涼やかな乳白色の滑らかな姿態!優雅さを兼ね備えたゾウゲイロウミウシさん! ウミウシ diving-photo-summary-tsubuankun

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可憐で透き通った乳白色が涼やかなゾウゲイロウミウシさん! 

  • サンゴさんの上で二次鰓が優雅に潮の流れにたなびいているのは裸鰓目イロウミウシ科アオウミウシ属のゾウゲイロウミウシさんです・・・サンゴ礁域や岩礁域に生息していて体の色が白色から象牙色になっている事が和名の由来になっているゾウゲイロウミウシさんですが外套膜周縁部は極細い白色の線で綺麗に縁取られ涼やかなアクセントになっています・・・数あるウミウシさんの中では派手さは無いのですがちょっと色づいた白色の身体にくっきりとした白色ラインが個性を際立たせ何だか妖艶な印象を与えてくれるゾウゲイロウミウシさんです・・・ゾウゲイロウミウシさんの触角と二次鰓は身体の白い色に映えた綺麗な黄色で基部は赤紫色~青紫色になっているのですが地域的な変異は多いようです・・・本当にウミウシさんて同じ種類なのに個性を発揮してくれますよね・・・素晴らしい!
  • それからゾウゲイロウミウシさんはハダイロウミウシさんとも呼ばれていますがそれは新参異名で学名読みはヒュプセロドーリス・ブロッキイさんといいます・・・細長くてスマートなゾウゲイロウミウシさんですが身体の大きさは45mmくらいまで成長します・・・ゾウゲイロウミウシさんは通年いろいろな所で観察できますがその中でも春季から夏季に見かけることが多いようです・・・やはりどの生物も一緒ですがゾウゲイロウミウシさんも暖かくなってくると活動的に動きだすんですかね?・・・ところで全く話は変わりますがゾウゲイロウミウシさんには失礼なんですけどお尻って何処なのでしょうか?・・・ミカドウミウシさんは二次鰓の付け根の真ん中に肛門があるそうなので種類は違うけどゾウゲイロウミウシさんもおそらくそこら辺りなのかな?
  • また同じ属のアオウミウシさんは体が偏平で細長く背面や側面に突起などはなく滑らかな体をしている所はゾウゲイロウミウシさんと同じ様ですが全身が鮮やかな青色で背面の縁取りが黄色くまた背面正中線の触角の間から二次鰓とその後ろにも黄色い線があります・・・さらにアオウミウシさんの触角は赤く縁取りと正中線の間にも破線状に黄色い斑紋がありそれらの間には黒点が並んでいますが黄色の破線と黒点はないものもあります・・・ウミウシさんの中には摂取した藻類から毒を蓄積している種もありますがアオウミウシさんは特に人間に対して有害な毒は持っていないとされています・・・アオウミウシさん自身が直接的な毒を放出することも無くアオウミウシさんが食べる藻類によっては体内に毒素を蓄積することもありますがその毒性が人間に与える影響は少なく基本的にはアオウミウシさんに触れること自体は危険ではありません。
  • ウミウシさんはひとつの個体の中に常にオスとメスの両方の機能が存在する同時的雌雄同体の動物だそうなのですが何か凄いと思いませんか?・・・ウミウシさんは両性生殖腺というひとつの器官で精子と卵の両方をいっぺんに作っていますが両性生殖腺にある頃の精子はまだ活性化されておらず自家受精はしない仕組みになっているそうです・・・だから子孫を残していくためにウミウシさんは他の個体に出会わなければならないのですがウミウシさんの触角の根元にある小さな眼点と呼ばれる眼は明暗の差が認識できるくらいだそうです・・・それでウミウシさんは他の個体に出会うために自分の這い跡に必ず匂いを残しておくそうです・・・その匂いをたどって他のウミウシさんが追いかけて行くのだそうですがこの広い海の中で出会う確率ってどれくらいなのでしょうか?・・・出会った2匹のウミウシさんは交接管をくっつけて互いの精子を交換しあいその両方が卵を産むという不思議と言うか神秘的な世界なのです。

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