ハ行 (ハ-2)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
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臆病で健気な雄のハタタテハゼさん! 小笠原

  • とても臆病なハゼさんで写真を撮ろうと近づいてもすぐにぴゃっと巣穴に隠れてしまいますのでなかなか近づくことができずいつも困ってしまうスズキ目クロユリハゼ科ハタタテハゼ属のハタタテハゼさんです・・・その為遠くから撮影するのでフラッシュの光が当たらず折角の綺麗な色が出ていませんがいろいろな所に出没する小型のハゼさんです・・・今回もいろんなところで結構見かけペアでピョコピョコしているので何とかフラッシュを当てたいとそーっと近づいて見るのですが直ぐに気づかれて隠れられてしまう私にとっては撮影難度の高いハタタテハゼさんなのです・・・ハタタテハゼさんは大きくても全長7cm程度で白~黄色の頭には薄紫のライン模様があって尾鰭に近くなるほど濃くなる赤いグラデーションの体色をしておりとてもポップで可愛いハゼさんなのです。
  • ちょっと潮の流れによって曲がっていますが写真の様にピンと立ったユニークな背鰭が旗に似ていることからハタタテハゼさんという名前がついています・・・ハタタテハゼさんはペアでいる事がほとんどですが雌雄を見分ける方法は難しく外見上の違いはほとんどありません・・・しいて言えばオスの方が警戒心が強いのか臆病なのかよくわかりませんがオスはメスより素早く巣穴に逃げこみます・・・という事は1匹で見かけるハタタテハゼさんはメスの度胸あるハタタテハゼさんということでしょうか?・・・またハタタテハゼさんの産卵期は春でメスは産卵期に腹が大きくなる傾向があるのでそこでも区別できます・・・ハタタテハゼさんのオスはせっせと卵を産む場所を掘りメスが卵を産み付けますが産卵後はオスが卵を保護し孵化するまで世話をするそうです・・・臆病なだけかと思いましたがなかなか健気なオスのハタタテハゼさんなのです。

青いソバカスのハタタテハゼさんオスとメスどちらが根性ありますか? 

