤギ目やウミトサカ目そしてウミエラ目があります・・・ヤギ目は骨質の骨格を持ち枝状の群体を作りヤギ類と呼ばれ比較的深いところにいて赤や黄など鮮やかな色をしているものが多いです・・・そらからサンゴ礁の海域にも多数生息しているウミトサカ目は細かな石灰質の骨片を持つものがいて塊状の群体を造り柄があってその先にひだ状や樹状の部分には個虫が並ぶウミトサカさんやトゲトサカさんやウミキノコさんなどがいます・・・そしてウミエラ目は砂や泥の海底に足を差し込んで海底から立ち上がり多数のポリプを並べています・・・サンゴさんの仲間は種類がたくさんあって区別が難しいです。

鮮やかな色の森?何か隠れてるかも!オオトゲトサカさん? パラオ

- 遠くから見ても綺麗な色をしていますが近くで見るとまるでお花畑のようなこの方はウミトサカ目チヂミトサカ科トゲトサカ属に属するトゲトサカさんではないでしょうか?・・・トゲトサカさんは潮通しの良い場所に生息するサンゴの仲間で骨格は硬くなくゼラチン質の柔らかい体をしているためソフトコーラルと呼ばれています・・・ソフトコーラルって名前が優しそうな印象でいいですよね・・・トゲトサカさんは体内に骨片を持ち白・赤・橙・紫など多彩な色をしていて枝状に分かれた群体を形成し枝先にポリプが密集しています・・・水深50m前後までの岩礁域で暮しているトゲトサカさんは体内に褐虫藻を持たないため光合成の恩恵を受けず小さな触手を使って流れて来るプランクトンを捕らえて餌にしていますので太陽光が届きにくい環境にも適応した陰日性サンゴさんなのです・・・トゲトサカさんは暖かい海に広く分布していて日本近海にも40種前後が知られています・・・そんなにたくさんあると区別が大変ですがその中でもオオトゲトサカさんやアカトゲトサカさんやビロードトゲトサカさんなどが一般的に見られます。

- オオトゲトサカさんは日本沿岸で最もよく見られるトゲトサカ属の代表種で鮮やかな太い幹を持つ樹状の赤色の群体をつくる軟質サンゴさんです・・・オオトゲトサカさんはポリプの骨片が赤く支持骨片束が白いのが特徴で触れるとチクチクするほどのガラス状のトゲを持っています・・・オオトゲトサカさんは水深20〜50mの岩礁に密生し海中景観を彩る存在ですが体は水風船のように伸縮し縮むと拳大に伸びると高さ50cm以上になることもあります・・・この写真のサンゴさんはオオトゲトサカさんでしょうか?・・・次にアカトゲトサカさんですがトゲトサカ属の中でも赤い骨片が特徴的な軟質サンゴさんで群体は大きくならず枝先がこんもり丸く見える可愛らしい形をしています・・・アカトゲトサカさんのポリプの骨片はすべて赤色でこれが「アカトゲ」の名前の由来になっていますがポリプ自体は白〜黄色で赤い骨片とのコントラストが美しく中にはポリプ先端は赤紫色に見えるものもあります・・・オオトゲトサカさんとの違いは骨片の色でオオトゲトサカさんはポリプ頭の骨片は赤で支持骨片束は白ですがアカトゲトサカさんの骨片はすべて赤色となっています・・・その他に群体の形も違っていてオオトゲトサカさんは太い幹を持つ樹状の大きな群体をつくりますがアカトゲトサカさんは高さがあまり大きくならず枝先が丸くこんもりしていて色の印象もオオトゲトサカさんは鮮やかな赤〜ピンクの大きな房状でアカトゲトサカさんは赤い骨片+白〜黄色のポリプで粒状の印象となっています。

- 最後にビロードトゲトサカさんですがトゲトサカ属の中でもカリフラワーコーラルと呼ばれるほどカリフラワー状に丸く密集した特徴的な形状を持つ軟質サンゴさんなのでわかり易いかもしれませんね!・・・ビロードトゲトサカさんは1mほどの大きな群体になることもありますが潮通しの良い砂地の岩に付着してどんどん成長していきます・・・ビロードトゲトサカさんは硬い骨格を持たないソフトコーラルさんなので触らない方がいいですが触ると柔らかいゼラチン質をしているそうです・・・ビロードトゲトサカさんはやや深場で見られることが多く白〜ピンク〜紫が混ざったビロード状の質感をしているので小さなポリプが密集し光を受けるとふわっと輝くように見えるそうです・・・そんなポリプがカリフラワー状に並び綺麗なビロードトゲトサカさんですがオオトゲトサカさんとの違いはオオトゲトサカさんのポリプ頭の骨片は赤で支持骨片束が白になっている所です・・・またアカトゲトサカさんとの違いはアカトゲトサカさんは支持骨片束も含めて骨片がすべて赤い所です。
暗闇だからこそ気づく不思議な太陽の光の恵み! ケラマ

