前座を務めるギンガメアジさん!イソマグロさんほどではないけど勇壮な迫力は確かにある!マグロ穴の中で入り乱れ! 小笠原 アジ科 diving-photo‐tsubuankun

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前座?マグロさんには負けるけど迫力のギンガメアジさん達! 小笠原

  • 東京から南へ1,000kmの太平洋上に浮かぶ30あまりの島々からなる小笠原諸島は北側から聟島列島(ケータ列島)~父島列島~母島列島さらに火山である南の硫黄列島そして日本最東端の南鳥島と最南端の沖ノ鳥島などが並んでいます・・・小笠原諸島は一度も大陸と陸続きになったことがないので島独自の進化を遂げた生態系が評価され2011年6月には世界自然遺産に選ばれました・・・小笠原諸島にある30あまりの島々の中で人が住んでいるのは父島と母島の2島のみでしかも入り口はは父島・二見港のみで東京・竹芝桟橋から25時間30分の小笠原丸による船旅となります・・・さらに母島に行く場合はいったん二見港まで行きそこから「ははじま丸」に乗り換えてさらに約2時間10分の船旅となります・・・また太平洋戦争の激戦地として知られる「硫黄島」や無人島の「北硫黄島」「南硫黄島」は父島からさらに約330km南にある絶海の孤島ですが定期航路はなく現在一般の人は訪れることができない島々です・・・しかし年に1回硫黄島に行くツアーもあり小笠原海運が主催する硫黄島3島クルージングに乗船できれば3島を海上から望む事ができます。
  • ギンガメアジさんはスズキ目アジ科ギンガメアジ属に属し銀色の体色が銀紙を貼ったように見える事から標準和名で銀紙鯵とされているそうです・・・ギンガメアジさんに似たアジ科の魚としてはロウニンアジさんオニヒラアジさんカスミアジさんカッポレさんなどの同属種がいますがギンガメアジさんは眼が大きいことや鰓蓋上部に黒斑があることや体色が異なることなどで違いを判別することができます・・・ギンガメアジさんの体高は高く側扁した形が特徴的で幼魚は長卵形をしていますが成長するにかけて細長くなります・・・ギンガメアジさんの幼魚の体色は金色で明瞭な6本の幅広い暗い縞がありますが成長とともに黄色みと縞は消えていき成魚は背部が暗青緑色で体側から腹は銀白色をしています・・・ちなみにロウニンアジさんはスズキ目アジ科ギンガメアジ属に属する大型肉食魚でアジ類ではヒラマサさんに次ぐ大型種です・・・ロウニンアジさんはいかつい顔に前鰓蓋骨の線が入っているので切り傷跡のある浪人に見立てたという説もあり成魚は全長2m近くにも達します。
  • ギンガメアジさんは定置網でも漁獲され食用としても多く利用されていますが実はこのギンガメアジさんシガテラ毒を持つと言われております・・・フグさんや貝さんなどの魚介類が持つ毒素は自身が体内で毒素を生成していますがギンガメアジさんはもともと自身が毒を持っているわけではなく食物連鎖の関係で毒が蓄積した結果となっています・・・そのためギンガメアジさんが必ずシガテラ毒を持っているとは限りませんが大型の個体ほど有毒の可能性が高くなるのです・・・ですから美味しいとされるギンガメアジさんを食べたいと思うのであれば小さめのギンガメアジさんを選ぶようにしましょう・・・シガテラ毒による中毒症状は腹痛や下痢や嘔吐のほか重症化すると麻痺や痙攣そして呼吸困難などショック状態に陥ることもありますしシガテラ中毒に対する効果的な治療法は現在のところはまだ無く症状を軽減するための対症療法が行われるだけです。

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