迷子にならない奇跡の旅人!地球を巡る青いコンパス!アオウミガメさんが故郷の浜を忘れない理由? カメ 小笠原 diving-photo-summary-tsubuankun

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1000分の1の奇跡!アオウミガメさんの壮大な旅路! 小笠原

  • キホシスズメダイさんの群れの真ん中でひっそり佇んでいるのは世界中の熱帯や亜熱帯の海に広く生息する大型のウミガメさんであるアオウミガメさんではないでしょうか?・・・一休みしているのか?食事をしているのかはわかりませんが背中を向けてひっそりとしています・・・アオウミガメさんは日本の周辺海域でもよく見られますが小笠原諸島や南西諸島などが主要な産卵地として知られていて本当によく見かけます・・・ちなみにアオウミガメさんの名前の由来ですが甲羅が青いわけではなく主食である海藻の成分により体内の脂肪が緑色を帯びていることから名付けられたそうです・・・日本語の青という言葉は昔から緑色のことも青と呼ぶ習慣がありそのため体内の脂肪が緑色をしていることからアオウミガメと名付けられました。
  • アオウミガメさんの主食は成長で変わり子ガメの時期はクラゲや甲殻類を食べる雑食性ですが大人になると完全な草食性へと変化し海草や海藻を好んで食べるようになります・・・またアオウミガメさんは藻が増えすぎてサンゴを覆ってしまうのを防ぐため海草や海藻を好んで食べることで海の掃除屋さんとしてサンゴ礁の生態系を維持する重要な役割を担っているのです・・・アオウミガメさんの脂肪が緑色になる理由は主食が緑の植物だからですがこれらの植物に含まれる緑色の色素であるクロロフィルなどが長い年月をかけてカメさんの体脂肪や内臓に蓄積し脂肪全体が鮮やかな緑色に染まっていくのだそうです・・・長い期間の食事の影響で脂肪の色が変わっていくなんて不思議ですよね・・・人間も同じ色のものばかり食べていると脂肪の色がその色に染まってしまうのでしょうか?
  • ちなみに生まれたばかりの子ガメさん達の脂肪は緑色ではないのです・・・前述の通り子ガメさんの時期はクラゲさんや小魚・甲殻類などを食べる雑食性だから脂肪は緑色ではなく大人になり食べるものが100%植物性へと変わることで徐々に脂肪が緑色へと変化していくのです・・・いわれてみれば納得ですが不思議な現象ですよね!・・・それにしてもアオウミガメさんは優しい顔立ちをしており癒されますがアカウミガメさんなど他の種に比べて頭が小さく丸みのある甲羅を持っています・・・アオウミガメさんは長生きで甲羅の長さは約110cm体重は150kgに達し成熟するまでに20〜25年ほどもかかりますが日本では5月〜8月頃に産卵期を迎え砂浜に上陸したメスは一度に100個前後の卵を産み約2ヶ月でふ化した子ガメたちは夜間に海へと旅立ちます。
  • かつては乱獲や海洋プラスチックゴミの誤飲・漁業の網に引っかかることなどで数が激減し世界的に保護が進められてきましたが近年の徹底した保全活動の成果により日本国内の一部地域では産卵数が回復傾向にあります・・・アオウミガメさんの推定寿命は70〜80年以上で人間の寿命に近く日本の海岸で生まれたアオウミガメさんは実は太平洋をまたぐ地球規模の旅をしています・・・ふ化して海に出たアオウミガメの子ガメさんは黒潮に乗って太平洋の沖合へと流されますがこの時期はロスト・イヤーズ(失われた数年)と呼ばれ天敵の少ない外洋の藻場に隠れて過ごすのです・・・日本の小笠原や沖縄で生まれたコガメさんの一部は数年かけて太平洋を横断しカリフォルニア沿岸やメキシコ西岸まで到達することが判明しています。
