まるで生きるマジックテープ!オオイカリナマコさん! 小笠原
- 今回も小笠原の砂地に奇妙な生物がいましたがこれはオオイカリナマコさんではないでしょうか?・・・オオイカリナマコさんは体を伸ばすと全長2〜3メートルにも達する世界最大級の細長いナマコさんで日本の南西諸島やインド太平洋の熱帯・亜熱帯域にあるサンゴ礁の浅い砂地に生息しています・・・オオイカリナマコさんは体を固定する力が弱いため波の荒い場所では流されてしまいますのでサンゴ礁の内側など波の穏やかな浅瀬の砂地を好んで生息しているのです・・・今回はごちゃごちゃくねくねとして絡まっているように見えますが日頃はウミヘビのような外見で体は細く黒と白のマダラ模様があるためウミヘビに誤認されやすいそうです・・・オオイカリナマコさんのイカリの名の由来になっているのが体壁に1ミリほどの錨型の小さな骨片を無数に持っていることで触るとこの骨片がマジックテープのように人の手に引っかかるのだそうです・・・通常のナマコさんにある管足を持たずオオイカリナマコさんは錨型の骨片を海底に引っかけて伸縮しながら移動します。

- オオイカリナマコさんの伸び切った巨大な体は筋肉でできているのではなく体内に吸い込んだ大量の海水によって膨らんでいますので人間の手で触られたり危険を感じたりすると身を守るために体内の水をブシュッと一気に排出します・・・海の中でこのクシャクシャに縮んだ状態を見かけた場合それは直前に波に煽られたり魚に突つかれたりして警戒モードになっているサインだそうです・・・ナマコの皮膚は一瞬でカチカチからドロドロまで硬さを変えられる特殊なコラーゲン組織でできていて水分が抜けて皮膚の組織が急激に収縮した結果ストローの袋をクシャッと縮めたときのように均等なマダラ模様に沿って深い蛇腹状のデコボコが生まれます・・・オオイカリナマコさんは口の周りにある触手を使って砂を口に運び中の有機物だけを食べてきれいな砂を排出しますがオオイカリナマコさんはサンゴ礁の生態系を維持する上で非常に重要な環境浄化の役割を担っています・・・大量の砂や有機物を飲み込み体内で消化したあと驚くほどピカピカに浄化されたきれいな砂をお尻から排出します・・・つまり海底の砂を耕して循環させることで底質が腐敗するのを防ぎ他の生物が住みやすい環境を保っているのです。

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