- 岩の隙間にぽっかり空いた穴の底から上を見上げると燦燦と降り注ぐ太陽の光のシャワーが眩しいと思いませんか?・・・こんな光景を見ていると私は太陽の光って本当に大切なんだなとつくづく肌で感じます・・・もちろん太陽の光は地球において生物の営みや気候など自然現象の根幹に影響を与えており人類は太陽の恵みである日の光を享受して発展してきました・・・こんな長い歴史の経験が人間のDNAに刻まれているからなのでしょうか?・・・ちなみに太陽の光の中でエックス線は殆どが大気で遮断され有害な紫外線も成層圏のオゾン層で90%以上がカットされるそうです・・・この事からもオゾン層が無いと大変な事になりますから人類にとってオゾン層というものがやっぱり大事なんだということが分かります。


- 穴が狭いので1人1人順番に進んで行こうとダイバーが待機していますがそれにしても後光が差している様で綺麗ですね・・・ちなみに可視光線や赤外光も大気圏中での反射や散乱や吸収などによって平均4割強が減衰し地上に到達することになります・・・また大気を通過する距離が変わる事により地上の各地点で受光できるエネルギー密度は緯度や季節そして時刻に従って変化していきます・・・様々な要因によって太陽光の影響は地球に到達しますが太陽光線の1時間あたりの総エネルギー量は世界の1年間で消費されるエネルギーに匹敵すると言われています・・・そして太陽光から変換された熱エネルギーは地球上のさまざまな場所の気候に影響します・・・また植物や植物プランクトンは光合成によって必要な酸素やエネルギーを産生したりしていますし動物も太陽光を浴びることによって体温維持を行っているものもいます。


- 穴の中を独りずつゆっくり進み始めましたが光の中でダイバーの影が何とも言えないいい感じですね・・・ちなみに太陽からの放出される太陽放射の組成はごく微量のガンマ線やエックス線そして7%程度の紫外線と可視光線が訳47%赤外線が約46%あります・・・それ以外にごく微量の電波や核融合によって発生するニュートリノが地球にも到達しています・・・いろいろなものが太陽から地球へ届いているんですね・・・ちなみに太陽から地球までの距離は約1億4960万kmで光の速度は約29万9792kmですから太陽の光が地球に到達する時間は約8分19秒となります・・・早いと思うのか遅いと思うのか感じ方は人それぞれだと思いますが遠い宇宙空間をはるばる旅してきた光がここまで届いているという事を想うと感慨深く感じるのは私だけでしょうか?


漆黒の中に輝くブルーホールを見上げて感じること!
- この写真はパラオのブルーホールを潜った時の一コマです・・・穴の入り口はサンゴ礁の結構浅いところにあるのですが中を覗いてみるとこんな暗い穴の中に入っていくのかという不安な気持ちになってしまいます・・・でも潜って行くと中は結構広くなっていて天気がいい日に下から見上げると太陽の光がホールから降り注ぎ幻想的な雰囲気を醸し出してくれ最初の不安な気持ちも吹っ飛んでしまいます・・・いかがでしょうか?・・・見事な別世界ですよね!・・・でもしっかり中性浮力を取らないとブルーホールの底はなだらかな斜面になっていますのでそこに着底してしまうとかなり危険な深みにはまってしまいます・・・でも私が潜った時は40mくらいのところにヘルフリッチさんがかわいくお出迎えしてくれていました・・・それを目当てに短時間ではありますが撮影に奮闘していたものです・・・かなり年月がたってしまったのでそのヘルフリッチさんも天国でピョコピョコと泳いでいることでしょう・・・世代交代して今も子孫のヘルフリッチさんがブルーホールのお家に住んでいてくれるとうれしのですが・・・でも私も年齢を重ねたのもうこの深さまでは潜れないですね。