  • 甲羅の長さが約30〜40cmを超える成体期になるとアオウミガメさんは再び太平洋を渡って日本近海の沿岸部に戻ってきてその後は主食となる海草が豊富な浅い海を拠点にします・・・大人のメスは数年に一度自分が生まれた小笠原諸島や屋久島・沖縄などの砂浜へ正確に戻って産卵しますがこのとき数千キロ離れた餌場と産卵地を往復するそうです・・・アオウミガメさんは何故迷わずに生まれた砂浜へ戻れるのかは完全には解明されていませんが地球の地磁気を感知する体内コンパスを持っていると考えられています・・・アオウミガメの頭部には地球の磁気を感じ取る特殊な細胞があると考えられていて地球の磁気の強さや傾きは緯度や経度によって少しずつ異なりますが子ガメさんのときに生まれた浜辺の固有の磁気データを脳の地図に深く記憶されるのだそうです・・・大人になったカメさんは現在の場所の磁気と記憶にある磁気を照らし合わせることでまるで高性能なGPSカーナビのように正確な方角を割り出して泳ぐことができるのだそうです。
  • またウミガメさんは嗅覚が非常に優れており水中に溶け込んでいるわずかな化学物質を嗅ぎ分けることができ磁気コンパスを使って大まかに生まれた海岸の近くまで戻ってきた後最終的な目的地を特定するために故郷の水のにおいを頼りにします・・・その砂浜の砂や流れ出る川の水・周辺の植物などが持つ独特のにおいを子ガメさんのときに覚えておりそれを目印にしてピンポイントで上陸するのです・・・その他にウミガメさんは沿岸部に近づくと波が海岸にぶつかって跳ね返る独特の振動や向きを鰭や体で感じ取り陸地がどちらにあるかを判断し夜間に上陸する際は水平線や空の明るさを見て砂浜の位置を確認していると考えられています・・・いろいろ調べてみるとアオウミガメさんって凄い存在ですね!
  • そんな凄いアオウミガメさんですが1日の大半は食事と休息ばかりで昼間は浅瀬でウミヒルモなどの海草を食み夜間はサンゴの隙間や岩陰に体を固定して眠ります・・・確かに私が見ているアオウミガメさんはいつもモグモグモグと食べているところかボーッとして寝ているところかのどちらかですもんね!・・・ところでアオウミガメさんの呼吸は肺で行いますが睡眠時などの静止状態であれば最長で数時間も息を止めて海中に留まることができる驚異の潜水能力を誇っています・・・だからアオウミガメさん達はのんびりと海中で寝ていられるんですね・・・もしこれだけ長い間呼吸しなくて済むのでなければのんびりと寝てもいられないですよね・・・寝ていて急に苦しくなって目覚めたら海面が遥かかなただったらと思うとちょっと大変ですよね。
  • ところでアオウミガメの子ガメさんがふ化し無事に大人のカメへと成長できる確率はなんと約1,000匹に1匹(生存率 0.1%)と非常に厳しいものとなっています・・・アオウミガメさん達は生まれた瞬間から外洋にたどり着くまでの間に陸・海・空すべての場所で多くの天敵に狙われるのです・・・まず卵からかえった子ガメさんは夜間に砂の中から出てきて海を目指しますがこのわずか数十メートルの砂浜が最初の難関です・・・アカカニさんやスナガニさんなど砂浜に潜むカニさんたちが小さな子ガメさんをハサミで捕らえて食べるのです・・・また夜が明けても砂浜に残っている子ガメさんはササゴイさんやカラスさんなどの鳥類に上空からの格好の標的になります・・・それからタヌキさんやマングースさん・野良猫さんなどの哺乳類が砂を掘り返して卵を食べてしまうほか歩いている子ガメも襲うのです。
  • 子ガメさん達が命がけで波打ち際にやっとたどり着き海に入った後もさらなる試練が待ち受けています・・・まだ甲羅が柔らかく泳ぎも未熟な子ガメさんはお魚さんたちにとって絶好の獲物となりリーフの周りに潜むアジさん・カサゴさん・ハタさんなどの大型の肉食魚が一気にとらえるのです・・・その他に沿岸部を回遊するサメや岩陰から突然飛び出してくるウツボさんなどが泳いでいる子ガメさんを襲います・・・だから子ガメさんは生後数日間寝る間も惜しんで天敵の多い沿岸部を1刻も早く離れ沖合の藻場(流れ藻)に身を隠すために沖合へと泳ぎ続けるのです・・・そしてやっと甲羅の長さが30〜40cmほどに成長すると甲羅が非常に硬くなり体も大きくなるためお魚さんや鳥さんに食べられるリスクは激減するのです・・・大人のアオウミガメさんになった後の野生の天敵は大型のサメさんやシャチさんくらいしかいなくなりのんびりと過ごすことができるようになります。

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