小笠原総集編(ナ行) diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ エリア
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  1. 身体にシミがついてます!ナンヨウカイワリさん 
  2. 夜は粘液の寝袋で眠るナンヨウブダイさんの不思議な暮らし!小笠原
  3. エ!綺麗な白いサンゴの砂がナンヨウブダイさんの・・・! 小笠原
  4. 個性が光る?もう少し近くに来て!ニセカンランハギさん!小笠原
  5. スズメダイさんは種類が多過ぎ!ニセモンツキスズメダイさん?小笠原
  6. ニセモンツキスズメダイさんで間違いないですよね?
  7. 何故か大きなネジが打ち込まれてる?ネコザメさんの卵? 小笠原
  8. ハリセンボンさんよりデカいネズミフグさん! 小笠原
  9. ヘビメタ好き?普段はトゲトゲを隠しているネズミフグさん! 小笠原
  10. ボニンブルーの白砂の底で泳ぐネムリブカさん! 小笠原
  11. 海底の白き一閃ホワイトチップが眩しいネムリブカさん! 小笠原
  12. 一生泳がなくても死なないサメの呼吸法が凄すぎる 小笠原
  13. ネムリブカさん今日はちょっと早起きしちゃったかな! 小笠原
  14. 背鰭の先端が白いネムリブカさんとツマジロさんの違いは? 小笠原
  15. 眠りの邪魔をしないでという表情のネムリブカさん! 
  16. 黄金のピースを背中に掲げたノコギリダイさん! 小笠原
  17. 青い海に映える黄色の輝き!ノコギリダイさんの美しい群れ!小笠原
  18. 浅場でゆらゆらホバリングするノコギリダイさん! 小笠原
  19. 言葉では語れないけど伝える力は凄いノコギリダイさん! 小笠原
  20. 綺麗な背中の黄星が目立つノコギリダイさん! 小笠原
  21. ノコギリダイさんのおちびさんで間違いない? 

身体にシミがついてます!ナンヨウカイワリさん 

  • ボニンブルーの海の中をダイビング中に上を見上げるとアジさんの群れがやってきました・・・最初は薄っすらと横縞があるのでクロヒラアジさんかと思ったのですがよく見るとどうも違うようです・・・クロヒラアジさんと姿形が非常によく似ていますが身体に黄色いシミが浮き出ているスズキ目アジ科ヨロイアジ属のナンヨウカイワリさん達です・・・実はナンヨウカイワリさんにはよく目立つ黄色の斑点があるのです・・・一方クロヒラアジさんも斑点は持っていますが目立たないため両種は簡単に識別できるのです・・・それにしてもこの黄色い斑点ってナンヨウカイワリさんには失礼な話ですがまるで老人斑のようだと思いませんか?
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  • ナンヨウカイワリさん比較的大型の種で最大で全長75cmに達した記録があるのだそうです・・・75cmというとかなりの大きさですよね・・・そんな群れがやってきたらと思うと興奮してしまいますよね!是非見てみたいものです・・・ナンヨウカイワリさんは側偏した楕円形の体型をしていて背側の輪郭が腹側の輪郭よりもややふくらんでいます・・・それからナンヨウカイワリさんの吻はわずかに丸みを帯びていて成魚では唇がかなり厚く両顎には幅の狭い絨毛状歯からなる歯列が存在します・・・下の写真の右側に上に写っているお魚さんはどうもナンヨウカイワリさんとは違う種類のようです・・・体形もちょっと違いますしギンガメアジさんですかね?
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  • ナンヨウカイワリさんは背部では白味がかった青緑色で腹部ではより銀白色を帯びます・・・ナンヨウカイワリさんの成魚では体側面中央部に比較的大きい楕円形で黄色から黄銅色の斑点がいくつか散在し10本程度の暗色で垂直の帯が頭部から尾柄部にかけて存在することがあります・・・ナンヨウカイワリさんの臀鰭や尾鰭は白味を帯びて鮮やかな青色または茶色がかった青色ですが他の鰭は白味を帯びた緑色あるいは無色透明です・・・下の写真は下から海面を見上げた物なのでお魚さんのシルエットしかわかりませんがこの群れにもちょっと違う種類のお魚さんが混じっているようですね・・・ナンヨウカイワリさんは主に小型のお魚さんや甲殻類を捕食していますが単独で行動したり小さな群れを作ることもあります。
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夜は粘液の寝袋で眠るナンヨウブダイさんの不思議な暮らし!小笠原

  • このふてぶてしい表情で近づいてきたお魚さんはスズキ目ブダイ科ハゲブダイ属に分類される亜熱帯・熱帯性の大型魚のナヨウブダイさんではないでしょうか?・・・ナヨウブダイさんは鮮やかな青緑色をしていて成長すると全長70cmほどに達し老成したオスは頭部がこぶ状に大きく隆起するのが特徴ですが幼魚は成魚と異なり黒地に白い縦縞模様が入ります・・・ナヨウブダイさんは鳥のくちばしのような丈夫な歯板を持ちサンゴ礁に付着した藻類を死サンゴごと削り取るようにしてガリガリガリと捕食します・・・また一度見たことがありますがナヨウブダイさんは夜間は岩やサンゴの隙間に隠れ口や鰓から分泌した半透明の粘液で自らを包む寝袋を作って眠るユニークな習性があります・・・沖縄県ではブダイ類の総称であるイラブチャーを代表する種類として市場ではポピュラーな高級魚でゲンナーさんとも呼ばれる白身でクセがなく上品な旨みがあります。
  • ナンヨウブダイさんによく似たアオブダイさんには重篤な食中毒を起こすことがあると言われていますが以下の点で区別できます・・・泳いでいるときに確認はできませんが背鰭の前方にある鱗の数がアオブダイさんは通常6枚ありますがナンヨウブダイさんは3〜4枚です・・・また尾鰭の形が上下が伸びずすっきりとした団扇型がアオブダイさんで上下の両端が糸状に長く伸びる湾入型がナンヨウブダイさんとなります・・・その他に頭部の模様ですがオスの頭部に不規則な黄緑色の斑紋があるのはアオブダイさんで頭部が鮮やかな青緑色で唇の周りに緑色の太い帯状の模様があるのがナンヨウブダイさんとなります・・・ちなみにナンヨウブダイさんは毒性のあるスナギンチャクさんを捕食しないため筋肉に毒を持ちませんが熱帯域の内臓には中毒事例があるため内臓の摂取は避けるのが安全です・・・高級魚ゲンナーさんとして扱われるナンヨウブダイさんは白身で適度な脂がありブダイ類の中でも群を抜いて美味しいと評価されていますが沖縄では皮を剥かずに皮目に熱湯をサッとかけて氷水で締める皮霜造りが主流です・・・弾力のある分厚い皮の旨味とクセのない上品な白身を同時に味わえ出汁醤油のジュレやシークヮーサーを合わせると清涼感が引き立ちます・・・また水・泡盛・塩・生姜・島豆腐などと一緒にシンプルに煮付けるマース煮やネギや生姜を添えた酒蒸しにすると身がふっくらと仕上がり磯の風味が引き立ちます。