- ブルーホールはかつての洞窟や鍾乳洞といった地形が何らかの理由により海中へ水没し浅瀬に穴が空いたように見える地形です・・・という事でパラオのブルーホール以外にも世界にはたくさんブルーホールがあります・・・カリブ海のベリーズにあるブルーホールは直径313m最深部は約130mの巨大なブルーホールがあります・・・直径313mというとちょっと想像がつかない大きさですが現地の人々には海の怪物の寝床と呼ばれているそうです・・・確かにこれだけ大きくて濃いブルーの穴を見ると怪物が出てきてもおかしくないですね・・・それからシナイ半島にあるブルーホールは直径60m深さ130mほどありビーチの目の前にあるサンゴ礁にぽっかりと穴が開ていてビーチからも望むことができるそうです・・・穴の周りのサンゴ礁は色とりどりの珊瑚が群生し美しく世界中のダイバーが訪れていますが何故か死亡事故が多発しているそうです・・・また南シナ海のクレセント諸島東部のサンゴ礁の中にあるブルーホールは深さが300メートルに達すると発表されていて世界で最も深いブルーホールとされています・・・神秘的で不思議な何かを感じる美しい青のコントラストのグラデーションがブルーホールの魅力ですね。
与那国の海底地形は古代文明の遺跡? 与那国

- 日本の最西端に位置する沖縄の与那国島南部の新川鼻沖の海底で巨大な一枚岩をダイバーが発見した正体不明の遺跡のようなものがあります・・・1986年に発見された海底地形で東西約250m南北約150m高低差約25mに及ぶ巨大な石の神殿のような構造をしています・・・遺跡なのか自然現象なのか意見が分かれていますがもし海に沈んだ古代文明の遺跡であればと思うと私の好奇心は掻き立てられます・・・この正体不明の遺跡のようなものはとても自然物とは思えないほど直角な部分や通路のような部分そして柱が存在していたかのような穴が多く存在していたのです・・・それから城門や石垣や階段状のものなどがありまるで巨大な城のようにも見えこれで人の手が入っていないのであれば不思議でなりません。

- しかしこれは人が関与した証拠がないということで遺跡としては認められず現在もこの場所は自然にできた地形とされていますが遺跡ポイントと呼ばれるダイビングスポットとして人気があります・・・確かに潜ると何故かワクワクして人気のスポットである事がよく理解できます・・・しかし遺跡とは認められていない与那国島の海底地形ですが遺跡説も完全に否定されたわけではなくもしこれが遺跡だとすると約1万年前の海面上昇によって水没したものだと考えられます・・・この場所には人が生活していたと思わせるような道路や排水溝と思われる地形や巨石の組み合わせがあってとても自然現象とは考えにくいのです・・・またクサビでも打ち込んだかのような20cmから30cmの間隔で並ぶ竪穴の跡までありますし他にもテラス上の地形が左右対称となっているなど人が手を入れたとしか考えられない様な様々な形跡が存在しているのです。

- これに対しあくまでこれは自然現象であって遺跡ではなく地形であるという指摘もあります・・・与那国島の海底地形は人が加工したのではなく浸食によってできた自然地形であるという説です・・・残念ながらこの場所の岩は浸食されやすいタイプの岩で規則的な亀裂もマグマが冷却される際に生じる方状節理という現象で説明が付くようです・・・他にもこれが遺跡でもし大昔に海没したのであれば数百年から数千年は波による浸食を受けるはずです・・・でもこの海底地形にはそのような痕跡は見当たりません・・・さらに人工物に見えるというだけで古代文明があったという決定的な証拠がほとんどないとも言われています・・・それでも実際に目の前にしてみるとこの与那国島の海底地形はとても自然にできたとは思えないのです。

- この海底地形は周囲を壁面で囲まれた平面が形成されていますが通常の侵食ではそのような地形はできないと言われています・・・また垂直壁面が自然崩落で形成されたのであれば壁面の直下に岩石片が堆積していなければならないはずですが壁面の直下に岩石片の堆積がありません・・・そんな事から推察するとやはりこの海底地形は私には遺跡だと思えてしまうのです・・・これが古代文明遺跡であれば水没したのは動植物の分布や鍾乳石から海面上昇したのは1万年以上前であり世界最古の古代遺跡ということになります・・・まだ確固たる証拠がありませんから遺跡だと言えませんがこの海底地形が古代文明の遺跡であってほしいと願っている人はたくさんいると思います。



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