騙されるな!かわいい顔してニジギンポさんは狂暴です!

- 大きな背鰭を立てて小さな口を開いて話しかけてくれているのはスズキ目イソギンポ科ハタタテギンポ属のニジギンポさんではないでしょうか?・・・ニジギンポさんの体側には吻部から尾柄部にまで達する暗色縦帯があり大きくなったニジギンポさんには尾鰭の軟条が伸びることがあります・・・写真のニジギンポさんは尾鰭が隠れて見えませんが背鰭も立派ですのでもしかしたら尾鰭の軟条が長くなっているのかもしれませんね?・・・それからニジギンポさんの側面にある目の下から続く白い縞模様は単純な縞模様ではなく小さな点点が集まったような縞模様になっていてなんだかちょっとお洒落ですね・・・ニジギンポさんもそうですがイソギンポ科のハタタテギンポ属のお魚さん達には下顎にとても大きな犬歯があり咬まれるとけがをする恐れがあるので注意しましょう。

- 上の写真のニジギンポさんはクリクリした可愛い眼で行儀よく腹鰭をきれいに揃えて慎ましやかに立っていますしが確かに大きな歯があります・・・噛まれると痛そうですがニジギンポさんの表情をよく見てみると眼付が鋭くて「俺の縄張りを荒らす奴は咬みつくぞ!」とでも言いたげです・・・下の写真のニジギンポさんは口を半開きにして「ん?誰か呼んだ?お話でもする?」というような愛嬌のある可愛い表情をしていますが気を付けないと咬みつかれてしまいます・・・怖い!怖い!・・・それからニジギンポさんには項部に皮弁はありませんがニジギンポさんによく似た内湾や藻場に暮らしているイヌギンポさんの項部には皮弁があるのでそこで区別できます・・・ちなみに項部とは首の後ろの部分すなわちうなじを指す言葉で解剖学的には後頸部とも呼ばれています・・・その他にイヌギンポさんは鰓蓋にも尾鰭基底にも顕著な暗色斑はなく下顎の皮弁は分岐しておらず背鰭第一棘は第二棘より短く背鰭前端は高くなっていません。



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