カイメンカクレエビさんの仲間でいいのかな? 柏島
- サンゴの上に載っているクリクリとした丸い小さな生き物はエビ目テナガエビ科カイメンカクレエビ属のカイメンカクレエビさんの仲間だと思うのですが違いますかね?・・・残念ながらピントが合っていてもよくわからないのにこの写真は特にピントが合ってなくて小さいエビさんであることは間違いないのですが何という方なのでしょうか?・・・申し訳なく思っていますがもう少しダイビングと写真の腕を磨いてピントのきっちり合った綺麗な写真を撮らないといけないですね・・・この写真のエビさんは身体が透明で身体の中が透けて見えますが足とハサミ脚と眼が何となくある事はわかりますかね?・・・なんだかちょっと黄色い顔をしてこちらを向いている猫のようにも見えますが身体の中の卵の様な黄色いものがちょうど眼の後ろの所で透けているからそのように見えるようです。

- 下の写真ではカイメンカクレエビさんの丸っこいフォルムに左のハサミ脚より右のハサミ脚の方が大きいようですが小さなハサミ脚が付いているのがわかりますよね?・・・それからこのカイメンカクレエビさんは身体が透けていてお腹に卵を抱えているように見えますが如何でしょうか?・・・おそらく卵だと思うのですがもうすぐ赤ちゃんが生まれるのでしょうか?・・・エビ・カニ類は時期が来ると海中に幼生を放出しますがゾエアと呼ばれ頭胸部と腹部からなり胸部の3対の付属肢を使って泳ぐことができます・・・頭胸部を覆う背甲には鋭い棘状の突起を持つのが普通のようです・・・正面に見える黒い点のようなものが目だと思いますが左側にも黒い点がありますのでおそらく他に何匹かカイメンカクレエビさんがいるようです!・・・何度も言いますがピントが合っていなくて何かエビらしいものがいるとしかわからず誠に申し訳ございません。

- 下の写真では右側に大きいカイメンカクレエビさんと左側に小さいカイメンカクレエビさんが2匹並んでいるようですがオスとメスでしょうか?・・・よくわかりませんがエビさんはだいたいが大きいのがメスで小さいのがオスなのでおそらくこの小さい左側のカイメンカクレエビさんがオスで右側の大きなカイメンカクレエビさんがメスですね・・・それとももしかしたらペアでは無く親子なのでしょうか?・・・やっぱり右側の大きなカイメンカクレエビさんのお腹の中に透けて見える粒粒は卵の様なのでお母さんですね・・・それにしてもエビさんと言うよりはダンゴムシさんのようにずんぐりむっくりの何とも不思議な形をしたカイメンカクレエビさんですね・・・無事卵を生んでかわいい赤ちゃんを残してください。

- 下の写真のカイメンカクレエビさんはモゾモゾモゾと動きながら「もう写真は良いでしょ!そろそろお家に帰ります!」と逃げていく後ろ姿を撮ったものですがお尻がぷっくりしていて丸くてかわいいですね・・・失礼いたしました女性のカイメンカクレエビさんなのにうっかりしてお尻の写真を取ってしまいました・・・「失礼な人ね!女性のお尻を撮影するなんて!」ってカイメンカクレエビさんが怒ってなければいいのですが・・・それにしてもお腹の中いっぱいに卵をパンパンに蓄えていますがカイメンカクレエビさんの消化器とかはどうなっているのでしょうか?・・・何はともあれこのエビさんが結局カイメンカクレエビさんなのかどうかよくわかりませんでしたがこのエビさんがカイメンカクレエビさんに似ていることは間違いないようです。

