ハ行 (ハ-3)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
ハナヒゲウツボー与那国島

三度生まれ変わるハナヒゲウツボさんの秘密! 小笠原

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  • 光がかすかに届く小笠原の青い海・・・その砂底に一本の小さなリボンのようなものが岩の隙間からふらふらと現れました・・・それは鮮やかな青い体と黄色い背鰭と口元が特徴的な形をしたウツボ科のお魚さんのハナヒゲウツボさんでした・・・ハナヒゲウツボさんは成長段階に合わせて性転換と体色の変化を行う非常に珍しい生態を持ったウツボさんで生涯で3回姿を変えるのです・・・幼魚期は背鰭は黄色ですが体全体が細長く真っ黒で穴からひょっこり顔を出した姿は黒いリボンのような姿をした未成熟のオスです・・・成魚期は上の写真の様に背鰭と口元が鮮やかな黄色でもっともよく知られているカラーリングをしたオスのハナヒゲウツボさんです・・・老成期には体長が1mほどに成熟すると性転換してメスになり全身は黄色になって卵を産みます・・・メスのハナヒゲウツボさんは産卵後すぐに寿命を迎えてしまうとされており自然界やダイビング中に遭遇できる確率は極めて低い激レアな姿として知られています。
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  • 名前の由来でもあるまるで美しい花びらのように開いた独特な形の黄色い一対のハナヒゲを誇らしげにゆらゆらさせていますがこれは単なる飾りではなく餌を捕るための超高感度センサーなのです・・・筒状に広がった鼻孔で周囲の水の流れを効率よく取り込み獲物の匂いを素早く察知しゆらゆらと動かすことで小魚さんに美味しそうなゴカイがいると錯覚させて目の前まで誘い込んで食らいつくのです・・・それからハナヒゲウツボさんは口を大きく開けてパクパクさせていつも怒って威嚇しているように見えますが本当の理由は怒っているわけでも常に威嚇しているわけでもなく主に呼吸をするためにやっているのです・・・ハナヒゲウツボさんをはじめとするウツボさんの仲間は普段は巣穴にじっと身を潜めていますがウツボ類は体の構造上エラ蓋を自力で大きく動かすことができません・・・そのため呼吸をするには口をガバッと大きく開けて口の中にいっぱいに水を取り込みそれから口を閉じその水を喉の奥の鰓穴へと押し流すこの動作を絶え間なく繰り返すことで効率よく酸素を取り込んでいるのです。
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  • その他にもハナヒゲウツボさんが口を大きく開けてパクパクさせている理由があります・・・ハナヒゲウツボさんは潮の流れに乗ってやってくる小さな甲殻類や小魚を主食としているので穴から顔を出し正面からの水流に向かって口を大きく開けておくことで流れてくるご飯が口に飛び込んでくるのを効率よく待ち構えているという側面もあります・・・だからハナヒゲウツボさんが可愛いからと食事の邪魔をして近づき過ぎてはいけないですよね・・・ただしハナヒゲウツボさんは非常に臆病な性格ですが本当に怒っている時もあります・・・ハナヒゲウツボさんが体ごと大きく乗り出して口を開けたまま静止してじっとこちらを睨みつけてくるときは「これ以上近づいたら噛みつくぞ!」と警告を発しているのだそうです。
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  • 話は変わりますがハナヒゲウツボさんをはじめウツボさんの仲間には咽頭顎と呼ばれる第2の顎が喉の奥に隠されています・・・SF映画に登場するエイリアンのようですがウツボさんはまず目に見えている通常の第1の口で噛みつき獲物をしっかりと捕らえます・・・さらに獲物を咥えると同時に喉の奥からもう一つの顎がまさにエイリアンのようにシュッと前方に飛び出してきます・・・第2の顎にある鋭い歯が獲物に突き刺さりそのままマジックハンドのように喉の奥へと獲物を引きずり込むのです・・・この一連の動作はわずか0.1〜0.2秒ほどの電撃的な早さで行われ一度噛みつかれた獲物はこのツイン構造の顎によって絶対に逃げられない仕組みになっているのです・・・ちょっと怖い話ですがそれではウツボさんがなぜ第2の顎が必要なのでしょうか?
