黄色い4本線が美しい南の海の人気者!ヨスジフエダイさんの知られざる生態! フエダイ科 小笠原 diving-photo-summary-tsubuankun

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南の海のフォトジェニック!ヨスジフエダイさんの美しさ! 小笠原

  • 今回のダイヴィングでも遠くからでもわかる大きな群れが見えましたので少しづつ近づいていくとそれは黄色いラインが美しいヨスジフエダイさんの大群でした・・・そんなヨスジフエダイさんの群れが整然と泳いでいましたが実はこの群れは年齢層で分かれていていわゆる階層構造があるのだそうです・・・群れの外側は若いヨスジフエダイさんが中心部は成魚のヨスジフエダイさんが占めることが多く外敵が来たときの逃げ方にも役割分担があるそうです・・・. 若魚は視野が広く反応速度が速いので外側でハタさんやカスミアジさんなどの外敵が近づくと最初に動き出す早期警戒・初動回避を担当しています・・・若魚が早めに散ることで群れ全体に危険を伝えるのですが若魚が動くと中心にいる成魚達も一斉に反応する連鎖反応が起きるのです。
  • またヨスジフエダイさんの若魚が外側にいることで成魚が食われる確率を下げることができますがこれは自己犠牲ではなく若魚の方が機動力が高くて逃げやすいからこそ成立する配置なんだそうです・・・群れの中心にいることが多いヨスジフエダイさんの成魚は外敵が来ても散りすぎず群れの形を保つ役割を担っております・・・ヨスジフエダイさんの成魚が群れの密度を保つことで巨大な塊に見え外敵に突っ込むと危険と思わせる抑止効果発揮しているのです・・・ヨスジフエダイさん達は若魚の動きに合わせて方向転換しますので群れ全体がまとまっています・・・成魚は体が大きく視覚的な存在感があるため群れの見た目の威圧感を作る中心部としての機能も果たしています・・・全然気が付きませんでしたが統制の取れた群れにもそのような複雑な構造があったんですね!
  • またヨスジフエダイさんの群れの前方・後方でも役割が違って群れはただの球体ではなく進行方向の前方のヨスジフエダイさんは外敵をいち早く察知し進行方向を変える役割・・・後方のヨスジフエダイさんは群れが散ったときに追いつく役割・・・側面のヨスジフエダイさんは横からの攻撃に対して最も敏感に反応します・・・つまり群れは動く一つの生き物のように部位ごとに異なる反応をしているのです・・・ヨスジフエダイさんは外敵が来ても一斉には散らず段階的に反応することで群れの形を崩しすぎないようにしているます・・・この段階的な逃避は群れの密度を保ちながら安全に移動するための戦略なのです・・・最後にヨスジフエダイさんの群れは外敵が来たとき岩場・根の方向へ逃げるヨスジフエダイさんと開けた方向へ散るヨスジフエダイさんに分かれることがありますが岩場へ向かうヨスジフエダイさんは隠れ場所を確保し開けた方向へ散るヨスジフエダイさんは群れの密度を下げて捕食効率を落とす役割をしています・・・この二方向逃避は捕食者の狙いを分散させる高度な戦略なのです。
  • ヨスジフエダイさんのこの綺麗な黄色いラインは光の角度で濃く見えたり白っぽく見えたりする反射構造色になっており水深や太陽の位置で印象がガラッと変わるのです・・・写真を撮るときは逆光気味が一番このラインが綺麗に浮き上がって見えるそうなので意識して撮影してみましょう・・・ヨスジフエダイさんは昼は横向きで写真のように群れていますが夜は岩陰で体を斜め〜縦にして休むことがあるそうです・・・なぜ縦になって休むかというとヨスジフエダイさんの4本のラインが縦向きになるとラインが海底の影と同化しやすくなり外敵から見つかりにくなるそうです・・・横向きだと体の輪郭がはっきりして目立ちますが縦向きだと細長い影のように見えて特に岩陰やサンゴの隙間では縦向きの方が背景に溶け込みやすくいわゆる迷彩効果を発揮できるのです。
  • ヨスジフエダイさんの幼魚は黄色ラインが細くて体全体が淡いレモン色をしているので成魚とは別種のような印象を受けますが幼魚だけの小群れを作ることもあります・・・ヨスジフエダイさんはクリーニングステーションの常連でホンソメワケベラさんやオグロベラさんのクリーニングを受けることが多く群れの中で数匹だけがステーションに入り順番待ちをしていることもあるそうです・・・ヨスジフエダイさんは群れでいると本当に温厚に見えますが単独行動している成魚は同種を追い払うことがあり特に岩場の窪みを餌場にしているヨスジフエダイさんは気が強いようです・・・また浅場のヨスジフエダイさんは明るい黄色が強いのですが深場では黄色が濃く青ラインがくっきりしていますので写真映えします・・・フエダイ科のお魚さんは肉食のイメージが強いのですがヨスジフエダイさんは甲殻類・小魚に加えて底生の小型無脊椎や藻類もつまむので砂地と岩場の境界に群れができやすいそうです。
  • また夜は活動量が落ちますし縦向きになると体の正面積が小さくなり水流を受けにくく体力を節約するためにこの姿勢をとっているお魚さんは多いそうです・・・それ以外の理由としてヨスジフエダイさんは夜になると岩陰やサンゴの隙間に入ることが多く縦向きの方が狭い空間に体を収めやすいからだそうです・・・コバンヒメジさんだと思うのですが一緒に仲良く泳いでいます・・・ちなみにコバンヒメジさんは黄色い楕円斑が最大の識別ポイントで体側の第1背鰭下〜第2背鰭下にかけて楕円形の黄色斑があります・・・また 尾柄部には黒色斑が1つあり淡い灰色・茶色・赤色・緑色まで体色が大きく変化するのも特徴です・・・コバンヒメジさんは同じ種とは思えないほど色が違う個体が存在するのです。

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