海底の白き一閃ホワイトチップが眩しいネムリブカさん! 小笠原

- ボニンブルーの暗い岩陰でひっそりとしているのはメジロザメ科に属するネムリブカさんです・・・綺麗な砂の上でちょっと口を半開きにして気持ちよさそうにしているのですがネムリブカさんの自慢は第一背鰭と尾鰭の先端にある明瞭な雪のように真っ白なワンポイントです・・・この特徴的なワンポイントのために英名では「ホワイトチップ」と言われています・・・ネムリブカさんはサメさんの中では比較的のんびりとした性格で人間を積極的に襲うことはほとんどありません・・・多くのサメさんと違いネムリブカさんは泳ぎ続けなくても鰓に水を送って呼吸ができる仕組みを持っているので日中は海底の砂地や岩陰・サンゴの隙間などでじっと休んでいることが多いのです・・・そのことから眠鱶の名が付けられましたが主に太平洋やインド洋の熱帯・亜熱帯域にあるサンゴ礁周辺に広く生息していて日本の小笠原諸島や琉球列島などでもよく見られます・・・よく見るとこのネムリブカさんはお腹のあたりがかなりぽっこりと大きく膨らんでいるように見えます・・・「うう!体がとっても重たいわ~!」とネムリブカさんは苦しそうです

- ネムリブカさんのお腹がこのように大きく膨らむ理由としては主に以下の2つの可能性が考えられます・・・ひとつは大きな獲物を丸呑みした直後である可能性です・・・ネムリブカさんは夜行性で夜になるとサンゴの隙間にいるお魚さんやタコさん・カニさんなどを捕食しますが獲物を引き裂くよりも丸呑みにすることが多いため満腹のときは胃のあるお腹のあたりがラグビーボールのように膨らみます・・・日中にこうして砂底でじっとしているのは昨晩食べたご飯を一生懸命消化している最中なのかもしれません・・・もう一つの可能性は妊娠しているかもしれないということです・・・ネムリブカさんは卵ではなく人間のようにお腹の中で赤ちゃんを育ててから産む胎生のサメさんなのです・・・妊娠期間が約1年と長いため出産が近くなるとお腹がかなり大きく目立つようになりますのでもしこのネムリブカさんがメスであれば妊娠中のママさんサメである可能性が非常に高いです・・・お腹の中の子どもを休ませているかのかもしれないネムリブカさんに「お腹がはち切れそうだよ!きっと元気な赤ちゃんが生まれるね」とウミガメのおじいさんがのんびりと通り過ぎながら言っているようです。

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