エ!綺麗な白いサンゴの砂がナンヨウブダイさんの・・・! 小笠原

  • 遠くからスーと近づいて来てまたスーッと遠ざかって行ったのはスズキ目ブダイ科ハゲブダイ属のナンヨウブダイさんです・・・ナンヨウブダイさんはよくサンゴ礁で見られ体色は青色から緑色で頬に口から後方へはしる明るい青色帯があります・・・幼魚は全身が黒色で4本のクリーム色の縦のラインがありますが成長した大型のナンヨウブダイさんは吻部が絶壁状になり雄は老成すると頭部がこぶ状に発達します・・・雌性先熟の性転換をするナンヨウブダイさんの色彩変化はあまりないのですが雌雄ともに海域による色彩変異があり尾鰭の両端が糸状に伸長しています・・・昼間は丈夫な歯でサンゴ礁に付いている藻類をガジガジとかじり取って食べていますが食べた後の糞はサンゴ礁の白い砂となるのです・・・ナンヨウブダイさんの糞が綺麗な白いサンゴ礁の砂になっているなんてちょっと考えてしまいますね・・・それからナンヨウブダイさんは夜サンゴの下や隙間に入って粘液の幕を張って寝ていますがこれはウツボさんなどから食べられる事を防ぐためと考えられてきましたが実は寄生虫を防いでいる可能性もあることがわかってきました・・・ナンヨウブダイさんも研究する事でいろいろ工夫していることが分かって面白いものです。
  • 話は変わりますがナンヨウブダイさんに似ているスズキ目ブダイ科ハゲブダイ属のオニハゲブダイさんは全長最大70cmにも達しずんぐりとした体格と鋭い歯を持つ強靭な顎があり磯の王者と称されています・・・確かに70cmもあるとかなりの貫禄ですよね・・・オニハゲブダイさんの体色は若魚が青緑色で白い帯があり成魚になると緑褐色や暗褐色に変化し体側に青色の斑点が散在しますがオスは繁殖期に婚姻色となり体色が鮮やで美しい色彩を見せることがあります・・・オニハゲブダイさんとナンヨウブダイさんの違いですがナンヨウブダイさんの眼の周辺には模様がなく口元から頬にかけて青いラインがあり体側上部と体側下部の色彩の濃淡の境目がある事で区別できます・・・またアオブダイさんもナンヨウブダイさんに似ていますがナンヨウブダイさんは尾鰭の上下両端が糸状に伸長する事で区別できます。

個性が光る?もう少し近くに来て!ニセカンランハギさん!小笠原

  • ちょっと私から離れたところをスイ―っと通り過ぎようとしていたお魚さんがいたのですが尾柄部の白い棘が気になったので撮影してみました・・・おそらくスズキ目ニザダイ科クロハギ属のニセカンランハギさんだと思うのですがいかがでしょうか?・・・ニセカンランハギさんの体長は40cm程度でクロハギさんやオスジクロハギさんと似ていますが尾柄棘に白い棘があり背鰭は黄色から茶褐色で縦縞が無く尾鰭は青っぽく小さな暗色の斑点がある事が特徴です・・・遠くからなので尾鰭の小さな暗色の斑点は確認できませんがその他のポイントは合致している様ですのでニセカンランハギさんで間違いないのではないでしょうか?・・・もう少し近くを通ってくれれば色合いや細かい特徴も確認できるのですがそれはニセカンランハギさんの勝手ですから仕方が無いですね。
  • ニセカンランハギさんの食性は雑食で岩に付着した藻類や甲殻類等を捕食しており浅いサンゴ礁の斜面や岩礁などで群れを作っていますが深い場所でも発見されていますから行動範囲は広そうです・・・またニセカンランハギさんという名前からお分かりになる通りスズキ目ニザダイ科クロハギ属のカンランハギさんとも似ています・・・カンランハギさんは体長40cm程度で眼の後部にある暗色斑が特徴で大きく成長すると前頭部が膨出することと尾鰭に斑点がないので見分けることができます・・・またスズキ目ニザダイ科クロハギ属のクロハギさんは体長35cm程度で胸鰭の全体が黄色か透明になっており背鰭は暗色で後部に縞模様があるのが特徴です・・・同じくスズキ目ニザダイ科クロハギ属のオスジクロハギさんは体長20cm程度で体色は褐色で尾鰭に白いラインがあり胸鰭が暗色になっているのが特徴です。

スズメダイさんは種類が多過ぎ!ニセモンツキスズメダイさん?小笠原

  • スズメダイさん達は種類が多く区別が難しいのですがこのスズメダイさんの群れは尾鰭と後半部分が黄色いのでスズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属のソラスズメダイさんでしょうか?・・・ソラスズメダイさんの体長は7~8cmで基本的に体色は前上部が青色で後下部が黄色となります・・・ソラスズメダイさんの黄色の範囲や色の濃淡には個体差がありますが尾鰭は黄色で沿岸の岩礁やサンゴ礁で暮らしていて海中を漂うプランクトンや藻類を噛みとって食べています・・・このスズメダイさんの群れは尾鰭が黄色で身体の後半部分が黄色なのは一致しますが胸鰭の辺りのはっきりした黒斑がちょっと気になります・・・ソラスズメダイさんにはこのような黒斑は無いと思いますので違うような気がします・・・あなたはいったい誰なのですか?
  • 次にスズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属のデバスズメダイさんですが下顎の歯が突出することからこの名前が付いています・・・デバスズメダイさんは全長5~8cmほどで体色はほぼ一様に青味がかかった緑色で頬部と腹面は緑味がかった銀色になっており光の当たり方によって様々な種類の青が映えます・・・デバスズメダイさんに似たスズキ目スズメダイ科スズメダイ属アオバスズメダイさんと混生している場合がありますがアオバスズメダイさんは胸鰭の基部が黒くなることで区別できます・・・あれ?胸鰭の基部が黒くなっているという事はこの写真のスズメダイさんはアオバスズメダイさんなのでしょうか?・・・でもアオバスズメダイさんの尾鰭は黄色くありませんからやっぱりアオバスズメダイさんとは違うような気がします。
  • それからスズキ目スズメダイ科ルリスズメダイ属のルリスズメダイさんは全長約6cm程度で雌のほうが小さく名前の通り全身が鮮やかな瑠璃色をしていますが雄は体だけでなく尾鰭も青く雌の尾鰭は透明になっていますから違いますね・・・最後にスズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属のニセモンツキスズメダイさんは胸鰭の付け根が黒いことと体の後ろが黄色いことそして尾鰭も黄色く後端が黒いことなどが特徴です・・・遠くからなので尾鰭の後端が黒いかどうかはわかりませんが胸鰭の付け根が黒く体の後ろが黄色いで尾鰭も黄色になっているのでこのスズメダイさんはニセモンツキスズメダイさんではないでしょうか?・・・ちなみにスズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属のモンツキスズメダイさんも胸鰭の付け根が黒いのですが灰色っぽい体色をしていてニセモンツキスズメダイさんにある他の特徴がないことから区別できます。

ニセモンツキスズメダイさんで間違いないですよね?

  • スズキ目スズメダイ科のニセモンツキスズメダイさんは胸びれ基部に大きな黒斑があってモンツキスズメダイさんとよく似ていますが尾鰭後縁が黒いことでモンツキスズメダイさんと区別ができます・・・背鰭や尾柄部から尾鰭は黄色がかっていてモンツキスズメダイさんよりやや深い所で暮らしています・・・この写真のニセモンツキスズメダイさんは尾鰭後縁が黒くなって見えませんので断定はできませんがおそらくニセモンツキスズメダイさんだと思います。
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  • ちなみにモンツキスズメダイさんの体の色は青灰色で名前の由来になった胸ビレ基部に大きな黒色の斑がありニセモンツキスズメダイさんと同じですがニセモンツキスズメダイさんは体側後部が薄黄色になることで見分けられます・・・モンツキスズメダイさん達は平常は礁斜面や身を隠すことができる岩穴の周囲で見かけますが動物性プランクトンを主食としているので海水が動き始めると礁斜面の少し上でホバリングしながら捕食しているシーンが見られます。

