ウゴウゴ動くあなたはホムライロウミウシさん? 小笠原


- 岩の上をウゴウゴとゆっくり物色していたのは裸鰓目イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属のホムライロウミウシさんだと思うのですが如何でしょうか?違いますか?・・・ホムライロウミウシさんの大きさは30mmに達し体の地色は黄色で背面はこの写真の様に通常赤色なのですが中には黄色のものも見られるそうです・・・ホムライロウミウシさんの赤色の領域には白色の細点と眼状班が密に入っていますが背面中央部では少なくなるようです・・・この写真では背面は赤の部分が多いので白色の細点と眼状班が少ないと言われれば少ないのかもしれませんがよくわかりませんね・・・ホムライロウミウシさんの外套膜は最外周から青色から紫色そして黄色の線で縁どられていますが端っこがくっきりしているので形がわかりやすく私は好きです・・・触角は赤色で白色の細点が密に入りまた褶葉前方に白色の縦線が入っており二次鰓も赤色で白色の斑紋が入ります。


- ウミウシさんの食性は肉食から草食まで幅広く多くのウミウシさんが好んで食べるのがカイメンさんですが他にコケムシさんやヒドロ虫さんや藻類を食べるウミウシさんもいます・・・また中には魚の卵や他のウミウシさんを襲って食べるものも知られております・・・ウミウシさんは有毒な生物を食べることで体内に毒を蓄積している種も多くウミウシさんの多くは食用には適していません・・・派手な色合いをしているウミウシさんが多いのですがそれは警戒色?隠蔽色?どちらも正解?・・・ウミウシさんは主に浅い海の海底で暮らしていますが世界中にいて体長は数mmと小さいものから20~30cmの大きさがあり形態は種によって変異に富んでいます・・・また色も青や赤や緑から黄色そしてピンク色など鮮やかな原色系の体色を持つものから地味なものまで様々います・・・種によって触角が無いものもいて基本的には貝殻を持ちませんが痕跡的な貝殻を持つものや泳ぐウミウシさんもいます・・・またコノハウミウシさんやヒカリウミウシさんは点滅する蛍光を放つ能力があります・・・刺胞動物を捕食するミノウミウシさんの中には餌の刺胞を体内に取り込みそれを背面に保存して自分が敵から身を守るために使うものがいます・・・また海藻を餌とし葉緑体を自分の細胞内に取り込みしばらく光合成をおこなわせるチドリミドリガイさん等もいます。


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