ムーンテールが目印!カメレオンフィッシュのホウセキキントキさんを徹底解剖! キントキダイ科 小笠原 diving-photo-summary-tsubuankun

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一瞬で色を変えるホウセキキントキさんの変幻自在! 小笠原

  • キントキダイ属のお魚さんは区別が難しいと思うのですが主に尾鰭の形や各鰭の斑点・模様パターンで見分けることができます・・・日本近海でよく見られる代表的なキントキダイ属のお魚さん3種類の主な見分け方は以下の通りです・・・キントキダイさんの尾鰭の形は後縁がわずかに凹む湾入型かほぼ直線的で鰭の模様は背鰭・臀鰭・腹鰭に明瞭な黄色い丸い斑点が多数散らばっているのが最大の特徴です・・・ホウセキキントキさんの尾鰭の形は後縁がくっきりと内側に湾曲して凹む湾入型で鰭の模様は各鰭に目立った斑点模様がなく体全体がすっきりとした濃い赤色をしています・・・ミナミキントキさんの尾鰭の形は後縁が直線的な切断型で鰭の模様は胸鰭の付け根に黒い模様があり背鰭や臀鰭には濃い赤色の斑点模様があります・・・この中では写真のお魚さんはホウセキキントキさんではないかと思いますのでもう少しホウセキキントキさんを深堀してみたいと思います。
  • スズキ目キントキダイ科キントキダイ属に分類されるホウセキキントキさんは尾鰭の後縁が内側に鋭く切れ込む湾入型で綺麗な三日月型のムーンテールをしています・・・またホウセキキントキさんは成魚になるにつれて尾鰭の上下の先端が糸状に長く伸びるため他のキントキダイ属との最も確実な識別点になりますが幼魚のうちは切れ込みが浅い傾向があります・・・次にホウセキキントキさんの鰭の模様ですが背鰭や臀鰭に近縁種のキントキダイさんのような黄色い斑点模様が一切なく各鰭は斑紋のない地味な無地ですが各鰭の縁側はうっすらと暗色を帯びています・・・それからホウセキキントキさんはキントキダイ科共通の特徴としてかなり上向きの受け口で夜行性のため非常に大きな目を持っていて比較的暖かい海を好み相模湾以南の太平洋岸・琉球列島・小笠原諸島やインド洋〜太平洋の広範囲に分布します。
  • 基本的には夜行性で昼間は浅いサンゴ礁や岩礁域の岩穴や洞窟など暗い場所に群れまたは単独でじっとしていることが多いのですが日中に開けた場所を堂々と群れで泳ぐ姿も度々観察されていて時には水深200〜250mの深場からも捕獲されます・・・またその名の通り基本はルビーのように鮮やかな赤色をしていますが興奮状態やダイバーが近づいたときなど周囲の環境によってカメレオンのように赤から淡いピンク・銀白色あるいは暗色のマダラ模様へと短時間で自在に体色を変化させることができる面白い生態を持っています・・・ホウセキキントキさんは皮膚にある色素胞をコントロールして数秒〜数十秒という短時間でガラリと見た目を変えるこの驚異の七変化ですが海中では主に3つの色彩パターンを使い分けています。
  • ホウセキキントキさんがリラックスしている時や水揚げされて完全に絶命した時は全身がメタリックな鮮やかなルビー色になります・・・深海や暗い岩陰では赤い光が水中ですぐに吸収されて黒っぽく見えるため実は最強の隠れ蓑=保護色として機能しています・・・そしてダイバーが近づくなどして驚いたり興奮したりすると一瞬で全身がギラギラした白〜銀色に変わりますがホンソメワケベラさんなどに寄生虫を食べてもらう際にもこの色に変わっておねだりのサインを出す姿が観察されています・・・それから岩陰に身を潜めて警戒している時などは体側に6本ほどの太い赤い縞模様を浮かび上がらせることがありますがこれは背景の岩礁やサンゴの影に自分の輪郭を紛れ込ませるためのカモフラージュと考えられています・・・ホウセキキントキさんの体長は30〜35cmほどに成長しますがキントキダイ科の例に漏れず年間を通じて非常に美味しいお魚さんで透明感のある美しい白身が特徴です・・・ホウセキキントキさんの皮は薄く骨はやや硬いのですが身質は熱を通しても硬く締まりません・・・新鮮なホウセキキントキさんは刺身にすると甘みがありその他煮付け・塩焼き・唐揚げ・干物などどんな料理にしても絶品です・・・鱗が非常に細かく硬いため調理の際は包丁でこそげ落とすか皮ごと剥ぎ取るのが一般的です。

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