『チョウチョウウオの仲間』(ヤ行)総集編 diving-photo‐tsubuankun

Dive-photo まとめ 分類
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サンゴが消えればヤリカタギさんも消える! 小笠原

  • 画像中央から左右に泳いでいる2匹のお魚さんはスズキ目チョウチョウウオ科のヤリカタギさんではないでしょうか?・・・ヤリカタギさんは全長最大15〜18cmほどで主に水深20m以浅の浅いサンゴ礁で暮らしていて紅海や東アフリカを含むインド洋から太平洋の熱帯・亜熱帯海域に広く分布しています・・・日本では駿河湾・和歌山県以南の太平洋側・小笠原諸島・琉球列島などでよく見られ黒潮に乗って幼魚が本州近海に現れることもありますが数はそれほど多くありません・・・ヤリカタギさんは他の一般的なチョウチョウウオさんに比べて体型が少し細長く背鰭と尻鰭の後ろ側がピンと角張っていることと体側に矢印のようなあるいは「く」の字型をした細い黒色の横縞が規則正しくきれいに並んでいることが特徴です・・・ヤリカタギさんの名前はこの綺麗に並んだ模様が槍を作るための片木に似ていることから来ているそうです・・・ヤリカタギさんは主にクシハダミドリイシなどミドリイシ類のテーブルサンゴのポリプを主食としているため元気なサンゴ礁がある場所でしか生きることができません・・・そのためサンゴ礁の健康状態を示す指標となりますが過去に海水温上昇でサンゴが白化した際は一時的にその海域からヤリカタギさんの姿が消えてしまったほど環境変化に敏感です。
  • 基本的にはヤリカタギさんは単独で行動し自分のエサ場を守るために強い縄張り意識を持っており同じようにポリプを食べる他のチョウチョウウオさんが近づくと追い払うような小競り合いを起こしサンゴの周りを忙しそうにチョコマカと泳ぎ回っています・・・ヤリカタギさんは幼魚のうちは背鰭から尻鰭にかけての体の後ろ側に太い黒色の帯が入っていますが成長するにつれてこの黒帯は小さくなって消え代わりに入れ替わるように透明だった尾鰭が黒くなっていきます・・・ヤリカタギさんとミカドチョウチョウウオさんはどちらも体側に「く」の字型の模様を持つため海の中で見かけると非常に混同しやすいお魚さんですが以下のポイントに注目すると簡単に見分けることができます・・・ヤリカタギさんは尾鰭が全体的に黒いのですがミカドチョウチョウウオさんの尾鰭の根元は鮮やかな黄色で先端にかけて黒さらに外縁が白くなります・・・それから体型と背鰭の形ですがヤリカタギさんはチョウチョウウオ科の中では体型がやや細長く背鰭の後ろ側がピンと角張っていますがミカドチョウチョウウオさんは一般的なチョウチョウウオさんらしい丸みのある卵型の体型をしています。

世界初!ユウゼンさんの産卵行動を観察! 小笠原

  • この画像に写っているお魚さんはスズキ目チョウチョウウオ科に分類されるユウゼンさんというお魚さんでチョウチョウウオ科としては非常に珍しい黒を基調としたシックな体色をしています・・・よく見ると鱗の縁が白っぽくなっておりまるで日本の伝統技法である友禅染の美しい網目模様や刺繍のように見えることからユウゼンという名が付けられました・・・また背鰭・臀鰭・尾鰭の後端にある鮮やかな黄色の縁取りが大きな特徴で主に小笠原諸島や伊豆諸島など日本の限られた温暖な岩礁域に生息する日本固有のチョウチョウウオさんとして広く知られています・・・ユウゼンさんは普段は2匹のペアで行動することが多いのですがある時期になると数十匹から時には200匹以上も集まりまるで一つの大きな球体のようになって泳ぐ現象をユウゼン玉と呼ばれています。