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  • ウツボさんは主に岩の隙間や砂の穴に潜んで暮らしているため他のお魚さんのように口を大きく開けて水と一緒に獲物を一気に吸い込むという技が使えません・・・狭い場所ではウツボさんが水を吸い込むための十分なスペースがないからです・・・そのためウツボさんは獲物に直接ガブッと噛みついて捕らえますが手足がないためそのままでは獲物を喉の奥へ押し込むことができないのです・・・そこで役立つのが第2の顎である咽頭顎なのです・・・喉の奥からシューッと出てきた恐怖の第2の顎がお腹の中へと獲物を引きずりこんでいくというわけです・・・そんな恐ろしいウツボさんの特技ですがもしも人間がかまれて第2の顎がやってきたら怖い話ですがいったいどうなってしまうのでしょうか?
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  • もしウツボさんに第2の顎にまで人間が噛まれた場合肉をえぐり取られるような極めて重篤な大怪我に直結します・・・ハナヒゲウツボさんのような小型の種であっても油断はできずもし指や手が喉の奥の第2の顎にまで達して噛まれた場合第2の顎に生えている歯はすべて喉の奥に向かってフックのように強く湾曲した返しのついた歯になっていますのでさらに奥へ引きずり込まれます・・・そのため噛まれた瞬間に反射的に痛い!と手を外へ引っ張ろうとするとその鋭い歯がカミソリのように皮膚や肉に深く食い込み傷口をさらにズタズタに引き裂く結果になります・・・ウツボさんの構造上引っ張る力に対して自動的にホールドが強まるようになっているのです・・・ウツボさんの噛む力は非常に強力で第2の顎を動かす筋肉も非常に発達しているため骨に達するほどの深い裂傷を負うケースが多々あり最悪の場合は指の機能障害や切断に至る危険があります。
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  • またウツボさんの口内や喉の奥には獲物の血液や死骸の残りカスそしてビブリオ属などの危険な海洋細菌が無数に繁殖していますので第2の顎による深い傷口の奥底にこれらの細菌が送り込まれただの傷では済まされなくなります・・・もし噛まれてしまったらどうしたらいいのでしょうか?・・・ウツボさんに噛まれた際は無理に引き離そうとするのは絶対にNGです・・・無理に引かず諦めて力を抜くまたはさらに奥へ押し込むことです・・・信じられないかもしれませんが一度ウツボさんの口の奥へ手を押し込むようにするとウツボさんが異物だと気づいて口を離しやすくなると言われています・・・海から上がったら細菌を洗い流すために大量の水道水で傷口を激しく洗い流します・・・ウツボさんの傷は出血が非常に多くなりますので傷口を強く圧迫して心臓より高い位置に保ちながらすぐに救急外来を受診して抗生物質や破傷風の治療を受けてください・・・ハナヒゲウツボさんは大人しいお魚さんですがむやみに巣穴へ指を突っ込んだり餌付けをしようと手を近づけたりするのは絶対にやめましょう。
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  • ところでウツボさんのあのヌルヌルとした皮膚の粘液には単に滑りを良くするだけでなく敵から身を守るための粘液毒が分泌されていて他の生物にとって非常に有害な成分が含まれています・・・ウツボの皮膚の毒の正体はグラモミストキシンやそれに類似した溶血性の毒素が含まれています・・・この毒は主に外敵からの防御のためでウツボさんを丸呑みにしようとする大型のハタさんの様な天敵が口に入れた際に激しい苦味や刺激を感じさせて吐き出させるためのものです・・・その他に岩の隙間などで擦れて傷つきやすいウツボさんの体を海の細菌や寄生虫から守るバリアの役割も果たしています・・・ちなみにウツボさんに人間が触るとどうなるのでしょうか?・・・ウツボさんの皮膚に健康な手で触るだけであれば基本的には死に至るような強い急性毒性はありません・・・しかし手に切り傷やささくれがある状態でウツボさんのヌルヌルに触れると毒素が傷口から侵入し火傷を負ったような激しい痛みや腫れを引き起こします・・・また目や粘膜に入ると激しい結膜炎や角膜へのダメージを負う危険がありますし体質によってはこの粘液に触れるだけで皮膚が真っ赤に荒れたり激しい痒みを伴う湿疹などのアレルギー症状が出たりすることがあります。

ハナヒゲウツボさんの全身は異常に長くブルーとイエローのリボン? 

