カ行 (コ-1)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ アイウエオ
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この赤いのは誰の卵ですか?もしかしてコイボウミウシさん! 

  • サンゴの辺りをウニョウニョと動いているのは裸鰓目イボウミウシ科コイボウミウシ属のコイボウミウシさんではないでしょうか?・・・コイボウミウシさんの身体の地色は黒色で背面にはピンク色や灰色や緑がかったツブツブのイボ状突起が多数あります・・・このイボ状突起は数個が集まり1つの塊となりますがその形は個体によって様々違っています・・・実際触っていないのでよくわかりませんが何かすごく硬そうなイメージがしますがどうなんでしょうか?・・・コイボウミウシさんは色合い的に派手さが無くよく見かけるのでスルーされがちですが結構可愛いウミウシさんなのです・・・よく似ているウミウシさんにツブツブコイボウミウシさんやアミメイボウミウシさんやパイペックイボウミウシさん等がいますが区別がなかなか難しいです・・・体長70mmに達するコイボウミウシさんは見た目と名前がかなり似ているのにツブツブコイボウミウシとは属が違っていてコイボウミウシさんはコイボウミウシ属でツブツブコイボウミウシさんはアデヤカイボウミウシ属になります。
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  • コイボウミウシさんとツブツブコイボウミウシさんは本当に見た目がかなり似ていて判別が難しいのですがコイボウミウシさんの触角は全体が黒くツブツブコイボウミウシさんの触角は黒い部分は上部後方のみになっています・・・どちらか分からない時は触角に注目して触角にピントが合うように撮影すると区別できます・・・残念ながら上の写真はボケてしまって触角が明確になっていませんが触覚が出ていない時に撮影したりしても当然ながら区別が難しくなりますのでそこの所に注目して注意して撮影しないと駄目ですね!すみません・・・また裸鰓目イボウミウシ科アデヤカイボウミウシ属のアミメイボウミウシさんは触角の前方がピンク色で先と後方が黒くなっています・・・アミメイボウミウシさんは背中に縦線が2本あって更に不規則な方向に線が入っていて名前の通り網目模様の様になっています・・・また裸鰓目イボウミウシ科アデヤカイボウミウシ属のパイペックイボウミウシさんの身体は地色がピンク色を帯びた灰色で背面正中線上にはイボ状突起が縦方向に並び融合し畝を形成しています・・・パイペックイボウミウシさんのイボ状突起の先端は白色でその両脇に黒色の縦線が入りこの黒色の縦線から外套周縁に向けて黒色の線が放射状に入っています・・・パイペックイボウミウシさんの触角は黒色で基部と前部がピンク色を帯びた灰色で全長は85mmに達します。
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  • ウミウシさんは雄と雌の両方の機能が存在する同時的雌雄同体の動物で両性生殖腺というひとつの器官で精子と卵の両方をいっぺんに作ることができます・・・でも両性生殖腺にある頃の精子はまだ活性化されておらず自家受精はしない仕組みになっています・・・だからウミウシさんも配偶相手に出会わなければ繁殖はできないようになっているのです・・・でも同時的雌雄同体であることのメリットは2匹が出逢えば必ず交尾できるということです・・・ウミウシさんはナメクジさん同様這い跡にぬらぬらした粘液を残しますが粘液の中にはそのウミウシ参加特有の成分が含まれています・・・ウミウシさんは他種のウミウシさんが分泌するフェロモンの成分には反応しませんが同種のウミウシさんが分泌するフェロモンの成分には強く反応し這い跡を追いかけていくのです・・・下の写真の赤いバラの様な卵塊はミカドウミウシさんの卵でしょうか?
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  • 頑丈そうな身体に黒っぽい角を生やしたこの2匹のコイボウミウシさん達はまるで映画に出てくるオームが隊列組んで行進しているみたいです・・・何か強い意志と目的を持って一心不乱に更新しているコイボウミウシさん達ですがあまりレアな種ではなく見た目も派手では無いのでついつい見逃されがちです・・・それにしてもこの2匹何処に向かっているのでしょうか?・・・コイボウミウシさんとツブツブコイボウミウシさん背面にあるイボ状突起の入り方に違いがあるとも言われていますがこの2種類は変異が大きくイボ状突起の入り方で判断するのはかなり難しいようです・・・でもこのウミウシさん達は触角全体が真っ黒なのでコイボウミウシさんで間違いないようです・・・何か早口言葉みたいで喋りにくいのですがツブツブコイボウミウシさんの触覚は上部後方のみ黒くなっているのでこの2匹はツブツブコイボウミウシさんではなさそうです。
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びっくり顔で固まってるコガネスズメダイのおちびさん! ケラマ

