赤?鉢?疑問あり?慎ましやかで仲良しのアカハチハゼさんのペア! ハゼ 柏島 diving-photo-summary-tsubuankun

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食事方法が慎ましやか!仲良しペアのアカハチハゼさん! 柏島

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  • 底の方で青いお魚さんがチラチラしていますが全身が均一なコバルトブルーで尾鰭がやや透明ぎみのソラスズメダイさんだと思いますがそのソラスズメダイさんと一緒にいるペアはスズキ目ハゼ科クロイトハゼ属のアカハチハゼさんでしょうか?・・・ちなみにソラスズメダイさんとルリスズメダイさんの見分け方は体の色が青一色で尾鰭はやや透明で気性はやや温和なのがソラスズメダイさんで体の色が青で尾鰭も青でオスは顔が黄色で気性はかなり強いのがルリスズメダイさんです・・・遠くからの撮影なのでわかりづらくクロスに体が重なっていますがアカハチハゼさんは頭部が鮮やかな黄色で眼の下に青い縦帯があって体側には大きな斑紋がなく背鰭の一部が糸状に伸びているのが特徴です。
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  • 「なんだなんだ!私たちに近づいてこないで!逃げちゃうぞ!」といった表情のアカハチハゼさんのペアですがこの様なサンゴ礁域の砂地やガレ場にペアで暮らすことが多いようです・・・アカハチハゼ最大の特徴はベントス食性で砂を口に含み微生物だけをこし取って食べいらない砂は鰓からポロポロポロポロと排出します・・・この行動のおかげで底砂は撹拌され底砂の酸欠を防ぎ生態系の掃除屋としての機能を発揮してその場を綺麗に保つ効果があるのです・・・ちなみにベントスとは海底に住む生き物の総称で微小な甲殻類やゴカイ類・微生物・デトリタス(有機物のカス)などを主に食べるお魚さんをベントス食性と呼んでいます・・・そのためアカハチハゼさんが砂地にいるとその周辺だけ砂がふわっと明るくなることもあるそうです。
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  • ベントス食性のお魚さんには①砂を吸ってこし取るタイプ②底の小動物をついばむタイプ③砂に潜む獲物を狙うタイプ④甲殻類ハンターがあります・・・その中で①砂を口に含んで微生物・デトリタスを濾し取るタイプにはアカハチハゼさん・ミズタマハゼさん・オトメハゼさん・クロイトハゼ属の仲間などがいます・・・ちなみに②砂や岩の上にいる小型甲殻類やゴカイ類をつついて食べるタイプにはベラ類・チョウチョウウオ類・ハタタテダイさん・カワハギ類・ハコフグ類です・・・③ベントスを主食にするが捕食方法が待ち伏せタイプにはオニダルマオコゼさん・カサゴ類・エソ類・ヒラメ・カレイ類などがいて砂に同化してじっとしています・・・④ベントスの中でも特にエビさん・カニさんを狙うタイプにはハタ類・イシダイさん・イシガキダイさん・フエダイ類・タカノハダイさんなどがいます。
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  • アカハチハゼさんが砂を吸ってこし取る仕組みは4段階のフィルター構造になっています・・・①まずは口を砂に突っ込み大きく吸い込むことで砂・デトリタス・微生物を一緒に口内へ入れ砂の中にいる微小生物をまとめて取り込む・・・②口の中で大粒の砂は沈み必要な微生物・有機物だけが水流に乗って奥へ進むことができ大きすぎる砂粒は自然に弾かれるという口腔内での粗い選別が行われる・・・③鰓の内側には細かい鰓耙が並んでいますがここが実質的なフィルターでここで微生物・デトリタスだけが引っかかり栄養分として飲み込まれる・・・④口から鰓への一方通行の水の流れで不要な砂は鰓孔からパラパラと排出される・・・ちなみに同じ砂を口に含んで微生物・デトリタスを濾し取るタイプのミズタマハゼさんとアカハチハゼさんでは違いがあります。
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  • アカハチハゼの鰓耙は細かく密に並ぶため微細なデトリタス・微生物までしっかりキャッチでき濾し取り精度が高く砂を吸う回数が多いのに対してミズタマハゼさんの鰓耙はアカハチハゼさんほど密ではなく濾し取りは粗めでやや大きめの底生生物も取り込みやすく砂を大量に吸い排出も早く砂を豪快に吸って豪快に吐き出すタイプです・・・それからアカハチハゼさんは口がやや小さめでピンポイントで砂を吸い込み細かい砂を選んで濾すのが得意であるため鰓から細かい砂がパラパラと出て砂の舞い上がりは比較的少ないのに対してミズタマハゼさんは口が大きく開口角も広いため一度に大量の砂を吸い込むので大量の砂を一気に排出し砂は舞い上がりやすく砂山を作るほどのダイナミックな採餌をします・・・その他にアカハチハゼさんはペアで砂地を移動しながらこまめに吸ってこすという砂を均一に撹拌する掃除屋さんであるのに対してミズタマハゼさんは巣穴周辺で豪快に砂を掘り大きな砂山を作るという巣作りと採餌がセットになっています。
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  • アカハチハゼさんはペアで行動する習性が強くつがいで生活することが多いのですが砂地で並んで写真のようにホバリングしながら採餌する姿はとても可愛いお魚さんです・・・片方が周囲を警戒しもう片方が砂をハムハムするという役割分担をすることもあります・・・それからテッポウエビさんと巣穴を共有するハゼさんもいますがアカハチハゼさんはテッポウエビさんと共生しません・・・そのためアカハチハゼさんは自分たちで巣穴を掘るもしくは既存の穴を利用しペアで同じ巣穴を出入りしますがミズタマハゼさんより巣作りが控えめで砂地を広く移動するタイプです・・・つまりミズタマハゼさんよりアカハチハゼさんの方が転勤回数が多く転勤族ということでしょうか?・・・住めば都ですからいろいろな場所で生活することもいいことがきっとたくさん有ります。
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  • ところでアカハチハゼさんの名前ですがどこにも赤いところが無いように思うのですが何故アカハチという名前が付いたのでしょうか?・・・アカハチハゼさんの頭部は鮮やかな黄色〜橙色をしていますが水中ではこの色が光の吸収で赤っぽく見え古い和名では黄色より赤と表現されることが多くまた鉢は額を意味する古い日本語だそうです・・・アカハチハゼさんの頭が赤〜黄色く目立ちその色が鉢巻のように見えるつまり額が赤く目立つハゼさんということでアカハチハゼさんという名前が付いたそうです・・・アカハチハゼさんはこの名前をどう思っているのでしょうか?・・・下の写真の手前のアカハチハゼさんの表情からしてあまり自分の名前に納得してないように思えます・・・「もっといい名前はなかったの?頬の青いラインもきれいでしょ?」と訴えかけているようです。
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