ウメイロモドキさんの群れの中にいるのはロウニンアジさん?似てるけどやっぱりあなたはカッポレさん! アジ科 diving-photo-summary-tsubuankun

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ウメイロモドキさんの中に黒い影!異質の雰囲気!カッポレさん! 

  • ウメイロモドキさんの群れの中を悠々と泳いでいるのはアジ科の中では大型種のスズキ目アジ科ギンガメアジ属のカッポレさんで全長は1mを超えるものもいますが通常は全長70cmほどです・・・遠くから見ると青い海の中に黒い影がくっきりと浮かびあがりウメイロモドキさんの群れの中を我が物顔で進んでいます・・・こんな悠々とした姿のカッポレさんって何とも言えない近寄りがたい雰囲気を持っていると思いませんか?・・・姿形はアジ科最大種であるスズキ目アジ科ギンガメアジ属のロウニンアジさんに似ていますがロウニンアジさんは最大全長180cm以上に達することがあります・・・ロウニンアジさんほどの貫禄はありませんがカッポレさんもなかなかの雰囲気を持っています・・・ロウニンアジさんの体もカッポレさんの様に側扁して体高が高く頭部は口先のなす角度が鈍く小さい目と大きい顎をもつなどアジさんというよりマダイさんなどに似た顔つきをしています。
  • ロウニンアジさんの身体の色は灰白色~黒色で特にオスは全身が黒ずんでいてカッポレさんとは比べ物にならないくらいにじみ出る凄まじい迫力があります・・・ロウニンアジさんの各鰭は黒みを帯びていますが尻鰭は白く縁取られ目の周囲には脂瞼が発達して厳つさを際立たせています・・・ロウニンアジさんの和名は単独行動する浪人武士に見立てまた厳つい顔と前鰓蓋骨の線を切り傷の跡に見立ててこのような名前が付いたという説もあります・・・正に戦乱の世を生き抜いた武士というイメージを醸し出しているロウニンアジさんですが英名はGiant trevallyと言いこの頭文字をとってGTとも呼ばれています・・・日本でGTと呼ばれるとスマートでカッコいい感じはするのですが私はロウニンアジさんの方が深みがあってそこに味があって好きです。
  • 後方に微かにマグロの群れも見えますが今日も居ました居ましたカスミアジさんにも似ているカッポレさん達の群れです・・・カッポレさんの体は長楕円形で体高が高くギンガメアジ属としては額が高く前方に角張っていてちょっとデコッパチの顔で何とも言えない愛嬌を感じます・・・身体の色は緑褐色か黒褐色で銀色光沢がやや鈍く全体的に黒っぽく他のギンガメアジ属の仲間たちと区別ができます・・・カッポレさんの鰭は胸鰭・第二背鰭前端・臀鰭前端が鎌状に伸びていて尾鰭も大きく鰭の色は全体的に黒いのですが第二背鰭前端部や臀鰭が白く縁取られているのが特徴です・・・上の写真の様に小笠原の青い海に黒い影を残して悠々と泳ぐ姿はやはり存在感があってクールです・・・全世界の熱帯・亜熱帯海域に広く分布しており日本でも三重県以南の暖流の影響が強い海域や南西諸島や小笠原諸島などで多く見られ単独か小さな群れで生活しており主に夜に餌を探しますが食性は肉食性で主に小魚さんを捕食します、
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  • カッポレさんはギンガメアジ属の中では中型ですが中型と言っても70cmもあれば結構な迫力ですしアジ科の中ではかなり大きな部類ですよね・・・よく似ているロウニンアジさんは大型で最大全長180cmにも達する事があるそうですが上顎のなす角度が鈍く体高が高く小さい目と大きい顎を持つなどアジさんというよりマダイさんに似た顔つきです・・・ロウニンアジさんの目の周囲には脂瞼が発達していますが脂瞼がどのような機能を果たしているのかについては未だ不明です・・・脂瞼は視覚を補完するような役割を果たしているとか眼を防御する役割を果たしているとか言われています・・・ギンガメアジ属の代表であるギンガメアジさんですが全長80~90cmに達し身体は長楕円形で体高が高く身体の色は背が暗青緑色で体側から腹は銀白色をしています・・・鰓蓋上部に小黒斑があり眼は口のすぐ上にあって大きく脂瞼も発達していて吻は眼径よりやや長い程度でがっしりしています・・・ギンガメアジさんはよく群れを成して泳いでいますが大きな群れになると青い海に無数の銀色が映える大きな塊は迫力がありますよね。
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