かわいいだけじゃない!クマノミさんの生態と個性! 小笠原

- 今回もいつものようにいましたが小笠原には黒いクマノミさんが「また来たの?」っていう顔で迎えてくれました・・・本州や沖縄で見るクマノミさんとはまったく雰囲気が違う固有の黒さを持っている小笠原のクマノミさんは体色がほぼ黒〜こげ茶色で通常のクマノミさんなどより圧倒的に黒いのです・・・黒地に白帯なのでコントラストは強いのですがちょっと写真映えは・・・幼魚の頃は普通のクマノミさんの色をしているのですが何故か成魚になるほど黒が濃くなる傾向にあります・・・小笠原では何故黒くなるのか?その理由は研究者の間でも完全に解明されていないのですが有力な説は次の3つです・・・①島嶼環境では独自の色彩変異が固定されやすく遺伝的に黒化しやすい系統が小笠原に定着している ため・・・②小笠原の強い日差しや透明度の高い海では黒い方が外敵に溶け込みやすいという可能性・・・③小笠原ではシライトイソギンチャクなど暗めの色の宿主が多く黒い体色の方が有利であるというイソギンチャクとの相性から!


- どの説が正しいのか?はたまたどの説も正しいのか?本当のところはよくわかりませんが不思議な黒い小笠原のクマノミさんなのです・・・今回はそんないつもの黒いクマノミさんの周りを生まれて間もないような可愛いおちびさんがたくさん泳いでいました・・・クマノミのおちびさんの特徴は体色が薄く半透明ぎみで通常の成魚のような濃いオレンジではなく淡いオレンジ〜茶色で光が透けることもあり幼魚らしい柔らかい色をしています・・・また白い帯が太くくっきりしているのでコントラストが強いのですが成長すると帯が細くなったり形が変わったりします・・・おちびさんの鰭は丸くて小さく全体的に丸っこいシルエットで泳ぎ方もピコピコピコピコしていて可愛いのですがおちびさんは外敵に弱いので成魚よりも奥に引っ込む傾向が強いのです。


- せっかく黒い親と違って綺麗でかわいい姿をしているのでその姿を写真に撮りたいのですが動きが早くすぐに隠れてしまって残念な結果になってしまいます・・・まあおちびさん達にとっては生き抜いていくために必要で大切な行動です!・・・中にはまだ小さいのにすでに黒くなっているおちびさんもいますね・・・将来のメスまたはオス候補なのでしょうか?・・・クマノミさんはご存じの通り群れの中で階級があり一番大きいクマノミさんがメスで次に大きいクマノミさんがオスそしてその下におちびさん達という階級社会になっているのです・・・だからおちびさん達は成魚に怒られないよう距離を保って生活しているのだそうです・・・こんなに小さいおちびさん達なのに結構気を使っているのですね。


- クマノミさんはスズメダイ科のイソギンチャクと共生するお魚さんですが世界に28種前後いて日本では主にカクレクマノミさん・ハマクマノミさん・クマノミさん・トウアカクマノミさん・セジロクマノミさん・ハナビラクマノミさんの6種がよく見られます・・・クマノミさん達は種によって色彩・性格・生息環境が大きく違っていますがそれにしてもイソギンチャクさんと共生しているのにクマノミさんはイソギンチャクさんの毒に何故刺されないのでしょうか?・・・その理由は2つあります・・・①最有力の粘液バリア説ですがクマノミさんの体表の粘液がイソギンチャクさんの触手にある刺胞を自分の仲間と誤認させる説・・・②慣れ説ですが最初は少し刺されますが徐々に体表が慣れて刺されなくなるという説です・・・どちらも完全解明ではないのですがやはり粘液バリア説が主流のようです。


- 日本には6種類のクマノミさんが見られると言いましたが見分けるポイントがあります・・・①カクレクマノミさんは頭・真ん中・尾に白帯が3本あり体色は明るいオレンジで黒縁取りが細くなっています・・・②ハマクマノミさんは頭の後ろに白帯が1本だけで成長すると体が黒くなり気が強いのが特徴です・・・③クマノミさんは頭・真ん中に白帯が2本あり尾鰭が白く体色は黄色〜黒まで個体差が大きいです・・・④セジロクマノミさんは背中に白い一本のセンターラインがあり側面には白帯なく体色は淡いオレンジ色をしています・・・⑤ハナビラクマノミさんはピンク〜サーモン色で白帯は頭の1本だけで体が丸くて柔らかい印象をしています・・・⑥トウアカクマノミさんは頭赤なのに頭部の白が大きい白帯3本で体はこげ茶〜黒をしています。


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