サラサゴンベさんはかわいい顔してるけど勝負の世界は厳しい! ケラマ
- スズキ目ゴンベ科オキゴンベ属のサラサゴンベさんの体長は7cmほどの大きさしかありませんが体型は平べったく体高が高いせいか筋肉質のがっちり体形に見えますね・・・サラサゴンベさんの背鰭の棘の先には数本の短い糸状の突起がありますがこのトゲトゲはサボテンの様にも小さなイソギンチャクの様にもはたまた恐竜のステゴサウルスのように格好良くも見えます・・・サラサゴンベさんの身体の色はやや赤みがかった白色で体側面には大きな赤い斑紋が横帯状に並んでいますが頭部には眼を通る赤い縞が走っていて歌舞伎役者のような勇ましい感じがします・・・サラサゴンベさんは10~20mの浅いサンゴ礁や岩礁に生息しておりサンゴの群体上で下の写真の様に単独で胸鰭をびしっと立てて辺りの様子を伺いながら小型のエビさんやカニさんといった甲殻類やハゼ類など自身より小型の魚類を狙っているのが観察されます。

- サラサゴンベさんは実は雌性先熟型で性転換を行うことが知られているお魚さんでメスからオスへと変化した個体は複数のメスと共にハーレムを形成して繁殖行動を行うそうですが何匹ぐらいのメスを引き連れて一緒に暮らしているのでしょうかね?・・・サラサゴンベさんは夜間に水面近くで産卵するそうですが一度生命の誕生の場面も見てみたいものです・・・サラサゴンベさんは一度ハーレムを支配したとしても新たに登場した別のオスに地位を奪われることもあるそうですから正に弱肉強食の世界で小さな身体ですが優雅にのんびりと暮らすわけにはいかないようです・・・生存競争の厳しい世界で子孫を残して生き残るためにはより強い遺伝子を残していかないといけないですから仕方がないですよね・・・そして地位を奪われたサラサゴンベさんのオスは不思議なことに再びメスへ戻ってしまうそうで性転換はメスからオスだけではなくオスからメスへも行われるということです・・・勝負の世界はやはり厳しいですからこのサラサゴンベさんも背鰭を元気に張り出し気合が入っているようです!

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