カザリイソギンチャクエビさんの紫と白の点線結んだら! 柏島
- ウニョウニョと動くイソギンチャクさんの触手の中を探すのってあまり気持ちのいいものではないかと思いますがイソギンチャクさんの触手の中を注意深く探すとこのテナガエビ科ホンカクレエビ属のカザリイソギンチャクエビさんが隠れていることがよくあります・・・イソギンチャクさんの触手の大きさからもお分かりになると思いますがカザリイソギンチャクエビさんは2cmくらいしかない小さなエビさんなのでなかなか見つけにくいのですがいますよ・・・カザリイソギンチャクエビさんの身体は透明で眼と眼の間に白い帯があるのが特徴ですが下の写真ではその白い線がよくわかります・・・ このカザリイソギンチャクエビさんはお魚さんから食べられない様に身を守る安全なすみかとしてイソギンチャクさんを利用していますが当然ながらイソギンチャクさんともいい関係を築いています。

- カザリイソギンチャクエビさんは恥ずかしがり屋なのか臆病なのかよくわかりませんがカメラを向けるとすぐにイソギンチャクさんの触手の中に隠れてしまいます・・・イソギンチャクさん自体もウニョウニョ動いてるしカザリイソギンチャクエビさんは直ぐに隠れてしまうしそれに身体が透明なのでピントも合わせにくいという事で写真を撮るのに苦労します・・・せめてカザリイソギンチャクエビさんがじっとしていてくれると助かるのですがこれは私のエゴですね!・・・それからカザリイソギンチャクエビさんはホシナシイソギンチャクエビさんとよく似ているのですが歩脚に紫色と白色の小斑点が散在するのがカザリイソギンチャクエビさんで歩脚に紫色と白色の小斑点が無いのがホシナシイソギンチャクエビさんでここで区別できます・・・ホシナシイソギンチャクエビさんの身体の色もやや赤味がかった透明で腹部の腹面に1本の白色の縦線があり左右の眼の間には白い横線を持っています。

- イソギンチャクさんも多種多様ですがサンゴイソギンチャクさんは先端が膨らむタイプの触手を持つイソギンチャクさんでタマイダタダキイソギンチャクさんと見た目が非常に似ているため区別が難しいです・・・一般的には触手の先端が乳首状の形をしていてピンク色のものをサンゴイソギンチャクさん丸いものをタマイタダキイソギンチャクさんと区別するそうです・・・カラーバリエーションは褐色系をベースに蛍光グリーンやレッドになる美しい体色のものも存在します・・・またサンゴさんとイソギンチャクさんは似ている部分もありますがサンゴさんとイソギンチャクさんの簡単な違いは骨を持つか持たないかの違いだそうです・・・イソギンチャクさんは骨格を持っていないので揺らめいているだけですがその姿はサンゴさんのソフトコーラルの種類と似ている為間違われやすいようです。
イセエビ科のエビさんの特徴は?このエビさんはカノコイセエビさん?
- イセエビさんというのは現在ではイセエビ属22種とミナミイセエビ属7種の総称で世界中の暖かい海にいてご存知の通り非常に大型になるエビさんです・・・国内では十脚目イセエビ科イセエビ属のイセエビさんを代表として十脚目イセエビ科イセエビ属のカノコイセエビさんや十脚目イセエビ科イセエビ属のニシキエビさんなどがいます・・・体型は太い円筒形で全身が暗赤色で棘だらけの頑丈な殻に覆われ触角や歩脚もがっしりしていていかにも強そうで屈強な身体をしています・・・ダイビング中に見かけるとまさにエビの王者という感じですがまれに青色のイセエビさんも存在します・・・第二触角は太く頑丈な殻に覆われていてその根元には発音器があり人間につかまれると関節をギイギイと鳴らして威嚇音を出します・・・腹部の背側には短い毛の生えた横溝があり雌雄を比較するとオスが触角と歩脚が長いのに対してメスは腹肢が大きく一番後ろの歩脚が小さなハサミ脚に変化しています。