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  • 普段見ているウナギ目ウツボ科ハナヒゲウツボ属のハナヒゲウツボさんはせいぜい20cm~30cm程度しか見えていませんが実はほとんどが穴の中に隠れていて最大で全長130cmにもなるのだそうです・・・他のウツボさん達が寸胴で太くて逞しいイメージですがハナヒゲウツボさんはかなり細長く繊細な体型をしているのです・・・英名ではリボンイールさんと呼ばれていて写真でしか見たことがありませんがハナヒゲウツボさんの全身はまさに鮮やかなブルーとイエローのヒラヒラしたリボンのようです・・・ハナヒゲウツボさんが巣穴から出て他の巣穴に移動する時など全身の姿を観察できるようなのですが私はまだお目にかかったことがありません・・・ハナヒゲウツボさん一度でいいから全身を見せてください・・・ハナヒゲウツボさんの片側に2つある鼻孔のうち前の鼻孔は管状に伸びていてさらに管の先端が見事にハナビラ状に開いています・・・上の写真の様に黄色い花びらのようなものがホワホワしていてハナヒゲウツボさんという和名になったのも納得です。
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  • また上下の顎に細い肉質突起がちょこっとあると思いますがちょび髭の様に見えませんんか?・・・ハナヒゲウツボさんは体の色が成長と共に変化することがよく知られていますが幼魚や未成熟魚の頃は体の色が真っ黒で背鰭のところだけが淡い黄色~肌色をしています・・・遠くから見ると黒い棒の様なものが伸びてユラユラしているようにしか見えませんが下の写真の様に子供の頃はどうしてこんなに地味な色をしているのでしょうか?・・・これだけ真っ黒だったハナヒゲウツボさんのおちびさんも大人になると子供の頃と違ってかなりお洒落になり体の色が鮮やかな青色に変化し鼻先から背びれが黄色く変身していきます・・・それからハナヒゲウツボさんは雄性成熟の性転換を行うことが知られており鮮やかな青色の時は雄だそうです・・・さらに成長すると雌となり私も一度だけ見たことがありますが体の大部分がきれいな黄色となります・・・でもいろいろ説があるようで不明のところも多いようです・・・また腎臓と生殖巣が肛門より後方にあるそうですがこれは他の脊椎動物には見られない特徴だそうです・・・確かに肛門が内臓の一番後方の部分にないのは何か不思議ですよね。
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  • ハナヒゲウツボさんは水深50mほどまでの浅いサンゴ礁や岩礁に住んでいて砂底に掘った穴か岩の隙間を寝床にしていて顔だけを出してのんびりとユラユラしています・・・通常は単独で生活していますがたまに私はまだ見たことがありませんが同じ巣穴に2匹~3匹が同居することもあるようです・・・ハナヒゲウツボさんは肉食性でおもに小魚を捕食していますが餌を捕食する際や敵を威嚇する際には巣穴から半身を乗り出してきますがダイバーは怖いのか威嚇してくることはなく近づくと身体を引っ込め遠ざかると出てきます・・・なんともかわいいハナヒゲウツボさんですがそのため普段は全身を出した状態が観察されることはほとんどありません・・・ウツボさんというと歯が鋭くて獰猛でちょっと怖いイメージがありますがハナヒゲウツボさんは近くにいても全く怖いという感じはしません・・・いつも口を開けてアンアンアンアンしているしよく見ると小さな歯はありますが鋭い牙は見えないからなのでしょうか?・・・それともこの色のおかげなのでしょうか?このくらいのサイズだからなのでしょうか?・・・もしあの獰猛そうなウツボの親分さんがハナヒゲウツボさんのように鮮やかなブルーと黄色の口だったらって想像してみるとちょっと不気味ですね!
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  • ダイビングをしているとサンゴの瓦礫のあたりで妙に目立つひょろひょろとたなびいているものがいて近づいてみるとそれはハナヒゲウツボさんであることがあります・・・ハナヒゲウツボさんって何故こんなに美しい色をしているのでしょうか?・・・獰猛で危ないというイメージが全くなく口と背中が綺麗なレモンイエローでマリンブルーの体と見事にコントラストしていて華やかです・・・上あごと下あごの髭のようなビラビラは小魚さんをおびき寄せるための疑似餌のようなものでしょうか?・・・よく見ると目の周りも黄色かったんですね・・・ハナヒゲウツボさんは他のウツボさんよりもかなり細長い体型をしていてたまに穴からもの凄く出てビヨーンと体を伸ばしてひょろひょろしているハナヒゲウツボさんを見ることがありますがあんなに長く身体を伸ばしているという事はよっぽどお腹がすいていたのでしょうか?
