カ行 (カ-2)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
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カゴカキダイさんはベテランの籠担ぎさんなの? 柏島

  • みんな同じ方向を向いているのかと思ったらよく見ると右向いたり左向いたりで統一性のないスズキ目カゴカキダイ科カゴカキダイ属のカゴカキダイさん達です・・・カゴカキダイさんの身体の色は黄色~灰色で体には斜めの5本の黒色縦帯があり上の2本は背鰭後端に達しています・・・カゴカキダイさんの体は平たく体高がありプロポーションはチョウチョウウオの仲間のように見えますが実は異なるグループでメジナさんやイスズミさんなどと近縁とされています・・・かつてはカゴカキダイさんはチョウチョウウオ科に分類されていましたたが稚魚がトリクティス期を経ないため現在は独立した科に分類されているそうです・・・でもカゴカキダイさんはメジナさんやイスズミさんとは全然形が違いますし見た感じは正にチョウチョウウオさんです。
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  • カゴカキダイさんは潮通しのよい岩礁帯などで写真の様に小さな群れを作って泳いでいる所を見かける昼行性の肉食魚です・・・カゴカキダイさんの稚魚は表層で生活していて10mm以下では無色透明ですが12mmを超える頃になると特徴的な斑紋が現れて他種との識別ができるようになります・・・やっぱり小さい時は黄色と黒で派手に目立たない方が良いという事なのでしょうか?・・・それからカゴカキダイさんは後頭部から背鰭起部にかけて急激に盛り上がっていますがその姿から肩が異常に盛り上がった江戸時代の駕籠かきになぞらえて名前が付けられたそうです・・・カゴカキダイさんなかなか威勢の良い名前をもらいましたね・・・またカゴカキダイさんは派手な衣装を着ているので美味しくないと思われがちですが実は真鯛よりも美味しいという噂で皮下に蓄えられた脂に甘みがあり歯ごたえのある半透明の白身をしておりそれはそれは美味しいお魚さんなのだそうです。

瞳が澄んでいて爽やかな印象を醸し出しているカサゴさん? 柏島

  • 磯釣り行くとよく根に潜んでいるので仕掛けを岩場に引っ掛けて地球を釣らないように注意しながら釣っているスズキ目フサカサゴ科(メバル科)カサゴ属のカサゴさんです・・・カサゴさんは夫婦仲がいいのか一匹釣れると必ず2匹目も釣れますがその時の状況を考えるとカサゴ夫婦の深いつながりの情景が目に浮かびます・・・先だったお父さん(お母さん)を岩場の陰から見守りながら「私も一緒に行くから待っててね~!」と直ぐに釣られるようにエサが来るのを待っています・・・あまりじっくりと観察したことがなかったのでカサゴさんは地味なお魚さんかと思っていましたが近くで見ると表情豊かで何故か切ない愛情を感じ新鮮な感覚です・・・カサゴさんは大きなものでは30cm程に成長し頭でっかちで頭部や背鰭や尻鰭には鋭いトゲがありますが食べるととてもおいしいのでです。
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  • カサゴさんを近撮してみてわかったのですが刺さるとひどく痛むのもよくわる様な鋭い棘がいっぱいあるんですねえ・・・注意しないと痛い目に合いますが「素手でつかめるものならつかんでみろ!」とでも言っているよなふてぶてしい表情のカサゴさんです・・・カサゴさんの和名は頭部が大きく笠をかぶっているように見えることから笠子に由来すると考えられていたり皮膚がただれたように見えることから瘡ができたような魚との意味での瘡魚が語源であるとする説などもあります・・・カサゴさんの身体の色は一般的に茶色にまだら模様が入ることが多いのですがアップで見てみるとかなり複雑な模様になっています・・・そんな体の模様に反して写真のカサゴさんの黄色く縁どりされた瞳の奥に光る逞しい生命力と美しさを感じます。
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  • カサゴさんの身体の色は個体差が大きく赤みが強いもの暗褐色なものとバリエーションが豊富なお魚さんですが郷に入れば郷に従えで自分が住んでいる環境によって体色を変えることができるのでしょうか?・・・よく似たお魚さんにカサゴ目メバル科メバル属のメバルさんがいますがメバルさんに比べると眼が小さく口が大きい点で見分けられるカサゴさんです・・・話は変わりますがカサゴさんがスズキ目でメバルさんがカサゴ目ってどういう事なのでしょうか?・・・下の写真のカサゴさんはガンガゼさんの鋭い棘の裏に隠れてこちらの様子をじっと伺っていますねえ・・・「ここまで来れるのかな?ガンガゼさんの棘はすごいぞ!近づけるものなら近づいてみろ!」とでも言っているようですがそう言いながらも逃げる態勢をちゃんと整えているカサゴさんの姿は愛くるしいです。
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  • カサゴさんとメバルさんはよく似ていますがその違いは・・・カサゴさんは目が小さくて頭が大きく厚みがあって丸っこい体をしています・・・カサゴさんは海岸近くから水深200 mくらいまでの岩礁域の海底で留まって生活することが多く昼は物陰に潜みメバルほど泳ぎ回らないのですが夜になると餌を探して泳ぎ出します・・・カサゴさんの身は脂がのっていて鍋料理・味噌汁・塩焼き・煮付けなど色々な料理に使われるとてもおいしいお魚さんです・・・メバルさんは眼が大きくて頭が小さく厚みがあまりない体形をしています・・・メバルさんは海岸近くの海藻が多い岩礁域に群れをなしカサゴさんのように底にとどまらず泳ぎ回っていますが垂直に切り立った岩場に沿ってホバリングするように立ち泳ぎすることもあります・・・メバルさんの味はタンパクで脂が少なくあっさりしていますがメバルさんももちろんおいしいお魚さんですよ!
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カザリイソギンチャクエビさんの紫と白の点線結んだら! 柏島

