グルグルからタテジマへ!ちいさな渦のウズマキさんが変身して旅立つ! キンチャクダイ科 小笠原 diving-photo-tsubuankun

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ウズマキさんとタテジマさんの関係は? 小笠原

  • ボニンブルーの深い青い海の底サンゴの隙間に小さな小さなお魚さんがひっそりと暮らしていました・・・そのお魚さんはサンゴ礁の片隅の岩の隙間で濃紺の体に白い渦巻き模様をまとったまだまだ小さな小さなウズマキさんでした・・・ウズマキさんは外の広い世界に強く憧れておりいつか広い海へ飛び出す日が来ることを夢見ていました・・・でもまだまだ体が小さいので天敵に襲われないかとびくびくしながら隠れてばかりいます・・・この時も私を見つけてびっくりしたウズマキさんはすぐに岩陰へ隠れようとしていました・・・そんな可愛いウズマキさんですがある日大きなタテジマキンチャクダイさんが目の前を通り過ぎるのを見つけたのです・・・その鮮やかな黄色の縦縞をまとったタテジマキンチャクダイさんの姿は圧倒的で縄張りに入ってきた他のお魚さんを堂々と追い払う強さを持っていました・・・ウズマキさんは「ぼくもいつかあんな風に広い海を恐れずに泳ぎたいなあ!ぼくも 大きくなったらあんな風になれるのかなあ」とウズマキさんのちいさな胸がどきどきとふくらみました。
  • 月日が流れてウズマキさんは少しずつ大きくなりましたがある朝自分のからだを見てびっくりしました・・・時が経ちウズマキさんの体にも変化が訪れたのです・・・「あれれ? ぼくのグルグルがのびてきちゃった!」美しい円を描いていた白いウズマキ模様が少しずつ形を崩し背中のほうからまっすぐな黄色い線へと変わり始めたのです・・・ウズマキさんは子どもと大人のはざまであるウズキンさんに変わり始めました・・・「お洋服が変わるのはちょっぴりはずかしいなあ!」とつぶやくウズマキさんは自分がお兄さんになったしるしでこの頃からウズキンさんと呼ばれるようになります・・・模様が変わるにつれこれまで自分を子供として見逃してくれていた海の生き物たちの目線が変わっていきます・・・ウズキンさんは完全に大人ではないけれどもう守られるだけの子供でもないのです・・・ウズキンさんは自分が少しずつ大人のお魚さんとしての責任とリスクを背負い始めていることに気づき戸惑いながらも自分の力で餌を探し危険を生き延びる術を学んでいきます。
  • 数年後ウズキンさんの体からは完全に渦巻き模様が消え去り頭から尾鰭まで光り輝く鮮やかな黄色の縦縞模様が完成しています・・・目の周りにはまるできりっとした仮面のような黒いマスク模様も浮かび上がって立派なタテジマキンチャクダイさんに成長したのです・・・かつて恐れていた広いサンゴ礁の海で今は自分の縄張りを持ち美しい体色を誇らしげに輝かせながら堂々と青い海を泳いでいるのです・・・もう岩のかげにかくれる必要はありません・・・あたらしく生まれ変わったウズマキさんは胸をはってどこまでもつづく広い青い海へと力強く泳ぎだしていきました・・・ふと岩の隙間に目をやるとかつての自分と同じウズマキ模様の小さなおちびさんがこちらを憧れの目で見つめていました・・・タテジマキンチャクダイさんはそっとその横を通り過ぎ次の世代を見守るようにまた広い海へと泳ぎ出していきました。
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