日本固有の海の着物!見た目以上に奥深い海の芸術品ユウゼンさんってどんなお魚? チョウチョウウオ科 小笠原 diving-photo-summary-tsubuankun

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知られざる生態のユウゼンさんってどんなお魚? 小笠原

  • 今年もまた小笠原にやってきましたが黄色い体に朧月と波の模様が可愛いウミヅキチョウチョウオさんと仲良く食事をしているのはシックなたたずまいのユウゼンさんではないでしょうか?・・・ユウゼンさん日本固有種であり特に伊豆諸島・小笠原でよく見られますが世界的には超レアな存在で日本の海の象徴的なチョウチョウウオさんの仲間です・・・ユウゼンさんは友禅染めが名前の由来になっていますが友禅染めの着物のような模様で黒地に金色の細かいラインが入る独特の柄は他のチョウチョウウオさんにはない唯一無二のデザインとなっています・・・ぱっと見ちょっと地味のように見えるユウゼンさんですがよく見るとなかなか繊細な模様となっています・・・それからユウゼンさんは地味目な見た目に反して意外と気が強く同種や他のチョウチョウウオさんを追い払うこともありお気に入りの岩場や窪みを守っている姿が観察されます・・・今回はウミヅキチョウチョウウオさんと仲良くしているように見えるユウゼンさんですがこれくらいの距離感がもしかしたら丁度いい縄張り範囲なのかもしれませんね?
  • ユウゼンさんはペアで行動することが多く繁殖期だけでなく普段から仲良く寄り添って泳ぐ姿が見られます・・・上の写真のペアのユウゼンさんの間にいるのはヤマブキベラさんですが同じチョウチョウウオさんの仲間ではないのでこの場合は縄張りを気にしていないということなのでしょうか?・・・ユウゼンさんの生活領域は浅場〜深場まで幅広く多くは10〜30mですが40m前後の深場の岩礁で群れていることもあり深場のユウゼンさんは何故か色が濃いそうです・・・それからユウゼンさんの幼魚は体が小さく岩の隙間にピタッと張り付くようにして隠れる習性があり成魚よりも行動範囲が狭いのですが成魚よりも金色のラインが細かく黒地が濃く小笠原でも幼魚はなかなか見られない可愛くてレアな存在です。
  • 上の写真にも写っていますがユウゼンさんはホンソメワケベラさんなどにクリーニングされている姿がよく見られます・・・そんな時はユウゼンさんはあまり動き回らず岩陰でじっとしているので撮影チャンスかもしれませんね!・・・多くのチョウチョウウオさんの寿命は5〜7年ほどですがなんと10年以上生きるユウゼンさんも珍しくないのだそうです・・・しかもユウゼンさんは岩場に定着して長く同じ場所にいるためポイントにやってきたダイバーがわかるかどうかは何とも言えませんがダイバーが一度お目にかかった同じユウゼンさんと再会できることもあるようです・・・それからユウゼンさんの黒色は深場で光を吸収してシルエットを消すための保護色であり金色のラインは輪郭をぼかす効果があり意外と捕食者から見つかりにくいデザインになっているのだそうです。
  • チョウチョウウオさんの仲間は歯を鳴らすカチッという音で意思表示することがあるそうでユウゼンさんも例外ではなく縄張り争いやペア間の合図で小さな音を発することが知られています・・・これは我々でいうモールス信号のようなものなのかもしれませんがユウゼンさんはどんな会話をしているのでしょうか?・・・それから普段は単独〜ペアのユウゼンさんなのに春先にだけ10〜数十匹の群れになることがあります・・・この行動はユウゼン玉と呼ばれていて繁殖行動に関係していると考えられていますが詳細は未解明のままだそうです・・・今回も10匹程度のユウゼンさんがかたまって行動していましたがもしかして井戸端会議のようなコミュニケーションでもしているのでしょうか?
  • 他のチョウチョウウオさんがサンゴをつつくのに対しユウゼンさんは岩肌の藻類や小さな底生生物をついばみます・・・そのためユウゼンさんはサンゴ礁よりも溶岩質の岩場を好む傾向がありユウゼンさんが伊豆〜小笠原の地形と相性が良い理由はここにあるようです・・・それからユウゼンさんは潮流の変化に敏感で潮が速くなると岩陰に寄って体を傾けながらホバリングする姿が見られます・・・これは体力温存するための省エネ姿勢であり写真を撮るなら潮止まり前後が狙い目かもしれません・・・ユウゼンさんは伊豆~小笠原にかけてよく見かけますが実は伊豆諸島のユウゼンさんに比べ小笠原のユウゼンさんは黒が深く金ラインが太い傾向にあります・・・これは水温・透明度・餌の違いが影響していると考えられています・・・そういえば小笠原のクマノミさんも何故か黒いですよね?・・・何かあるのでしょうか?

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