ガラスハゼさんはムチカラマツと一生遂げる!
ガラスハゼさんは見事に透き通った体に赤いラインが美しく体の割に大きくキョロキョロした目をしてムチカラマツさんの上でのんびり休憩中です・・・のんびりと寝そべっているガラスハゼさんの表情がとてもかわいいのですが実はガラスハゼさんなりにしっかりと警戒しているのです!・・・ちょっと気になることがあればササっと他の場所に行ってしまったりムチカラマツさんの裏側に隠れたりします・・・でもムチカラマツさんから出ていくことはなくムチカラマツさんの上で生涯を過ごすガラスハゼさんたちなのです・・・ムチカラマツさんという狭い範囲で一生を過ごすなんてすごいと思いませんか? ・・・ムチカラマツさんは同じ場所に何本か生えていることもあるのでそこらへんは引越しもありなのかな?・・・ムチカラマツさんの上で仲良くペアで暮らしているガラスハゼさんの姿をよく見かけるのですが喧嘩はしないでねと願うばかりです。

- ガラスハゼさんはムチカラマツさんの触手や肉質部をはぎ取って骨格だけにした後そこに卵を産み付けます・・・ムチカラマツさんにしてみればせっかくガラスハゼさんに住まいを貸してあげているのにその借主のガラスハゼさんから自分の大切なポリプをはげ坊主にされてしまって本当にいい迷惑ですよね・・・ガラスハゼさん「僕何も悪くないよ」ってあどけない顔をしていますが見事にムチカラマツさんがはげ坊主にされています・・・これも自然の世界では仕方のないことなのでしょう・・・産卵後はガラスハゼさんのオスがふ化するまで卵を大切に愛情たっぷりで守り続けます・・・お父さん頑張ってます!

- 下の写真のようにポリプが広い範囲になくなってはげ坊主になってしまったムチカラマツさんもいます・・・もちろんガラスハゼさんのせいなのでしょうが骨格だけになってしまったムチカラマツさんは残念ながらもう回復は望めないそうです・・・ということはムチカラマツさんは食べる量が減って最後には死に絶えてしまうのでしょうか?・・・ムチカラマツさんが死んじゃうとガラスハゼさんは住むところがなくなってしまいますよね・・・ガラスハゼさんちょっとやり過ぎですよね!・・・生きものが生きていくためには命の犠牲が伴うのは仕方がないことですがバランスは大切です。

コンペイトウウミウシさんって本当に金平糖みたい? 与那国
- 裸鰓目ツヅレウミウシ科モザイクウミウシ属のコンペイトウウミウシさんは体の高さが高くいわゆるぶ厚めでもっちりした感じのウミウシさんで白色をおびた半透明な体に先端が橙色~黄色のかわいい突起が点在しています・・・コンペイトウウミウシさんは背中の突起は中央部分が大きめで周辺部の方は小さくなっていて突起部以外には橙色の非常に小さな点がたくさんあります・・・コンペイトウウミウシさんの触覚や二次鰓には黒目の斑点がついていますがウミウシさんの触角は餌や仲間のいる場所を探す役目があってセンサーのようなものです・・・コンペイトウウミウシさんは比較的大きさな個体が多いので見つけやすく老眼の私には優しいウミウシさんではありますが特徴的な名前と外観を持っていますので覚えやすいですね・・・どう見えるかは個人の感性によりますが私的にはコンペイトウというよりはミカンが入ったゼリーのようなイメージです。

- 非常に派手でカラフルな色をしたウミウシさん達は海の宝石とも言われますが美しいウミウシさんには毒があるため要注意です・・・でもウミウシさんはもともと毒を持っているのではなくクラゲさんなどの毒を持つものを食べてその毒を体にためて自分の毒としている後発的有毒生物だそうです・・・食べる事は無いと思いますが金平糖みたいで美味しそうなどと間違ってもコンペイトウウミウシさんを食べてはいけませんね・・・ちなみにご存知かと思いますが金平糖とは砂糖と水分を原料にした表面に凹凸状の突起をもつ小球形の和菓子で様々な色のものが作られています・・・コンペイトウの語源はポルトガル語のコンフェイトだそうですが金平糖はカステラなどとともに南蛮菓子としてポルトガルから日本へ伝えられたとされます。
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