なんともかわいいミナミハコフグさんの赤ちゃん『みなみくん』が遊びに来てくれました。
きれいなクリーム色に黒いドット模様のドレスを着てちょこちょことヒレを動かしています。
『みなみくん』が私におちょぼ口で何か話しかけてくれています。

「おはよう!つぶあんく~ん」
「今日も気持ちのいい朝だね!」
「早く上手に泳げるように朝から張り切って泳ぎの練習だあ!」
「僕が上手に泳げるか見ててね~!」
「ぱたぱたぱた・・・ぴよぴよぴよ・・・ちょこちょこちょこ・・・」
「どうだった?」
「少しは上手になったかな?」
「結構しんどいよね」
「ああ!泳ぎの練習をしたらお腹がすいてきちゃった」
「今日は何食べようかな?」
「いっぱい食べて早くお兄ちゃんのような大きな体になるんだあ!」
「そうすればこの広い海をどこまでも旅していけるよね!」
「そしていっぱいお友達を作るのが夢なんだ」
「そんな僕の雄姿を楽しみにしててねえ」
四角い体に小さなひれを一生懸命動かして元気のよい『みなみくん』です。

「ねえねえつぶあんく~ん」
「僕はミナミハコフグの赤ちゃんだけど知ってるよねえ」
「実は僕によく似たお友達がいるんだあ」
「そのお友達の名前はハコフグさんの赤ちゃん『はこちゃん』だよお」
「ねえねえ僕の洋服をよく見てみて!」
「僕のお気に入りの洋服のドット柄は僕の黒眼と同じ大きさんなんだあ」
「知ってたあ?」
「でもねえ『はこちゃん』のドット柄は黒目より小さいんだよお」
「ちょっと見ただけだと気が付かないよね」
「『はこちゃん』も僕と同じように本当にヨチヨチな感じだよ」
「小さなひれをばたばた動かして一生懸命泳いでいる姿がとってもかわいいんだ!」
「見かけたら『はこちゃん』頑張れ~って応援してあげてね」

おや?・・・隣町から『みなみくん』によく似たお友達が来たようです。

「隣の町からお友達が近づてきましたよ!」
「僕と同じような黒目の大きさのドット柄の洋服を着ているね」
「でも黒目より小さなドットもあるよね」
「ハコフグさんの『はこちゃん』かな?」
「お~い!『はこちゃ~ん』久しぶり~!!」
「元気だった~」
「僕はこの微妙な洋服がらの違いがわかるけど~!」
「つぶあんくんには区別が難しいよね」
実はハコフグさんの『はこちゃん』はよく見ると黒いドットの周りに青白い斑紋が混じっています

「ねえねえ『はこちゃん』」
「僕もそうだけど『はこちゃん』も目立つ色の服が好きだよね!」
「僕たちどうしてこんなに派手な色の洋服が好みなんだろう?」
「つぶあんくんは目立たない服のほうが安全だと言ってるけど・・・」
「確かに僕もそう思うよ」
「でもこの服大好きなんだよね」
「この服着ているとHappyになれるんだよね」
「『はこちゃん』もそうでしょう?」
「不思議だよねえ」

この特徴的な黒いドット柄は敵に眼の位置をわからなくする効果があるらしいです
そう言われてみれば確かに目にそっくりですね・・・妖怪百目小僧だ。

ところで『みなみくん』がこんな小さな身体で何か一生懸命考えているようです!
『みなみくん』の思いや悩みをちょっと聞いてみましょう!
「この黄色くてきれいな服を着ていると僕たちHappyになれるって言ったよねえ」
「でも実は大人になるともうこのお気に入りの洋服着れなくなるんだあ!」
「残念ながら地味な服しか持ってないんだあ」
「それが悩みなんだよねえ『はこちゃん』!」
「だから今、思いっきり派手な服を着ているんだよね」
「かわいい服が着れるのも今のうちだけだからね」
「大人用のかわいい服も作ってくれるといいんだけどね」
「・・・そうだ!!」
「僕が作ればいいんだ!!」
「ねえ『はこちゃん』」
「僕が作るよ!!」
「これから大海原をいっぱい冒険してくる!」
「そしていろいろなお魚さんに会ってくる」
「たくさんのお魚さんの洋服を参考に勉強するよ!」
「そして素晴らしいデザインの洋服を作るよ!」
「そしたら『はこちゃん』も着てみてね」