  • スズキ目スズメダイ科スズメダイ属のコガネスズメダイさんは約10cm程の大きさまで成長しますが綺麗な黄色の身体に尾鰭はやや白っぽく大きく切り込みが入っています・・・コガネスズメダイさんの背鰭は橙色で縁取られていますが幼魚の頃は成魚よりも明るい黄色をしています・・・下の写真のスズメダイさんは若干違うような気もしますがおそらくコガネスズメダイの幼魚さんだと思います・・・サンゴの大きさからもわかる通りかなり小さなおちびさんで「あ!ダイバーに見つかってしまった!どうしよう怖くて動けない!!」という表情で目を大きく丸く見開いて固まっている様に見えませんか?・・・でもスズメダイさんは一様に気が荒いのでおそらくすぐに立ち直って逆に突っついて来るかもしれませんね。
  • コガネスズメダイさんのオスとメスの見分け方は6~10月上旬頃の繁殖時期になるとよくわかります・・・この頃になるとオスは黄色から白色に変りメスは黄色が黒ずんだ色になりますがオスは素早く泳ぎ急降下するなどしてメスの気を引き産卵に誘います・・・メスはオスが気に入れば産卵をはじめるのですがオスは基床を掃除して産卵の準備を整えたり産卵後の卵をオスが外敵から守るなどして世話をしていきます・・・ちなみにこの写真のコガネスズメダイさんの腹鰭は黄色いのですがよく似た黄色いスズメダイさんで腹鰭の白いヒマワリスズメダイさんという方もいらっしゃいます・・・コガネスズメダイさんは大人になると尾鰭が白くなってきますがヒマワリスズメダイさんは大人になっても尾鰭は黄色のままなのです・・・私的には黄色のまま変わらない方が好きなのですがそれぞれ事情もあると思いますので仕方がないですね。

十字を背負うのはコガネヤッコさん?シテンヤッコさん? 

