イルカは哺乳類のクジラ目に属する小型の種類で多くは海に生息していますがカワイルカの様に川に生息する種類もいます。頭頂部に呼吸するための噴気孔をもち左右の肺に繋がっています。イルカさんは体温を保つために体は厚い皮下脂肪に覆われていて泳ぐ速度は最高で時速30km程度とされています。イルカさんは体重あたりの血液量が多く血中のヘモグロビン濃度や筋肉中のミオグロビン量が多いため1回の呼吸で長く海中に留まることが出来ます。また海中では不必要な心拍を抑制し血液を脳や心臓などの重要臓器に集中させて酸素消費量を抑えるメカニズムも備わっているそうです。体形は紡錘状で背に鎌形あるいは三角形の背鰭を有する種類が多いが背鰭がほとんどない種類もいます。
お気に入りの海藻を背鰭に引っ掛けて泳ぎ回るイルカさん! 小笠原
- 次のダイビングポイントに向かってボートを走らせているとイルカさんの群れがピョーンピョーンと遊びに来てくれたのでボートを止めそそくさと準備をしてイルカさんを驚かさない様にボートからそっと入り一緒に泳いでみました・・・ご存じの通りイルカさんの頭頂部には噴気孔がありますがその管はそこから体表面下で分枝して左右の肺に繋がっており上手に肺呼吸をしています・・・イルカさんの呼吸の周期はおよそ40秒ですが陸棲哺乳類と比較して体重あたりの血液量が多く血中のヘモグロビン濃度や筋肉中のミオグロビン量が多いため1回の呼吸で長く海中に留まることができるようになっています・・・また海中では不必要な心拍を抑制し血液を脳や心臓などの重要臓器に集中させて酸素消費量を抑えるメカニズムも備わっているそうです・・・なかなか優れたメカニズムですが下の写真のイルカさんは私の方を見て近づいてみようかなと思案している様です。


- イルカさんの泳ぐ速度は最高で時速30km程度とかなり早くまた体温を保つために体は厚い皮下脂肪に覆われていて平均体温は37℃と人間より若干高めになっています・・・イルカさんは一度も泳ぐのをやめず息継ぎもきちんとしながら常に泳ぎ続けている事から昔はイルカさんは全く眠らないのではないかと言われていました・・・でもイルカさんは半球睡眠の能力を持つことが分かってきて右脳が眠っている時は反対の左目を逆に左脳が眠っているときは右目をつむりながら泳ぐのだそうで眠らないという説は現在ではあまり有力ではありません・・・またイルカさんは肉食で魚類や頭足類や甲殻類などを食べますが水分はあくまでも食料の魚類などから摂取するのだそうですが脂肪を体内燃焼したときに生じる代謝水も活用できるそうです。


- 海の中のイルカさんは水分を海水から摂取すればいいように思いますがイルカさんが水分を海水からは摂取する割合はごく少量で意図的に海水を摂取しているのではないと考えられております・・・イルカさんが海水を大量に摂取した場合排尿が促進されて脱水症状に陥るという点は人間と同じなのです・・・それから分類学上はイルカさんに相当する系統群は存在せず一般的にはハクジラ類に属する生物種のうち比較的小型の種類を総称してイルカさんと呼ぶことが多いのですがその境界や定義についてははっきりしておらず個人や地域によっても異なる傾向がみられます・・・結構曖昧なんですね・・・また日本の海域で生息している代表的な7種類のイルカさんはスナメリさん・ハシナガイルカさん・マダライルカさん・カマイルカさん・ミナミバンドウイルカさん・バンドウイルカさん・ハナゴンドウさんです。


- まずはスナメリさんですがクジラ目ネズミイルカ科スナメリ属に属し約1.5〜2メートルの小型のイルカさんで浅い水域を好み背鰭が無く灰色の体色で目立たない外見と穏やかな性格が特徴です・・・スナメリさんは背鰭が無いというのが一番の特徴ですね・・・次にハシナガイルカさんですがクジラ目マイルカ科スジイルカ属に属し約1.3〜2.4メートルの小型のイルカさんで温帯から熱帯の海域に生息し細長いくちばしが特徴で群れて泳ぐ姿がよく見られる遊び好きの性格をしています・・・今回の写真のイルカさんはハシナガイルカさんですかね?バンドウイルカさんですかね?・・・それからマダライルカさんですがクジラ目マイルカ科スジイルカ属に属し体長は約2〜2.4メートルで温帯から熱帯の海域に生息する斑点模様が特徴的な美しいイルカさんです・・・マダライルカさんはこの美しい模様と群れで泳ぐ姿それに非常に社交的で他のイルカさんと一緒に戯れる様子がよく観察される魅力的なイルカさんです。