  • ウニョウニョと動くイソギンチャクさんの触手の中を探すのってあまり気持ちのいいものではないかと思いますがイソギンチャクさんの触手の中を注意深く探すとこのテナガエビ科ホンカクレエビ属のカザリイソギンチャクエビさんが隠れていることがよくあります・・・イソギンチャクさんの触手の大きさからもお分かりになると思いますがカザリイソギンチャクエビさんは2cmくらいしかない小さなエビさんなのでなかなか見つけにくいのですがいますよ・・・カザリイソギンチャクエビさんの身体は透明で眼と眼の間に白い帯があるのが特徴ですが下の写真ではその白い線がよくわかります・・・ このカザリイソギンチャクエビさんはお魚さんから食べられない様に身を守る安全なすみかとしてイソギンチャクさんを利用していますが当然ながらイソギンチャクさんともいい関係を築いています。
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  • カザリイソギンチャクエビさんは恥ずかしがり屋なのか臆病なのかよくわかりませんがカメラを向けるとすぐにイソギンチャクさんの触手の中に隠れてしまいます・・・イソギンチャクさん自体もウニョウニョ動いてるしカザリイソギンチャクエビさんは直ぐに隠れてしまうしそれに身体が透明なのでピントも合わせにくいという事で写真を撮るのに苦労します・・・せめてカザリイソギンチャクエビさんがじっとしていてくれると助かるのですがこれは私のエゴですね!・・・それからカザリイソギンチャクエビさんはホシナシイソギンチャクエビさんとよく似ているのですが歩脚に紫色と白色の小斑点が散在するのがカザリイソギンチャクエビさんで歩脚に紫色と白色の小斑点が無いのがホシナシイソギンチャクエビさんでここで区別できます・・・ホシナシイソギンチャクエビさんの身体の色もやや赤味がかった透明で腹部の腹面に1本の白色の縦線があり左右の眼の間には白い横線を持っています。
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  • イソギンチャクさんも多種多様ですがサンゴイソギンチャクさんは先端が膨らむタイプの触手を持つイソギンチャクさんでタマイダタダキイソギンチャクさんと見た目が非常に似ているため区別が難しいです・・・一般的には触手の先端が乳首状の形をしていてピンク色のものをサンゴイソギンチャクさん丸いものをタマイタダキイソギンチャクさんと区別するそうです・・・カラーバリエーションは褐色系をベースに蛍光グリーンやレッドになる美しい体色のものも存在します・・・またサンゴさんとイソギンチャクさんは似ている部分もありますがサンゴさんとイソギンチャクさんの簡単な違いは骨を持つか持たないかの違いだそうです・・・イソギンチャクさんは骨格を持っていないので揺らめいているだけですがその姿はサンゴさんのソフトコーラルの種類と似ている為間違われやすいようです。

