小笠原総集編(ハ行-ホ) diving-photo‐tsubuankun

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本当は赤い?大きな群れのホウセキキントキさん達! 小笠原

  • ちょっとぼやけてしまいましたが美味しそうなお魚さんの群れがのんびりと大きな群れを成して泳いでいました・・・今回のお魚さんはスズキ目キントキダイ科キントキダイ属のホウセキキントキさんだと思うのですが体長40cmほどの大型種で全身が光沢のある赤色をしているはずです?・・・ホウセキキントキさんはキントキダイさんに似ていますが尾鰭が湾入していて尾鰭の上端と下端が出ていることと鰭に斑点がないことなどで区別ができます・・・遠くからなのでちょっと判別しがたいのですが尾鰭の特徴からホウセキキントキさんで間違いないと思います・・・ホウセキキントキさんは浅い海から水深300~400mくらいまでの潮通しの良い開けた岩礁やサンゴ礁域に群れを作って暮らしております・・・ホウセキキントキさんは夜行性の肉食性で大きな目は夜に泳ぎ回って獲物を探すのに役立っているそうです。
  • ホウセキキントキさんの体色は鮮やかな赤色で美しのですが濃い赤色から白色までの色彩に変化することができまた横縞模様を表すこともできます・・・もう少しホウセキキントキさんに近づくことができライトが当たれば綺麗な赤い色に見えるかもしれませんが遠くからだと白っぽいものと黒っぽいものとしか見えないですね・・・話は変わりますがホウセキキントキさんは食べると白身で柔らかく煮つけなどにしてもとても美味しいそうです・・・キントキダイ科には20種ほどが知られておりますがキントキダイさんは体の割に腹鰭や背鰭や臀鰭が大きくこれらの鰭には褐色の丸い斑点が散らばっていて全身は小さく硬い鱗に覆われザラザラしています・・・またキントキダイさんの口は大きく下顎が前に突き出て目が大きく瞳の部分は角度によって赤色や金色にも見えるためアカメさんやキンメさんなどと呼ぶ地域もありますが所謂アカメさんやキンメダイさんとは別のお魚さんなのです。
  • それからキビレキントキさんは体長25cmほどで名前の通り胸鰭が黄色くなっていますからわかりやすいと思います・・・ミナミキントキさんは体長30cmほどで背鰭の前部と腹鰭の付け根が黒くなっていますが写真の様に鰭を閉じているとわからないですね・・・ゴマヒレキントキさんは体長15cmほどの小型種で体側や各鰭に赤い斑点が散らばっていますが海中だと黒い斑点にしか見えないかもしれませんね・・・チカメキントキさんは体長25cmほどで横から見るとキントキダイさんよりも体が丸く卵形をしていて各鰭も大きく特に腹鰭が長くて黒っぽいのが特徴です・・・クルマダイさんは体高が高く体長は体高の2倍よりも小さくなっていますので他のキントキダイさんとは容姿が大きく違います・・・またクルマダイさんの体は赤みを帯び体側には4本の太い横帯がありますが消失する場合もあります。

