背鰭の先端が白いネムリブカさんとツマジロさんの違いは? 小笠原
- 珍しく昼間から積極的に泳ぎ回っているのはメジロザメ目メジロザメ科ネムリブカ属のネムリブカさんです・・・ネムリブカさんは夜行性のサメさんで昼間はサンゴ礁の洞窟や砂浜で丸太のようにゴロゴロゴロと何時間も寛いでいること多いのですがもしかしてこのネムリブカさんはお腹が空き過ぎて夜まで待てなくなったのでしょうか?・・・通常サメさんは泳いでいないと呼吸ができないのですがネムリブカさんは泳いでいなくても呼吸ができるという優れた特性を持っているのでゴロゴロのんびり昼寝ができるのです・・・怠けるために進化したんでしょうか?・・・ネムリブカさんは沿岸水域の砂浜が点在するサンゴ礁や岩礁の周りの比較的浅い海域を好むサメさんで遠出することは好きでは無いようです・・・ネムリブカさんはご存じの通り小柄でおとなしいサメさんですが軽はずみな気持ちでいたずらをすると攻撃して咬みついてくることもあるので気を付けましょう。

- ネムリブカさんの第一背鰭と尾鰭の先端は白く第2背鰭は大きめになっており英名はホワイトチップリーフシャークさんと言いますがこれは背鰭の先端が白い事によるものです・・・ネムリブカさんと同じ様に背鰭の先端が白いメジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属のツマジロさんの英名はシルバーチップシャークさんです・・・同じ様に白いサメさんなのに白と銀で分けているのは何故なのでしょうか?・・・ツマジロさんは大型のサメで最大で3mに達することがあり攻撃的で強力な頂点捕食者であり同サイズの他のサメさんより強く争うことも多いようです・・・ツマジロさんの体は頑丈な流線型で吻は長くて幅広く眼は大きくて丸くなっています・・・ツマジロさんの鰓裂は5対で短く第一背鰭は大きな三角形で胸鰭の後端か少し前方から起始しています・・・第一・第二背鰭間には威嚇するような隆起線があり胸鰭はメジロザメ類としてはかなり長く鎌型で先端は尖っています・・・ツマジロさんの背面は灰青色で青銅色の光沢があり腹面は白く体側には微妙な白い帯があり全ての鰭は白く縁取られ先端も白く雌の方が雄より大きいそうです・・・背鰭の先端が白いのは同じなのですがネムリブカさんとツマジロさんでは風格が全く違いますね。

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