  • ペアで仲良くホバリングをしているのはスズキ目クロユリハゼ科ハタタテハゼ属のハタタテハゼさんで体は細長く側扁し第一背鰭の前方は糸状に長く伸びています・・・この糸状に長く伸びた第一背鰭が旗を立てた竿のように見えることからハタタテハゼさんの名前が付けられています・・・確かに下の写真の2匹のハタタテハゼさんもペアで仲良くピント旗を立てて厳しい表情で意思表示をしていますね・・・それからハタタテハゼさんの尾鰭の後縁は丸くなっていて体の色はパープルホワイトですが尻鰭辺りから後半はオレンジ色~濃い赤色のようなグラデーションの色合いをしています・・・またハタタテハゼさんの頭部は淡い黄色になっていて頬の辺りには小さな青いソバカスのような斑がたくさんあって何とも可愛らしい顔をしています。
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  • ハタタテハゼさんによく似たお友達のシコンハタタテハゼさんやアケボノハゼさんという方達がいますが姿形は似ていますが体の色の違いから見分けることができます・・・シコンハタタテハゼさんは和名にも紫紺と付いているくらい体全体が淡いパープルでとても美しく繊細な感じの大きさ4~7cmくらいのハゼさんです・・・でも深場が大好きで個体数も少ない為めったにお目にかかれない貴重な種類のハゼさんですが私がパラオで出会ったシコンハタタテハゼさんもその美しさたるや正に至高のハゼさんでした・・・英名はヘルフリッチ・ダートフィッシュと言います・・・アケボノハゼさんはハタタテハゼさんの赤茶が紫系に置き換わった感じの大きさ4~7cmくらいのハゼさんでこちらも水深20~30m以深の深場を好みサンゴ礁斜面の砂礫が混じった砂地やガレ場の低層で見られます・・・アケボノハゼさんはハタタテハゼさんよりかなり派手で目立ちますが英名はエレガント・ファイヤーゴビーと言い確かにアケボノハゼさんはエレガントで情熱的なイメージです。
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  • アケボノハゼさんに比べハタタテハゼさんはどちらかと言うと奥ゆかしい和風のイメージですかね?・・・ハタタテハゼさんは比較的浅いサンゴ礁の砂礫底などで暮らしていますが中には深いところで暮らしている変わり者もいます・・・もしかしたら深い所に住んでいるハタタテハゼさんは自分をシコンハタタテハゼさんだと勘違いしているのかもしれませんね・・・ハタタテハゼさんはサンゴ礁の砂礫底など隠れる穴のある所で仲良くペアで泳いでいることが多く寿命は5年程度と言われています・・・ハタタテハゼさんのオスとメスはどちらも同じような大きさで同じような色をしていますので見分けることは困難です・・・ペアで泳いでいる2匹のどちらかがオスでどちらかがメスなのですが敢えて見分けるとしたら先に逃げた方がオスで残っているほうがメスということのようです・・・ハタタテハゼさんはオスの方が臆病でメスの方が度胸があるということですかね。
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  • ハタタテハゼさんを近くで見ると薄い緑白色の頭に薄紫色の細い綺麗なラインがあって頬には淡いそばかす模様が可愛く身体の色は尾鰭に行くほど濃くなる赤いグラデーションになっています・・・大抵はペアでホバリングしながらピョコピョコピョコと動いていて一目見たら忘れないポップな姿をしています・・・このハタタテハゼさんはハタタテハゼ属の中で最もポピュラーな種類で礁外縁・礁斜面などの砂礫まじりの砂底やガレ場の低層でよく見られますが驚くとあっと言う間に海底の穴に逃げ込んでしまいいったん引っ込んでしまうとなかなか出てこないのです・・・本当にちょっとした動きにも敏感に反応してしまうこのハタタテハゼさんなのでダイビング中「エ!!もう隠れちゃったの?」と言うことがしょっちゅうです・・・またハタタテハゼさんは中層を単独かペアでホバリングしていますがまだ小さなハタタテハゼさんはたくさん群れていることもあります。
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  • この写真でもわかる通りハタタテハゼさんはキリッとした目つきをしていますが実はハゼさんの仲間たちは視力がとてもいいのです・・・だからホバリングしながら近くに敵はいないか?危険が迫っていないか?と常に目を光らせて睨んでいるのです・・・眼の悪いエビさんと共生するネジリンボウさんやギンガハゼさんなどはエビさんに安全な巣穴を提供してもらう代わりに用心棒の役割を果たし危険な外敵が近づいて来ないか監視し近づいて来たらエビさんに素早く知らせるのです・・・正にエビさんとハゼさんはWin-Winのいい関係を築き上げているんですね・・・どの写真のハタタテハゼさんもお前は怪しいやつではないか?とホバリングしながら私を品定めしますから驚かさないようにそっとそっと撮影させていただきましょう。
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姿形はわかるけど色がわからないハナエニシキウミウシさん! 小笠原

  • ニシキウミウシさんにはいろいろな模様を持ったものがいますが本当は真っ赤なボディに紫の縁取りがあって白い華やかな鰓を持つのがこの裸鰓目イロウミウシ科ニシキウミウシ属のハナエニシキウミウシさんなのですがフラッシュが当たっていないのでハナエニシキウミウシさんの鮮やかな色が出ていません・・・すみませんが形だけご確認ください・・・小笠原の固有種であるハナエニシキウミウシさんは小笠原諸島でしか見られず逆に小笠原では他のタイプのニシキウミウシはいないというのですから絶海の小笠原の島々は面白いですね・・・ニシキウミウシさん達は模様や色が様々でパープルのニシキウミウシさんはフタイロニシキウミウシさんと呼ばれています・・・ニシキウミウシさん達の背中の二次鰓はまるで花のように広がっていてうっかり触れると引っ込めてしまいますがよく目立つのが特徴です・・・またニシキウミウシさん達の背中の鰓の後ろには大きく反り返った1個の突起があるのも特徴です・・・それからニシキウミウシさん達の体の中央付近には左右に張り出した1対の丸っこい突起も特徴で成長すると10cmを超えてくる大きなウミウシさんです。

