心臓を捨てた妖精!首だけの生存者!不死身のドレスをまとったゴクラクミドリガイさん? ウミウシ 小笠原 diving-photo-tsubuankun

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首をちょん切って若返るゴクラクミドリガイさんの秘密! 小笠原

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  • 岩場の頂上で角を伸ばしてもぞもぞしているあなたは誰?・・・ゴクラクミドリガイさんの一種ではないかと思うのですがいかがでしょうか?・・・ゴクラクミドリガイさんは体の縁が非常に激しく波打っておりフリルのような美しい形をしていて内側は白や淡い緑がかったグラデーションになっておりフリルの外縁には黒や黄色・茶色っぽいラインが入るのが特徴です・・・ゴクラクミドリガイさんの仲間は一見するとただの美しいウミウシさんですが生物学的には半分動物で半分植物とも言える規格外の能力を持っているのです・・・お腹を空かせたゴクラクミドリガイさんはストローのような口を使って主にハネモなどの藻の細胞を吸い上げ葉緑体だけをそっと壊さないように仕分けして自分の体の中に並べていくのです・・・取り込まれた葉緑体はウミウシさんの複雑に枝分かれした消化腺に配置されなんと数週間から数ヶ月もの間体内で光合成を続けるのです。
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  • 食事を終える頃にはゴクラクミドリガイさんの体は透き通るような美しい緑色へと染まっていきますがそれは植物の命が動物であるゴクラクミドリガイさんの体の中で新しく息づき始めた瞬間です・・・光合成によって作られた糖などの栄養素はそのままウミウシさんのエネルギーになりますから一度ゴハンを食べればあとは太陽の光を浴びているだけで生きていけるという究極の省エネ生態を持つのです・・・それからゴクラクミドリガイさんの大きく波打つドレスのフリルはただの飾りではなく光を浴びる面積をできるだけ広げるためのソーラーパネルの役割も果たしているのです・・写真のゴクラクミドリガイさんも岩の頂上へゆっくり這い上がり太陽の光が一番よく届く特等席のステージに来たのでしょうか?・・・それにしてもすごい特技ですよね・・・人間も外から取り込んだ葉緑体を取り込んでそれを活用することができたら太陽の光があればエネルギーが得られるということですから夢がありますよね。
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  • 青く澄んだ光が差し込む穏やかな浅瀬でまるで海の妖精が仕立てたドレスのように繊細な白いフリルとしなやかな褐色の縁取りで飾られたゴクラクミドリガイさんは生まれながらの泥棒であり同時に光の芸術家なのです・・・「しばらくは危険を冒してエサを探し回る必要はないわ!」フリルをパタパタと波立たせながら光を浴びて海の揺りかごに身をまかせます・・・またゴクラクミドリガイさんは寄生虫に体を蝕まれると首のあたりにある自切ラインから自ら首を切り落とします・・・ 捨てられた胴体側には心臓・腎臓・腸・生殖器といった主要な内臓がすべて残されておりしばらくの間はドクドクと動いていますがやがてそのまま朽ちていきます・・・切り離され頭部だけになったウミウシさんは心臓を失ったにもかかわらず死なずに傷口はわずか1日ほどで塞がり何事もなかったかのように動き回ります・・・そして大好きな藻類を食べ始め頭部だけになったウミウシさんは自切から数日すると頭部の後ろから新しい心臓を含む内臓の芽がニョキニョキと生えてき約1週間で心臓の再生が始まり約3週間もすれば以前と全く変わらない完璧な若い体が完成します・・・通常は心臓が止まれば酸素や栄養が体に行き渡らなくなり動物は即死しますが彼らは光合成(盗葉緑体現象)ができるため頭部にある葉緑体が太陽光から直接エネルギーと酸素を生み出し心臓のポンプがなくても数週間生き延びることができると考えられています。

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