  • 岩陰でちょこまか動き回っているレモンイエローの綺麗なお魚さんが居ましたので撮影してみました・・・最初は身体の色が鮮やかな黄色で頭頂部に黒色小斑?のようなものがあるのでスズキ目キンチャクダイ科シテンヤッコ属のシテンヤッコさんまたはシテンヤッコさんの幼魚かと思いました・・・でもシテンヤッコさんは鰓蓋後方にも茶色小斑があり口の周辺は紫色で臀鰭は上方が黄色ないし淡色で下部は黒色なのです・・・シテンヤッコさんの幼魚の体色も黄色で背鰭基部付近に黒色斑と眼を通る帯がありますからこの写真のお魚さんはちょっと違いますね・・・身体の色合いから見てスズキ目キンチャクダイ科アブラヤッコ属のコガネヤッコサンですかね?・・・でも頭頂部に模様がありますし・・・?
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  • コガネヤッコさんの身体の色は鮮やかな黄色で眼の周縁は青く縁取られ鰓蓋後端も青色になっていて確かにコガネヤッコさんの特徴をこのお魚さんは持っています・・・ちなみにコガネヤッコさんの幼魚の頃は体の中央に青く縁どられた丸い黒斑がありますが徐々に消えていきます・・・それにしても見た目は確かにコガネヤッコさんなのですが頭頂部の模様はいったい何でしょうか?・・・まるで十字架を背負っている様なお洒落な模様は?・・・まさか新種でしょうか?・・・あれ?もしかしたらこの十字の模様に見えるのは岩に生えている海藻が写ってるだけ?・・・確かに背景の岩に生えている海藻が写りこんでいるようにも見えるけど違うような気もします・・・もしこれが海藻であればGoodタイミングでしたね!・・・これが模様だとしてもコガネヤッコさんに間違いないですかね?
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  • 上の写真のお魚さんもまだまだ幼さが残りますがレモンイエローが映えるコガネヤッコさんでしょうか?・・・それとも黄色い身体が綺麗なネッタイスズメダイさんのおちびさんでしょうか?・・・ネッタイスズメダイさんであれば体長は8cm程度で体型はスズメダイ科の魚として一般的な楕円形で強く側扁していて吻は短く口も小さくなっています・・・ネッタイスズメダイさんの尾鰭は浅く湾入していて背鰭と尻鰭の後方が尖り気味で体色が鮮やかな黄色なので英語ではLemon Damselと呼ばれています・・・それからネッタイスズメダイさんはニセネッタイスズメダイさんに似ていますが幼魚の頃のニセネッタイスズメダイさんは背鰭の後端に眼状斑点がありますから違います・・・成魚ではニセネッタイスズメダイさんは青みがかっている事と胸鰭の付け根が黒い事でもネッタイスズメダイさんと判別できます・・・写真のおちびさんは色は綺麗なレモンイエローですがどうも鰭の形がネッタイスズメダイさんとは違いますね?
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  • 鰭の形からするとチョウチョウウオの仲間のような気もしますがあなたはいったい誰なの?・・・やっぱりコガネヤッコさんのおちびさんで間違いないですか?・・・黄色いスズメダイさんにはネッタイスズメダイさんの他にヤマブキスズメダイさんという方もいらっしゃいますがヤマブキスズメダイさんは体高がスマートで尾鰭がほとんど黄色になっている事で判別できます・・・スズメダイ科は世界の熱帯海域に分布し300種以上が確認されているグループでサンゴ礁へ潜ればどこでも様々な種類のスズメダイの仲間が群れをなしています・・・イソギンチャクと共生することで有名なクマノミ類もスズメダイ科に含まれており鮮やかな体色を持つ種が多いのが特徴です・・・それにしてもすぐに逃げてしまうのでなかなか撮影できませんが黄色の体色と目の周りの青いフチが特徴の可愛いコガネヤッコさんで間違いないと思います。

本当は腰が痛いんじゃないの?コシマガリモエビさん!  柏島

  • モエビ科ツノモエビ属のコシマガリモエビさんは体長は30~50mmほどで体は前後に細長く6つの腹節のうち中央の第3腹節以降が下に強く折れ曲がって「への字型」の体型をしています・・・下の写真のコシマガリモエビさんも名前の通り見事に腰が曲がっていますよね・・・いや曲がっていると言うより1回骨折してそのまま変な形で固定してしまったような見た目です・・・コシマガリモエビさんは腰が曲がっている以外特に目立つ特徴は無く残念ながら派手な模様もありませんが緑色や茶色の体色と細長い体でうまく海草に紛れこませ魚やイカなどの天敵から身を守っているのです・・・みんなエビさんを食べるのが大好きで狙っていますから派手な色彩をしていなくても確実に生き残っていくために工夫をしているのですね。
  • それにしてもコシマガリモエビさんはどうしてこんなに腰のところだけ見事に「クッ」と曲がってしまっているのでしょうか?・・・岩の上にコシマガリモエビさんが居ると何か不自然さを感じてしまいますがこの形がおそらく海藻っぽく見え海藻の中では見事に擬態しているということなのでしょう・・・よく見るとコシマガリモエビさんはきれいな赤い眼をしていますし身体には小さな赤い斑点が散りばめられちょうど腰がくいっと曲がっているところには青紫色の小さな斑点もあります・・・確かにコシマガリモエビさんのこの色は海藻の中に紛れ込んだら目立ちそうにない色合いです・・・それにしても腰痛持ちの私にしてみればコシマガリモエビさんは腰が痛くて前傾姿勢になっているように見えて仕方が無いのですが私だけでしょうか?