何故か大きなネジが打ち込まれてる?ネコザメさんの卵? 小笠原

  • サンゴさんの間にネジ状の奇妙なものが刺さってるけどこれは何だ?・・・これは岩の隙間や海藻の間に産み落とされたネコザメ目ネコザメ科ネコザメ属のネコザメさんの卵で卵には螺旋状のひだが取り巻いているのでサンゴさんの隙間などに固定されるのです・・・ネコザメさんは卵生で日本では3月から9月にかけて産卵が行われ卵は一度に2個ずつ合計6~12個産みます・・・と言うことはもう1個近くにネコザメさんの卵があるかもしれませんね!・・・ネコザメさんの仔魚は卵の中で約1年かけて成長し約18cmになると孵化しますが最大全長120cmほどまで成長します・・・ネコザメさんは日本近海に生息するネコザメ科の代表種で日本には他にシマネコザメさんがいますがこちらは比較的珍しいサメさんです・・・ネコザメさんの2基の背鰭にはいずれも前端に鋭い棘を備えておりこれは特に幼魚の頃大型魚に捕食されないために役立っています・・・ネコザメさんの体型は円筒形で薄褐色の体色に縁が不明瞭な濃褐色横帯が入っています・・・ネコザメさんの吻は尖らず眼の上に皮膚の隆起がありますがこの眼上隆起を和名では猫さん耳に英名では牛さんの角に見立てて名付けられています・・・歯は他のネコザメさんと同様で前歯が棘状で後歯が臼歯状になっていますがネコザメさんは底生性で岩場や海藻類の群生地帯に住み硬い殻を持つサザエさんなどの貝類やウニさん甲殻類などを好んで食べます・・・ネコザメさんは夜行性で遊泳力は弱いのですが胸鰭を使って海底を歩くように移動することもあり臼歯状の後歯で殻を噛み砕いて食べるため別名サザエワリさんとも呼ばれています。

ハリセンボンさんよりデカいネズミフグさん! 小笠原

  • 暗闇から現れたのはフグ目ハリセンボン科に分類されるネズミフグさんではないでしょうか?・・・通常のハリセンボンさんは全長約30cm程度ですがネズミフグさんは非常に大きく最大で全長70cm〜90cmを超えるハリセンボン科最大級の大型種として知られています・・・ネズミフグさんはハリセンボンさんよりもトゲは短めですが危険を察知すると体を膨らませてトゲを立たせイガイガ坊主になる性質は同じです・・・またネズミフグさんは背鰭や尾鰭そしてお腹側を除く体全体に細かい黒い斑点(ドット柄)がびっしりと散りばめられています・・・ネズミフグさんの名前の由来ですが正面から見た顔つきや後ろ姿がネズミさんに似ていることからその名が付いたそうです・・・でも私にはネズミさんのように見えないのですが皆様はいかがでしょうか?・・・日本では新潟県や津軽海峡以南・琉球列島・小笠原諸島などの浅いサンゴ礁や岩礁域に暮らしていて上顎と下顎に1枚ずつ合計2枚の頑丈な板状の歯を持っていてこの強力な歯と顎を使いウニ・カニ・貝などの硬い殻をバリバリと噛み砕いて食べています。
  • ネズミフグさんは体に毒はありませんので沖縄ではイノーアバサーと呼ばれトゲのある皮を剥ぎ取った状態で市場に並びアバサー汁や唐揚げなどで美味しく食べられています・・・それからネズミフグさんとイシガキフグさんはどちらもハリセンボン科の大型魚で一見そっくりですがトゲの形と黒い斑点の場所で見分けることができます・・・ネズミフグさんはトゲの根元が可動式で普段は後ろに寝ていますが体を膨らませるとトゲがピンと四方に逆立ちます・・・一方イシガキフグさんはトゲの根元が固定されていますので体を膨らませてもトゲは寝たまま立たないため触ってもハリセンボンのように刺さりません・・・またネズミフグさんの背鰭・尾鰭・胸鰭などすべての鰭に細かい黒い斑点がありますがイシガキフグさんの体にも斑点はありますが鰭(特に尾鰭や背鰭)には黒い斑点がありません・・・最後にネズミフグさんのトゲは細長く針らしい形をしていますがイシガキフグさんのトゲは短くやや丸みを帯びた突起やこぶのような形をしています。

ヘビメタ好き?普段はトゲトゲを隠しているネズミフグさん! 小笠原

  • 岩陰でこっそりこちらの様子を恐る恐る伺っているのはフグ目ハリセンボン科ハリセンボン属のハリセンボンさんですがハリセンボン科にはハリセンボン属やイシガキフグ属やメイタイシガキフグ属があります・・・全世界の熱帯・温帯に仲間がいるハリセンボン属のハリセンボンさんは全長40cmほどで体に小さな黒い斑点がたくさんあります・・・そんなハリセンボンさんの体色は褐色系でまだら模様などには変異がありますが鰭に斑点が無いことでネズミフグさんと区別できます・・・ハリセンボン属のネズミフグさんは全長70cmほどですが最大で80cm以上に達する細身の大型種で体にも鰭にも小さな黒い斑点がたくさんあります・・・あれ?この写真のハリセンボンさんは鰭にも黒い斑点があるようですがもしかしてネズミフグさんですかね?・・・それからハリセンボン属のヒトヅラハリセンボンさんは他の種類よりやや南方系で全長50cmほどの体にはまだら模様がありこれらのまだらは白で縁取られることでハリセンボンさんと区別できます。
  • イシガキフグ属のイシガキフグさんは全長60cmほどで体にも鰭にも小さな黒い斑点がたくさんありますが棘は短く体を膨らませてもハリセンボンさんほどではありません・・・メイタイシガキフグ属のメイタイシガキフグさんは最大で全長30cmほどになり横から見ると卵型の体型で尾柄部は側扁し尾柄の背面には棘がありません・・・メイタイシガキフグさんの体は根元で3本に分岐した短く不動性の棘で覆われ左右の胸鰭を結ぶ線上の体背面には4本の棘があり口角には可動性の短い棘があります・・・鼻孔は短い鼻管を備え口は小さく腹鰭は無く臀鰭は背鰭よりわずかに後ろで各鰭は円く胸鰭は大きくなっています・・・体は白色の腹部をのぞいて淡褐色で多数の暗褐色斑点に覆われ体側面にある棘の根元は橙赤色で全ての鰭は淡灰色になっています・・・メイタイシガキフグ属のイガリフグさんは全長30cm強で体は側面から見ると卵形を呈し尾柄部は側扁し口角と尾柄の背部には棘がありません・・・体は不動性の棘に覆われ棘は基部で3本に分岐し頭部にのみ基部で4本に分岐する棘があります・・・棘は短く大型個体でも1 cmを超えません・・・体側面と体背面は淡褐色や褐色で腹面はより明るい体色となっており棘は背側では淡灰色か黄色で腹側では淡灰色になっています・・・棘の根元には背側では明色の腹側では黒色の斑点がみられ各鰭は灰色で斑点はなく尾鰭の末端付近は暗褐色になっています。
  • ハリセンボンさんの大型のものは棘を皮ごと取り除き食用になりますが可食部が非常に少なく一般的ではありませんが沖縄ではアバサーと呼ばれ食べられています・・・ハリセンボンさんはフグさんの仲間ながら毒は持っていないとされていますが未解明の点も多く卵巣についても無毒とする報告がある一方有毒として廃棄される例も報告されています・・・ハリセンボン科の魚は全世界の熱帯から温帯に広く分布し6属20種類ほどが知られていて全長は15cmほどのものから70cmを超えるものまで種類によって異なります・・・腹鰭がないこと歯が癒合していること皮膚が厚いこと敵に襲われると水や空気を吸い込んで体を大きく膨らませること肉食性であることなどフグ科と共通した特徴を多く持っていますがフグ科の歯は上下2つずつ合計4つになっているのに対しハリセンボン科の歯は上下1つずつ合計2つになっています・・・この科のもっともわかりやすい特徴は体表に鱗が変化したたくさんの鋭い棘がありこの棘は普段は寝ていますが体を膨らませた際には直立し敵から身を守ると同時に自分の体を大きく見せるのに役立っています・・・ただしイシガキフグさんなどは棘が短く膨らんでも棘が立ちません・・・食性は肉食性で貝類や甲殻類やウニさんなどさまざまな底生生物を捕食します。