むすっとした表情のホウセキキントキさん 

  • 小さな群れでのんびり泳いでいるのはスズキ目キントキダイ科キントキダイ属のホウセキキントキさん達です・・・近くで見るとこのホウセキキントキさんはみんなむすっとした表情をしていて機嫌が悪そうです・・・何かホウセキキントキさんの機嫌を損ねるようなことがあったのでしょうか?・・・このホウセキキントキさんもそうですがキントキダイ科のお魚さんは眼球が非常に大きいことが最大の特徴で左右に側扁したいわゆる鯛型の体型をもち鮮やかな赤い体色の種が多いのです・・・キントキダイ科のお魚さんの口は大きく斜め上向きについていてみんなむすっとした表情をしています・・・体長は30cm未満の種が多いのですが最大種は全長70cm程度まで成長するものもいます・・・全長が70cmもあってむすっとした表情をされるとこちらも気分が悪くなってしまいます。
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  • ホウセキキントキさんは群れを作って同じ位置でじっとしていることが多くダイバーが近づいてもほとんど逃げません・・・度胸があるのか?機嫌が悪いのか?よくわかりませんが写真は撮りやすいですね・・・キントキダイ科のお魚さんは昼間はのんびり泳いでいますが夜に活発に活動し頭足類や甲殻類や小型の魚類などをバクバク食べています・・・だから昼間は眠たくてボーっとしているのでしょうか?・・・それからホウセキキントキさんは体色を変えることができるようで全身赤色のものやほとんど赤色が無いものなどいろいろ見かけます・・・今回のホウセキキントキさんは赤く無かったです・・・ホウセキキントキさんはルビーのような体色が名前の由来と言われていたりライトでホウセキキントキさんを照らすと目が光を反射して宝石のようにみえることから名前が付いたとも言われています・・・どちらの説が正しいのかわかりませんがホウセキという名前が付いているのは良い事ですね。
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  • ホウセキキントキさんはゴマヒレキントキさんに似ていますので最初はこの写真のお魚さんはスズキ目キントキダイ科ゴマヒレキントキ属のゴマヒレキントキさんかと思いました・・・でもゴマヒレキントキさんは各鰭の線が点々になっていて尾鰭の後縁は丸みを帯びていますがホウセキキントキさんの尾鰭は深く湾入しています・・・この写真のお魚さんは背中側に斑点模様があってゴマヒレキントキさんかと思いましたが尾鰭の後端が湾曲していますのでホウセキキントキさんですね・・・ゴマヒレキントキさんはは水深20m以浅のサンゴ礁域に単独あるいは小さな群れで暮らしています・・・ゴマヒレキントキさんの体長は18cm程度で体側や背鰭・臀鰭・尾鰭に黒色斑が散在していて体色は赤みを帯びた色から灰褐色まで変化します。
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サンゴの上で睨みを利かすホシゴンベさん 

  • 今回のスズキ目ゴンベ科ホシゴンベ属のホシゴンベさんの目つきはなかなか鋭いものがありますね・・・口を真一文字に引き締めてちょっと充血したように見える眼で辺りを眼光鋭く睨んでいます・・・ホシゴンベさんは最大でも全長20 cm程度の中型魚なのですがなかなかの迫力だと思いませんか?・・・もしかしたらここら近辺を占めている名のある方かもしれませんね!・・・ちょっとこの写真ではわかりませんがホシゴンベさんは背鰭の各棘条の先端から1本の皮弁が出ています・・・ホシゴンベさんの体色はいろいろで成長過程で変化していきますが頭部に小さな斑点がみられることが全てのホシゴンベさんに共通した特徴です・・・体色は特に成魚において極めて変化に富んでいて黄色を基調とした体色であることが多く黒色から暗色の縦帯が主に体の後方部にみられることもあります・・・この写真のホシゴンベさんが正にそうですね。
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  • 全てのホシゴンベさんに共通する特徴である頭部の小さな多数の斑点は幼魚では少ないこともあるそうですよ・・・ホシゴンベさんは肉食魚の中でも待ち伏せの捕食者でサンゴ礁の上部で硬い胸鰭を支えとして静止しながら甲殻類や小魚さん達を鋭い目を光らせながら待ち伏せしています・・・今回もサンゴの上で睨みを利かせていましたがこのホシゴンベさん今にも動き出しそうです・・・もしかしたら獲物が近づいてきたのでしょうか?・・・ホシゴンベさんは甲殻類や小魚さんなどの獲物が通過するとサッと飛びついてバクっと食べてしまうのです・・・私もいつか弱肉強食の世界の瞬間を見てみたいものです・・・ホシゴンベさんは群をつくらず単独で行動することが多いのですがペアで過ごしたり一匹のオスが複数のメスとハーレムを作って行動することもあります・・・またホシゴンベさんも他のゴンベさんと同様に始めメスとして成熟しますが集団中にオスがいなくなるとその中で最も大きいメスがオスに性転換する雌性先熟のお魚さんなのです。