- カマイルカさんはクジラ目マイルカ科マイルカ属に属し体長約2.3〜2.5メートルの小型のイルカさんで北太平洋の冷水域に生息しています・・・カマイルカさんは日本では北海道周辺でよく見られ活発に泳ぐ姿が特徴的でジャンプ力に優れ特に水面を跳ねるように泳ぐことが得意なイルカさんです・・・ミナミバンドウイルカさんはクジラ目マイルカ科ハンドウイルカ属に属し体長は約2〜3メートルで温暖な海に生息する人気のイルカさんで主に沖縄を含む南日本の温暖な海域に生息しています・・・ミナミバンドウイルカさんは社交的な性格から観光地でもよく見られジャンプ力が強いことでも知られていてアクロバティックな動きを得意としています・・・バンドウイルカさんはクジラ目マイルカ科ハンドウイルカ属に属し体長は約2〜4メートルで知能が高く水族館で人気のイルカさんで太平洋や大西洋の温帯から熱帯の海域に広く分布しています・・・バンドウイルカさんは上下の吻部が大きく突出している特徴的な形状から瓶鼻イルカさんともよばれます。


- ハナゴンドウさんはクジラ目マイルカ科ハナゴンドウ属に属し体長は約3〜4メートルで温帯から熱帯の海域に生息し日本では主に南方の海域で稀に観察されます・・・ハナゴンドウさんはマイペースでのんびりとした性格でユニークな顔つきと丸みを帯びた頭部が特徴的です・・・ちなみにイルカさんの寿命は種類や環境によって異なりますが一般的に野生のイルカさんは30〜50年ほど生きると言われていて特にバンドウイルカさんのような種類は長寿で40年以上生きることも珍しくありません・・・今回のイルカさんはなかなかのフレンドリーなイルカさんでガイドさんに仲良く絡みながらじゃれる様に遊んでいました・・・ガイドさんが用意した海藻を咥えたり腹鰭や背鰭に引っ掛けて泳ぎ回ったりと楽しそうに遊んでいましたが背鰭が鎌状ですし口と目の間に皺があるのでバンドウイルカさんで間違いないですか?



やっぱり可愛いけどあなたはバンドウイルカさん?ハシナガイルカさん?
- あなたはクジラ目マイルカ科バンドウイルカ属のバンドウイルカさんなのか?クジラ目マイルカ科スジイルカ属ハシナガイルカさんなのか?今回のダイビング中のエキジット寸前にイルカさんの群れが現れて一緒に遊んでくれましたがどちらなのでしょうか?・・・ちなみにハシナガイルカさんの和名はその名の通りくちばしが長いことに由来していますしまた英名ではSpinner Dolphinと呼ばれていてしばしばアクロバティックにスピンをしながらジャンプするのでこの名前が付けられたそうです・・・ハシナガイルカさんがジャンプするその姿は移動中の船上でたまに見かけることがありましたがそのジャンプは見事としか言いようがないです・・・ハシナガイルカさんも気持ちが乗ってくるとクルクル回転しながら凄いジャンプを見せてくれます。

- ハシナガイルカさんの体色はほぼ濃い灰色ですが喉や背中や尾鰭のあたりなどはより濃い灰色になっています・・・ハシナガイルカさんの腹部はクリームがかった白であることが一般的ですが個体による差がかなり大きいようです・・・体長は130cmから230cm程度で口吻は細長く先端は黒っぽく鰭も同程度のサイズの他のイルカさんと比較すると長くなっていて背鰭は垂直に立っています・・・ハシナガイルカさんの雄は尾の下面にある瘤状の隆起がありこの隆起で雌雄の識別をすることができます・・・ハシナガイルカさんは数頭の群をなすこともあるし数千頭もの巨大な群で行動することもあるそうですが数千頭の巨大なハシナガイルカさんの群れがあちらこちらでスピンしながらジャンプをしまくっている光景なんて見てみたいものです。

- バンドウイルカさんは全身が灰色なのですがよく見ると背鰭の先端辺りの濃い灰から腹面にかけて明るい灰色に変化し腹部はほぼ白色になっています・・・バンドウイルカさんも上下の吻は大きく突出していてその先端辺りに鼻があるように思えますがご存知の通り本当の鼻孔は頭の上の噴気孔です・・・また口角が上がっていて顔つきが笑顔のように見えるため不思議と親しみがわいてくるバンドウイルカさんは体長は2m~4mあり平均的にはオスはメスより若干長くなっています・・・やっぱり口角が上がると相手に良い印象を与えるので顔の表情というのは大切ですね・・・それから比較的暖かい浅い海域で暮らすバンドウイルカさんは冷たい遠洋で暮らすバンドウイルカさんに比べて小さい傾向にあるそうです・・・やはり冷たい遠洋で暮らす方が身体を鍛えられるんでしょうか?