ボニンブルーの白砂の底で泳ぐネムリブカさん! 小笠原

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  • この写真は小笠原の閂ロック周辺のメジロザメ科に属するネムリブカ(Whitetip reef shark)さん達ですが水深30m付近には真っ白で美しい砂地が広がっておりマダラトビエイさんやギンガメアジさん・イソマグロさんなどの大型回遊魚が次々と姿を現します・・・特に10月頃〜になると100尾近くのウシバナトビエイさんが乱舞する大迫力の光景が見られることで有名だそうですが私は見たことがありません・・・またこれは見たことがありますが6〜7月頃には白砂の上に小笠原固有種ミナミイカナゴさんが雪のように群れそれを狙う大型魚の捕食シーンも見応えがあります・・・ネムリブカさんは夜行性のため普段昼間はサンゴ礁の隙間や岩陰・海底の砂地などでじっと横たわって体を休めています・・・非常にダイナミックで見どころが多い反面複雑で強い潮の流れが発生しやすいドリフトポイントでもあるためしっかりとスキルを身につけた中・上級者ダイバーが挑戦できるスポットとなっています。
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  • ネムリブカさんは多くのサメさんと違い泳ぎ続けなくても自分で鰓に水を送って呼吸ができる特殊な能力を持っていますのでいつもはのんびり昼寝をしているのですが何故か今日は忙しく泳ぎ回っています・・・ネムリブカさんの第一背鰭と尾鰭の先端ははっきりと白くなっている(ホワイトチップ)なのが最大の特徴でほかのサメさんと見分けるポイントになりますがサメさんの中では比較的小型で人間に対して攻撃的になることはほとんどなく穏やかな性格をしています・・・普段と違ってこんなに慌てて泳ぎ回っているのは我々ダイバーが驚かしてしまったのでしょうか?・・・でもネムリブカさんと我々ダイバーはかなり距離が開いていますしもしかしたらネムリブカさんの周りで何か異変でも起こっているのでしょうか?
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  • たまに背鰭の形がすこし不自然で先端の白い部分が削れているかあるいは鰭全体が小さく変形しているネムリブカさんがいたりします・・・サメさんは交尾の際オスがメスの背鰭や胸鰭に激しく噛みついて体を固定する習性がありそのため成熟したメスの背鰭がボロボロに傷ついたりちぎれたりすることは日常茶飯事です・・・また閂ロックにはイソマグロさんや大型のイタチザメさんやマダラエイさんなども現れますから幼い頃にそれらの大型生物に襲われ間一髪で逃げ延びた際の傷跡が変形して残っている可能性もあります・・・その他に人間による影響もあり釣り糸や網が体に絡まり成長とともに鰭が深く傷ついて変形してしまった可能性も考えられます・・・つまり鰭が変形しているようなサメさんは厳しい環境を生き抜いてきた証だということです。
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  • 上位捕食者である大人のネムリブカさんを襲うさらに上位の捕食者には主に以下の生き物たちがいます・・・ネムリブカさんの最も主要な天敵は最大5mを超える大型のサメさんで小笠原の海域にも多く生息しているイタチザメ(タイガーシャーク)さんです・・・イタチザメさんは何でも口にする非常に貪欲な性質を持ちサンゴ礁にいるネムリブカさんを日常的に捕食していることが分かっています・・・次に小笠原のダイビングポイント周辺でよく見られ成長すると3m以上になり同じエリアに暮らす一回り小さなネムリブカさんを襲うことがあるガラパゴスザメさんです・・・それから背鰭の先端などが白い点でネムリブカさんと似ていますがこちらは最大3m近くになる大型で攻撃性の高いサメさんでネムリブカさんより深い場所にいることが多いツマジロ(シルバーチップシャーク)さんです・・・その他に稀なケースですがドクウツボさんなどの巨大なウツボさんや最大で2〜3mを超える世界最大級のハタの仲間のタマカイさんは非常に大きな口を持っており胃袋から80cmほどのネムリブカさんが見つかった記録があります。
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  • ネムリブカさんはサメさんの中でも特に成長が遅く繁殖能力が低いため環境の変化に脆い一面を持っています・・・ネムリブカさんはオス・メスともに性成熟に達する体長1mを超えたあたりまでに約8〜9年かかります・・・またネムリブカさんの繁殖方法は卵ではなく子ザメさんを直接産む胎生で2年に1回の周期で繁殖し約10〜13ヶ月の長い妊娠期間を経て1回につきわずか通常2〜3匹しか子を産みません・・・生まれたての子ザメさんはすでに50〜60cmほどの大きさがあり寿命は概ね14年〜25年程度とされています・・・ネムリブカさんはほとんど大きな回遊をせずお気に入りのサンゴ礁や特定の洞窟をホームとして定住する傾向が非常に強く同じ場所に数か月〜数年にわたって留まり続けます・・・そのため小笠原の閂ロックのような特定のポイントに行くといつも同じ場所にいるお馴染みの個体に出会える確率が非常に高いということなのです・・・このネムリブカさんも「またお前か!」と思っているかもしれませんね。
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海底の白き一閃ホワイトチップが眩しいネムリブカさん! 小笠原

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  • ボニンブルーの暗い岩陰でひっそりとしているのはメジロザメ科に属するネムリブカさんです・・・綺麗な砂の上でちょっと口を半開きにして気持ちよさそうにしているのですがネムリブカさんの自慢は第一背鰭と尾鰭の先端にある明瞭な雪のように真っ白なワンポイントです・・・この特徴的なワンポイントのために英名では「ホワイトチップ」と言われています・・・ネムリブカさんはサメさんの中では比較的のんびりとした性格で人間を積極的に襲うことはほとんどありません・・・多くのサメさんと違いネムリブカさんは泳ぎ続けなくても鰓に水を送って呼吸ができる仕組みを持っているので日中は海底の砂地や岩陰・サンゴの隙間などでじっと休んでいることが多いのです・・・そのことから眠鱶の名が付けられましたが主に太平洋やインド洋の熱帯・亜熱帯域にあるサンゴ礁周辺に広く生息していて日本の小笠原諸島や琉球列島などでもよく見られます・・・よく見るとこのネムリブカさんはお腹のあたりがかなりぽっこりと大きく膨らんでいるように見えます・・・「うう!体がとっても重たいわ~!」とネムリブカさんは苦しそうです
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  • ネムリブカさんのお腹がこのように大きく膨らむ理由としては主に以下の2つの可能性が考えられます・・・ひとつは大きな獲物を丸呑みした直後である可能性です・・・ネムリブカさんは夜行性で夜になるとサンゴの隙間にいるお魚さんやタコさん・カニさんなどを捕食しますが獲物を引き裂くよりも丸呑みにすることが多いため満腹のときは胃のあるお腹のあたりがラグビーボールのように膨らみます・・・日中にこうして砂底でじっとしているのは昨晩食べたご飯を一生懸命消化している最中なのかもしれません・・・もう一つの可能性は妊娠しているかもしれないということです・・・ネムリブカさんは卵ではなく人間のようにお腹の中で赤ちゃんを育ててから産む胎生のサメさんなのです・・・妊娠期間が約1年と長いため出産が近くなるとお腹がかなり大きく目立つようになりますのでもしこのネムリブカさんがメスであれば妊娠中のママさんサメである可能性が非常に高いです・・・お腹の中の子どもを休ませているかのかもしれないネムリブカさんに「お腹がはち切れそうだよ!きっと元気な赤ちゃんが生まれるね」とウミガメのおじいさんがのんびりと通り過ぎながら言っているようです。