次の世代へ愛をはぐくむボニンユビウミウシさん達! 小笠原

  • 赤い絨毯の上えで仲良く語り合っているのは裸鰓目ユビウミウシ科ユビウミウシ属のボニンユビウミウシさん達です・・・ボニンユビウミウシさんは小笠原の固有種ですが体の地色は白色で赤色〜橙色の網目状模様が綺麗に入っています・・・ボニンユビウミウシさんの背側突起には橙色の輪は無く鰓は背側突起の中にあって透明で触角と口幕突起は淡い橙色になっています・・・ウミウシさんは雌雄同体なのですが受精は異個体間で交尾することで行われます・・・この写真のボニンユビウミウシさん達も広い海の中で偶然出会って今愛をはぐくんでいる最中なのでしょう・・・邪魔をしてはいけないですね・・・ウミウシさんの卵塊は渦巻き状で孵化した幼生はヴェリジャー幼生と呼ばれ巻貝のような殻を持って浮遊生活を送りますがやがて変態し殻を失って底生のよく見かけるウミウシさんとなります。
  • ユビウミウシさん達もいろいろ仲間がいてて約30mm程度のユビウミウシ科ユビウミウシ属のユビウミウシさんは体色が橙色と灰黄色で橙色が網目線のように見えたり灰黄色の斑紋が密に存在したりしています・・・この灰黄色の部分は僅かに盛り上がっており背側突起は6対でそれぞれが2~3本に分岐していますがこの分岐した場所に鰓が見られます・・・触角は灰黄色で付け根の部分から指状突起が4本程度伸びこのうち後方の突起は他の突起よりも大きくなっていてユビウミウシさんは体をくねらせ水中を漂うこともあります・・・またユビウミウシ科ユビウミウシ属のヤマトユビウミウシさんは体色が半透明の黄白色で背面全体に橙色の網目模様と白色の斑紋に覆われています・・・背面突起は3対でそれ以降は小突起になっており突起は白色で先は2〜3本に分岐しています・・・触角鞘は細長く4本程に分岐し口幕は体色と同じで尾の先端は濃い橙色になっています・・・それからユビウミウシ科ユビウミウシ属のハチジョウユビウミウシさんは触角鞘を含めて体全体を網目状斑紋が覆っており背面の触角後方から尾に至る白色帯があります・・・背面突起は左右に3対あり大きさは10mm程度で名前の通り八丈島に生息していますが他の場所でも見つかっています。

あなたはボニンユビウミウシさん? 

  • この写真のウミウシさんは10mmほどしかなく小さくて私の腕ではピントがなかなか合わず見にくくて申し訳ございません・・・おそらく裸鰓目ユビウミウシ科ユビウミウシ属のボニンユビウミウシさんではないかと思います・・・ボニンユビウミウシさんの身体の地色は白色で赤色〜橙色のサッカーボールの様な網目状の模様が入っています・・・ボニンユビウミウシさんの背側突起に橙色の輪は無く触角と口幕突起は淡い橙色になっています・・・またボニンユビウミウシさんの鰓は背側突起の中にあり透明になっています・・・下の写真のボニンユビウミウシさんはお尻をくいっと捻じ曲げて何かアピールしているようです・・・私に挨拶でもしてくれているのでしょうか?・・・それとも「ちゃんとピントを合わせて撮れているのか!」とご指導してくれているのでしょうか?
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  • ウミウシさんには口幕突起というものがありますが口幕突起とは感覚器官として機能しており餌がそこにいるかどうかの存在を感知します・・・ウミウシさんは餌を摂るためにニュウっと口幕突起を伸ばし適切な餌を見つけるとウミウシさんは口幕突起を収縮させて餌を摂取します・・・ウミウシさんのエサはカイメンを食べることが多くその他にコケムシやホヤや海藻なども食べることがあります・・・このボニンユビウミウシさんもそうですが裸鰓目には様々なグループがあります・・・最も大きなグループのドリース類は触角や背中に花びらの様な二次鰓を持っています・・・ミノウミウシ類は背中にミノの様な突起が並ぶグループです・・・またタテジマウミウシ類は背中に縦ヒダがある種類が多いくスギノハウミウシ類は背中に変化に富んだ突起を持つグループです。
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  • また同属の裸鰓目ユビウミウシ科ユビウミウシ属のユビウミウシさんの体色は橙色と灰黄色で橙色が網目線のように見える部分もあれば灰黄色の斑紋が密に存在するように見える部分もあります・・・この灰黄色の部分は僅かに盛り上がっていて背側突起は成長個体で6対ありそれぞれが2~3本に分岐しています・・・触角は灰黄色で付け根の部分から指状突起が4本程度伸びこのうち後方の突起は他の突起よりも大きくなります・・・背側突起や触角鞘の突起や口触手の突起はいずれも先端付近に橙色の輪が入り全長は30mmに達します・・・今回はうまく撮影できませんでしたがまた小笠原でボニンユビウミウシさんにお会いできることを期待しております。
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ホホスジタルミさん?マダラタルミさん?どっちなの? 小笠原