コクテンフグさんはゴマちゃんのお友達かな? セブ

  • フグ目フグ科モヨウフグ属のコクテンフグさんの体には黒色の小さな点がポツポツと散在するのが特徴でこの写真のコクテンフグさんの身体の色は灰色ですが色彩はとても変異に富んでいます・・・コクテンフグさんの身体の色は灰褐色のものや黄色いものや青みがかかるものから黄色と灰色の二色に分かれるものなど様々な色が知られています・・・そんなコクテンフグさんですが眼の周囲が黒っぽくなるものや胸鰭基部が黒っぽくなるものが多いようで岩陰に隠れてこちらの様子を伺っているこの写真のコクテンフグさんも目と胸鰭のあたりが黒くなっていて色的には地味ですがなんともかわいい限りです・・・コクテンフグさんも他のフグさんと同様に敵を遠ざけるために空気や水を吸い込んで自身の体を膨らませ威嚇をする習性がありますがこの容姿で膨らんだ姿を想像するとちょっと愛嬌がありますよね・・・ところでこのコクテンフグさんは鼻のあたりに棘のようなものがありますが何でしょうか?
  • コクテンフグさんは他の多くのフグさんと同様に強い毒を持ち食べると死に至ることもあるため食用は不可ですが最大で全長33cmくらいに成長します・・・コクテンフグさんはアザラシさんやワンちゃんに似た丸い顔を持っているので「ドッグフェイスパファー」とも呼ばれています・・・確かにコクテンフグさんの口のあたりはアザラシさんやワンちゃんの鼻にように見えますしゴマちゃんにも似ていてとても可愛いです・・・「ゴマちゃん最近何処に行ったのかと思ったらこんなところにいたの?」って思ってしまいます・・・こちらを見ているコクテンフグさんの性格はおとなしく臆病で人懐っこいそうなのですがその目がワンちゃんのように汚れを知らない純情そうな目で私の心を射抜きます・・・ちょっと気になったのですがコクテンフグさんのお尻のあたりから二本の突起のようなものが出てきているように見えますが何でしょうか?・・・コクテンフグさんの尻鰭でもなさそうだし?・・・ちょうどコクテンフグさんのお尻の後ろに何かいて写りこんだのでしょうか?・・・未確認物体?怪奇現象!?