一生泳がなくても死なないサメの呼吸法が凄すぎる 小笠原

  • 小笠原の閂ロックというポイント辺りの遠方に小さく見えるのはメジロザメ科に属するサメの一種であるネムリブカさんではないでしょうか?・・・ネムリブカさんは主にインド洋や太平洋の熱帯・亜熱帯域にあるサンゴ礁や岩礁に生息しています・・・ネムリブカさんはまた英名でWhitetip reef sharkと呼ばれる通り第1背鰭と尾鰭の先端にある鮮明な白色の斑紋が大きな目印となっていますが写真では遠くてよくわからないですね?・・・ネムリブカさんの名前は眠りブカから来ていますが昼間は岩陰やサンゴの隙間・洞窟の底などで集団になってじっとしています・・・でも夜になると非常に活発になり小魚や甲殻類・タコさんなどを捕食します・・・ネムリブカさんの体長は最大で1.6m前後と比較的小型で基本的には人間に対して攻撃的ではなく大人しい性質ですがこちらから刺激したり追い詰めたりすると大暴れして噛みつく恐れがあるため注意が必要です・・・むやみに刺激したら怒って噛みつくのも当たり前ですから慎みます!・・・またネムリブカさんはマグロさんや一部のサメさんのように絶えず泳ぎ続けなくても口をパクパクと動かして鰓に海水を送り込むことで呼吸ができる能力を持っています。
  • サメさんの呼吸法には大きく分けて口腔ポンプ換水とラム換水の2つの方式があってネムリブカさんはメジロザメ科の仲間としては非常に珍しく状況に応じて両方を使い分けることができるのです・・・口腔ポンプ換水は口や喉・頬の筋肉を自らパクパクと動かしポンプのように海水を吸い込んで鰓へ送り出す方法で泳がずにその場でじっとしていても呼吸ができますが筋肉を動かすため少しエネルギーを使ってしまいます・・・ネムリブカさんは昼間・岩陰や洞窟の底で集団で休んでいるときはこの方法で呼吸しています・・・もう一つのラム換水は口を開けたまま前方に泳ぐことで向かってくる海水を自動的にエラへ流し込む方法でこれは自力で口を動かす必要がないため効率よく大量の酸素を取り込めますが止まると窒息してしまいます・・・ネムリブカさんは夜間に活発に泳ぎ回りながら狩りをしているときはこの方法に切り替えています・・・通常同じメジロザメ科に属するツマグロさんやネズミザメ科のホホジロザメなどは泳ぎ続けなければならないラム換水の性質が強いサメさんです。
  • また他の多くの底生性のサメさんは目の後ろにある噴水孔という穴から水を取り込んで呼吸していますがネムリブカさんはこの噴水孔がほとんど退化してありません・・・それにもかかわらずネムリブカさんは発達した口と喉の筋肉を使うことでメジロザメさんのスタイリッシュな体型を保ったまま海底で眠るという独自の生態を獲得したのです・・・ちなみにネムリブカさんは1匹ではなく何匹も寄り添って眠る習性があり綺麗に横一列に並んで川の字の様になったり重なり合っておしくらまんじゅう状態になって眠る姿も見かけられます・・・この様子はサメ特有の鋭さは薄れてしまいまるで猫や犬が身を寄せ合って寝ているかのような愛らしさがあります・・・ネムリブカさんはとてもおとなしくダイバーやシュノーケラーが近づいてもパニックになって逃げ出すことがあまりなく浅瀬のサンゴ礁などでは人間がすぐ近くにいてもお構いなしで文字通り爆睡していることがありその無警戒な様子や少しトロンとした半開きの目がかわいいとダイバーたちの間で人気です。
  • ネムリブカさんは夜行性のため昼間は明るい場所が苦手で狭い岩の隙間やサンゴの穴を見つけるとそこにグイグイと頭を突っ込んで光を遮ろうとしますが体が大きくて入りきらずお尻だけが穴から丸見えになっている頭隠して尻隠さずな状態になっていることがよくあります・・・それで本当に隠れてると思ってるの?と考えてしまいますが可愛い限りです・・・それからネムリブカさんは体がとても柔らかく細い隙間にも器用に入り込むことができますが夜の狩りに夢中になるあまりサンゴや岩の隙間に体をねじ込みすぎてたまに自力で抜け出せなくなってモジモジしているようなコミカルな姿が見られることもあります・・・サメさんなのにいろいろな面で意外と可愛いネムリブカさんなのです・・・ちなみに上の写真は閂ロックにエントリーした際に見上げた風景ですがなかなかダイナミックなポイントです・・・閂ロックは父島と南島に挟まれた水路のような場所にまるで門のかんぬきのように真一文字に岩礁が横たわっていることから名付けられ非常に潮の流れが強く時にはスーパードリフトダイビングになるため中・上級者向けですがそのぶん海の栄養が豊富で大型海洋生物が次々と現れるポイントです。

ネムリブカさん今日はちょっと早起きしちゃったかな! 小笠原

  • 日中は海底や岩穴で横になって動かず眠っているように見えることからその名前がついたメジロザメ科に属する小型のサメさんであるネムリブカさんがスイスイスイと泳いできました・・・ネムリブカさんは日本の伊豆諸島や小笠原諸島や南西諸島をはじめインド太平洋の熱帯・亜熱帯域のサンゴ礁に広く生息しています・・・ネムリブカさんの全長は通常1.5m〜1.6mほどで最大でも2m未満の小型のサメさんですが背鰭と尾鰭の先端が白くホワイトチップになっているのが大きな特徴です・・・ネムリブカさんは夜行性で昼間は岩陰などで休み夜になるとサンゴの隙間にいるお魚さんやタコさんや甲殻類を活発に捕食しますが性格は非常におとなしいのです・・・人間を自発的に襲うことはほとんどなく伊豆や沖縄などのダイビングスポットでよく見られ近づいても逃げにくいことからダイバーに人気のサメさんです・・・国際自然保護連合のレッドリストでは準絶滅危惧に指定されているネムリブカさんですが多くのメジロザメ類の様に泳ぎ続けないと窒息してしまうサメさんとは呼吸の仕組みが根本的に異なり鰓を自分で動かして呼吸できるため泳ぎ続けずに海底で静止していられるのです。
  • ネムリブカさん以外に海底でじっとしていることで有名なサメさんにはコモリザメさんやドチザメさんやネコザメさんがいます・・・これらのサメさんに共通しているのは鰓を自分で動かしてポンプのように水を送れるという点です・・・それぞれのサメさんの特徴ですがネムリブカさんは背鰭と尾鰭の先端が真っ白で約1.6m程度ですがコモリザメさんは全体的に茶褐色で約3.0mほどありネムリブカさんよりも圧倒的に大きく太い体型をしていて口元に2本の長い髭があるのが特徴です・・・コモリザメさんはネムリブカさんと同じ熱帯性ですがコモリザメさんは集団で重なり合って眠る習性があります・・・それからドチザメさんの体には薄い斑点・縞模様があり約1.5m程度ですが日本の本州沿岸など少し冷たい海に広く生息していて千葉県の伊戸というダイビングスポットでは何百匹ものドチザメさんがダイバーに群がるサメのスクランブルが見られることで世界的に有名です・・・ネコザメさんの頭は大きく目の上が膨らんでおり横から見ると猫のような顔をしていて背鰭に棘があり約1.2m程度ですがサザエなどの貝類を噛み砕いて食べるため歯が臼歯のようになっています・・・ネコザメさんは日本の身近な海に住んでおりドリルのような不思議な形の卵を産むことで知られています。

背鰭の先端が白いネムリブカさんとツマジロさんの違いは? 小笠原

  • 珍しく昼間から積極的に泳ぎ回っているのはメジロザメ目メジロザメ科ネムリブカ属のネムリブカさんです・・・ネムリブカさんは夜行性のサメさんで昼間はサンゴ礁の洞窟や砂浜で丸太のようにゴロゴロゴロと何時間も寛いでいること多いのですがもしかしてこのネムリブカさんはお腹が空き過ぎて夜まで待てなくなったのでしょうか?・・・通常サメさんは泳いでいないと呼吸ができないのですがネムリブカさんは泳いでいなくても呼吸ができるという優れた特性を持っているのでゴロゴロのんびり昼寝ができるのです・・・怠けるために進化したんでしょうか?・・・ネムリブカさんは沿岸水域の砂浜が点在するサンゴ礁や岩礁の周りの比較的浅い海域を好むサメさんで遠出することは好きでは無いようです・・・ネムリブカさんはご存じの通り小柄でおとなしいサメさんですが軽はずみな気持ちでいたずらをすると攻撃して咬みついてくることもあるので気を付けましょう。
  • ネムリブカさんの第一背鰭と尾鰭の先端は白く第2背鰭は大きめになっており英名はホワイトチップリーフシャークさんと言いますがこれは背鰭の先端が白い事によるものです・・・ネムリブカさんと同じ様に背鰭の先端が白いメジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属のツマジロさんの英名はシルバーチップシャークさんです・・・同じ様に白いサメさんなのに白と銀で分けているのは何故なのでしょうか?・・・ツマジロさんは大型のサメで最大で3mに達することがあり攻撃的で強力な頂点捕食者であり同サイズの他のサメさんより強く争うことも多いようです・・・ツマジロさんの体は頑丈な流線型で吻は長くて幅広く眼は大きくて丸くなっています・・・ツマジロさんの鰓裂は5対で短く第一背鰭は大きな三角形で胸鰭の後端か少し前方から起始しています・・・第一・第二背鰭間には威嚇するような隆起線があり胸鰭はメジロザメ類としてはかなり長く鎌型で先端は尖っています・・・ツマジロさんの背面は灰青色で青銅色の光沢があり腹面は白く体側には微妙な白い帯があり全ての鰭は白く縁取られ先端も白く雌の方が雄より大きいそうです・・・背鰭の先端が白いのは同じなのですがネムリブカさんとツマジロさんでは風格が全く違いますね。

眠りの邪魔をしないでという表情のネムリブカさん! 

