何故か大きなネジが打ち込まれてる?ネコザメさんの卵? 小笠原

- サンゴさんの間にネジ状の奇妙なものが刺さってるけどこれは何だ?・・・これは岩の隙間や海藻の間に産み落とされたネコザメ目ネコザメ科ネコザメ属のネコザメさんの卵で卵には螺旋状のひだが取り巻いているのでサンゴさんの隙間などに固定されるのです・・・ネコザメさんは卵生で日本では3月から9月にかけて産卵が行われ卵は一度に2個ずつ合計6~12個産みます・・・と言うことはもう1個近くにネコザメさんの卵があるかもしれませんね!・・・ネコザメさんの仔魚は卵の中で約1年かけて成長し約18cmになると孵化しますが最大全長120cmほどまで成長します・・・ネコザメさんは日本近海に生息するネコザメ科の代表種で日本には他にシマネコザメさんがいますがこちらは比較的珍しいサメさんです・・・ネコザメさんの2基の背鰭にはいずれも前端に鋭い棘を備えておりこれは特に幼魚の頃大型魚に捕食されないために役立っています・・・ネコザメさんの体型は円筒形で薄褐色の体色に縁が不明瞭な濃褐色横帯が入っています・・・ネコザメさんの吻は尖らず眼の上に皮膚の隆起がありますがこの眼上隆起を和名では猫さん耳に英名では牛さんの角に見立てて名付けられています・・・歯は他のネコザメさんと同様で前歯が棘状で後歯が臼歯状になっていますがネコザメさんは底生性で岩場や海藻類の群生地帯に住み硬い殻を持つサザエさんなどの貝類やウニさん甲殻類などを好んで食べます・・・ネコザメさんは夜行性で遊泳力は弱いのですが胸鰭を使って海底を歩くように移動することもあり臼歯状の後歯で殻を噛み砕いて食べるため別名サザエワリさんとも呼ばれています。
コメント