  • 実はユウゼンさんが大きな群れを作る決定的な理由はまだ完全には解明されておらず海の神秘の一つとされていますが主に以下の2つの強力な説が挙げられています・・・一つ目は繁殖行動(産卵)のため説で群れができる時期のユウゼンさんを調べると生殖器が非常に発達していることから一般的には産卵に向けた集団行動と考えられていますが水中で実際の産卵シーンそのものは未だ確認されていません・・・もう一つは他のお魚さんの卵を襲う(捕食)のため説で岩やサンゴに産み付けられたスズメダイ科の卵を集団で襲って食べるという少し強欲な一面に基づいた説です・・・ユウゼンさんは卵を守る親魚の必死の防衛を100匹以上の集団の力で圧倒し上昇と下降を繰り返しながら順繰りに食い荒らしていくのです・・・他のお魚さんにとっては恐怖の集団ということになります・・・ユウゼン玉が見られる時期は春から初夏(5月〜6月頃)がベストシーズン秋(10月〜11月頃)がセカンドシーズンとなります・・・水温の変化に大きく影響されるためその年によって発生するタイミングが前後しますが小笠原諸島ではサイズにこだわらなければ比較的一年中「小玉」が見られることもあります。
  • それからヘラヤガラさんはこのユウゼン玉に紛れ込むことがありその理由はヘラヤガラさんの卓越した狩りのテクニックであるシャドー・ハンティング(隠れみの戦術)を行うためです・・・一見ユウゼンさんの大きな群れに圧倒されてオロオロしているように見えますがユウゼンさんたちを生きた隠れみのとして利用し小魚さんをだまし討ちにするという非常にずる賢い生態を持っています・・ヘラヤガラさんは細長く平べったい独特な体型をしていますが彼らは自分より体高のあるユウゼンさんの体の真後ろや群れのど真ん中にピッタリと寄り添うように泳ぎます・・・小魚さんたちにとって藻類や他のお魚さんの卵を好んで食べるユウゼンさんは無害なお魚さんなのでユウゼン玉が近づいてきても小魚たちは油断して逃げようとしません・・・ヘラヤガラさんはユウゼンさんの影に隠れて小魚さんのすぐ近くまで大接近して間合いに入った瞬間ユウゼンさんの陰からシュッと飛び出し長いストローのような口で周囲の水ごと獲物の小魚さんを一瞬で吸い込んで捕食してしまうのです。
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  • チョウチョウウオさんの仲間の多くは夕方に集団で一斉に産卵することが知られていますのでユウゼン玉も産卵のための集団だと予想されていましたが実は2019年に研究チームが世界で初めて野生のユウゼンさんの産卵行動を捉えました・・・驚くべきことにユウゼンさんはユウゼン玉のような大群のなかで産卵するのではなく普段から連れ添っている特定の1組のペアが夕方にひっそりと2匹だけで中層へ泳ぎ上がり産卵・放精を行う様子が観察されたのです・・・ということでユウゼン玉は現在では産卵期を控えた個体同士がお見合い(ペアリングの相手探し)をしているのではないか?あるいは集団で効率よく栄養を摂取するための社会的な行動ではないか?といった議論が続いています・・・ユウゼンさんは一度ペアになった2匹は何年経っても浮気をせず常に同じパートナーと行動を共にし水深10m〜15mほどにあるお気に入りの特定の岩を拠点に暮らし続けます・・・何年経ってもその場所から引っ越しをせず毎日同じ場所で一緒に岩の藻類を突き一緒に夜を迎えます。

知られざる生態のユウゼンさんってどんなお魚? 小笠原

  • 今年もまた小笠原にやってきましたが黄色い体に朧月と波の模様が可愛いウミヅキチョウチョウオさんと仲良く食事をしているのはシックなたたずまいのユウゼンさんではないでしょうか?・・・ユウゼンさん日本固有種であり特に伊豆諸島・小笠原でよく見られますが世界的には超レアな存在で日本の海の象徴的なチョウチョウウオさんの仲間です・・・ユウゼンさんは友禅染めが名前の由来になっていますが友禅染めの着物のような模様で黒地に金色の細かいラインが入る独特の柄は他のチョウチョウウオさんにはない唯一無二のデザインとなっています・・・ぱっと見ちょっと地味のように見えるユウゼンさんですがよく見るとなかなか繊細な模様となっています・・・それからユウゼンさんは地味目な見た目に反して意外と気が強く同種や他のチョウチョウウオさんを追い払うこともありお気に入りの岩場や窪みを守っている姿が観察されます・・・今回はウミヅキチョウチョウウオさんと仲良くしているように見えるユウゼンさんですがこれくらいの距離感がもしかしたら丁度いい縄張り範囲なのかもしれませんね?