  • 小笠原のマグロ穴でマグロの群れを見に来たのですがふと下を見るとサメらしきものがいました・・・降下して近づいてみるとメジロザメ目メジロザメ科ネムリブカ属のネムリブカさんではないですか!・・・ネムリブカさんは小型で最大でも1.6m程度しかなく体は細目で管状の前鼻弁と猫の眼の様な垂直の瞳孔を持ち背鰭と尾鰭の先端が白くなっています・・・ネムリブカさんはメジロザメ類には珍しく泳がなくても呼吸することができるため日中は洞窟内で休んでいて夜になると集団で岩やサンゴの隙間を這い進んで甲殻類やタコさんなどを探して食べます・・・ネムリブカさんは住めば都なのか?棲家をあまり移動せず長距離を放浪することも滅多になく数年間に渡って同じ場所で休息するそうです。
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  • 小笠原のマグロ穴はケータ(聟島)列島の最南端(父島から約50キロ)にある嫁島という島にあります・・・このマグロ穴というスポットは世界にも類をみない絶景スポットでダイナミックな地形と大型の回遊魚やサメなどが見られるスポットです・・・マグロ穴はその名前の通りイソマグロさんが見られるポイントですがその数は多い時には100匹以上にもなります・・・イソマグロさんは大きいものは1m以上にもなりこの穴の中をぐるぐると泳ぎまわる様子はまさに海中の絶景です・・・イソマグロさんが見られるのは繁殖の時期といわれ5月頃から9月頃までがシーズンです・・・イソマグロさんは日中の明るい場所を避けて暗い所に集まるので天気が悪いと外に出ている場合もあるそうです・・・このポイントではシロワニさんやウメイロモドキさんやクマササハナムロさんの群れそしてイルカさんなどが見られる場合もあります。
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  • 小笠原ではダイビングは勿論ですがシュノーケリングでも気軽に美しいサンゴ礁や色とりどりのお魚さん達を間近で観察できます・・・たまにダイビング中にもお目にかかれますがイルカウォッチングのボートツアーに参加すれば野生のイルカさんを観察することもできます・・・その他にも穏やかな海でのカヤック体験もできリラックスしながら静かな入り江や洞窟を探検して自然を楽しむこともできます・・・また暑さには気を付けなければなりませんが島の高台からの眺めは絶景で海と空の美しいコントラストを楽しめるハイキングなどもできます・・・それから小笠原には多くの珍しい鳥類が生息しておりバードウォッチングも人気のアクティビティです・・・夜には満天の星空や流れ星を眺めることもできますし翼を広げると80~90cmにもなるオガサワラオオコウモリさんという固有種を見る事もできます。
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  • 上の写真の様にネムリブカさんは日中は洞窟内でゆっくりと休んで寛いでいる事が多いのですが下の写真のネムリブカさん達は昼間なのに結構積極的に泳ぎ回っています・・・もしかしたらおいしそうなエサを見つけて興奮しているのでしょうか?・・・まさかと思うのですが我々をエサと見込んで興奮しているという事はないですよね・・・ネムリブカさんは引っ越しや旅行が好きではないようですが旅に出るといろいろ新たな発見があって楽しいんですけどね・・・またネムリブカさんは卵胎生で知られていて2年毎に1-6匹の仔を産み妊娠期間は10-13ヶ月くらいだそうなので確かにこのペースで子育てをしていたら引っ越しどころではないかもしれません・・・ネムリブカさんはツマグロさんやオグロメジロザメさんと並びインド太平洋のサンゴ礁で最もよく見られるサメさんの仲間ですがツマグロさんのように非常に浅い浅瀬に進出することもなければオグロメジロザメさんのように礁の外縁に進出することもありません。
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  • 小笠原の岩陰の気持ちよさそうな白い砂地に鎮座しているネムリブカさんが居ましたが何度見てもサメさんのスタイルってかっこ良くていいですよね・・・無駄がないというかシュッとしているというかさすが長年生き続けてきたサメさんの一族です・・・性格は非常におとなしく人間側から刺激を与えない限りは攻撃してくる可能性はほとんど無いネムリブカさんですが背鰭と尾鰭の先端が白くなっているのでホワイトチップシャークとも呼ばれています・・・下の写真では鰭が見えないのでちょっとわからないですがネムリブカさんと呼ばれるより英名の「Whitetip reef shark 」の方がかっこいいかな?・・・岩陰の隙間のエサを食べやすくするためなのかネムリブカさんの顔は細長くなっていてサメさんの中では細目でシュッとしていますよね・・・ネムリブカさんは泳がなくても鰓呼吸ができる画期的な鰓の持ち主なので狛犬さんのようにじっとしています!
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黄金のピースを背中に掲げたノコギリダイさん! 小笠原

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  • どこまでも青く透き通る小笠原の海・・・そこに数百匹のスズキ目フエフキダイ科ノコギリダイ属のノコギリダイさん達が美しい群れでやってきました・・・彼らはまるで一つの生命体のようにぴったりと息を合わせてホバーリングをしながら右へ倣え左へ倣えと寸分の狂いもなく同じ向きに泳ぐ完璧な集団行動を行っています・・・日中はこうして大群を作り大型の回遊魚などの外敵から身を守るためにじっと耐えているのです・・・サンゴ礁に暮らす若いノコギリダイさんも大勢の仲間たちと一緒に群れの中で暮らしていましたがいつも目立たないように他のお魚さんの後ろに隠れてばかりいる臆病な性格でした・・・しかし毎日同じ場所でただホバーリングし続けるだけの集団行動に若いノコギリダイさんは息苦しさも感じていました。
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  • そんなある日突然の強い潮流に流された若いノコギリダイさんは仲間たちとあっという間にはぐれてしまいます・・・気がつくとあたりは薄暗く見知らぬ深い岩陰となっており若いノコギリダイさんはちょっとパニックに陥ってしまいました・・・「どうしよう?集団行動が息苦しいなんて考えていたからばちがあたったのかな?」と不安顔です・・・でもふと自分の背中を見るとそこには太陽の光を閉じ込めたような鮮やかな黄金の斑紋が強く輝いていました・・・そしてその光に引き寄せられるように同じようにはぐれて迷子になっていた他の小さな仲間たちが若いノコギリダイさんの元へと集まってきます・・・「僕が不安に思っているばかりじゃいけない。この小さな仲間たちを元の群れまで連れて行かなくっちゃ!」・・・そう考えなおした若いノコギリダイさんは勇気を振り絞ります。
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  • 若いノコギリダイさんは恐怖を忘れ自分の背中の光を灯台のように輝かせながらみんなを先導して群れの待つ安全な場所へと泳ぎ出したのです・・・無事に大群へと戻ることができた若いノコギリダイさんも以前のように臆病でもなく群れの中で一番美しく背中を輝かせながら仲間を守る誇り高き一匹へと成長を遂げたのです・・・そして「僕たちはただの群れの一部じゃないんだ!一人ひとりが輝く存在なんだ!」と若いノコギリダイさんは感じ周囲を警戒しているのでした・・・太陽が傾き海が夕闇に包まれる頃になると夜の食事の時間に向けてそれぞれの静かに散らばり始めます・・・夜の暗闇の中をたくましく生き抜きそして翌朝太陽の光が差し込むと彼らはまたあの約束のサンゴ礁へと集まり美しい大群を形作るのでした。
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青い海に映える黄色の輝き!ノコギリダイさんの美しい群れ!小笠原

