珍しく集団移動している?ウケグチイットウダイさん折角綺麗な服を着ているんだからもっと自己アピールしたら? イットウダイ科 diving-photo-summary-tsubuankun

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何があった?緊張しているウケグチイットウダイさん? 

  • 昼間はいつも岩棚の下などのような暗所に潜んでいる事が多いキンメダイ目イットウダイ科ウケグチイットウダイ属のウケグチイットウダイさんですが今日は何故か20~30匹の群れを成して元気に泳いでいます・・・もしかしたらお腹が空き過ぎて「何処かに食べ物は無いかなあ」と昼間なのにみんなで獲物を探しているでしょうか?・・・それとも今まで住んでいた所が手狭になって「そろそろもう少し広いところで暮らしたいなあ」と集団で新しく居心地の良い岩棚の下などの暗所を探しているのでしょうか?・・・理由はよくわかりませんが珍しく明るいところをせわしなく泳いでいます・・・ウケグチイットウダイさんはサンゴ礁域や岩礁の浅い所で暮らしているのですが体色は銀白色で背鰭には大きな黒斑があり体側には多数の褐色の縦帯があります・・・下の写真の様に背鰭を大きく広げてくれれば特徴であるその大きな黒斑がよくわかります。
  • 体長は20cm程度で体はやや長く側扁し吻は長くて口は小さめのウケグチイットウダイさんは小魚や甲殻類などを食べて生きています・・・やっと安心できる暗がりを見つけたのか落ち着いた感じがするウケグチイットウダイさん達ですが下顎は上顎よりも長く受け口になっていることからウケグチという名前が付けられているそうです・・・またウケグチイットウダイさんの前鰓蓋骨の後縁には1本の棘があり尾鰭は深く切れ込んでいて上下縁が暗色となっています・・・同じキンメダイ目イットウダイ科ウケグチイットウダイ属のホソエビスさんは写真のウケグチイットウダイさんに似ていますがホソエビスさんの背鰭棘鰭膜には大きな黒色斑がありませんのでここで区別できます・・・この違いは背鰭を広げてくれていればわかり易いのですが海の中でウケグチイットウダイさんが鰭を広げているとは限らずまた鰭を閉じている事が多いので残念ながらわからないことが多いのです。
  • 下の写真の様にいつも岩陰で群れてひっそりとして暮らしているウケグチイットウダイさんは体の色が銀白色で体側には多数の縦帯があるのですが光の当たらない岩陰の暗がりに居ると折角の美しさが全く目立ちません・・・でもフラッシュで光を当てると綺麗な銀色が浮かび上がり見事な存在感をアピールしてくれるウケグチイットウダイさんなのです・・・せっかく綺麗な体の色をしているのにどうして光の届かない岩陰を好んで選んでいるのでしょうか?・・・ウケグチイットウダイさんは恥ずかしがり屋で目立つことが嫌いなのでしょうか?・・・もしそうならこんなに綺麗な銀色をしていなくてもいいはずなのですが不思議ですね?・・・ただ単にウケグチイットウダイさんは奥ゆかしいだけなのでしょうか?・・・でも背鰭の黒斑が特徴でもあるので畳んでいる背鰭をビシっと広げてウケグチイットウダイさんには強く自己アピールして欲しいものです。
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