優れた仕組みのコバンザメさんが甲羅の上でお腹を日光浴! ケラマ

  • スズキ目コバンザメ科コバンザメ属のコバンザメさんはサメの名前がついていますが軟骨魚類のサメ類ではなくなんと近縁でもなく全く無関係な硬骨魚類に属する種なのです・・・コバンザメさんは通常は70 cm程度の大きさで頭の背面に背鰭が変化した小判型の吸盤があります・・・背鰭が変化して吸盤になるなんて不思議な感じですがこれで大型のサメさんやカジキさんやウミガメさんなどに吸い付き餌のおこぼれや寄生虫や排泄物を食べて暮らしているのです・・・エサのおこぼれはまあいいとして排泄物をいただくとというのはちょっとどうなんでしょうかねえコバンザメさん!・・・コバンザメさんはどうやって排泄物を食べているのでしょうか?・・・もしかして肛門のあたりにへばりついて排泄物が出てくるのを待っているのでしょうか?
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  • コバンザメさんの吸盤には横に隔壁がありこの隔壁はふだんは後ろ向きに倒れていますが大きなお魚さんなどの体表面に吸盤が接触するとこれらの隔壁は垂直に立ちあがります・・・このとき隔壁と隔壁の間の水圧が周囲の圧力より小さくなって吸盤は面に吸いつくのですがコバンザメさんを後ろに引くと隔壁の間の水圧はさらに小さくなるので吸盤はさらに強く吸いつきます・・・反対にコバンザメさんを前に押すと隔壁がもとの位置に倒れるとともに吸盤内の水圧が上がり吸盤は面からはずれる仕組みになっています・・・だからコバンザメさんがくっ付いたお魚さんがいくら速く泳いでも簡単に振り払われることも無くコバンザメさんが離れたいと思った時はくっついたお魚さんよりコバンザメさんが少し速く泳ぐだけで簡単に離れることができるのです・・・その上コバンザメさんの隔壁には0.1mmほどの細かい骨が付いておりこの骨が滑り止めともなっているという賢い仕組みになっています。
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  • このアオウミガメさんは2匹のコバンザメさんを背負っていますが「ん~食事をしていたら急に背中が重たくなったような気がするんだけど~!気のせいかなあ?でも何かいつもと違うように思うんだけどなあ?」ってアオウミガメさんがつぶやいているようです・・・コバンザメさんに吸いつかれ甲羅にくっ付かれるとアオウミガメさんは手で払うこともできないですからどうしようもないですね!・・・アオウミガメさんも「いつもと違う違和感があるけど背中に手が届かないし仕方ないから諦めてこのまま食後の運動で今から泳ぎます」って態勢を整えています・・・前述した様に泳いでいる時はコバンザメさんは外れないでしょうから気持ち悪い様でしたらアオウミガメさん!甲羅を岩に押し付けてみたらどうでしょうか?・・・もしかしたらコバンザメさんが嫌がって外れるかもしれないですよ!
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  • 下の写真のアオウミガメさんは泳ぎ出す前にこちらを向いて「コバンザメさんが背中にくっ付いているのはわかるんだけど2匹もいるの?ちょっと重いんだけどコバンザメさんは寄生虫も食べてくれるので仕方がないか!」って私に話しかけてくれているようです・・・確かにコバンザメさんが寄生虫を食べてくれるのはカメさんにとっても助かりますからあまり邪険には出来ないですね・・・「コバンザメさんはいつの間にか勝手にくっついていつの間にか勝手に離れていくんだよね!人付き合いが悪いのか人見知りなのかわからないけど一言の挨拶も無いんだよね!まあ細かいことはあまり気にしないことにしています」とアオウミガメさん!・・・さすがアオウミガメさん!人生を達観していますがそんなアオウミガメさんの背中でチラチラ見ているコバンザメさんがいます。
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  • もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが実はこのコバンザメさん背中に吸盤があるのでお腹を上にして仰向けになってくっついているのです・・・アオウミガメさんは頻繁に着底するのでコバンザメさんも甲羅の上にくっついているしかないのでしょうか?・・・この状況だとコバンザメさんは背泳ぎをしている形になるのですがお腹を見せた状態なんてちょっと無防備だしそれにきつく無いんですかね?・・・それにしても遠くから見るとコバンザメさんは普通にカメさんの背中にお腹を下にしてちょこんと乗っているようにしか見えませんね!・・・でも近くでよく見ると確かに背鰭のように見えるのが腹鰭と尻鰭でそれから肛門もありますから仰向けで背筋をピンと伸ばしてくっ付いていますね・・・この状態だとお腹を日光浴できていいかもしれませんねコバンザメさん!
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コブシメさんの赤ちゃんは生まれたばかりで何を夢みる?

