ケラマ 総集編(ハ行-ハ-2)diving-photo‐tsubuankun

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パンダダルマハゼーケラマ

ちょっと不気味で怖い顔のハマクマノミさん!

  • タマイタダイソギンチャクさんの間から大きくて貫禄のあるスズキ目スズメダイ科クマノミ属のハマクマノミさんがヌ~と出てきました・・・ハマクマノミさんは日本のクマノミ属では最大の種で最大14 cmに達します・・・ハマクマノミさんの体色は明るいオレンジ色で目のすぐ後方に黒く縁取られた白い横帯が入っています・・・ハマクマノミさんの雌は背中に黒い模様があり雄は小さく全体的に赤みがかっていますが老成してくると完全に体色が黒くなります・・・体の色からしてこのハマクマノミさんは雌だと思うのですが「おまえは誰だよー!何をしに来たんだー」と警戒しているようです・・・口を半開きにしてちょっと鋭い歯が見えていますが今にも噛みついてきそうな雰囲気です・・・もしかしたらこのハマクマノミさんは産卵時期で気がたっているのかもしれませんね・・・目つきも普段よりきつい感じがします・・・すみません邪魔しませんから噛みつかないでね。
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  • ハマクマノミさんの体型は楕円形で平たく尾鰭の後縁が丸みを帯びサンゴの間やイソギンチャクの触手の間をすり抜けるのにとても都合が良い形になっています・・・共生相手のイソギンチャクさんの多くはタマイタダキイソギンチャクさんだそうでどうもハマクマノミさんは好き嫌いが強いようです・・・ハマクマノミさんは頭部にある幅の広い白色の横帯が特徴ですが幼魚の頃は体の側面に白色の横帯が2~3本見られ成長と共に頭部以外の横帯は消えてしまいます・・・この写真の面構えからもわかる通り性格はきつめでかなり積極的に噛みついてきますので遠くから見ている分にはいいのですが綺麗な色をしているからといって近づき過ぎると襲ってきます・・・ハマクマノミさんは歯も鋭いので咬みつかれると結構痛いですよ。
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  • クマノミさん達にはいろいろな種類が存在しますしイソギンチャクさんもさらにいろいろ種類があって「このクマノミさんは?このイソギンチャクさんの種類は?」ってよく迷ってしまいます・・・そんなハマクマノミさんですがオスの方がメスより体は小さくて色合いもメスより明るく白いラインもくっきりしていて可愛い感じがします・・・それからハマクマノミさんは夏が産卵期で一回の産卵で約1,000個の卵を産むのですがしかも約3週間のペースで産卵を繰り返すそうなのでメスは大変です!・・・そんな苦労をして産んだ卵を大切に大切に育てて次の世代につなげていくハマクマノミさんはえらい!・・・クマノミさんの仲間であるハマクマノミさんは普段タマイタダキイソギンチャクさんの中に隠れて生活していますがちなみにタマイタダキイソギンチャクさんは触手が丸くふんわりとした形をしている愛らしいイソギンチャクさんです。
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  • ダイビングの時にタマイタダキイソギンチャクさんを発見したら近くにハマクマノミさんがいるかもしれないのでよく観察してみるといいでしょう・・・ハマクマノミさんと相性がとてもいいタマイタダキイソギンチャクさんなのですが先端の丸い形の触手は頻繁に形が変わり長細くなったり丸まったりを繰り返すそうです・・・この変化の理由の一つとしてクマノミさんの存在があげられるそうですが原因はよくわかっておりません・・・タマイタダキイソギンチャクさんは多くのクマノミさんが共生しますが特にハマクマノミさんが好む種類で色はホワイトからグリーンやレッドの個体もあります・・・近似種のハナビラクマノミさんに比べるとハマクマノミさんは頭部の白色帯が太くてはっきりと主張しているクマノミさんで主に藻類や小さな甲殻類を食べて生きています・・・下の写真のハマクマノミさんの色合いは同じハマクマノミさんの中でも明るめのオレンジ色をしていますのでオスのハマクマノミさんですかね?・・・先っぽが丸々としたタマイタダキイソギンチャクさんの森の中から顔をちょこんと出してなんだか居心地がよさそうです。
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ハリセンボンさんの大きな瞳とパタパタパタ泳ぎはキュート!