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  • ハナヒゲウツボさんは子供の頃は全身が黒いのですが大人になると鮮やかな青色に変化するとともに鼻先から背鰭が見事に黄色くなり派手派手になりそしてさらに成長するとハナヒゲウツボさんは雌となり体の大部分が黄色くなります・・・たまに全身が黒いハナヒゲウツボさんや黄色いハナヒゲウツボさんを見かける事がありましたがその時は何で色が違うんだろう?別の種類かな?なんて昔は思っていましたが不思議ですね・・・ところでハナヒゲウツボさん同じ巣穴に2~3匹が同居することもあると言いましたが半径1m以内に2匹のハナヒゲウツボさんを見たことはあります・・・もしかしたら同居しているハナヒゲウツボさんで地下で穴がつながっていたのでしょうか?・・・きっと単独で過ごしているハナヒゲウツボさんの穴の中より広いはずですから・・・そうでないと穴の中に同時に引っ込んだ時に窮屈で大変ですから豪邸なのでしょう!・・・それではハナヒゲウツボさんお邪魔しましたまた来ますね。
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  • それにしてもハナヒゲウツボさんという名前だけ聞くと鼻ひげをはやしたオヤジさんを想像してしまいますがいやいやとんでもございません・・・普段よく見かける怖いウツボさんの仲間とは思えないとてもきれいで華やかなウツボ界の女王さまなのです・・・ハナヒゲウツボさんは鼻の先端が花びらのように開いているのが名前の由来になっていて鼻ひげが由来ではないのです!・・・下の写真のハナヒゲウツボさんは随分首のあたりを膨らませていますね!・・・水を吸い込んで膨らませて私を威嚇しているのでしょうか?・・・それとも何か獲物を飲み込んだ直後なのでしょうか?・・・ハナヒゲウツボさん喉に食べ物が詰まって苦しくしているという事は無いですよね・・・それにしても他のウツボさんと違って獰猛さを微塵も感じさせない可憐できれいなウツボさんです。
  • 子供の頃は派手で大人になると地味になるお魚さんはたくさんいますがハナヒゲウツボさんはおちびさんの頃はどこに目があるのかもよくわからないくらい全身真っ黒で地味で他のお魚さんとは逆ですね・・・ハナヒゲウツボさんは通常20年~25年生きると言われていて思ったより結構長生きなんです!・・・ハナヒゲウツボさんは成長に伴ってオスからメスへの性転換をすると言いましたが老成して身体の色が黄色くなったメスの寿命はとても短く産卵後一か月以内に死んでしまうそうです・・・黄色いハナヒゲウツボさんは出会える期間が短いので青いハナヒゲウツボさんと比較してあまり見かけないんですね・・・産卵で力尽きてしまうのかもしれない黄色いハナヒゲウツボさんに出会えることがあればそこのところを思い出してよくよく観察してみます・・・そして「お疲れ様です」とねぎらってあげたいと思います。

深海のツイン・ジョーズを見せたハナビラウツボさん! 小笠原

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  • 小笠原の海の岩穴からちょこんと顔を出しているのはあずき色から黒褐色の暗い地肌に小さな白い斑点が全身にびっしりと散在していてこれが花びらを散らしたように見えることからその和名が付けらたハナビラウツボさんではないでしょうか?・・・ハナビラウツボさんは上顎の前方中央部に3列に並んだ非常に鋭い大きな牙を持っています・・・ハナビラウツボさんは最大で全長1m〜1.2mほどにまで成長しますが口の中が純白になっていることで他のウツボさんと識別できます・・・でも残念ながら私の思いが伝わらずなかなか口を開けてくれません・・・日本では小笠原諸島や奄美諸島・琉球列島以南でよく見られ海外ではインド洋や中・西部太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布しています・・・ハナビラウツボさんはサンゴ礁や岩礁域の浅瀬を好み特にハナヤサイサンゴなどの隙間や岩穴から顔をのぞかせていることが多く潮が引いたタイドプールで狩りをする姿も目撃されます・・・ハナビラウツボさんは比較的おとなしい一面もありダイビング中にはホンソメワケベラさんなどの掃除魚に口の中や体をクリーニングしてもらっている微笑ましい姿がよく観察されます。
