英名のYellowfin Goatfishさんのほうが和名のアカヒメジさんよりしっくりきます! 小笠原 ヒメジ科 diving-photo‐tsubuankun

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黄色い鰭が美しい!海の中では赤くないアカヒメジさん! 小笠原

  • できれば私の方を向いてほしかったのですが潮の流れなどもあって皆さん行儀よくあちらを向いて私の方にお尻を見せているのはスズキ目ヒメジ科アカヒメジ属のアカヒメジさん達です・・・今回もノコギリダイさん達と仲良く群れを成して泳いでいましたがアカヒメジさんは最大で体長40cmくらいになります・・・この写真のアカヒメジさん達はそこまで大きくはないですが背は赤みを帯びた橙色で腹部は白色をしており鰭は綺麗な黄色をしています・・・アカヒメジさんの体の側面には一本の黄色の縞が入っていますが小笠原の青い海に映えて群れを成して泳ぐ姿はなかなかのものです・・・でもアカヒメジさんは死んでしまうと和名の通り体色が赤色となるのですが何故こんなに綺麗な黄色をしているのにそれが赤く変化するのか不思議ですね。
  • アカヒメジさんは夜間に甲殻類などを捕食するために行動をしますが昼は群れて写真の様にサンゴ礁の外縁部に浮いてのんびりと静止していることが多いお魚さんです・・・見にくいのですがアカヒメジさんにもヒメジ科の特徴である2本の顎髭を持っております・・・でもアカヒメジさんはリラックスしている時は髭を出していますが緊張している時は髭をしまってしまうそうです・・・その理由はよくわかりませんができればリラックスしている状態でアカヒメジさんを見てみたいものです・・・それから吊り上げられた時の赤い色が和名の由来となっているアカヒメジさんですが英名ではYellowfin Goatfishとなっており和名と違って海中での姿を名前にしています・・・ダイバーとしては海中での姿を名前につけてもらえると迷わずに助かります。
  • ヒメジ科のお魚さんは暖かくて浅い海に暮らしていて鮮やかな体色と下顎下面に2本の顎鬚があることなどを特徴としています・・・全世界では6属・66種がいて日本近海では3属・22種が暮らしています・・・体は側扁し大型種では背中側が高くなるものもいますが腹側はあまり下に突き出ていません・・・二つの背鰭は明らかに離れ体色は鮮やかで同じ個体でも昼と夜で体色や斑紋が大きく異なります・・・口は頭部のやや下側に偏ってつき下顎に2本の顎鬚があります・・・肉食性で主に甲殻類や多毛類などの底生生物を食べますが大型種は遊泳性の小魚を食べることもあります・・・餌を探す際は顎鬚を忙しく動かし海底やサンゴの枝の間などを探るのですが顎髭には味蕾に似た感覚器が並でいて獲物を探し当てるのに役立っています。
  • アカヒメジ属にはアカヒメジさんとモンツキアカヒメジさんがいます・・・モンツキアカヒメジさんの体側にはアカヒメジさんと同じ様に黄色縦帯が1本ありますが第1背鰭の下に1個の黒色斑があることと腹鰭が白いことなどで区別できます・・・モンツキアカヒメジさんはアカヒメジさんと同じようにサンゴ礁の外縁部に浮いてのんびりと群れを作ってじっとしていますがモンツキアカヒメジさんは警戒心が高く近づくとすぐに逃げてしまいます・・・アカヒメジさんは近づいてもあまり逃げないのにモンツキアカヒメジさんは姿が似ていてもアカヒメジさんと違って臆病なんですね・・・下の写真ではバラハタさんがアカヒメジさんを「うまそうだな!」って狙っている様です・・・だからなのかアカヒメジさんはノコギリダイさんと一緒になって大きな群れを作って警戒していました。

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