  • フグ目ハリセンボン科のハリセンボンさんはウロコが変化したたくさんの鋭い棘が身体中にあり普段は写真の様にたたんでいます・・・ハリセンボンさんの針の数の平均は350本程度で実は名前の様に針千本ではないのです・・・名前に偽りありですね・・・ハリセンボンさんの皮膚は厚く敵に襲われると水や空気を吸い込んで体を大きく膨らませることができます・・・その大きく膨らんだ身体は2倍にもなり丸くなった身体は正にフグ提灯で可愛いのですがイガグリ状態でトゲトゲが凄く素手で触るのはちょっと危険です!・・・それからハリセンボンさんの特徴としては腹鰭は無い事やフグ科の歯は上下2枚ずつ合計4枚になっているのに対しハリセンボン科の歯は癒合していて上下1枚ずつ合計2枚になっています・・・ハリセンボンさん肉食性でこの鋭く丈夫な歯で貝類や甲殻類やウニなどをガリガリ食べるなかなかワイルドな方なのです・・・それからハリセンボンさんは毒は無いされていますがハリセンボンに対する検査数が未だ十分では無く卵巣などの部位の毒性については断定できないと指摘されているので気を付けましょう。
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  • ハリセンボンさんは浅い海の岩礁や砂底で暮らしていて胸鰭や尻鰭や背鰭をパタパタと羽ばたかせながらゆっくりと泳いでいます・・・そのおぼつかない泳ぎ姿と目がクリクリ・ウルウルしていて怒るとイガグリ状態なのですが何とも可愛い限りです・・・ハリセンボンさんは棘のおかげで天敵がいないので今日も安心してパタパタパタ泳いでいます・・・いざハリセンボンさんが参ります!といった感じでしょうか?・・・ハリセンボン属にはハリセンボンさんやネズミフグさんやヒトヅラハリセンボンさんがいます・・・ハリセンボンさんは全長40cmほどで体に小さな黒い斑点がたくさんありますが鰭には斑点がないことでネズミフグさんと区別できます・・・ネズミフグさんは全長70cmほどで最大で80cm以上に達する大型種であり身体にも鰭にも小さな黒い斑点がたくさんあり大型個体はかなり細身になります・・・ヒトヅラハリセンボンさんは全長50cmほどで身体には斑模様がありこの斑は白で縁取られている事でハリセンボンさんと区別できます。

パンダダルマハゼさんはもしかしてパンダさんを見たことがある?

  • パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色なのですが胸びれあたりから頭部にかけて徐々に山吹色になっています・・・この写真ではちょっと山吹色はわかりづらいですかね・・・神秘的なエメラルドグリーンの円らな瞳で何か考え事をしているようでサンゴさんの隙間でじっとしています・・・何を考えているのでしょうか?・・・「今日の晩御飯何にしようかなあ?」だったりして!・・・パンダダルマハゼさんは腹びれ以外のひれは全て黒色になっていますがこの白と黒の配色が和名の「パンダ」の由来になっています・・・ほんとにパンダさんの様でかわいいですよね・・・でもなぜ腹びれだけ黒くないのでしょうか?・・・本物のパンダさんは眼の周りと手足と耳と首回りが黒く尻尾は白いのですが腹びれも黒くすると白と黒のバランスが良くないのでしょうか?・・・パンダダルマハゼさんのこだわりですかね・・・パンダダルマハゼさんは枝サンゴさんと共に生活しており小さなサンゴさんにはペアで大きなサンゴさんには複数のペアが縄張りを作って生活しています・・・いつもサンゴさんの中に潜んでいて隙間から何とか撮影しようとするのですがなかなかうまく撮影させてくれませ~ん・・・パンダダルマハゼさんはオスが卵を守りクマノミさんのように性転換するのもダルマハゼさんの特徴の一つです・・・ダルマハゼさんは国内では6種が知られています。 
  • パンダダルマハゼさんは頭部全体に短いヒゲが密生していて体の色は乳白色になっており胸びれあたりから頭部にかけて山吹色で腹びれ以外のひれは全て黒色です・・・クロダルマハゼさんも枝サンゴさんの間に隠れていて名前のとおり身体が真っ黒で顔の周りにひげのようなものがたくさんあり他のダルマハゼさんとは体色で区別できます・・・アカネダルマハゼさんは頭部に細かいひげ状の突起が密生していて身体の色は一様に薄い黄色で体長2cmほどです・・・ヨゴレダルマハゼさんは頭部にひげ状突起が密生していてひげ状突起はダルマハゼさんなどと比べて短く眼の周囲には斑紋がありません・・・カサイダルマハゼさんはパンダダルマハゼさんに似ていますが胸ビレだけは透明です・・・ダルマハゼさんは頭に細かいひげ状の突起があり頭が淡褐色で体側や各ひれが暗色であることでクロダルマハゼさんやアカネダルマハゼさんと区別できます・・・ヨゴレダルマハゼさんとは頭部のひげ状突起が長いことと眼周囲に細かい斑紋があることなどで見分けられます。

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