不思議で神秘的な生き物!謎が深く魅力的なマダコさん! 小笠原
- 無脊椎動物の中では特に知能の高い種だと考えられている八腕形目マダコ科マダコ属のマダコさんは腕を含めた体長は約60 cm程度で体表は低い突起が密生し全身の皮膚には色素細胞が分布するため周囲の環境に合わせて体色や突起の長さを数秒ほどで変更できます・・・あっと言う間に変化しますので擬態したマダコさんを見つけるのは至難の業です・・・それからマダコさんのオスとメスの違いはメスのほうが大きく吸盤の並び方がメスは規則的になっておりオスはメスに精子の入った性包を渡すために特殊化した交接腕を持っています・・・マダコさんは浅い海の岩礁やサンゴ礁で暮らしていて昼は海底の岩穴や岩の割れ目にひそみ夜に活動して甲殻類や二枚貝を食べるのですがその際には獲物を腕で絡め捕り毒性を含む唾液を注入して麻痺させ腕の吸盤で硬い殻もこじ開けて食べるのです・・・念には念を入れてという感じですがマダコさんに狙われた獲物達はたまったものでは無いですね・・・マダコさんの天敵はウツボさんやサメさんなどで危険を感じると墨を吐き敵の視覚や嗅覚をくらませます・・・また腕を自切することもでき欠けた腕はしばらくすると元通りに再生しますがマダコさんは自分の腕を食べる事もありこの行動は何らかの病原体によって引き起こされると考えられており腕を食べ始めたマダコさんは数日以内に死亡するそうです。

- タコさん達は8本の筋肉に富んだ腕には吸盤が付き多様な機能を持ち脊椎動物に匹敵する大きな脳を持つ頭部と厚い外套膜に覆われた内臓塊からなる胴を持つことが特徴です・・・見た目で頭部に見える丸く大きな部位は実際には胴部であり本当の頭は腕の基部に位置している部分なのですなわち頭から足が生えているという事です・・・同じ構造を持つイカさんの仲間とともに頭足類と呼ばれる理由はこれです・・・タコさんの体サイズは種によって異なり最大のミズダコさんは全長 3 mに達しますが小型のタコさんはピグミーオクトパスさんと総称され琉球列島のコツブハナダコさんの2.5cmが最小とされています・・・吸盤の構造はイカ類とは異なり柄や各質環を欠くことがイカさんとタコさんを区別するもっとも重要で確実な違いとなります・・・タコさんの吸盤は非常に多機能であり移動や体の固定それから餌の捕獲などに用いられますがイカさんとタコさんの構造の違いは遊泳性の餌を捕らえ暴れる餌を抑え込む必要があるイカさんに対しタコさんは待ち伏せ型の狩猟を行うため角質環のような爪が不要でありまたタコさんは底生であるため海底を移動する際に引っかかることを避けるために角質環は邪魔になると考えられています・・・また吸盤には感覚細胞が分布し触角と味覚があるのですが不思議な事にタコの吸盤は切断されたものであっても自分の体には吸着することはないのです・・・この原理については判明しておらず皮膚に何らかの自己認識機構が存在すると言われています。
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