- 十脚目イセエビ科イセエビ属のイセエビさんは体長30cm程で1kg近くになることもありますが昼間は岩礁にいて夕方から餌を求めて出歩きます・・・体型は太い円筒形で全身が暗赤色な頑丈な殻に覆われていて第二触角の根元に発音器があってグググと鳴きます・・・十脚目イセエビ科ミナミイセエビ属のミナミイセエビさんはオーストラリアやニュージーランドやアフリカ南部に多く生息していて体長は50cmに達するものもあり大物です・・・発音器はなく腹部の背面に独特の浮き彫りがあり色は伊勢海老に比べ全体的にやや白っぽいそうです・・・十脚目イセエビ科イセエビ属のニシキエビさんは九州以南や南西諸島の浅海の岩礁やサンゴ礁域に生息する体長50cmにもなる大型のエビさんで腹部に黒褐色の横帯と黄色い斑があります・・・十脚目イセエビ科イセエビ属のゴシキエビさんは本州中部以南や奄美大島や沖縄・八重山諸島などに分布しておりその名の通り頭胸甲に美しい色彩の紋様があり体長は30cmくらいです・・・最後に十脚目イセエビ科イセエビ属のカノコイセエビさんは房総半島から南に分布し沖縄や小笠原諸島でよく獲れます・・・体長は約20~30cmくらいで腹部にいわゆる1mmほどの白い水玉の斑点が鹿の子模様に似ていることから名前が付きました・・・また第一触角(細い触角)が白い斑模様になっています。

- イセエビさんの天敵はサメさんやイシダイさんやタコさんなどでそれらの敵に遭遇すると尾を使って後方へ俊敏に飛び退きます・・・いわゆるエビ逃げと言われる逃走方法です・・・またイセエビさんはウツボさんと共生していることがありますがこれはイセエビさんが天敵のタコさんから守ってもらうためです・・・その反面ウツボさんもイセエビさんに釣られて寄ってきたタコさんを食べれるという双利共生になっています・・・また繁殖期のイセエビさんは移動を開始するのですが移動の際に他のイセエビさんの後について列を形成するそうです・・・これは敵から身を守るための行動とみられ最初は数匹ですが徐々に数を増やしていき総勢60匹で列をなすこともあるそうです・・・そんなにたくさんのイセエビさんが列を成して移動する姿はちょっと不気味かもしれません・・・また敵に襲われると最後尾のイセエビさんが犠牲になることが多いそうですがまさに殿を務めているということですね。

- イセエビさんは外洋に面した浅い海の岩礁やサンゴ礁で暮らしていますが昼間は岩棚や岩穴の中に潜み夜になるとごそごそと這い出し貝類やウニさんなど色々な小動物を探して食べます・・・かたい殻で覆われた貝などは頑丈な臼状の大顎で殻を豪快に粉砕し中身だけをむしゃむしゃと食べるそうです・・・確かにカノコイセエビさんって豪快でかなり力は強そうですもんね・・・下の写真のカノコイセエビさんが長い髭と頭を岩穴からちょこっと出して「誰だ!怪しいやつ!こっちに来るなよ!」っていう感じでこちらの様子を伺っています・・・カノコイセエビさんはたいてい複数で見られるのですが体色は茶褐色で白色の小紋が散在し歩脚にはオレンジ色の縦帯があり第1触角は白色のまだら模様で第2触角の基部に紫色の斑紋があります・・・イセエビさんによく似ているカノコイセエビさんは名前の由来でもあるカノコ模様が体に入っていますが写真のエビさんは体全体が見えないのでよくわかりませんね。

- 岩の隙間からこちらを鋭い視線でぐっと睨んでいる大きなイセエビさんがいますが私を敵である大型の鮫さんやイシダイさんと勘違いして睨んでいるのでしょうか?・・・さすがに天敵のタコさんとは見間違えることは無いと思いますがウツボさんはエビでタコを釣るって言いますからもしかして近くに狂暴なウツボさんがいるのでしょうか?・・・恐る恐るウツボさんを探してみましたが私が見た限りではいませんでした・・・イセエビさんは触覚の根元をこすり合わせて「ギーギー」と音を出しますがこの音はタコさんなどの天敵を威嚇するためだそうです・・・この音は体の大きさに比例して大きくなるそうですが下の写真のイセエビさんは貫禄があってかなり大きな音を出しそうです・・・イセエビさんは繁殖期に産卵場所へ移動する時などきちんと一列に並んで行儀よく集団で移動するそうですが意外と性格がきっちりしているんですね。