メタリックボディが目立つ迫力あるカスミアジさん! パラオ

  • 遠くから見ているときれいな青い色をしてキラキラと光る大きめのアジさんという感じでしたがスズキ目アジ科ギンガメアジ属のカスミアジさんをよく見ると濃いめ青い斑点と白い斑点がいっぱいあるんですね・・・カスミアジさんは仲良しさんが多いのか数匹の群れで行動していることが多く小さなお魚さんの群れをシュンシュンと追いかけているところを見かけます・・・カスミアジさんは幼魚の頃は体の色が銀色で胸鰭は黄色なのですが成魚になると体側は多くの小黒点に鈍い銀色光沢の青緑色になり第二背鰭・臀鰭・尾鰭が青く英名Bluefin trevallyと呼ばれるようになります・・・カスミアジさんは通常全長60~80cm程度ですが100cmを超える事もあり体は長楕円形で体高が高く胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端は鎌状に伸びています。
  • カスミアジさんは小笠原諸島などでは別名ドクヒラアジさんと呼ばれているそうで老成したカスミアジさんはシガテラ中毒を引き起こす毒素シガトキシンを保有していると言われています・・・ドクヒラアジさんて凄い名前ですよね!こんな名前つけられたら絶対食べる気がしません・・・カスミアジさんの大きな個体はシガトキシン保有率が高いそうですがシガテラ毒は頭痛・吐き気などの症状がでて完治するまでに長い期間を要してしまいます・・・それにこのシガトキシンと言う毒素は加熱で消失するという物では無いので食べない事が一番の予防法です・・・でもカスミアジさんはしっかりとした白身で沖縄などでは普通に食卓にのぼり刺身のほか焼き物や揚げ物などで美味しくまたオリーブオイルとの相性も良く洋風料理によく合うそうです・・・カスミアジさんは海外のサンゴ礁域にすむ大型のものはシガテラ毒をもつことがあるようですが国内におけるカスミアジさんの中毒事例はわずかだそうです。

カスミチョウチョウウオさんの苦み走った渋い顔! ケラマ

  • スズキ目チョウチョウウオ科カスミチョウチョウウオ属のカスミチョウチョウウオさんは水深60mより浅いエリアの潮通しの良いサンゴ礁域・岩礁域で群れを作っていることが多いお魚さんです・・・カスミチョウチョウウオさんの体形はサンゴ礁を動き回るのに便利な側扁形をしていて結構大きな群れでピラピラピラピラと忙しそうに舞っています・・・身体の色は黄色地で腹部にピラミッドような大きな白模様があり英名でピラミッド・バタフライフィッシュと呼ばれていますが白と黄色が海のブルーに映えてとても綺麗に見えます・・・でも私にはピラミッドと言うよりは北海道の様な形と言ったほうがシックリきますが如何でしょうか?・・・近似種に色の黒いブラック・ピラミッド・バタフライフィッシュもいるそうですが私はやっぱり青い海には白い方がいいです。
  • ところでカスミチョウチョウウオさんのピラミッド模様は白色だけでなく灰色に変色することもありまた顔も黄色から茶色っぽい色に変色します・・・背鰭と尻鰭は黄色で尾鰭と腹鰭は白色なのですが灰色に変色することもあります・・・カスミチョウチョウウオさんの体長は18cmほどで昼行性で元気に泳ぎ回っていますが夜はグーグーグーと寝ているそうです・・・下の写真でもたくさんのカスミチョウチョウウオさんが黒っぽい顔をしてこちらを見ていますが目の所が飛び出ていて口もニュッと尖らせて可愛い身体の色とは反対に気難しそうな表情をしています・・・濃いブルーの中で白色と黄色が目立つカスミチョウチョウウオさんが可憐に舞う印象とは違って色黒の苦み走った渋い顔の表情が対照的で何とも笑えますね!
  • カスミチョウチョウウオさんはドロップオフなどの岩礁縁に当たった時に上昇する動物性プランクトンを食べていますが口は尖っていて歯はブラシ状になっています・・・カスミチョウチョウウオさんの和名は海中が霞むほど大きな群れを作ることに由来するそうですが身体の白い模様はやっぱり英名のピラミッドというよりは尻尾を含めると私にはどうしても北海道にしか見えないですね・・・他に思い浮かぶとしたら雪をかぶった富士山ぐらいですかね?・・・日本人だからなのかやっぱりピラミッドとは程遠いような気がしますがカスミチョウチョウウオさんにしてみればそんな事は関係ないし勝手に想像してくださいっていう感じですね・・・それにしてもカスミチョウチョウウオさんの苦み走った渋い顔が笑えます。