  • ユウゼンさんはペアで行動することが多く繁殖期だけでなく普段から仲良く寄り添って泳ぐ姿が見られます・・・上の写真のペアのユウゼンさんの間にいるのはヤマブキベラさんですが同じチョウチョウウオさんの仲間ではないのでこの場合は縄張りを気にしていないということなのでしょうか?・・・ユウゼンさんの生活領域は浅場〜深場まで幅広く多くは10〜30mですが40m前後の深場の岩礁で群れていることもあり深場のユウゼンさんは何故か色が濃いそうです・・・それからユウゼンさんの幼魚は体が小さく岩の隙間にピタッと張り付くようにして隠れる習性があり成魚よりも行動範囲が狭いのですが成魚よりも金色のラインが細かく黒地が濃く小笠原でも幼魚はなかなか見られない可愛くてレアな存在です。
  • 上の写真にも写っていますがユウゼンさんはホンソメワケベラさんなどにクリーニングされている姿がよく見られます・・・そんな時はユウゼンさんはあまり動き回らず岩陰でじっとしているので撮影チャンスかもしれませんね!・・・多くのチョウチョウウオさんの寿命は5〜7年ほどですがなんと10年以上生きるユウゼンさんも珍しくないのだそうです・・・しかもユウゼンさんは岩場に定着して長く同じ場所にいるためポイントにやってきたダイバーがわかるかどうかは何とも言えませんがダイバーが一度お目にかかった同じユウゼンさんと再会できることもあるようです・・・それからユウゼンさんの黒色は深場で光を吸収してシルエットを消すための保護色であり金色のラインは輪郭をぼかす効果があり意外と捕食者から見つかりにくいデザインになっているのだそうです。
  • チョウチョウウオさんの仲間は歯を鳴らすカチッという音で意思表示することがあるそうでユウゼンさんも例外ではなく縄張り争いやペア間の合図で小さな音を発することが知られています・・・これは我々でいうモールス信号のようなものなのかもしれませんがユウゼンさんはどんな会話をしているのでしょうか?・・・それから普段は単独〜ペアのユウゼンさんなのに春先にだけ10〜数十匹の群れになることがあります・・・この行動はユウゼン玉と呼ばれていて繁殖行動に関係していると考えられていますが詳細は未解明のままだそうです・・・今回も10匹程度のユウゼンさんがかたまって行動していましたがもしかして井戸端会議のようなコミュニケーションでもしているのでしょうか?
  • 他のチョウチョウウオさんがサンゴをつつくのに対しユウゼンさんは岩肌の藻類や小さな底生生物をついばみます・・・そのためユウゼンさんはサンゴ礁よりも溶岩質の岩場を好む傾向がありユウゼンさんが伊豆〜小笠原の地形と相性が良い理由はここにあるようです・・・それからユウゼンさんは潮流の変化に敏感で潮が速くなると岩陰に寄って体を傾けながらホバリングする姿が見られます・・・これは体力温存するための省エネ姿勢であり写真を撮るなら潮止まり前後が狙い目かもしれません・・・ユウゼンさんは伊豆~小笠原にかけてよく見かけますが実は伊豆諸島のユウゼンさんに比べ小笠原のユウゼンさんは黒が深く金ラインが太い傾向にあります・・・これは水温・透明度・餌の違いが影響していると考えられています・・・そういえば小笠原のクマノミさんも何故か黒いですよね?・・・何かあるのでしょうか?

またまとわりついてくる!でも邪魔じゃないよ!ユウゼンさん!

  • 今回もいろいろな所で見かけましたが好奇心の強いスズキ目チョウチョウウオ科チョウチョウウオ属のユウゼンさんが近づいて来ました・・・「何か黒い大きな生き物が泡をぶくぶくさせながらやって来たからみんなで見に行こう!」と言う感じでしょうか?・・・チョコチョコチョコと泳ぎながら興味津々で近づいて来ました・・・どうして同じチョウチョウウオ科でもこんなにダイバーへの対応が違うのでしょうか?・・・他のチョウチョウウオさんは警戒心が強くなかなか近づいてくれませんしたまに近づいたかと思えば直ぐにササっと遠ざかってしまいます・・・他のチョウチョウウオさんもユウゼンさんの様にフレンドリーであってくれればもっときれいな写真が撮れるのですが残念です・・・もしかして他のチョウチョウウオさん達は昔何か嫌な事でも経験したからなのでしょうか?