- ちなみにバンドウイルカさんの睡眠は非常に浅く睡眠中は脳の半分は眠って残り半分は覚醒しそれを交互に切り替えながら泳ぎ続けるという説が有力だそうです・・・眠りながら泳ぎ続けるなんて効率的というか?落ち着きが無いというか?敵から身を守るにはいい事なのかもしれませんね・・・それからバンドウイルカさんは人懐こく好奇心が旺盛な性格であることが良く知られていて今回の様にダイバーの周りに集まってくることも珍しくありません・・・またバンドウイルカさんは傷ついた仲間を助けようとする行動から傷ついたダイバーを助けようとして水面へ持ち上げようとすることもあるそうです・・・ただし溺れていない人間を沖へ運ぼうとして危険な目に合わせたという事例もあるので意図して人助けをしたのか?イルカの持つ習性に基づいた行動なのか?いろいろ説もあるようです・・・下の写真は私がカメラを構えているとぐんぐんと近づいて来てニコッとポーズを取ってくれた時の写真ですがこのイルカさんはバンドウイルカさんですよね?

- イルカさんは哺乳類偶蹄目に属するクジラ類の内で小型の種の総称ですのでイルカさんとクジラさんは分類学的には明確に区別されません・・・一般的にハクジラ類のうち比較的小型の種類を総称してイルカさんと呼ぶことが多いようですがその境界や定義についてははっきりしていないようです・・・写真の様に今回もイルカさん達がボートの近くに遊びに来てくれました・・・それにしてもイルカさんを海で見つけるとなぜかうれしくなるのは私が昔のテレビ番組の影響を受けているからなのでしょうか?・・・話は変わりますがイルカさんは体温を保つために体は厚い皮下脂肪で覆われていますのですべすべした体の中にいつもダウンを着ながら泳いでいるようなものです・・・またイルカさんの泳ぐ速度は最高で時速30kmほどあるそうで素早く泳ぎまわったり飛び跳ねたりする姿は楽しそうです。

- イルカさんは頭頂部に息をするための1つの噴気孔をもっておりそこが鼻になるわけですがここで呼吸すると1回の息継ぎで15分間潜れるそうです・・・海に住む哺乳類として長いのか短いのか何とも言えませんがちなみにクジラさんは1回の息継ぎで1~2時間潜っていられるそうです・・・何故このように長く潜っていられるかというとイルカさんは陸に住む哺乳類と比べて体重あたりの血液量が多くまた血中のヘモグロビン濃度や筋肉中のミオグロビン量が多いので1回の呼吸で長く海中に留まることが出来るそうです・・・しかも海中では不必要な心拍を抑制し血液を脳や心臓などの重要臓器に集中させて酸素の消費量を抑えるメカニズムも備わっているそうです・・・さすが海で生きるイルカさん達の能力は凄いですね。

- 前述しましたがイルカさんは息継ぎをしながら常に泳ぎ続けているというイルカさんの睡眠方法は凄い能力ですがこんなことが人間にもできれば世界が変わるかもしれないですね・・・半分寝ながら仕事をしたり本を読んだり24時間活動ができるわけですから!・・・またイルカさんの体形は紡錘状で水の抵抗性が少なく背に鎌形あるいは三角形の背鰭を持っている種類が多いのですが中には背鰭がほとんどない種類のイルカさんもいます・・・下の写真の様に人間は一生懸命泳いでいるのに水の抵抗性が少ないイルカさんは余裕で泳いでいます・・・ちなみに背鰭のないイルカさんにはセミイルカさんやスナメリさんなどです・・・またイルカさんの歯はおよそ80本で人間よりかなり多いのですが食べる時は丸飲みだそうで魚類やタコさん・イカさんなどの頭足類などを食べています。

- 今まであまり考えたことが無かったのですがイルカさんは水分をあくまでも食料の魚類などから摂取するそうです・・・海水からでは哺乳類にとって塩分が濃すぎるのでしょうか?・・・単独で行動するケースもたまに見受けられるイルカさんですが複数匹で群をなして行動することが多く今回も好奇心旺盛なイルカさん達が数匹で人懐っこくボートに近づいてきました・・・イルカさんは「自分と違って泳ぎがうまく無い生き物が一生懸命泳いでいるなあ!」という感じで私たちを見ていたのかもしれません・・・ちなみにイルカさんは体重に占める脳の割合が人間に次いで大きいことからイルカさんの知性の潜在的可能性が古くから指摘されていました・・・科学的には脳のサイズのみで知性のレベルを判断するのは早計だそうですが私はやっぱりイルカさんは頭がいいような気がします。

- イルカさんは噴気孔付近から出すクリック音を使ってイルカさん同士でコミュニケーションをしている可能性が指摘されています・・・またイルカさんは高周波数のパルス音を発し物体からの反射音でその物体の特徴を知る能力も持っています・・・しかもその物体の特徴を他のイルカさんにパルス音で伝えるなどのコミュニケーションも取っているそうです・・・やっぱりイルカさんの知能は高そうですね・・・でも残念なことにイルカさんは人間のようないじめも行うことがわかっております・・・お魚さんなどを集団で噛み付き弱らせ弄んだ挙句食べずに捨てたり小さなイルカさんなどを集団で噛み付き殺してしまうなど集団的な暴行行為も行うそうです・・・ただただ可愛いだけでなく悪魔的な要素も持ち合わせた謎が多いイルカさん達です。

コメント