臆病でいつもこそこそ隠れるくせに興味があるのか『はこちゃん』が近づいてきます
「僕は怖がりだからいつも岩陰に隠れて様子を見ているけど」
「実は僕も冒険したいんだあ」
「でも動きが遅いし上手に泳げないから」
「すぐに怖い人に見つかってしまうんだよね」
「今回も見つかっちゃった!」
「ガンガゼさんの後ろに隠れてたらつぶあんくんも手が出せないでしょ?」
「下手に手を出すと痛い目に合うよ~!」
「さっき逃げる時の動きがよちよちだって言ったでしょう!」
「ひどいよお!」
「これでも僕は一生懸命泳いでいるんだから!!」

カメラを向けていないと近づいてくるのにカメラを向けるとなぜか逃げ出します
『はこちゃん』は写真を撮られてるってわかるのかな?
「本当は僕すごく好奇心旺盛なんだよ!」
「でもカメラは苦手なんだあ」
「魂を吸い取られるから・・・嘘ですけど」
「怖がっているところを撮られるのいやなんだあ!!」
「後で見たら恥ずかしいじゃないか」
「でも冒険だ!」
「ねえ『みなみくん』僕も自分の力で自分の目で確かめたいんだ!」
「一緒に行ってもいい?」
「僕も視野を広げたいんだ」
「そしてすばらしいデザインの洋服を考えるよ!」

『みなみくん』達、いよいよ冒険の始まりです。
『はこちゃん』と一緒に今日はネジリンボウの『ねじねじくん』が住んでいる砂地にやってきました。
ちょっといつもと違うところなので緊張気味です。

「『ねじねじくん』こんにちは~!」
「今日も辺りに怪しいやつがいないか監視中ですね」
「さすが働き者!」
「テッポウエビの『てっちゃん』は相変わらず元気にしてますか?」
「いつも仲良しでいいですね!」
「あ!!『ねじねじくん』」
「うしろにウミスズメの『うめさん』が来てるよお!!」
「前ばっかり見てないで後ろを振り返って!!」
ウミスズメの『うめさん』がつぶあんく~ん!僕も写真撮ってようとヌ~っと近づいてきました。
『ねじねじくん』は後ろの『うめさん』に気が付いていないようです。
『ねじねじくん』いつも注意深く監視してる割には意外に後ろは盲点なんですね!
「『うめさん』って名前から想像して小さくてかわいいイメージだったけど全然違うんですね」
「僕のお父さんによく似ていて四角く角張った体でとっても強そう!!」
「でも僕と同じかわいいおちょぼ口だ」
「ヒレをひらひらさせながら泳ぐ姿も親近感がわきま~す」
「眼と背中あたりの棘がちょっとかっこいいなあ」
「でも洋服はちょっと地味かなあ」
「『ねじねじくん』の意見を聞いてみよう」
「『ねじねじくーん』監視中のお忙しいところすみませーん」
「『うめさん』の洋服のデザインってどう思いますか?」
「やあ『みなみくん』久しぶり~元気だった?」
「う~ん、『うめさん』の洋服かあ?」
「『うめさん』の洋服より僕の洋服を参考にしたらどう?」
「結構、人気があるんだぜ~!」
「ねじねじ模様に黄色いマスクでお洒落でしょ!」
『みなみくん』は『ねじねじくん』はフグじゃないんだけどなあと思っています。
でもフグにこだわる必要はないし斬新なアイデアもあるかなと参考にしているようです。

写真撮って、写真撮ってってうるさかったですが、
『うめさん』はなかなか愛嬌がありましたね。
次に『みなみくん』が出会ったのは、
岩陰に隠れていたコテンフグの『ごまちゃん』です。

「『ごまちゃん』こんにちは!」
「元気だった?」
「いつも岩陰に隠れているけどたまには外に出てきなよお」
「『ごまちゃん』って口の周りと目の周りが黒いよね」
「それがチャームポイントなんだけど」
「本物のアザラシのゴマちゃんみたいだよね」
「特に口のあたりなんかアザラシさんの鼻に見えるよね」
「よく言われるでしょ」
「それにワンちゃんにも似てるって言われない?」
『ごまちゃん』は恥ずかしがり屋で岩陰から出てきません。
でも自分の洋服が気に入っているようです。
洋服というより着ぐるみですかね。
「『ごまちゃん』ごめんね・・・洋服よく見せて」
「ん~色合いがちょっと地味かなあ」
「だけど、なんかかわい着ぐるみのようでいいなあ!」
「え!『ごまちゃん』って灰褐色の洋服だけじゃないの?」
「黄色や青みがかった洋服も持っているの?」
「見てみたいなあ!」
「僕に似合うかなあ?」
「着ぐるみはちょっと惹かれるなあ」
「ねえ『はこちゃん』」