  • ユウゼンさんは全長約15cm程度で背鰭の後縁が垂直にズドンと落ちているので本当は違うのですが体形が四角形に見えます・・・ユウゼンさんはチョウチョウウオ科では珍しく全身が黒色で一見地味に見えますが体側には鱗の縁の色に由来する非常に小さい白い斑点が散りばめられていて背鰭後方や尾鰭・臀鰭の縁は黄色くなっており繊細な美しさを感じます・・・また頭部とお腹の辺りに淡い控えめの白の横帯があって遠くからでも「あ!ユウゼンさんだ!」と直ぐにわかります・・・ユウゼンさんは潮通しの良い比較的浅い岩礁域で普段はペアでいることが多く大きな群れを作りませんが2月から4月にかけての小笠原では30~100以上のユウゼン玉と呼ばれる集団を形成して行動します・・・100匹のユウゼンさの群れってすごい迫力でしょうね。
  • ユウゼンさんが群れる理由はチョウチョウウオの仲間は集団で産卵する者が多いため繁殖行動と言われています・・・でも実際にユウゼンさんの産卵の様子が観察されたことはなくその生態はまだまだ謎に包まれています・・・その他には岩に産み付けられたスズメダイさんの卵を奪って捕食するためとも言われています・・・またはユウゼンさん自身の身を守るためなどと色々考えられていますがやっぱりユウゼンさんも集団で行動した方が安全で安心なのでしょうか?・・・このユウゼン玉と呼ばれるユウゼンさんの群れを私も是非見てみたいのものですが2月から4月にかけてというと小笠原でも水温はそんなに高くなく私はちょっと寒いのが苦手なのでこの時期は潜ることは今の所予定は無いです。
  • ちなみに大きいユウゼン玉ができると何故かヘラヤガラさんという顔の長いお魚さんがユウゼン玉の中にヌ~っと割って入って来るそうです・・・ヘラヤガラさんは普段から他の大きなお魚さんにくっついて泳いでいますがこれは大きなお魚さんに身を隠し餌となる小魚を狙っているからなのだそうです・・・大きなユウゼン玉はヘラヤガラさんにとってかっこうの隠れ家になるようですがヘラヤガラさんって何故か憎めない顔をしていますよね・・・それからユウゼンさんはチョウチョウウオ科としては控えめでシックで優雅なのですが好奇心旺盛な性格のユウゼンさんによく似た種としてはイースターアイランド・バタフライフィッシュさんという方がイースター島の固有種としています・・・イースターアイランド・バタフライフィッシュさんは胸鰭と尾鰭以外の鰭の縁が白く身体は黒く地味な色をしていますが好奇心は強くそんな所もユーゼンさんと一緒です。
  • チョウチョウウオさんはスズキ科のお魚さんで世界で100種類以上日本でも約50種類ほど見られますが仲間の多いチョウチョウウオさんは英語ではバタフライフィッシュさんとよばれています・・・バタフライと言っても水泳のバタフライではなく薄くて体高の高い身体を蝶のようにひらひらと揺らしながら鮮やかな色で優雅に泳ぐことが名前の由来となっています・・・もちろんチョウチョウウオさんが水泳のバタフライの様に激しく泳いでいたらちょっとおかしいですよね・・・そんなチョウチョウウオさん達ですが日本の海で見られるチョウチョウウオの仲間は本当に色鮮やかで美しい模様を持ったものが多いです・・・でもその中で全身真っ黒のユウゼンさんは他のチョウチョウウオさん達とは一線を画した風合いで日本固有種であり小笠原を代表するお魚さんでもあります。
  • 最初の頃は「おお!ユウゼンさんだ!ユウゼンさんがいた!」とパシャパシャ写真を撮るのですが小笠原のボニンブルーには何処かしこに出現するので何故かだんだん有難味を感じなくなってしまうユウゼンさんです・・・ユウゼンさんも好奇心が強いのでダイバーにどんどん近づいてくれますし有難味が薄れるなんてユウゼンさんには申し訳ないのですが本当に小笠原は贅沢なダイビングポイントですよね・・・でも今回のダイビングでは去年よりユウゼンさんの数が心なしか少なかったような気がします・・・気のせいでしょうか?・・・場所によって生息数が違っていたのか?それとも年によってばらつきがあるのか?たまたまなのか?よくわかりませんがいつもは「ユウゼンさん!もうそんなに近づいて来なくて大丈夫だから!」と思うくらい至る所で見かけたしまとわりついてきたのですが今回はたまにしか見かけませんでした・・・派手さはないものの渋い色合いの落ち着いた雰囲気で性格は真逆で積極的なユウゼンさん!・・・「もうそんなにまとわりつかないで!」とか「邪魔だからあっちに行って!」とか言いませんからこれからも小笠原の海でたくさん会えるように大切に見守りたいものです。