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  • 今日もサンゴ礁の片隅で暮らすハナビラウツボさんは「君は全身の白い水玉模様がまるで花びらみたいで可愛いから僕たちみたいに狂暴さと威厳が見られないなあ!」と他の狂暴なウツボさんたちから非難を浴びさせられていました・・・確かにハナビラウツボさんは見た目もそうですがおとなしい性格で大好物のカニさんを追いかけたりソリハシコモンエビさんなどのクリーニング屋さんに口の中を掃除してもらうのが一番の幸せだったのです・・・そんなソリハシコモンエビさんの店主から「ハナビラウツボさんの口の中は本当に真っ白で綺麗だね!掃除してて気持ちいいよ!」とよく褒められるのでした・・・そんなある日気の強い小さなスズメダイさんの子供が天敵のナンヨウハギさんから逃げてハナビラウツボさんはの住む岩穴に飛び込んできました。
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  • ハナビラウツボさんは急なことで驚きましたが可哀そうな小さなスズメダイさんの子供を岩穴の奥へかくまってあげました・・・最初は「ウツボさんだあ!どうしよう?大変なところへ飛び込んじゃった怖い!」と怯えていたスズメダイさんの子供でしたがハナビラウツボさんが優しく獰猛ではないと知りやがて二人は年の離れた友達になるのでした・・・それから時が経ったある日サンゴ礁のリーダーである黄褐色の地肌に黒い斑点や不規則な帯状の模様が入り混じっているまさに忍者のような大型のワカウツボさんが人間が仕掛けた奇妙な罠に囚われ暴れているお魚さんがいると話しまわりサンゴ礁全体に緊迫した空気が流れました・・・そうです罠につかまっていたのはあの小さかった友達のスズメダイさんだったのです。
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  • 普段は臆病なハナビラウツボさんですが友達のスズメダイさんを救うために岩穴から飛び出し鋭い犬歯で絡め取る漁網をかみ切ろうとしました・・・でも網は頑丈で普通の噛み合わせではなかなか引きちぎれません・・・ここでハナビラウツボさんは大きく口を開けウツボさん特有の第2の顎(咽頭顎)を喉の奥から突き出し圧倒的な力で網の結び目を噛み切りとうとう友達のスズメダイさんを救出したのでした・・・その時ハナビラウツボさんの大きな真っ白な口は深く暗い海の底でわずかな光に反射して眩しく光輝いていました・・・サンゴ礁に平穏が戻るとハナビラウツボさんをバカにしていた他のウツボさんたちも真っ白な口の奇跡を知り一目置くようになりました・・・その後もハナビラウツボさんは相変わらずサンゴの隙間で静かに暮らしていましたが今では彼の周りにはたくさんの小さなお魚さんたちが集まりそれはまるで満開の桜のように賑やかにハナビラウツボさんを彩っていました。
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ハナビラウツボさんとアデウツボさんの違いは何処ですか? 小笠原

  • サンゴ礁の裂け目からちょこんと顔を出してこちらの様子を伺っているのはハナビラウツボさんでしょうか?・・・小さな目がかわいいです・・・ハナビラウツボさんは最大で全長約1メートルぐらいの大きさになり口の中は真っ白でいつも歯磨きをしているような清潔そうな色をしています・・・体の色はあずき色から黒褐色の地色で白い小さな円斑がたくさん散在しているのが特徴です・・・でもその白色斑がつながっているハナビラウツボさんもみられるそうです・・・ハナビラウツボさんはサンゴ礁域の浅い所で身体の大部分をサンゴさんの割れ目などに隠して獲物を待ち受けながら暮らしています・・・ハナビラウツボさんの上顎の前方に大きな犬歯が3つあるのも特徴で魚類や甲殻類や軟体動物などが近づいてくるとバクっと食べて生きています。