ハナエニシキウミウシさんは小笠原の固有種ですか? 小笠原

  • ウミウシさんは主に浅い海の海底で暮らしていて体長は数mmの小さなものから30cm程度の大きなものまでいます・・・形態は種によって非常に変異に富んでいてまた色も青や赤や緑に黄色やピンクなど鮮やかなものから地味なものまで様々です・・・触角は2対から1対で分岐するものや全く欠くものもいます・・・基本的にはウミウシさんは貝殻を持っていませんが痕跡的な貝殻を持つものもいるのだそうです。
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  • ウミウシさんの食性は肉食から草食まで幅広くホヤやカイメンなどを餌にするものが多いのですが中には魚の卵や他のウミウシさんを襲って食べるものもいます・・・かわいいイメージのウミウシさんですが獰猛な種類もいるんですね・・・また有毒な付着生物を食べることで体内に毒を蓄積している種も多いようで派手な色合いをしているウミウシさんは毒を持っていますよという警戒色ではないかと考えられています・・・一方でサンゴ礁領域などでその派手な色が隠ぺい色としてはたらくのではないかとも言われています。
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  • そんなウミウシさん達ですがその中でもニシキウミウシさん達はそれぞれ個性豊かな模様がありカラーバリエーションも豊富なので見ていても楽しいウミウシさん達です・・・いや本当に同じニシキウミウシさんの仲間なのかなと思うぐらい様々な色模様をしています・・・そんなニシキウミウシさん達にもそれぞれ同じ特徴があります・・・よく目立つ背中の二次エラがありますがまるでフワフワの花のように広がっているのが特徴の一つです・・・でもうっかり触れると引っ込めてしまうので決して触らないように注意しましょう・・・それから背中のエラの後ろには1個の大きく反り返った突起があり体の中央付近に左右に張り出した1対の突起があるのもニシキウミウシさんの特徴です・・・どれほど模様が異なっていてもニシキウミウシさんには必ず背中と体側に3つの突起があります。
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  • ニシキウミウシさんは成長すると10cmを超えるものもいてウミウシさんの中では比較的大きな部類に入るのかな?・・・そんなニシキウミウシさんの仲間にハナエニシキウミウシさんという体の色は赤く外套膜周縁と腹足縁は紫色の線で縁取られているものがいます・・・ハナエニシキウミウシさんの体表面には小さな白色の細点がわずかに散布することがあり触角は体色と同じ色で先端部は紫色で二次鰓は白色になっています・・・このタイプの模様は絶海の小笠原諸島でしか見られず逆に小笠原では他のタイプのニシキウミウシさんはいないとい言います。
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ハナグロチョウチョウウオさんをつついているのは? 小笠原

  • 今日も仲良くサンゴの隙間をペアでスイスイ泳いでエサを探しているのはスズキ目チョウチョウウオ科チョウチョウウオ属のハナグロチョウチョウウオさんです・・・左のハナグロチョウチョウウオさんが右のハナグロチョウチョウウオさんにお腹すいたんだけど何処かに美味しそうな餌あった?って尋ねているようです・・・美味しい餌があるといいですがハナグロチョウチョウウオさんはサンゴのポリプ組織と小さな生物のみを食べます・・・特にミドリイシ類のポリプが好きなのですがその他に10種類のサンゴを食べるハナグロチョウチョウウオさんは他のサンゴ食性のチョウチョウウオさんと比較すると最も多様で好き嫌いの少ないチョウチョウウオさんなのです・・・ハナグロチョウチョウウオさんの食事はサンゴの組織ではなく生きたサンゴのポリプなのですが非常に細い毛のような歯を持っており小さな生物も食べることができます。
  • ハナグロチョウチョウウオさんの餌であるサンゴのポリプやケヤリムシさんやイバラカンザシさんなどはすべて殻の中に戻ってしまうため食事の際はじっと動かずにホバリングし餌が殻に引っ込む前に素早く動く必要があります・・・そのためハナグロチョウチョウウオさんは胸鰭をオールのように使ってブレーキをかけたり急速に泳いだり方向転換したり後進したりと素早い行動ができるようになっているのです・・・確かにハナグロチョウチョウウオさんの動きを観察しているとチャチャチャっと素早い見事な泳ぎをしています・・・ハナグロチョウチョウウオさんは青白い体にオレンジ色から茶色の斜線が複数入りその上端は一点に集中していません・・・このオレンジ色の斜線は夜になると濃い色になるそうですが頭部には1本は目を横切りもう1本は鼻先を通る黄色で縁取られた2本の黒色帯があり尾鰭にも2本の黒色横帯があります。
  • ハナグロチョウチョウウオさんの幼魚は単独で生活し警戒心が高く身を守るために珊瑚の枝に隠れながら暮らしていますが成長するにつれ少しずつ行動域を広げていきます・・・ハナグロチョウチョウウオさんの体長は20cm程度まで成長し繁殖年齢に達するとつがいを形成するのですが雌雄の大きさに差はありません・・・主に珊瑚が生い茂る岩礁などで縄張りを確立しますが他のサンゴ礁の生物と同様にハナグロチョウチョウウオさんもオニヒトデさんの増加によるサンゴ破壊や人為的撹乱を受けており生息地の喪失に繋がっています・・・サンゴ礁への悪影響はチョウチョウウオさん達に悪影響を及ぼしますのでサンゴの枯渇はチョウチョウウオさんの減少や絶滅に繋がります・・・上下のハナグロチョウチョウウオさんの写真をよく見てみると小さなホンソメワケベラさんの様なお魚さんが身体を突っついているように見えます・・・ハナグロチョウチョウウオさんの大きさから見てもかなり小さなお魚さんなのでホンソメワケベラさんはどうかよくわかりませんが色と形からホンソメワケベラさんかなと思うのですが如何でしょうか?・・・もしかしたら謎の生物か?

