ヒトデさんは棘皮動物門ヒトデ綱に属する動物の総称で多くの種は体が平たい星形の可愛い姿をしています。世界でおよそ2000種もいて日本近海に限ってもおよそ300種が確認されていますので凄い種類の仲間がいるという事です。またヒトデさんの生息域は潮間帯から深海という縦の幅広さから熱帯域から極帯域という寒暖差に至る幅広い世界中の海底に住んでいますが淡水や陸上に生息する種はおりません。例外もありますがヒトデさんの体は中央の盤とそこから放射状に伸びる腕からなり他の棘皮動物と同様に構造は五放射相称で腕は5本であることが多いです。ヒトデさんの口は下側にありこの面を口側と呼び上面を反口側と呼びます。口側の中央に口がありそこから腕の先端に向けて歩帯溝と呼ばれる溝が伸び歩帯溝には無数の管足が並んでいます。
迫力あるオニヒトデさん!あんまりサンゴさんを食べ過ぎないでね!
- アカヒトデ目オニヒトデ科オニヒトデ属のオニヒトデさんはいつ見ても迫力なのですが多数の腕を持ちトゲトゲに覆われた輻長約15~30 cm の大型のヒトデさんです・・・いかにも強うそうなフォルムをしていますがオニヒトデさんはサンゴ礁で暮らしていて石灰藻やお魚さんなどの死体が分解してできた有機物であるデトリタスなどに加えて珊瑚そのものを食べて生きています・・・そしてオニヒトデさんは石灰藻や珊瑚を食べる時は口から胃を出し裏返して広げ押し付けて消化吸収を行うそうですがサンゴさんもたまったものではないですね・・・オニヒトデさんがバクバク食べるのであれば私も納得できるのですがそうではなく胃を外に出してジュワジュワと溶かしながら相手を吸収するというのはどうもいけませんね!・・・上から見ているとわかりませんがこのオニヒトデさんも今正に胃を出してサンゴをジュワジュワと吸収しているのでしょうか?

- オニヒトデさんの寿命は6~8年で通常はミドリイシ類やコモンサンゴ類等の成長が早いサンゴを好むためサンゴ礁の多様性を維持する大切な役目を負っていると考えられています・・・オニヒトデさんって言うとサンゴを破壊する悪いやつというイメージを持っていましたが意外と役に立っているんですね・・・でも数年に一度オニヒトデさんは大発生することがありその時は成長の速いミドリイシ類やコモンサンゴ類を食べ尽くし成長の遅いサンゴまで食べるためサンゴ礁環境の保全上有害とされています・・・この大発生は自然の長期サイクルによるとする説と人間の環境破壊によるとする説がありますが富栄養化がオニヒトデさんの幼生の餌である植物プランクトンを増殖させ大発生につながるとする説が最も有力視されています・・・またオニヒトデさんは汚染に強いこととあいまって大発生のサイクルが短くなっているという指摘もあります。

- それからオニヒトデさんの体表面には御覧の通り多数の有毒の棘が生えこれが人の皮膚に刺されると激しい痛みを感じアナフィラキシーショックによって最悪の場合死に至ることもあるそうです・・・だからもしオニヒトデさんに刺された時はなるべく早くポイズンリムーバーで血液を吸引しその後に温湿布で患部を温め速やかに病院に行きましょう・・・そんな怖いオニヒトデさんは無敵の様に思いますがなんとオニヒトデさんを食べてしまう天敵の存在がいるのです・・・例えばモンガラカワハギさんやフグさんの仲間にハタさんの仲間やオウギガニさんの仲間そしてフリソデエビさんがいます・・・モンガラカワハギさんやフグさんのあの鋭い歯があれば確かにガリガリいきそうですね!・・・でもフリソデエビさんもヒトデさんが大好きでよく食べていますがあんなに小さいフリソデエビさんがオニヒトデさんまで食べるの事ができるのでしょうか?・・・そしてホラ貝さんもヒトデさんが好きでオニヒトデさんも食べるためオニヒトデさんの天敵とされていますが摂餌頻度が低く生息数も少ないため駆除方法としての実用化にはならないようです。
インパクトが凄い!大きく太い指のカワテブクロさん!ケラマ
- 特徴的な5本のはっきりした大きく短く厚い腕をしたこのヒトデさんはアカヒトデ目コブヒトデ科カワテブクロ属のカワテブクロさんではないでしょうか?・・・カワテブクロさんは大きなヒトデさんで通常は薄いピンク色で体の中央に小さな茶色や赤褐色の乳頭突起の集合体があり最大で直径27cm程になりますが残念ながらストロボの光が当たっていないので色が出ていません・・・カワテブクロさんの体の中央付近の小さな突起の集まりは皮鰓と呼ばれる呼吸器官の集合体になっています・・・この皮鰓は分厚い皮膚を持つ彼らにとって効率的にガス交換を行うための重要な窓口となっており危険を感じると体内に引っ込めることもできます・・・淡いピンク色を基調としつつオレンジやグレーなどの色彩変異も見られるカワテブクロさんは40mまでの浅い水中に生息し海藻や有機堆積物や動物の死骸やサンゴのポリープ等を食べるので瓦礫やサンゴ礁等の有機堆積物の多い場所で見られます。

