遠くからでも目立つ綺麗なダイダイヤッコさんだけど!

- 写真を撮ろうとしても直ぐに逃げてしまうのでなかなか近づけないスズキ目キンチャクダイ科アブラヤッコ属のダイダイヤッコさんがいました・・・ダイダイヤッコさんの身体は美しい橙色で体側上半部に多数の横帯があるのが特徴で体長は10cm程度のお魚さんです・・・遠くからでもよく目立つ明るいオレンジ色なので近づいて大きな写真を撮りたいと思うのですがうまくいきません・・・ダイダイヤッコさんの背鰭は暗色黒斑があり背鰭の後半や臀鰭の外縁は鮮やかな青色で縁どられています・・・ダイダイヤッコさんの胸鰭は半透明の黄色で基部の1/4は半透明の赤色になっていて腹鰭は外側が赤色で内側ほど黄色くなっています・・・また尾鰭はレモン色で基部の1/4 は焦茶色になっていて眼は黒く縁どられていて愛くるしい眼をしています。

- ダイダイヤッコさんと同じく身体の色が鮮やかな明るいオレンジ~レッドで体側に黒と青の縦縞が入るのが特徴のフレーム・エンゼルさんという方がいますがそのフレーム・エンゼルさんと体色が茶褐色で腹部が赤みを帯び体側には多数の暗色斑があるアカハラヤッコさんという方との中間的なカラーリングをした綺麗なお魚さんがダイダイヤッコさんです・・・ダイビング中では一見したところ私にはなかなか区別がつかないヤッコさん達です・・・実はダイダイヤッコさんはフレーム・エンゼルさんとアカハラヤッコさんなどとの交雑個体も確認されておりもともと似ているのに区別するのがややこしいですよね・・・もしかして同じ種類でたまたま色の出方が違うだけじゃないのと思ってしまいます・・・ダイダイヤッコさんとアカハラヤッコさんは小笠原や台湾などでフレームエンゼルフィッシュさんとアカハラヤッコさんはフィリピンで分布が重なります。

- またダイダイヤッコさんの性格は幼魚の頃は比較的おとなしいのですが成長するにつれて攻撃的な性格になっていき特にオスの成魚は非常に気が荒いそうです・・・ちなみにダイダイヤッコさんのオスは成熟すると背鰭と尻鰭の先端が尖り鰓蓋後方が青くなることが多いようです・・・そんなに気が荒いダイダイヤッコさんならもう少し近づいてくれれば撮影しやすいのにと思うのですが何故かダイダイヤッコさんは直ぐに逃げてしまうのです・・・そして遠くから「近づいて来るなよ!」という顔でこちらをジッと伺っていて臆病なのか気が強いのかよくわかりません・・・上の写真のダイダイヤッコさんはホンソメワケベラさんにクリーニングしてもらおうと待機しているのでしょうか?・・・ホンソメワケベラさんもヤッコさんのどこかに寄生虫がいないかなあと探しているようです。


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