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  • 実はハナビラウツボさんとよく似た体の色をしているシモフリタナバタウオさんという方がいらっしゃいましてこのお魚さんは危険が迫ると身を守るために頭だけサンゴ礁の割れ目に突っ込みハナビラウツボさんの真似をして身を守るのです・・・・シモフリタナバタウオさんの体長は20cm程度で体は細長く著しく側扁していて各ヒレは大きく尾ビレは菱型で後縁は尖っています・・・体の色は暗褐色で小さな薄青色の丸い斑が多数見られ胸ビレ以外の各ヒレにも同じ斑が散在しています・・・また背ビレ軟条部の後縁辺りにはハナビラウツボさんの眼に似せた目玉のような模様を持っておりシモフリタナバタウオさんは敵に襲われないためにハナビラウツボさんに擬態するのだそうです・・・本当によく似ていますよ・・・シモフリタナバタウオさんは昼間は岩棚の下や海中洞窟などの物陰で見られることが多く普段は単独で生活し夜間に小魚やエビ類を捕食しています。
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  • それからハナビラウツボさんによく似たウツボさんにアデウツボさんという方がいらっしゃいます・・・アデウツボさんにも白い斑点がたくさんありハナビラウツボさんに似ていますが口の中は艶やかな黄色なのですぐに違いが判ります・・・でも写真の様に口を閉じていたらどうしましょう?・・・実は目を見ればわかるのです・・・アデウツボさんの眼の虹彩には上下に黒色の斑点があって縦長の眼のように見えます・・・ハナビラウツボさんにはこの黒い斑点はありませんので口を開いていない時は眼を見て差別化してみましょう・・・写真のウツボさんの眼の虹彩には上下に黒い斑点がないのでハナビラウツボさんだと思います。

新たな局面の展開にハナビラクマノミさんは戸惑い何を想う?

  • スズキ目スズメダイ科クマノミ属のハナビラクマノミさんの大きさは10cm程度で体の色は薄めの橙色~赤色で頭に幅の狭い白色の横帯があります・・・この頭の白い横帯はハマクマノミさんにもあるのですがハマクマノミさんのはかなり太めで比べてみるとハナビラクマノミさんの方がシュッと細目になっています・・・それと頭から尻尾にかけて背中に縦の白いラインがあるのも特徴でハマクマノミさんにはありませんからその違いがよくわかりますね・・・ハナビラクマノミさんを正面から見るとこの縦の白いラインが際立っていてまるでウルトラマンのように見えますよ・・・・ハナビラクマノミさんは潮通しの良いサンゴ礁域に住んでいてシライトイソギンチャクさんとセンジュイソギンチャクさんを寝床にしています・・・シライトイソギンチャクさんにはクマノミさんも好んで住んでいるしセンジュイソギンチャクさんにはカクレクマノミさんが好んで住んでいます・・・それぞれ好き嫌いがはっきりとあるようですが同じイソギンチャクさんでも何か違いがあるのでしょうか?・・・聞いてみないとわかりませんね。
  • カクレクマノミさんとハナビラクマノミさんが同じイソギンチャクさんに同居することは無いのに対しクマノミさんとハナビラクマノミさんが一緒に住んでいるケースは多いようですが何故なんでしょうか?・・・ハナビラクマノミさんはどちらかと言うとおとなしいクマノミさんなのであまり「僕はこう思います!」とは主張できないような気がします・・・ということはクマノミさんがハナビラクマノミさんと馬が合うのか?それともクマノミさんの心が広くて鷹揚なのか?いずれにしろ仲良く暮らすことはいいことですね!・・・他のクマノミさんと比べるとハナビラクマノミさんは臆病で大人しくイソギンチャクさんへの依存度が高いのでイソギンチャクさんから離れる事は滅多にありません・・・いつもイソギンチャクさんの触手の間からこっそり辺りを伺っているハナビラクマノミさんでした。
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  • ハナビラクマノミさんには背中に白線がありますがセジロクマノミさんというクマノミさんにも名前の通り背中に白線があります・・・でもセジロクマノミさんには背中にしか白線が無くハナビラクマノミさんの様に頭部には白線がありませんので区別できます・・・このハナビラクマノミさんの口を見てみると何か文句ありげに唇がムの字になっていますがとても機嫌が悪そうです・・・おとなしいはずのハナビラクマノミさんなのに私何かやっちゃいましたでしょうか?・・・ちょっと写真を撮らせていただきたかっただけなのですがハナビラクマノミさんは気に入らなかったのでしょうか?・・・話は変わりますがクマノミさんが住んでいるイソギンチャクさんは種類がややこしくてわかりずらいのですがこのイソギンチャクさんはセンジュイソギンチャクさんのような気がします。