  • ダイビング中に他のお魚さんを見ていたのですが岩場の陰でチョロチョロチョロチョロしているパンダさんのような模様の小さなスズキ目フエダイ科マダラタルミ属のマダラタルミさんのおちびさんがいました・・・この模様は遠くからも目立ちますので今回も「あ!いたいた!相変わらずクネクネクネクネしてる!」という感じでついつい写真を構えてしまう私でした・・・スズキ目フエダイ科マダラタルミ属のホホスジタルミさんのおちびさんも泳ぎ方や色彩からよく似ていますがマダラタルミさんのおちびさんは腹鰭が丸くなっておりホホスジタルミさんのおちびさんは腹鰭が長く尖ることで水中でも区別できます・・・でもこの写真は遠くからだったのでちょっとわからないですね・・・もう少し近づいてから撮影したらよかったのですが近づいて行く時間も無くこの遠景になってしまいました・・・またホホスジタルミさんのおちびさんは頭部の黒色斑と体側の黒色斑がつながっていることでマダラタルミさんのおちびさんと区別できます・・・という事はこの写真のおちびさんはホホスジタルミさんのおちびさんですかね?
  • マダラタルミさんの成魚は全長は35~50 cmで最大75 cmくらいまで成長し体高は比較的高く頭部は丸く背側の輪郭は凸状をしていてがっちりしています・・・それから目と口は大きく口はへの字型で理由も無くむすっとしていて目の前まで大きく開きます・・・顎には外側に円錐状の歯帯があり前方では犬歯のような歯になりその内側には剛毛状の歯帯が上顎では側面に下顎では前方にあります・・・背鰭と臀鰭の後端は尖っていて胸鰭は長く肛門まで伸び尾鰭は二叉しています・・・マダラタルミさんの鰭と目は黒く体の色は年齢に応じて明るい灰色から黒まで変化していきます・・・マダラタルミさんのおちびさんは黒い背中には白の斑点が体側に白の縦帯が走り体が白黒に色分けされていますが成魚ではこの色分けがなくなり体色は一様に黒灰色になります。
  • ホホスジタルミさんの体高は適度に高く額は凸状で口は大きく前鰓蓋の下縁には深い切れ込みがあります・・・ホホスジタルミさんの顎には円錐形の歯列があり前方の歯は長く上顎の側面と下顎の前面には内側に剛毛のような歯帯があります・・・背鰭と臀鰭の後端は尖り胸鰭は長く肛門まで伸び尾鰭は二叉しており体長20 cm以下のホホスジタルミさんは腹鰭が非常に長いのです・・・全長は最大で60cmにまで成長しますが成魚は背側が濃い灰褐色で頭と腹側が黄色くなっています・・・ホホスジタルミさんの頭には細い青い線と小さな斑点があり体の鱗には青い線または点線が入っています・・・ホホスジタルミさんのおちびさんは黒と白のまだら模様ですが成魚になっても幼魚の模様が残っている場合があります。

