ワイド・ブルーの住人!ギンガメアジさんにイソマグロさん!小笠原

- 銀色でスマートなかっこいいお魚さんの群れがやってきましたがこの方たちはスズキ目アジ科ギンガメアジ属に分類される肉食性の回遊魚ギンガメアジさん達ではないでしょうか?・・・一番手前のギンガメアジさんは凛々しい顔をしていますがなかなかの眼力があります・・・ギンガメアジさんはインド洋から太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布していますが沖縄・小笠原などでは成魚が一年中外洋に面したサンゴ礁やドロップオフの水深150m以浅の中・底層に居着いています・・・関東〜九州などでも黒潮に乗ってギンガメアジさんの幼魚が北上してきますが基本的には日本の冬の寒さに耐えられず死んでしまう死滅回遊魚に属しています・・・せっかく黒潮に乗って無理して冒険してきたギンガメアジさんのおちびさんなのに死んでしまうなんてちょっと可哀そうです。


- 水中で見かけることが多いアジ科の3大巨頭であるギンガメアジさん・ロウニンアジさん・カスミアジさんは体型や色・細かいパーツに明確な違いがあります・・・ギンガメアジさんの最大の特徴は鰓蓋の最上部にある小さな黒い斑点でこれがあれば一発でギンガメアジさんと判別できます・・・またギンガメアジさんは名前の由来にもなっている通り体はまるで銀紙を貼ったような美しい銀白色で背側はやや暗い青緑色をしていてなかなかクールないでたちをしています・・・またギンガメアジさんは英名でBigeye trevallyと呼ばれており体に対して眼がとても大きく発達していて眼力が凄いです・・・ギンガメアジさんは成魚になると第2背鰭の先端だけが白くなりますが顔の輪郭はなだらかなカーブを描いています。


- 次にロウニンアジさんの最大の特徴は圧倒的な巨体といかつい頑固親父のような顔つきでおでこは絶壁のように急角度で角張っています・・・ロウニンアジさんは全体的にくすんだ銀灰色〜黒っぽくギンガメアジさんのような輝きはなく背中に細かく暗い斑点が散らばることがあります・・・ロウニンアジさんは胸鰭の付け根の鱗が一部無く皮膚が裸出していて単独〜数匹の少人数で行動することが多くギンガメアジさんのように綺麗な渦を巻くことはありません・・・ロウニンアジさんは英名ではGT(Giant Trevally)の愛称で親しまれその圧倒的なパワーと獰猛さから海の暴君や磯の王者とも称されます・・・ロウニンアジさんはインド洋・太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布していて日本では主に沖縄や小笠原諸島・奄美群島などの南西諸島に一年中生息しています・・・ロウニンアジさんは獰猛な肉食性で口が非常に大きく顎の力も強力ですイワシさんやボラさんやダツさんなどを丸呑みにします・・・海外のドキュメンタリー番組で水面を飛んでいる海鳥を水中からジャンプして丸呑みにする映像が世界中で大きな話題となりました。


- そしてカスミアジさんの最大の特徴は鰭や背中が鮮やかな蛍光のネオンブルーに輝いていて非常に美しいお魚さんということです・・・カスミアジさんの背側にある光沢のある青緑色の色彩がまるで青い霞がかかったように見えることからこの和名がつきました・・・カスミアジさんは体側に黒色と金色の細かい斑点がびっしりと現れおでこのラインはギンガメアジさんよりも少し急ですがロウニンアジさんほど絶壁ではありません・・・カスミアジさんはインド洋から太平洋の熱帯・亜熱帯の沿岸域に広く分布していて日本では主に沖縄や小笠原諸島のサンゴ礁域や潮通しの良い荒磯に生息しています・・・カスミアジさんは単独や数匹の小規模な群れで行動することが多いですがサメさんや大型のエイさんあるいは砂を掘り起こしてエサを探す底生魚の後ろをぴったりついて泳ぐ習性があります・・・大型魚が砂を巻き上げた拍子に驚いて飛び出してきた小魚や甲殻類を横から素早く横取りして効率よく捕食します。


- ギンガメアジさんは昼間は外洋に面したサンゴ礁やドロップオフの周辺で数千匹におよぶ巨大な渦巻き状のトルネードを作ってじっとしている?習性がありますがこの圧巻の光景はダイバーの憧れ的です・・・ギンガメアジさんがギンガメトルネードを作る主な理由はサメさんやイルカさんや大型のマグロさんなどの捕食者である天敵から身を守るためです・・・ギンガメアジさんが数千匹が集まって巨大な一つの塊になることで外敵に対しては自分を巨大な生き物に見せる効果があります・・・確かにトルネードをしているギンガメアジさんの群れは巨大な一つの生き物の様ですからね・・・その他の理由としては捕食者にターゲットを絞らせないということで捕食者が突っ込んできても群れ全体が波のように動くため捕食者はどの1匹を狙えばいいか迷ってしまい攻撃の成功率が下がってしまうのです。


- また鳥がV字になって飛ぶのと同じようにお魚さんも群れで泳ぐことで移動や遊泳のエネルギーを節約することができます・・・つまり前のお魚さんが泳ぐときに発生する水流の力を後ろのお魚さんが利用することで少ない力で効率よく泳ぎ続けることができるのです・・・また円を描いて回り続けることで群れの中に一定の水流が生まれその流れに乗ることでさらに体力の消耗を防いでいます・・・ギンガメアジさんは基本的に夜行性のハンターで夜間に小魚や甲殻類などを活発に追い回して貪欲に捕食するのに体力を使うため昼間は外敵に襲われにくい開けた場所に集まり夜のためのエネルギーを温存しているのです・・・ちなみにギンガメアジさんの全長20cm以下の幼魚はメッキさんと呼ばれており幼魚のうちは金色がかった体に6本の黒い横帯が入っており成魚とは全く異なる姿をしていてアジ科の中で唯一汽水域にまで進入してくる特徴があります。


- そうこうしているうちにイソマグロさんも仲間入りしてきました・・・イソマグロさんはサバ目サバ科に分類される大型の海水魚で名前にマグロさんとついていますが実はクロマグロさんなどのマグロ属ではなく1属1種のイソマグロ属に分類されます・・・イソマグロさんは一般的には1m〜1.5mほどですが最大で全長2m以上を超える巨体に成長しますが英名はDogtooth tunaでマグロ類にはない円錐形の鋭く大きな歯がズラリと並んでいるのが最大の特徴でこれが英名の由来になっています・・・本物のマグロに比べて体が前後に細長く下顎が厚く発達していてインド洋〜太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布しています・・・日本では沖縄や小笠原諸島などの離島周辺に多く本物のマグロさんが遥か彼方の外洋を回遊するのに対しイソマグロさんはその名の通り沿岸の急激に深くなっている磯場やサンゴ礁のドロップオフ周辺に好んで生息します・・・イソマグロさんは単独または数匹〜数十匹の小規模な群れでトップスピードで回遊し小魚やイカさんを猛烈な勢いで捕食します。




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