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  • 下の写真はアジアコショウダイさんがクリーニングステーションでホンソメワケベラさんにクリーニングをしてもらっている所に現れた若いユウゼンさんです・・・「早くきれいにしてよ!かゆいんだからあ!」とのんびり待っているアジアコショウダイさんの老いた表情と「ちょっと大きくなったから僕を綺麗に撮ってよ!」とやって来た若いユウゼンさんの表情の対比が何故か楽しい私です・・・若いユウゼンさんを見ているとエネルギーと希望そして若さの素晴らしさを感じさせてくれます・・・若いエネルギーは新たな冒険への扉を開いてくれるものですからその瞬間を大切に楽みながら日々年を重ね経験を積み重ね成長していって欲しいものです・・・そして年を重ね自己認識を深め繋がりを大切にすることで知識や洞察力や人生の喜びをもたらすかもしれません・・・明日より今日は絶対若いのですから若さをポジティブな視点でとらえ常に新たな目標を設定し年を重ねたいものです。
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  • 小笠原にも色鮮やかなチョウチョウウオさんの仲間がたくさん見られますがユウゼンさんはとても地味なのに何故か私の目につきます・・・よく見ると真っ黒な体は白い縁どりのウロコ模様になっており着物などに用いる日本伝統の染め物の「友禅」に似ているのですが友禅のことをよく知らない私がこのシックな模様が気になるのは私が日本人だからでしょうか?・・・小さなおちょぼ口と好奇心旺盛なクリクリっとした眼のユウゼンさんに見つめられるとたまらないです・・・下の写真はユウゼン柄がまだ不完全なおちびさんが背鰭をピンととがらせながら一生懸命泳いできた写真です・・・ちょっとピンボケになってしまいましたがこのおちびさんはちょっと眠そうな眼をしているように見えます!・・・もしかしたら最近何か心配事でもあったのでしょうか?
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  • ユウゼンさんは雑食性で成魚は潮通しの良い水深1~30mのサンゴ礁や岩礁域に住んでいてプランクトンや岩についている藻などを食べますが他のお魚さんの卵を食べることもあります・・・実際ロクセンスズメダイさんがサンゴや岩に産み付けた卵をユウゼンさんはツンツンとついばんで食べてしまうのです・・・そんなユウゼンさんがユウゼン玉になって襲ってきたらロクセンスズメダイさんは「もう集団でそんなことをするのは勘弁してくださいよ!」という感じで大災難ですね・・・ユウゼンさんは日本の中でも主に伊豆諸島と小笠原諸島が分布地になっており南大東島などでも見られますがそれ以外の地域では稀にしか見れません・・・ダイバーが潜って普通にユウゼンさんを見られるのは八丈島と小笠原といった感じでしょうか。
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  • 本当に小笠原では何処に行ってもユウゼンさんにお目にかかれるので段々ありがたみがなくなるなんて贅沢な話ですよね・・・警戒心が薄く気が強い面もあるユウゼンさんはダイバーに向かって泳いできますので私が写真を撮っていると「何してるの?何してるの?写真撮ってるんだったら私たちもきれいに撮って!」という感じでヒラヒラヒラヒラとまとわりついてきます・・・ちなみに京友禅は柔らかい色調を好み何色が基調になっているのか判別しにくいほどの多彩な色を使っていながら配色に神経が使われ上品で華やかで高度に様式化された文様を得意とし刺繍や金箔などを効果的に使った装飾を積極的に併用します・・・加賀友禅は多色を用いますが加賀五彩(臙脂、黄土、古代紫、草緑、藍)特に紅色や紫や緑などの深みがあって豪奢な色調が基調となり優雅で艶やかで有名な「虫喰い」などに代表される写実的な表現を得意とし他の技法との併用はほとんどありません・・・東京友禅は東京手描友禅や江戸友禅とも言われ特徴は江戸の街の町人文化を背景とした渋く落ち着いた色合いの中にも都会的センスの洒落感が漂う作風が特徴とされます。
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