閂ロックに生きるネムリブカさんが語る小笠原の食物連鎖! サメ 小笠原 diving-photo-tsubuankun

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ボニンブルーの白砂の底で泳ぐネムリブカさん! 小笠原

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  • この写真は小笠原の閂ロック周辺のメジロザメ科に属するネムリブカ(Whitetip reef shark)さん達ですが水深30m付近には真っ白で美しい砂地が広がっておりマダラトビエイさんやギンガメアジさん・イソマグロさんなどの大型回遊魚が次々と姿を現します・・・特に10月頃〜になると100尾近くのウシバナトビエイさんが乱舞する大迫力の光景が見られることで有名だそうですが私は見たことがありません・・・またこれは見たことがありますが6〜7月頃には白砂の上に小笠原固有種ミナミイカナゴさんが雪のように群れそれを狙う大型魚の捕食シーンも見応えがあります・・・ネムリブカさんは夜行性のため普段昼間はサンゴ礁の隙間や岩陰・海底の砂地などでじっと横たわって体を休めています・・・非常にダイナミックで見どころが多い反面複雑で強い潮の流れが発生しやすいドリフトポイントでもあるためしっかりとスキルを身につけた中・上級者ダイバーが挑戦できるスポットとなっています。
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  • ネムリブカさんは多くのサメさんと違い泳ぎ続けなくても自分で鰓に水を送って呼吸ができる特殊な能力を持っていますのでいつもはのんびり昼寝をしているのですが何故か今日は忙しく泳ぎ回っています・・・ネムリブカさんの第一背鰭と尾鰭の先端ははっきりと白くなっている(ホワイトチップ)なのが最大の特徴でほかのサメさんと見分けるポイントになりますがサメさんの中では比較的小型で人間に対して攻撃的になることはほとんどなく穏やかな性格をしています・・・普段と違ってこんなに慌てて泳ぎ回っているのは我々ダイバーが驚かしてしまったのでしょうか?・・・でもネムリブカさんと我々ダイバーはかなり距離が開いていますしもしかしたらネムリブカさんの周りで何か異変でも起こっているのでしょうか?
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  • たまに背鰭の形がすこし不自然で先端の白い部分が削れているかあるいは鰭全体が小さく変形しているネムリブカさんがいたりします・・・サメさんは交尾の際オスがメスの背鰭や胸鰭に激しく噛みついて体を固定する習性がありそのため成熟したメスの背鰭がボロボロに傷ついたりちぎれたりすることは日常茶飯事です・・・また閂ロックにはイソマグロさんや大型のイタチザメさんやマダラエイさんなども現れますから幼い頃にそれらの大型生物に襲われ間一髪で逃げ延びた際の傷跡が変形して残っている可能性もあります・・・その他に人間による影響もあり釣り糸や網が体に絡まり成長とともに鰭が深く傷ついて変形してしまった可能性も考えられます・・・つまり鰭が変形しているようなサメさんは厳しい環境を生き抜いてきた証だということです。
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  • 上位捕食者である大人のネムリブカさんを襲うさらに上位の捕食者には主に以下の生き物たちがいます・・・ネムリブカさんの最も主要な天敵は最大5mを超える大型のサメさんで小笠原の海域にも多く生息しているイタチザメ(タイガーシャーク)さんです・・・イタチザメさんは何でも口にする非常に貪欲な性質を持ちサンゴ礁にいるネムリブカさんを日常的に捕食していることが分かっています・・・次に小笠原のダイビングポイント周辺でよく見られ成長すると3m以上になり同じエリアに暮らす一回り小さなネムリブカさんを襲うことがあるガラパゴスザメさんです・・・それから背鰭の先端などが白い点でネムリブカさんと似ていますがこちらは最大3m近くになる大型で攻撃性の高いサメさんでネムリブカさんより深い場所にいることが多いツマジロ(シルバーチップシャーク)さんです・・・その他に稀なケースですがドクウツボさんなどの巨大なウツボさんや最大で2〜3mを超える世界最大級のハタの仲間のタマカイさんは非常に大きな口を持っており胃袋から80cmほどのネムリブカさんが見つかった記録があります。
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  • ネムリブカさんはサメさんの中でも特に成長が遅く繁殖能力が低いため環境の変化に脆い一面を持っています・・・ネムリブカさんはオス・メスともに性成熟に達する体長1mを超えたあたりまでに約8〜9年かかります・・・またネムリブカさんの繁殖方法は卵ではなく子ザメさんを直接産む胎生で2年に1回の周期で繁殖し約10〜13ヶ月の長い妊娠期間を経て1回につきわずか通常2〜3匹しか子を産みません・・・生まれたての子ザメさんはすでに50〜60cmほどの大きさがあり寿命は概ね14年〜25年程度とされています・・・ネムリブカさんはほとんど大きな回遊をせずお気に入りのサンゴ礁や特定の洞窟をホームとして定住する傾向が非常に強く同じ場所に数か月〜数年にわたって留まり続けます・・・そのため小笠原の閂ロックのような特定のポイントに行くといつも同じ場所にいるお馴染みの個体に出会える確率が非常に高いということなのです・・・このネムリブカさんも「またお前か!」と思っているかもしれませんね。
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