- カワテブクロさんは食事の時に噴門胃と呼ばれる胃袋を口から体外へ反転させて出し餌を直接包み込んで消化してしまいます・・・もしかしたらこのカワテブクロさんも食事中で噴門胃を出しているかもしれないですね?・・・それにしても独特の存在感を放つカワテブクロさんですがそのふっくらとした肉厚な体と滑らかでありながらゴムのような弾力を持つ質感は一度見たら忘れられないインパクトを持っています・・・そんな愛嬌のあるカワテブクロさんですがよくヒトデヤドリエビさんという小さなエビさんが共生していることがあります・・・このヒトデヤドリエビさんは宿主であるヒトデさんの体色に合わせて自分の色を変える擬態の名人なのですがカワテブクロさんをひっくり返すとよく隠れていることがあります。
フリソデエビさんに捕食されたヤングコーンの様なヒトデさん!

- フリソデエビさん達は一夫一婦制なのでいつもペアで仲良く縄張りを守っているですが右側のフリソデエビさんがヤングコーンの様なものを抱えて食べていますが何でしょうか?・・・このヤングコーンの様に見えるものはフリソデエビさんの大好物で見るも無残に食べ尽くされようとしているヒトデさんの腕の部分なのです!・・・キャー!!・・・フリソデエビさんは派手な衣装で可愛い印象があるのですが食事の風景を見てしまうと何とも言えない厳しい現実を見せつけられた感じですね・・・ヒトデさんにとりついたフリソデエビさんはいそいそとヒトデさんを仰向けにひっくり返し脚の中央を縦に走る溝に沿って柔らかい部分から食い進んでいくのです・・・何かちょっと生々しい現実ですがよく見ると確かに名前はわかりませんが黄色いヒトデさんの足で間違いないですね。


- フリソデエビさんは食べやすいところから食べ進んでいき最後にはヒトデさんの皮だけは残して全て食べつくしてしまうのです・・・弱肉強食の自然界ですから弱いものは淘汰されますがなんとフリソデエビさんは自分の体の10倍以上の大きさのあるオニヒトデさんでもとりついて食べてしまうというから名前や姿に似合わず獰猛果敢なエビさんなんですね・・・それにしてもオニヒトデさんまで食べるのであればサンゴを守るためにうまくフリソデエビさんを活かせないものでしょうか?・・・まあでもいくらオニヒトデさんを食べると言っても大きさがまるで違いますからフリソデエビさんが異常繁殖しない限りオニヒトデさんの駆除は無理でしょうね・・・それにしてもヒトデさんには災難ですが可愛い姿をしたフリソデエビさん正にヒトデイーターモンスターなのです!

- 先ほどとは違う綺麗で可愛いフリソデエビさんの夫婦ですが仲良く赤いヒトデさんの足を一本ずつ分け合って食べています・・・フリソデエビさん夫婦にとっては仲睦まじい光景ですが先ほどのヤングコーンの様な黄色いヒトデさんといい今回の赤いヒトデさんといい無残な限りです!・・・現実は厳しいですね・・・・右側のフリソデエビさんが食べるのをやめて左のフリソデエビさんの方に近づいてきましたがもしかしたら自分が食べているヒトデさんより他人のヒトデさんの方が美味しそうに見えたのかでしょうか?・・・せっかくこのフリソデエビさんの夫婦はヒトデさんの脚を一本ずつ仲良く食べていたの何かもめそうですね!・・・「ひとのヒトデの足を取らないで!あなたのヒトデの足はあっちにあるでしょ!これは私のものよ!」って左のフリソデエビさんが怒っている様です。



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