ハナグロチョウチョウウオさんとオウギさんの違いは? 小笠原

  • ハナグロチョウチョウウオさんは青白い体をしており複数のオレンジ色の斜線がありますが夜はオレンジ色の斜線が濃い色になるそうです・・・なぜ濃いオレンジ色になるのか?きっと何か意味があると思うのですがよくわかりません・・・ハナグロチョウチョウウオさんは鼻の辺りに黒い線があるのでこの名前が付いたようですがこんなにカラフルなチョウチョウウオさんなんだからもう少し可愛い名前でも良かったのではと思ってしまいます・・・頭部にはちょうど眼を通る黒色帯があり尾ビレにも黒色の横帯があります・・・体長は20cmくらいにまで成長しますがミドリイシ種のサンゴさんのポリプを専食するそうで結構好き嫌いが激しいようです・・・潮通しの良い浅い海のサンゴ礁で単独かペアで暮らしています。
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  • ハナグロチョウチョウウオさんによく似た仲間にオウギチョウチョウウオさんがいます・・・オウギチョウチョウウオさんも体長20cm程度とハナグロチョウチョウウオさんと同じくらいの大きさですが青白い体側に複数の黒い曲線が走っていて周縁部は黄色です・・・この2種は生態や分布域がよく似ていてサンゴさんのの粘液やポリプを主に食べるために浅いサンゴ礁に単独かペアで居付いています・・・つまりハナグロチョウチョウウオさんのオレンジ色の斜線の部分がオウギチョウチョウウオさんは黒色の斜線になっています・・・よく見ればオレンジのラインと黒いラインと明らかに違うのですが住んでいるところと形とラインがよく似ているので勘違いしてしまいますよね・・・下の写真のハナグロチョウチョウウオさんの後ろにタテジマキンチャクダイさんがいますね・・・どちらも派手ですが気が合うのでしょうか?
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妙に目立つ孤高のブルー!もしかしてハナタカサゴさん? 小笠原

  • 岩陰に1匹青くて綺麗なお魚さんが居て形はウメイロモドキさんに似ていましたが尾鰭の色が違うので撮影してみました・・・おそらくスズキ目タカサゴ科タカサゴ属のハナタカサゴさんではないかと思うのですがいかがでしょうか?・・・ハナタカサゴさんは琉球列島以南の亜熱帯・熱帯域の沿岸岩礁域やサンゴ礁域で暮しておりリーフ外縁などを群れて泳ぐのですが数は少なめです・・・ハナタカサゴさんは体高は高く鮮やかな青緑の体の色をしていて体側には斑紋が無く尾鰭は切れ込んで尾鰭先端が上下とも黒いことが特徴になっています・・・この写真では尾鰭先端が上下とも黒いのかどうかわからないですね・・・若魚さんぐらいまでは尾鰭付近が黄色くなっているので若魚さんはウメイロモドキさんやユメウメイロさんに似ていますが尾鰭後端に黒い斑点があるところから区別ができます。
  • ハナタカサゴさんはこの体形からも想像できる通り遊泳能力に優れ食性は雑食性でプランクトンなどを食べて暮らしています・・・タカサゴ科のお魚さんは上顎をギューッと伸ばすことができプランクトンをつかまえるのに適しているそうですがお腹が空いたよ~っとギューッと伸ばしたハナタカサゴさんの顔も見てみたいものです・・・タカサゴ科のお魚さんはおよそ23種いてフエダイ科に似ていますがプランクトンの摂取に適応しており大きな餌は摂らないそうです・・・タカサゴ科のお魚さんは円筒形で流線型をしており最大60 cmまで成長するものもいますが大半の種はその半分程度までしか成長しません・・・タカサゴ科のクマザサハナムロ属にはタカサゴさんやクマザサハナムロさんがいてタカサゴ属にはウメイロモドキさんやササムロさんやハナタカサゴさんやユメウメイロさんなどがいます・・・何故タカサゴさんはタカサゴさんって名前が付いているのにタカサゴ属でなくてクマザサハナムロ属なのでしょうか?

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