変幻自在の色彩と猛毒の影!大型ハタのコクハンアラさんのすべて! ハタ科 小笠原 diving-photo-tsubuankun

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毒魚の衣装を脱ぎ捨て黒き絶対王者コクハンアラさん? 小笠原

  • サッと現れてサッといなくなってしまったためピントを合わせる暇もなく撮影してしまってボケボケの写真ですがこの方はスズキ目ハタ科スジアラ属のコクハンアラさんの若魚ではないでしょうか・・・コクハンアラさんの若魚は白地に黒い鞍状の帯があり尾鰭や各鰭が鮮やかな黄色をしています・・・何故コクハンアラさんの子供たちがこのような色や形をしているかというとサンゴ礁に住む強力な毒を持ったシマキンチャクフグさんに擬態しているからだと言われています・・・泳ぎ方までフグにそっくりに似せるという徹底した世渡り上手なコクハンアラさんは肉食魚たちに僕は毒があってマズいフグだよ!と騙しを入れることで自分が襲われないように身を守っているのです・・・コクハンアラさんの最大の特徴は成長によるビジュアルの変化に加え成魚になっても個体によって大きく2通りの色彩変異が存在する点です。
  • ① フグ擬態型(若魚〜成魚の一部)は地色が白〜淡い黄色で背中側に馬の鞍のような太い黒色の横帯が4〜5本入り胸鰭・腹鰭・尻鰭・尾鰭が非常に鮮やかな黄色に染まります・・・② 暗色型(大型の成魚に多い)は成長とともに白かった部分がどんどん暗くなり全身が暗褐色・オリーブ色あるいは赤褐色へと変化します・・・コクハンアラさんはどちらの型になっても体全体と各鰭にコバルトブルーの小さな斑点が散らばる点と胸鰭が黒っぽく縁取られる点で近縁種のスジアラさんと見分けることができます・・・コクハンアラさんはハタ科スジアラ属の中では最大級の種であり全長100cm〜120cm以上に達する大型肉食魚でインド洋〜西太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布しています・・・日本では和歌山県以南の太平洋岸で見られますが特に琉球列島や小笠原諸島のサンゴ礁外縁部やドロップオフに多く生息します・・・夜行性の多いハタ科の中では珍しく昼行性で驚異的な瞬発力を持ちサンゴの隙間から飛び出して小魚や甲殻類・時にはタコなどを一瞬で丸呑みにします・・・市場では滅多に出回らない超高級魚であり味の評価は極めて高いのですが食物連鎖の頂点に立つ大型の肉食魚であるため体長が60cm〜70cmを超えるような老成魚はシガテラ毒を蓄積しているリスクが高まります・・・そのためあまりにも巨大な個体は市場で流通が制限されたり釣り人もキャッチ&リリースすることが推奨されています。

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