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  • イソギンチャクさんへの依存度が高くイソギンチャクさんから離れる事が滅多にないハナビラクマノミさんなのにお家にしていたイソギンチャクさんが丸く閉じてしまいました・・・「た!たいへんだあどうしよう!イソギンチャクさんの触手の森に隠れられないやあ!不安だ不安だ!」 と戸惑っている2匹のハナビラクマノミさんです・・・それで先ほどのハナビラクマノミさんも機嫌が悪かったのでしょうか?・・・イソギンチャクさんがこの状態になると元に戻るまでに少し時間が掛かりますからその間ハナビラクマノミさんは不安でたまらないでしょうね!・・・「イソギンチャクさん!お願いだから早く元通りになって隠れ家を作ってよお~!」とツンツンしながらお願いしているハナビラクマノミさん達です・・・それにしても他人事で申し訳ないのですがイソギンチャクさんのパープル色は見事に綺麗ですね・・・元の状態に戻ったイソギンチャクさんの森でハナビラクマノミさんがこちらを向いて口角をちょっと上げて微笑みかけてくれています・・・イソギンチャクが元に戻ってハナビラクマノミさんは安心して寛いでいるようです。
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美しすぎるハンターで!ハナミノカサゴさんの生態! 小笠原

  • ちょっと暗い岩陰を優雅に泳いでいるのは美しい鰭と強い毒を持つフサカサゴ科ミノカサゴ属に属するハナミノカサゴさんではないでしょうか?・・・ハナミノカサゴさんは扇のように広がる大きな胸鰭と赤と白の縞模様が特徴で近縁種のミノカサゴさんと酷似していますが尾鰭に明瞭な黒い斑点があることで見分けられます・・・ハナミノカサゴさんは太平洋やインド洋の岩礁域やサンゴ礁に生息していて日本では南日本の沿岸でよく見られます・・・ハナミノカサゴさんは背鰭・腹鰭・臀鰭の棘に強い神経毒を持っていて刺されると人が死亡する例は極めて稀ですが激しい劇痛に襲われ患部が大きく腫れ上がります・・・重症化すると嘔吐・頭痛・呼吸困難・麻痺などの全身症状を引き起こすことがありますのでもしもハナミノカサゴさんに刺されてしまったらまずは傷口を確認し棘が残っていれば慎重に抜きそして40〜45℃前後の後の火傷しない程度のお湯に30〜90分ほど患部を浸しましょう・・・ハナミノカサゴさんの毒の主成分はタンパク質で熱に弱いため痛みが和らぎますが例え痛みが引いても二次感染や症状悪化を防ぐために皮膚科や救急外来を受診してください。
  • ハナミノカサゴさんは夜行性の傾向があり昼間は岩陰や洞窟の天井に逆さに張り付いてじっとしていることが多いのですが夕方から夜間にかけて活発に動き回り狩りを始めます・・・ハナミノカサゴさんは基本的には単独で生活しますが繁殖期になると複数の個体が集まることがあります・・・ハナミノカサゴさんの派手な縞模様はサンゴ礁や海藻の間では一種の迷彩として機能しますが同時に敵に対して「私は毒を持っているよ!」ということを知らせる警告色でもあります・・・ハナミノカサゴさんは非常にのんびりとした性格で自分から積極的に人間に襲いかかることはありませんが縄張り意識や警戒心が強く危険を感じると背鰭の棘を相手に向けて威嚇してきますので絶対に触らず一定の距離を保ってその美しい舞を観察するのが安全です・・・そして実はハナミノカサゴさんはその優雅な見た目に反して非常に大食漢で効率的なハンターなのです・・・ハナミノカサゴさんは大きな胸鰭を団扇のように広げ獲物を岩壁や隅にじわじわと追い詰め獲物との距離が縮まると口を瞬間的に大きく開け周囲の水ごと一瞬で吸い込みます・・・そのスピードは人間の目では捉えきれないほど一瞬でしかも泳ぐ際に胸鰭から微細な水流を発生させ獲物の側線感覚を狂わせて逃げ道を失わせるとも言われています。

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