ウゴウゴ動くあなたはホムライロウミウシさん? 小笠原

  • 岩の上をウゴウゴとゆっくり物色していたのは裸鰓目イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属のホムライロウミウシさんだと思うのですが如何でしょうか?違いますか?・・・ホムライロウミウシさんの大きさは30mmに達し体の地色は黄色で背面はこの写真の様に通常赤色なのですが中には黄色のものも見られるそうです・・・ホムライロウミウシさんの赤色の領域には白色の細点と眼状班が密に入っていますが背面中央部では少なくなるようです・・・この写真では背面は赤の部分が多いので白色の細点と眼状班が少ないと言われれば少ないのかもしれませんがよくわかりませんね・・・ホムライロウミウシさんの外套膜は最外周から青色から紫色そして黄色の線で縁どられていますが端っこがくっきりしているので形がわかりやすく私は好きです・・・触角は赤色で白色の細点が密に入りまた褶葉前方に白色の縦線が入っており二次鰓も赤色で白色の斑紋が入ります。
  • ウミウシさんの食性は肉食から草食まで幅広く多くのウミウシさんが好んで食べるのがカイメンさんですが他にコケムシさんやヒドロ虫さんや藻類を食べるウミウシさんもいます・・・また中には魚の卵や他のウミウシさんを襲って食べるものも知られております・・・ウミウシさんは有毒な生物を食べることで体内に毒を蓄積している種も多くウミウシさんの多くは食用には適していません・・・派手な色合いをしているウミウシさんが多いのですがそれは警戒色?隠蔽色?どちらも正解?・・・ウミウシさんは主に浅い海の海底で暮らしていますが世界中にいて体長は数mmと小さいものから20~30cmの大きさがあり形態は種によって変異に富んでいます・・・また色も青や赤や緑から黄色そしてピンク色など鮮やかな原色系の体色を持つものから地味なものまで様々います・・・種によって触角が無いものもいて基本的には貝殻を持ちませんが痕跡的な貝殻を持つものや泳ぐウミウシさんもいます・・・またコノハウミウシさんやヒカリウミウシさんは点滅する蛍光を放つ能力があります・・・刺胞動物を捕食するミノウミウシさんの中には餌の刺胞を体内に取り込みそれを背面に保存して自分が敵から身を守るために使うものがいます・・・また海藻を餌とし葉緑体を自分の細胞内に取り込みしばらく光合成をおこなわせるチドリミドリガイさん等もいます。

今日は活動的ないつも寝てばかりのホワイトチップシャーク! 

  • いつも寝てばかりのメジロザメ目メジロザメ科ネムリブカ属のホワイトチップシャークさんまたはネムリブカさんは比較的小型で最大1.6m程度しかなく細い体と短く幅広い吻を持っています・・・ネムリブカさんは特徴的な猫の眼の様な垂直の瞳孔と鼻ひげの様な管状の前鼻弁を持ちその表情は何とも言えず可愛いものです・・・ネムリブカさんは背鰭や尾鰭の先端が白くなっているのでホワイトチップシャークさんと呼ばれています・・・ホワイトチップシャークさんは日中はサンゴ礁の岩陰や洞窟内や底の方でじっとして休んでいることの多いサメさんなので名前がネムリブカさん?・・・でも夜には集団で岩やサンゴの隙間を這い進んでお魚さんや甲殻類やタコさんなどをバクっと捕食するホワイトチップシャークさんなのです・・・今日は昼間から活動的ですが急にお腹でも空いたのでしょうか?
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  • またメジロザメ類には珍しく泳がなくとも呼吸することができる凄い能力のホワイトチップシャークさんなのですが実は棲家をあまり移動せず数年間に渡って同じ場所で休息しています・・・ホワイトチップシャークさんは「引越なんてめんどくさい!」と思っているのか?それとも新たな冒険に出るのが嫌いなのか?よくわかりませんがまあ住めば都という事なのでしょうか?・・・それからホワイトチップシャークさんの第一背鰭は体の後方に位置し上の写真の様に胸鰭より腹鰭の方に近くなっています・・・また第二背鰭と臀鰭が同じように結構大きく第一背鰭の3/4程度の高さがあります・・・胸鰭は幅広い三角形をしており尾鰭下葉は上葉の半分の長さしかなく上葉先端の後援には強い欠刻があります。
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  • ホワイトチップシャークさんの背面は灰色から褐色で腹面は白く体には個体ごとに異なる老人性色素斑の様な小さな暗点が散らばっています・・・ホワイトチップシャークさん老人性なんて言ってすみませんが何故か私にはそのように見えてしまうのです・・・また第一背鰭と尾鰭上葉の先端は名前の由来である明るい白になっていますが中には第二背鰭と尾鰭下葉も同様に白くなっていることもあります・・・このホワイトチップシャークさんを拝見したところは下の写真のダイビングポイントです・・・ここは父島から約50キロ離れたケータ(聟島)列島の最南端である嫁島のマグロ穴というスポットです・・・このダイナミックな地形の海には大型のイソマグロなどの回遊魚やサメさんなどが見られ世界にも類をみない絶景スポットなのです・・・この凱旋門の様な穴は一見するとボートで通り抜けられるように見えますが出口は浅くなっていて通り抜けることができないのです。
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