妖艶な九尾の狐の子孫なのかロータスミノウミウシさんは?

- 何とも言えない妖艶さを醸し出していて体の色はとてもきれいな色でフサフサしているのは裸鰓目サキシマミノウミウシ科セスジミノウミウシ属のロータスミノウミウシさんではないでしょうか?・・・ロータスミノウミウシさんの触角や背中側は薄紫色の長めの突起がたくさんあって突起の先端は不透明な褐色と濃い紫のバンドになっていますがよく見ると淡褐色の中腸腺が透けて見えます・・・ちなみに中腸線とは節足動物や軟体動物の消化管の中腸に開口する盲嚢状の器官で節足動物のものは脊椎動物の肝臓や膵臓に当たります・・・日常の食生活で認識されるものとしては蟹味噌やイカの塩辛を作る時のイカワタなどがこれに相当します・・・もちろんロータスミノウミウシさんを食べるわけではありませんが不思議な器官ですよね。

- ロータスミノウミウシさんの口はライラック色で先は白く触角の間から背面に向けて紫色の縦線がはいっています・・・ロータスミノウミウシさんの体側面にも線が入っていますが御覧の通り連続はしていません・・・それから触角には後方にのみヒダ状突起があるそうですがこの写真ではよくわからないですね・・・それにしてもロータスミノウミウシさんのこの色のグラデーションといい形といいお見事でGoodデザイン賞ではないでしょうか?・・・それからロータスミノウミウシさんの顔がシュッとしていてこの細さがキツネさんを思い起こさせるのか私には何故か九尾の狐を想い描かせられるのです・・・何とも言えない優雅さと妖艶さを兼ね備えたロータスミノウミウシさんが自らを誇ってしゃなりしゃなりと進む気品と気高さを感じる私なのです!

- 海の宝石とも謳われフォト派のダイバーには大人気のウミウシさん達ですが頭にある触角が牛の角のように見えることが名前の由来のようです・・・中には貝殻を捨てきれない種類もありますがウミウシさん達は大雑把に貝殻を捨てた巻貝の一派になります・・・でもウミウシさんという呼び名は生物学的な分類群と一対一で対応したものではなく使う人の風土や習慣・知識的背景によって異なるものを指す言葉だそうです・・・その為ウミウシさんを分類学的に簡潔に説明するのは難しく混乱が生じてしまいます・・・ウミウシさん達は種類も多すぎて複雑でしかもよく似ているものがたくさんあるので図鑑を見ながらでないと区別ができません・・・あれかな?これかな?と見比べながら私はいつも悩んでいます・・・ロータスミノウミウシさんはセスジミノウミウシさんとよく似ていますがセスジミノウミウシさんは背面と側面の線が尻尾まで途切れず繋がっているそうです。


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