  • 透き通るようなどこまでも続く美しいボニンブルーの世界で出会ったノコギリダイさんの群れですが銀白色の体にしなやかに走る鮮やかな黄色の縦縞と背鰭の後ろできらめく黄色の斑紋が太陽の光を浴びてとても幻想的に輝いています・・・自然が作り出す色のコントラストはいつ見ても感動的ですね・・・ノコギリダイさんはこうして日中は天敵から身を守るためにまとまって数十匹から数百匹の大きな群れを作り根の上などでじっとホバーリングする習性があります・・・そんな姿はまるで海の中に現れたひとつのアートのようで時間を忘れて見惚れてしまうほど息をのむ美しさです・・・でもよく見るとノコギリダイさんの群れの中にそっくりだけど何かが違うお魚さんが混ざって一緒にホバーリングしていますがこの見事に同一化しているお魚さんはアカヒメジさんですね。
  • ノコギリダイさんとアカヒメジさんは好む環境や日中の過ごし方が非常に似通っているため異種間で大きな一つの群れを作ることがよくあります・・・ノコギリダイさんは名前にタイさんとつきますがマダイさんの仲間ではなくスズキ目フエフキダイ科ノコギリダイ属に属するお魚さんで上唇の裏側にある骨にノコギリの歯のようなギザギザとした隆起があることからその名が付けられました・・・美しく可憐な姿に反して少しワイルドな名前の秘密が隠されているノコギリダイさんですがノコギリダイ属に分類されているお魚さんは世界中でこのノコギリダイさんただ1種しか存在しません・・・ノコギリダイさんの体長は20〜25cmほどでその魅力は何と言っても海の青に対して見事なコントラストを描く鮮やかな黄色のカラーリングですが最も分かりやすいチャームポイントが背鰭のすぐ後ろにあるパッと目を引く明るく大きな黄色い斑紋です。
  • またノコギリダイさんは非常に優れた体色の濃淡変化能力を持っていて周囲の明るさや水深・岩肌との距離感だけでなく彼らがリラックスしているかあるいは敵を警戒して緊張しているかといった感情・状態によって体色を素早くかなり黒ずんだ色にまで変化させることができます・・・興奮して体色が濃くなっているときほど背中の黄色い斑紋がまるでライトを灯したかのようにくっきりと浮かび上がります・・・ノコギリダイさんは密集して大きな群れを作るのが大の得意ですが彼らの面白い特徴は群れ全体が活発に泳ぎ回るのではなくその場でじっと静止してたたずんでいることが多いという点です・・・これは日中周囲にいる天敵から身を守るために集まり夜の活動のためにエネルギーを温存していると考えられていてダイバーが大きな身振りをせず驚かせないようにそっと近づけば散らばることなく美しい群れをじっくりと観察させてくれます・・・太陽が沈んで夜になると群れを解散して個々に活発に動き回り砂地やサンゴの隙間に潜むエビさんやカニさんなどの甲殻類・貝類・多毛類などを捕食する夜行性ハンターへと姿を変えるのです。

浅場でゆらゆらホバリングするノコギリダイさん! 小笠原

  • 「こんなところで何してるの?」と好奇心いっぱいの表情で私のほうに近づいてきてくれたのはフエフキダイ科のノコギリダイさんではないでしょうか?・・・ノコギリダイさんはサンゴ礁や岩礁の浅場〜中層あたりでよく見られ昼間は単独よりも大きな群れを作ってほとんど動かずに漂っていることが多いのですがこのノコギリダイさんは何故か一人でやってきてくれました・・・もしかしてこのノコギリダイさんはものすごく興味津々でリスクよりも好奇心が強く我慢できずにやってきたのかもしれません・・・そんなノコギリダイさんですが夜になると体色を茶褐色のまだら模様に変色させトレードマークの黄色い輝きを消して天敵から身を隠し単独で活発に泳ぎ回り小魚や甲殻類を食べるそうです。
  • ノコギリダイさんの体色は銀色で体長は20〜30cm前後ですが黄色〜黄褐色の縦縞があり光が当たるとかなり鮮やかに光ります・・・また背鰭の後半の下あたりに鮮やかな黄色の斑紋があるのもノコギリダイさんの大きな特徴ですがこの黄色い斑紋は遠くからでも結構目立ちます・・・だから遠くから見てあの群れは何かなと思った時でも黄色い斑点がノコギリダイさんの群れだと教えてくれるのです・・・それにしても体の割に目が大きいノコギリダイさんですが大きな群れで一斉に見られるとちょっと恥ずかしいと思うのは私だけでしょうか?・・・ノコギリダイさんは群れを作るのが大好きですが自分たちの数が少ないときは全く別の種類のお魚さんの群れに紛れ込むという面白い習性を持っています・・・よく一緒にいるお魚さんは黄色いラインが似ているアカヒメジさんやヨスジフエダイさんの群れによく混ざっています。
  • ノコギリダイさんの名前の由来は主上顎骨に鋸歯状の隆起があるためですがこれは眼下骨におおわれていて普通に泳いでいる状態では外から全く見えません・・・口を大きく開けて奥を覗き込むことでようやく確認できる隠れた特徴です・・・その他にノコギリダイさんの体側にはノコギリの刃のように見えるギザギザした黒い横帯が入っているためにこの名前が付いたという説もあるようです・・・またノコギリダイさんはノコギリダイ属に分類されますが1属1種の独立独歩を貫いています・・・つまりノコギリダイさんは近縁種がいないユニークな存在なのです・・・それから体の割に目は大きいのに口が小さいため大きな針や餌だとなかなか針にかからず食用として美味しいノコギリダイさんですが狙って釣るとなると少しコツがいるようです。

言葉では語れないけど伝える力は凄いノコギリダイさん! 小笠原

  • ボニンブルーの海の中で今日もいっぱい元気に群れているのはタイ目フエフキダイ科ノコギリダイ属のノコギリダイさん達ですが銀灰色の身体に金色の線がありその上に暗色の線がはいっています・・・大きな群れはそれだけで存在感がありますが光が当たるとノコギリダイさんって綺麗ですよね・・・ノコギリダイさんの鰭はちょっとわかりづらいですがピンクがかった色合いをしており上唇にはお洒落な黄色の線もあります・・・それからノコギリダイさんの胸鰭の付け根と鰓蓋縁も黄色くなっていますが何と言っても背鰭後部下方にある鮮やかな黄色い斑点が特徴ですね・・・ノコギリダイさんによく似たお魚さんもいますがやっぱり遠くから見ても目立つこの背鰭後部下方にある黄色い斑点が最大の特徴かもしれません・・・ノコギリダイさんの全長は通常20cm程度ですが口先は尖り目はぎょろりとしていて体の割にかなり大きく尾は二叉しております。
  • ノコギリダイさんは夜行性なので日中は単独またはサンゴ礁の近くで大小の群れを作って遊泳していますが夜になると食事のためにばらばらと分散し甲殻類や腹足類などの底生生物や小魚さんなどを捕食します・・・私は日中群れているノコギリダイさんばかりで単独行動をしているノコギリダイさんを見たことは無いのですが気が付かなかっただけですかね・・・これからは意識して観察してみます・・・ノコギリダイさんが属するフエフキダイ科の仲間は左右に平たく側扁していていわゆる鯛型の体型をしています・・・フエフキダイ科の仲間は体長数10cm程度の種類が多いのですがキツネフエフキさんの様に体長1mに達するような大型のお魚さんもいます・・・フエフキダイ科は5属38種~42種が認められていてコケノコギリダイ属・ノコギリダイ属・フエフキダイ属・メイチダイ属・ヨコシマクロダイ属の5属でコケノコギリダイ属とノコギリダイ属は単型属でそれぞれコケノコギリダイさんとノコギリダイさんしかいません・・・それにしてもこのノコギリダイさん達は眼が大きくて眼力が凄く言葉では語れないけど伝える力は凄いノコギリダイさん達です。