  • コウイカ目コウイカ科に属するコブシメさんは沖縄ではアオリイカさんに並ぶ高級なイカさんとして扱われていますが肉厚で刺身がとてもおいしいそうです・・・アオリイカさんは私も食べたことがありますが確かにとても美味しかったのでコブシメさんも一度ご賞味したいものです・・・でもこんなに可愛いコブシメのおちびさんの顔を見せられるとちょっと躊躇しますね・・・コブシメさんの名前の由来は沖縄での呼び名「クブシミ」から来ていてとても大きく墨がたくさん取れるイカさんという意味だそうです・・・この写真のコブシメさんはまだ生まれたばかりなのか小さな身体でとても眠そうな眼をしていますがこんな小さな身体でも一人で生きていかなければならないコブシメの赤ちゃんなのです・・・先ほどは一度ご賞味したいなどと失礼な事を申してしまってごめんなさい・・・あどけなさが残る可愛いコブシメの赤ちゃん!どんな荒波にも負けず生き残ってください!!
  • この写真の頃のコブシメさんはまだ2cm程度ととても小さいのですが関東ではスミイカさんと呼ばれたり関西ではマイカさんと呼ばれたりもする50cmを超える大型のイカさんなのです・・・50cmを超える大型のイカさんになったらもう食べてもいいかな?なんて食い気の走る私です・・・この写真のコブシメさんも別に食べたいわけではないのですが無事に早く大きく育ってほしいものです・・・コブシメさんは暖かい海を好みサンゴ礁で暮らすのが基本で普段はフヨフヨと流れに乗って浮いていますがこの時も小さな身体でフヨフヨと流れに乗って泳いでいました・・・コブシメさんは小魚やエビさん・カニさんが好みで待ち伏せる形で餌が近づくと足を開いて素早く襲い掛かりますがこのコブシメの赤ちゃんはこんなに小さいのに捕まえることができるのかな?・・・逆に襲われそうな気がします。
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  • コブシメさんは生涯を1~2年の短い期間で終えるのが基本的なサイクルだそうですのでこんなに小さいコブシメのおちびさんもこの大きさから一気に巨大イカさんに成長するということですよね!!・・・何か信じられない成長速度ですがこんなに小さくて可愛いコブシメのおちびさんも直にあの大きなコブシメさんに変身してしまうのですね?・・・それからコブシメさんは晩春から初夏にかけての産卵期になると水深が比較的浅いサンゴ礁まで移動してきて上手にサンゴの隙間に足を延ばして一つ一つ卵を産み付けます・・・この産み付けられた乳白色の卵塊は2~3㎝程あり1度に100~200個もの数を2か月間に渡って数度産卵をします・・・またメスが卵を一生懸命産み付けている時はオスがその隣で外敵に目を光らせながら毅然と守っているのです。
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  • 卵を無事産み付けたその後も卵が孵化するまでオスが卵の周囲に浮かんで外敵から守るのですがこの時のコブシメさんは卵の周りをホバリングしながら身体の色を変化させたり威嚇してきたりで見ていても健気な感じがします・・・そんなこんなでやっと孵化したコブシメの赤ちゃんは深場に向かって勇気を持って旅立ち30m以深で生活するようになります・・・私も産み付けているところを見たことがありますがこの卵塊は確かに2~3㎝程ありとてもきれいな乳白色をしていました・・・また墨がたくさん取れるイカさんという意味合いのコブシメさんは確かに墨を吐くと辺り一帯が真っ黒になるほどのもの凄い量の墨を吐きます!・・・以前ダイビング中にコブシメさんを見つけた時コブシメさんがびっくりしたのか大量の墨を吐いたことがあったのですが周りが全く見えないくらいになりました。
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  • またコブシメさんは主に浅場のサンゴ礁の辺りを住処としていて穏やかな海域を好むのですがそれはコブシメさんがあまり泳ぎが得意ではないからのようです・・・確かにコブシメさんの動きを見ているとエンペラをピロピロ動かしてのんびりゆっくり進んでいきますしあまり泳ぎが得意ではないように見受けられます・・・だからなのかコブシメさんは待ち伏せタイプの捕食者として上手に擬態して獲物を待ち構えているのかもしれませんが世の中には泳ぎが得意でないイカさんもいるんですね・・・産卵期には雄と雌のペアで行動しますがコブシメさんは雄同士で激しい縄張り争いをすることが知られていて体の色を変化させたり形状を変えたりすることによって敵を威嚇したりします・・・私も見たことがあるのですが見る間に目まぐるしく色を変えたり姿形を変えたりでその行為は神秘的な感じがしました。
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  • コブシメさんの雄にはエンペラから胴側部にかけて白色の横筋模様が存在しますが雌にはこの模様は存在せず判断自体は難しくありません・・・でも模様が明確になるのは雌雄共に成熟してからになります・・・一般的なコウイカさんは外套長15~25センチ体重3キロ程度ですがコブシメさんはコウイカ類の中でも最大種でありその大きさは外套長50センチ体重12キロにもなることもあります・・・と言うことはコブシメさんを抱えるとお米の10㎏袋より重いということですからそう考えるとかなりの重さになります・・・それからコブシメさんはいつも目を閉じているのかのような目をしていますがそんなコブシメさんを見ていると何だか妙に癒される私なのです・・・目の前をかわいくエンペラをひらひらさせながら潜水艦のような形で色を様々変えながらコブシメさんがゆっくり進んでいきましたがこのコブシメさんは雄ですかね?
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