レモン色の人気者キイロハギさんの魅力は? 小笠原

- ヨスジフエダイさんの群れの中にユウゼンさんやレンテンヤッコさんもいますがやはり目立っているのは黄色いキイロハギさんです・・・全身まっ黄色のキイロハギさんはサンゴ礁の浅場に多くいますが尾の付け根に目立った白いスパイクがあります・・・これはハギ科特有の尾柄棘でケンカのときに使うそうですがいつものんびり泳いでいてあまり喧嘩をしている雰囲気のないキイロハギさんなので意外な気がします・・・またこの尾柄棘は折りたたみ式ナイフのように普段は体に沿って収納されていますがケンカの時だけパチンと立つそうです・・・テリトリー争いや餌場の奪い合いや捕食者への威嚇などに使われるそうでダイバーが不用意に近づくとまれに尾で切られることもあるそうなので注意しましょう。

- キイロハギさんは藻類を食べる海の掃除屋さんと言われていますが岩肌のコケを削り取るように食べることで実はサンゴ礁の健康維持に大きな貢献をしているのです・・・つまりキイロハギさんが岩肌の藻類を削り取ることでサンゴが光を受けやすくなり光合成をすることで生き生きとなりサンゴの白化のリスクを下げる役割を果たしているということです・・・特にハワイではキイロハギさんが減ってしまうことで藻類が爆発的に増えてしまいサンゴの生育が阻害されるというケースが実際に報告されているそうです・・・ツンツクツンツクしているだけの可愛いキイロハギさんだと思っていましたが意外と重要な役割を果たしているんですね・・・知らなかったこととはいえ失礼いたしました。

- ここでもノコギリダイさんやウケグチイットウダイさんの群れの中に混じってキイロハギさんが単独行動をしています・・・キイロハギさんは単独行動が多いのですが意外と群れることもあり餌場では数十匹の群れになることもあるようです・・・写真のように水中ではとにかく目立つ黄色をしているので遠くからでも「あ!あそこにキイロハギさんがいる!またツンツクツンツクしているな!」ってすぐに分かります・・・キイロハギさんの警戒心は強すぎないのですが近づくとスッと距離を取るような適度なシャイさを持っています・・・キイロハギさんは特に口がニューっと尖っているので愛嬌がありそんな顔での他のお魚さんとの絡みも何故か面白いお魚さんです・・・全く違う種類のお魚さんに混じっていてもなかなか憎めない存在です。

- 話は変わりますがキイロハギさんは夜になると体色が白っぽくなり体側に薄い横帯が浮かぶそうです・・・まるで寝間着に着替えたようなキイロハギさんですが意外とそこらへんはきっちりしているのでしょうか?・・・この変身は睡眠中のカモフラージュと考えられていて昼のレモンイエローとのギャップが大きくナイトダイブで見ると「え!これ本当にキイロハギさん?」と驚くレベルだそうです・・・またキイロハギさんの幼魚は成魚よりも体が丸く黄色に少し透明感があってサンゴの枝間に隠れる習性が強いそうです・・・上の写真のクロフチススキベラさんと一緒に泳いでいる体が丸く小さめなのでキイロハギさんのおちびさんですが黄色いビー玉みたいな見た目で見つめてくるとても可愛いおちびさんです。

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