綺麗な背中の黄星が目立つノコギリダイさん! 小笠原

  • 小笠原の澄んだ海の中をアカヒメジさんと仲良く群れているのはタイ目フエフキダイ科ノコギリダイ属のノコギリダイさん達です・・・ノコギリダイさんはノコギリダイ属唯一の種でありその名前は顎にある絨毛状の歯に由来していて全長は通常20cm程度ですが中には30cmになるものもいます・・・今回のノコギリダイさんの群れにはそこまで大きな傑物はいなかったと思います・・・それにしてもノコギリダイさんとアカヒメジさんはいつも仲良しでどちらも銀色と黄色が基調なので一緒に群れていても全く違和感が無いですね・・・それにノコギリダイさんもアカヒメジさんも夜行性で昼間はサンゴ礁などの外縁部に浮いて静止していることが好きと言う同じ生活スタイルなので一緒に群れる事で数も増えるし安心できるのでしょうか?
  • ノコギリダイさんは口先が尖っていてちょっと文句言いたげな顔をしていますが尾はきれいに二叉していてお洒落です・・・体色は銀灰色で側扁した体側面には4~5本の金色の線がありその上に暗色の線があります・・・鰭は一番下の写真ではわかると思いますがピンクがかった可愛い色合いをしており上唇には黄色の線がありまた胸鰭の付け根と鰓蓋縁も黄色くなっています・・・ノコギリダイさんの目はかなり大きくてまたよく目立つのは背鰭後部下方にある黄色い斑点で遠くからでもよくわかります・・・ノコギリダイさんは前述しましたが夜行性で日中は単独またはサンゴ礁の近くで大小の群れを作って遊泳していますが夜になると食事のために分散して甲殻類や腹足類などの底生無脊椎動物や小魚さんなどを捕食します・・・フエフキダイ科には頬に鱗をもち背鰭の軟条が10であるメイチダイ属・ヨコシマクロダイ属・ノコギリダイ属・コケノコギリ属と頬に鱗がない背鰭軟条数が9であるフエフキダイ属がいます。

ノコギリダイさんのおちびさんで間違いない? 

  • いつでも枝サンゴの隙間に隠れる事ができるように用心しながら泳いでいるちょっと黒いおちびさん達の群れが居ましたがこのおちびさん達はいったい誰なのでしょうか?・・・左下に典型的なタイ目フエフキダイ科ノコギリダイ属のノコギリダイさんのおちびさんが居ます・・・このノコギリダイさんと姿形が似ていますが写真の黒いおちびさん達の群れはノコギリダイさんとは全く色が違いますよね・・・ノコギリダイさんの全長は20 cm~30 cm程度で体は側扁し口先は尖り尾は二叉しています・・・目はかなり大きく身体の色は銀灰色で側面には金色の線とその上に暗色の線があり鰭はピンクがかった色合いをしております・・・またノコギリダイさんの上唇には黄色の線があって胸鰭の付け根と鰓蓋縁は黄色く背鰭後部下方に綺麗な黄色い斑点があるのが特徴です。
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  • あまりイメージが無かったのですがノコギリダイさんは実は夜行性で日中は単独またはサンゴ礁の近くで大小の群れを作って遊泳しています・・・夜になると食事のために分散して活動するノコギリダイさんですが獲物は甲殻類や腹足類や小魚などで夜になると身体の色を暗く変化させ天敵の目につきにくくなるそうです・・・体色を暗く変化させる?・・・この黒いおちびさん達よく見るとノコギリダイさんと同じ模様をしている様ですがわかりますか?・・・眼はかなり大きいし背中に黄色いポッチがあるものもいますし体側の縦帯もノコギリダイさんにそっくりです・・・この黒いおちびさん達は身体を黒く変化させることで私から隠れるように目立たなくするために黒く体色を変化させているようです・・・騙されました!
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  • ボニンブルーの青い海の遥か遠くにお魚さんの塊りが見えましたので驚かさない様に潮の流れを見ながら少しづつ近づいて行くとその群れはタイ目フエフキダイ科ノコギリダイ属のノコギリダイさんの群れでした・・・ノコギリダイさん全長は通常20cm~30cmくらいで体は側扁し口先は文句言いたげに尖り尾は二叉しています・・・身体の色は銀灰色で側面に金色の線がありその上に暗色の線があって鰭はピンクがかった色合いをしております・・・また上唇には黄色の線があって胸鰭の付け根と鰓蓋縁も黄色くなっていて背鰭後部下方に黄色い斑点があり目は体の割にかなり大きいのが特徴です・・・背鰭後方の黄色い斑点が遠くからも目だっているノコギリダイさん達ですがお魚さんの群れの動きを見ていると何故か高揚してしまいますね。
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  • ノコギリダイさんは昼間群れで泳いでいるので昼行性かと思っていましたが夜行性で夜行性のお魚さんのメリットは昼間光合成によって生成された有機物をを多く含んだプランクトンが夜になると下に降りてきますので捕食しやすくなるのです・・・また夜の暗さや冷えた水温を利用して捕食者からの襲撃を避けたり獲物を捕まえやすくなったりします・・・ノコギリダイさんも夜になると食事のために分散し甲殻類や腹足類などの底生無脊椎動物や小魚さんなどを捕まえて食べています・・・ちなみに腹足類とは巻き貝の類で螺旋形の貝殻をもち腹面全部が幅広い足となっていて這い歩くものが多くアワビさんやウミウシさんやカタツムリさんなどが腹足類です・・・ノコギリダイさん達の群れの中にアカヒメジさん達も仲良く混じって泳いでいますがノコギリダイさん達は自分達と種類が違うからといって差別せず喧嘩もせずに何時も仲良く泳ぎ回っています。
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  • こんな温厚なノコギリダイさんは名前でうたっている鋸を何処に隠し持っているのでしょうか?・・・いつ仮面をはいで狂暴な一面を表すのでしょうか?・・・外からは分かりにくいのですがノコギリダイさんは実は主上顎骨の側面に鋸歯状の突起がありこれがノコギリダイさんの和名の由来になっています・・・だからといって急に鋸を出して狂暴になるわけでは無いのでご安心ください・・・6月はちょっと水温が低くて寒さを感じていましたが小笠原の海はブルーが濃く魚影が豊富で遠くからでもわかる魚影が見えたので近づいて行くとそれは銀と黄色に光る綺麗なノコギリダイさんの群れでした・・・ノコギリダイさんの全長は約20cm最大30cmの大きさですがこれだけの大群が近づいてくると圧巻ですね・・・フエフキダイ科ノコギリダイ属を構成するのはノコギリダイさん1種だけですが群れの中にはアカヒメジさんも混じっていて種の垣根を越えて仲良しの団体行動をしています
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  • それにしてもノコギリダイさんは体の割に眼が大きいですがこれだけ眼が大きいいとよく見えるでしょうね・・・ところで眼の大きさってどうやって決まるのでしょうか?・・・お魚さんの眼の大きさは基本的には遺伝によって決まりますが環境要因も大きな影響を与えることがあり例えば深海で暮らしているお魚さんは暗い環境で視力を補うために大きな目を持つことが多いようです・・・またお魚さんの目の大きさは種によって大きく異なり捕食者から逃れるために視野を広く持つ必要があるお魚さんや逆に獲物を見つけやすくするために大きな目を持つお魚さんもいます・・・お魚さんの視力は環境によって変化し深海に生息するお魚さんは暗い環境に適応しており視力は低い傾向にあり表層で暮らしているカツオさんやマグロさんなどの大型魚は比較的視力が良いとされています・・・またお魚さんの眼の構造も人間と異なり人間は水晶体の厚みを変えてピントを合わせますがお魚さんは水晶体の位置を動かしてピントを合わせます・・・このため魚は広い視野を持つ一方で視力は人間よりも弱いことが多いそうです。
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