何を狙う!出窓から覗くマルハナシャコさん! 小笠原

- 砂地の穴からちょこんと顔を出しているのはインド洋や西太平洋の熱帯・亜熱帯の浅い海に生息する非常に鮮やかな体色と驚異的な身体能力を持つ甲殻類のシャコ目ハナシャコ科ハナシャコ属のモンハナシャコさんではないでしょうか・・・その美しさから海の宝石とも呼ばれる一方動物界トップクラスの破壊力を持つパンチの使い手として広く知られています・・・モンハナシャコさんはスマッシャー型と呼ばれる拳のような形に発達した強力な捕脚を持っていてそのパンチの速度はプロボクサーを遥かに凌ぎわずか1000分の3秒で繰り出されます・・・モンハナシャコさんのパンチはあまりの超高速ぶりに周囲の水がついていけず瞬間的に真空の泡が発生しますがその泡が弾けるときの爆縮によって衝撃波が生まれ直接拳が当たらなくても獲物に致命傷を与えます・・・なんか聞いていると凄い衝撃だと思いませんか?・・・小さな体でありながら一撃の衝撃は100kg〜200kgに達しカニさんの硬い甲羅や二枚貝をいとも簡単に粉砕します。

- 生物界最強とも言われる頭部から突き出た大きな目は人間の目とは比べものにならないほど高度な進化を遂げています・・・人間は3種類の色受容体(赤・緑・青)で世界を見ていますがモンハナシャコさんは12種類持っていて人間には見えない紫外線や赤外線さらには光の波の性質まで識別し正確に獲物との距離を測ることができます・・・モンハナシャコさんが見る世界ってどんな感じなんでしょうか・・・モンハナシャコさんは緑・赤・青・オレンジなどの極彩色が混ざり合ったおもちゃのような派手な見た目をしていてサンゴ礁や砂礫の底に穴を掘って暮らしていますが日中は外を歩き回って大好物の貝やカニさんを探しています・・・ハナシャコさんとマルハナシャコさんはどちらもハナシャコ科に分類されるシャコの仲間でモンハナシャコさんほど極彩色ではありませんがどちらもハナシャコ科特有の丸く大きな目と貝殻を叩き割る強力なパンチ(スマッシャー型捕脚)を持っています。

- ハナシャコさんは日本の本州から東シナ海・インド洋にかけてのやや深い砂泥底に生息していて体長は15cm前後になりモンハナシャコさんのような派手な緑や青ではなく全体的にサーモンピンクや淡い赤褐色・オレンジ色をした上品な美しさがあります・・・背中に目立つマダラ模様などはなく比較的無地でスッキリとした体色をしていますが水深30〜100m前後の少し深場を好むためダイビングで遭遇することは稀です・・・それからマルハナシャコさんは駿河湾以南の熱帯・亜熱帯海域・マレーシア・インド洋などの浅い内湾の砂礫底やサンゴ礫底に生息しています・・・マルハナシャコさんの体長は2.5cm〜7cm前後とハナシャコさんやモンハナシャコさんに比べて小型の種でハナシャコさんとの最大の違いは背面に複雑な褐色のまだら模様がある点と捕脚の関節部分に赤褐色の帯状の斑紋が入る点です・・・この写真のシャコさんは大きさからモンハナシャコさんかと思いましたが色も派手ではないし特徴から判断するとマルハナシャコさんの様です。

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