カタボシオオモンハゼさんは木枯し紋次郎! ケラマ

  • スズキ目ハゼ科オオモンハゼ属のカタボシオオモンハゼさんの名前の由来は胸鰭の付け根の上のあたりに黄色の斑点がある事だそうですが個体によっては無いものがあるそうです・・・名前の由来になっているのに斑点が無い方もいるなんてどういう事でしょうか?・・・下の写真のカタボシオオモンハゼさんもお魚さんなので肩と言っていいのかよくわかりませんがちょうど肩の辺りに薄っすらと斑点がありますね!・・・カタボシオオモンハゼさんの大きさは5cm前後の小さなハゼさんなのですがサンゴの周辺の砂底やガレ場など小さな砂だまりや砂地にいて身体の色が同じような色なのでちょっと目立たないハゼさんではあります・・・でもカタボシオオモンハゼさんのクリクリっとした可愛い丸い眼とその上の黒っぽいラインがチャームポイントで体側にも6本の赤い縦線が入っています。
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  • この写真のカタボシオオモンハゼさんの口をよく見てください!・・・ウニの棘の様なものを咥えていますがまるで爪楊枝を咥えてるおじさんが食後の一服といった感じで寛いでいるように見えませんか?・・・丸めの突き出している口もなんとも愛嬌がありますが見方を変えれば木枯し紋次郎(古いですかね)のようにも見えてきます・・・そう考えると眼の上にある黒っぽい線も刀傷のように見えてくるしちょっと斜に構えて格好をつけたお侍さんに見えてきました・・・視点を変えるだけで同じお魚さんなのに印象ががらりと変わるというのは面白いものですね・・・カタボシオオモンハゼさんは警戒心もさほど強くないのでこの写真の様に見つけることができれば比較的撮影しやすいハゼさんです。

ちょっと迫力が出てきたカッポレさんですよね? 2024 小笠原

  • 今日も居ました居ました!カスミアジさんにも似ていますがスズキ目アジ科ギンガメアジ属のカッポレさん達の群れです・・・カッポレさんは全長70cmほどにまで成長しますがギンガメアジ属の中では中型で体は長楕円形で体高が高く側扁しています・・・カッポレさんがギンガメアジ属の中では中型と言っても70cmもあれば結構な迫力ですしアジ科の中ではかなり大きな部類ですよね・・・カッポレさんはギンガメアジ属としては額が高く前方に角張りちょっとデコッパチの顔をしていて何とも言えない愛嬌があります・・・身体の色は緑褐色か黒褐色で銀色光沢がやや鈍く全体的に黒っぽいこと等で他のギンガメアジ属の仲間たちと区別ができます・・・カッポレさんの鰭は胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端が鎌状に伸び尾鰭も大きく鰭の色は全体的に黒いのですが第二背鰭前端部や臀鰭が白く縁取られています。
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  • カッポレさんには同じギンガメアジ属のカスミアジさんやロウニンアジさんやギンガメアジさん等の仲間がいます・・・カスミアジさんは熱帯・亜熱帯海域に分布する大型のアジさんで地域や個体によってシガテラ毒を持つものがいることからドクヒラアジさん等と呼ばれることもあります・・・カスミアジさんにとっては酷いというか凄いと言うか迷惑な名前ですよね・・・カスミアジさんは通常は60~80cm程度で体は長楕円形で体高が高くやはり側扁しています・・・体側は鈍い銀色光沢のある青緑色でたくさんの小黒点があり第二背鰭・臀鰭・尾鰭が青いので英名Bluefin trevallyと呼ばれています・・・またカスミアジさんの胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端は鎌状に伸びています。
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  • ロウニンアジさんは大型のアジさんで成魚は最大全長180cmにも達する事があるそうです・・・上顎のなす角度が鈍く体は側扁して体高が高く小さい目と大きい顎を持つなどアジさんというよりマダイさんに似た顔つきです・・・ロウニンアジさんの身体の色は灰白色~黒で特にオスは全身が黒ずんでいてかなりの迫力があります・・・ロウニンアジさんの各鰭は黒みを帯びていますが尻鰭は白く縁取られ目の周囲には脂瞼が発達しています・・・脂瞼がどのような機能を果たしているのかについては未だ不明ですが視覚を補完するような役割を果たしているとか眼を防御する役割を果たしているとか言われています・・・最後にギンガメアジさんですが全長80~90cmに達し身体は長楕円形で体高が高く側扁しており身体の色は背が暗青緑色で体側から腹は銀白色をしています・・・鰓蓋上部に小黒斑があり眼は口のすぐ上にあって大きく脂瞼も発達していて吻は眼径よりやや長い程度でがっしりしています・・・ギンガメアジさんはよく群れを成して泳いでいますが大きな群れになると青い海に無数の銀色が映える大きな塊は迫力がありますよね。
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