本当は腰が痛いんじゃないの?コシマガリモエビさん! 柏島
- モエビ科ツノモエビ属のコシマガリモエビさんは体長は30~50mmほどで体は前後に細長く6つの腹節のうち中央の第3腹節以降が下に強く折れ曲がって「への字型」の体型をしています・・・下の写真のコシマガリモエビさんも名前の通り見事に腰が曲がっていますよね・・・いや曲がっていると言うより1回骨折してそのまま変な形で固定してしまったような見た目です・・・コシマガリモエビさんは腰が曲がっている以外特に目立つ特徴は無く残念ながら派手な模様もありませんが緑色や茶色の体色と細長い体でうまく海草に紛れこませ魚やイカなどの天敵から身を守っているのです・・・みんなエビさんを食べるのが大好きで狙っていますから派手な色彩をしていなくても確実に生き残っていくために工夫をしているのですね。

- それにしてもコシマガリモエビさんはどうしてこんなに腰のところだけ見事に「クッ」と曲がってしまっているのでしょうか?・・・岩の上にコシマガリモエビさんが居ると何か不自然さを感じてしまいますがこの形がおそらく海藻っぽく見え海藻の中では見事に擬態しているということなのでしょう・・・よく見るとコシマガリモエビさんはきれいな赤い眼をしていますし身体には小さな赤い斑点が散りばめられちょうど腰がくいっと曲がっているところには青紫色の小さな斑点もあります・・・確かにコシマガリモエビさんのこの色は海藻の中に紛れ込んだら目立ちそうにない色合いです・・・それにしても腰痛持ちの私にしてみればコシマガリモエビさんは腰が痛くて前傾姿勢になっているように見えて仕方が無いのですが私だけでしょうか?
サンタクロース?あれ?コロールアネモネシュリンプさん? パラオ
- テナガエビ科ホンカクレエビ属に属するコロールアネモネシュリンプさんは白い帽子をかぶって赤い服を着たまるでサンタクロースの様なかわいい色をしたエビさんです・・・砂が舞い上げ汚くなって申し訳ない事をしてしまいましたがイソギンチャクさんの間から「見つかってしまった!せっかく上手に隠れていたのに!お願いだから砂かけないでよ!」 と叫んでいるコロールアネモネシュリンプさんです・・・コロールアネモネシュリンプさんの体長は約1.5cm程度と小さくわかりづらいのですがよく見ると薄紫色の透明の長い手足に各関節部は青紫色の斑点があります・・・結構お洒落を気にしているコロールアネモネシュリンプさんですが生息水深は10m以深でサンゴ礁の斜面に生息するパラオクサビライシさんなどに共生しています。

- パラオクサビライシの触手の先端が白色なのでコロールアネモネシュリンプさんも同じように頭を白くして擬態しているのかもしれませんね・・・ちなみにパラオクサビライシさんなどのクサビライシさん達は大きくなると岩に固着せず自由生活をおくるというユニークな特徴をもっているハードコーラルだそうですがクサビライシさんの仲間の中でパラオクサビライシさんは独特な長い触手が特徴的でまるでイソギンチャクさんの様な形をしています・・・この形状はどう見てもイソギンチャクさんだと思いましたが違うんですね!・・・円盤や山のような形をしているパラオクサビライシさんは種類によって形状が異なりますが色彩はオレンジやグリーンやベージュなどの単色のものからグレーで縁辺のみが鮮やかな紫色のものなどバリエーションが豊富です・・・パラオクサビライシさんが最初に採集されたののがパラオだったことからパラオのコロール島の名が付いていますがコロールアネモネシュリンプさんと同じですね。
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