赤から目覚めた青い閃光!サンゴ礁の迷彩ランナークマザサハナムロさん! タカサゴ科 小笠原 diving-photo-tsubuankun

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ウミヘビさんなんか怖くない! グルクンさんの下克上! 小笠原

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  • ボニンブルーの海を気持ちよさそうに集団で泳いでいるのはタカサゴ科に属するクマザサハナムロさんではないでしょうか?・・・沖縄ではグルクンさんの仲間として親しまれていますがよく似た仲間のササムロさんと混同されやすいのでポイントをご紹介いたします・・・写真の尾鰭の模様ですが尾鰭の上下の葉の真ん中にそれぞれ黒い縦帯が入っていますがこの特徴を持つのはクマザサハナムロさんとササムロさんの2種のみです・・・クマザサハナムロさんはスマートな体型でササムロさんに比べて体高が低く細長い流線型をしています・・・クマザサハナムロさんの体側のラインですがササムロさんにあるような太くて明瞭な黄色の縦帯は見られず水中ではネオンブルーの美しい輝きと細い黒褐色の縦帯が一筋通っているのが分かります・・・なおクマザサハナムロさんは興奮したり夜間休んだりしている時または水揚げされた時には体の青みが消え全身が鮮やかな赤色に変化するという面白い生態を持っています。
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  • ちなみにササムロさんはスズキ目タカサゴ科タカサゴ属に分類されお魚さんで沖縄ではヒラーグルクンさんやヘランさんなどと呼ばれサンゴ礁域に大きな群れを作る代表的な回遊魚の一種です・・・ササムロさんはタカサゴ科の中ではやや大型で全長約30cm〜35cmくらいあり相模湾以南の太平洋岸・琉球列島・小笠原諸島また海外では台湾・タイランド湾・インド・太平洋の熱帯域に広く分布しています・・・ササムロさんは沿岸の岩礁・サンゴ礁域の中層に生息し非常に大きな群れを作って回遊し時には他のタカサゴ科のお魚さんと混ざって泳ぐこともあります・・・ササムロさんは主に水中を漂う動物プランクトンを捕食していて沖縄では5月〜7月頃に産卵の最盛期を迎えると集団で水面に向かって螺旋状に泳ぎ登りながら一斉に放卵・放精を行います。
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  • クマザサハナムロさんも潮通しの良いサンゴ礁の外縁や岩礁域の中層・上層を好みササムロさんやタカサゴさんなど他のタカサゴ科のお魚さんと入り混じって巨大な群れを作って高速で回遊します・・・クマザサハナムロさんも主に流れてくる小型の動物プランクトンを捕食し天敵であるエラブウミヘビさんなどが接近すると群れ全体で囲むようにしてウミヘビさんを威嚇・排除しようとする集団行動(モビング)を取ることが知られています・・・ササムロさんと同様にクマザサハナムロさんは沖縄の追い込み網などで多く漁獲され食卓に欠かせない大衆魚です・・・クマザサハナムロさんは水分が多く含まれるしっとりとした白身でクセがなく非常にあっさりとしており切れ目を入れてじっくり2度揚げにする唐揚げは骨までサクサクと食べられて最もポピュラーかつ絶品です・・・新鮮なクマザサハナムロさんは身がもちもちとした上質な食感を楽しめますがやや血合いが大きいため気になる場合は丁寧に取り除きニンニクやネギ・生姜などの薬味を添えるとより美味しくいただけます。
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  • 朝日が差し込むと同時に夜の間サンゴの隙間や岩陰でサメさんや大型のハタさんなどの外敵に見つからないよう全身を真っ赤に染めてじっと眠っていたクマザサハナムロさんたちが目を覚まします・・・体の赤みがすっと消え爽快なネオンブルーの輝きへと変身したクマザサハナムロさんたちが岩陰から次々と飛び出し数千匹規模の巨大な青い雲のような大群を形成します・・・クマザサハナムロさんたちは黒潮が運んでくる新鮮な動物プランクトンを食べるために潮通しの良いサンゴ礁の外縁へと泳ぎ出しましたがここは大物たちの狩り場でもあります・・・クマザサハナムロさんはスマートな流線型を活かして弾丸のようにスピードを上げプランクトンを貪欲に口に吸い込みます・・・そんななか群れの端が突然ざわつきます・・・若くて獰猛なカスミアジさんが時速60キロを超える猛スピードで突っ込んできました・・・数千匹のクマザサハナムロさんは一瞬でシンクロしひとつの巨大な生き物のように破裂して散らばります・・・カスミアジさんの視界は無数のネオンブルーの残像で混乱しターゲットを絞れず狩りに失敗しますが群れはすぐに再びひとつにまとまり群れの防衛システムが発動します。
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  • サンゴの隙間から這い出てきたお腹を空かせたエラブウミヘビさんを大群で取り囲み周囲を激しくぐるぐると泳ぎ回って威嚇したりしながら過ごしていると太陽が沈み夜の帳がおり海が急速に暗くなってきます・・・イソマグロさんやサメさんなどの夜行性の大型魚が活発になる危険な時間帯となりクマザサハナムロさんは群れを解散しそれぞれのペアや小グループに分かれて馴染みのサンゴ礁へと戻っていきます・・・岩の隙間に体を滑り込ませるとクマザサハナムロさんは安心したかのように青い輝きが消え再び鮮やかな保護色である赤色へと体を染め上げ静かに眠りにつきます・・・そんなクマザサハナムロさんたちですが5月〜7月の満月の大潮の夜に命を繋ぐクライマックスのイベントを行います・・・夜の海中で数万匹のクマザサハナムロさんがサンゴ礁の上に集結し月明かりに照らされながら巨大な竜巻のように渦を巻き一斉に水面へと駆け上がります・・・そして水面直下で一斉に放卵・放精を行い海を真っ白に染め上げ命のバトンが次の世代へと引き継がれるのです。
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