『みなみくん』たちは、『ごまちゃん』の着ぐるみに興味津々です。

今日はどんなお友達と会えるんだろうかと
『みなみくん』と『はこちゃん』はウキウキしながら元気よく、
ちょこちょこちょこっとヒレを動かしています。
おっと、今日は『みなみくん』達と同じくらい小さな
シマキンチャクフグの『しまきんさん』です。

「おはよう!『しまきんさん』」
「クリっとしたグリーンの眼がきれいだね」
「今日も背中に鞍をのせてお馬さんごっこですか?」
「そうなの『みなみくん』、私はお馬さんごっこが大好きなのよ」
「とっても楽しいし、それにかっこいいでしょ?」
「ハナキンチャクフグの『はなきんさん』も私と同じような服を着ているのよ」
「それとクマドリキンチャクフグの『くまきんさん』もよく似ているわよ!!」
「少しだけ洋服のデザインが違うけどみんなお馬さんごっこが大好きなんだよ~!」
『しまきんさん』は『みなみくん』達と同じように
ひれをピロピロピロと動かしながら自慢しています。

「それと私によく似たノコギリハギの『のこはちゃん』も同じような服を着ているのよ」
「『のこはちゃん』は私の真似をしているんだけど・・・」
「その理由はね」
「『のこはちゃん」はフグじゃないのよ」
「毒を持たない『のこはちゃん』は私の姿に似せることで敵から襲われないようにしているの!」
「賢いというか、ちゃっかりしてるわよね」
「私を食べると毒が身体に回ってしまうからね」
「すごいでしょ!私の洋服の人気は!!」
「でも『のこはちゃん』は背ビレにトゲがあるの!」
「私にはトゲがないからよく見るとわかるわよ~!」

「それと私たちシマキンチャクフグは男の子の方が派手なの」
「男の子の目元は派手派手なグリーンとオレンジの縞模様になってるの」
「なんで男の子のほうが派手な格好をするんでしょ」
「私たち女の子がきれいに着飾った方がいいのに」
「男の子は目立つことで私たちにアピールでもしているんでしょうかねえ」
『みなみくん』と『はこちゃん』はたくさんの仲間に人気があるという
『しまきんさん』の洋服の話が気になっているようです。

「次は誰に会えるかなあ?」
「僕がびっくりするくらいの斬新なデザインのお友達に会えるといいなあ」
「いろんなお友達に会っていいデザインを考えないとね『はこちゃん』」
おやあ、岩陰から顔をちょこんと出して緑色のきれいな目で『みなみくん』達の様子を伺っています
結構大きめのスジモヨウフグの『すじもさん』です。
『すじもさん』体は大きいのに随分臆病そうな表情をしています

「あ!『すじもさん』がいた!!」
「『すじもさん』こんにちは!」
「そんなふうに岩陰に隠れないで出ておいでよお」
「『すじもさん』のシュッとしたストライプがらの洋服かっこいいなあと思っているんだから」
「それに、鼻のあたりのひらひらもかわいいしね」
「胸びれのところの黒い斑紋もポイントだよね?」
そ、そうなのって『すじもさん』が少し岩陰から出てきました。
褒められて『すじもさん』はちょっとうれしそうです。
「『すじもさん』は明るい色の洋服が多いけど、暗い色の洋服も持っているんだよね」
「今日は明るい系の服だね」
「似合っているよ」
「でもどの服もビシっと縦じまのストライプが一貫して入っているよね」
「僕は明るい砂地の寝床には、明るい洋服の方がいいかなあ」
「やっぱりTPOも考えないといけないよね『はこちゃん』」

いろいろなお友達に出会ってきた『みなみくん』と『はこちゃん』
今日はどんなお友達に会えるのでしょうか?

「昨日の『すじもさん』のストライプがらの洋服もシュッとしていてかっこよかったね」
「今日はどんな洋服を着た仲間に会えるんだろう?」
「楽しみだね『はこちゃん』さあ出かけよう!!」
「あれ?『はこちゃん』あそこを泳いでいるふぐさんちょっと変わってるよ~」
「随分変わった洋服を着ているね」
「ヘビメタ好きのハリセンボンの『ぼんちゃん』だあ」

「『ぼんちゃん』こんにちは!」
「今日もかっこいい服着ているね」
「ヘビメタだね!」
「わかってるねえ『みなみくん』すごいだろ!」
「この服はウロコを鋭い棘に変化させた特別な服なんだよ」
上下に1枚ずつの鋭い歯で貝をガリガリ食べながら話しているワイルドな『ぼんちゃん』です。
「ちなみに僕たちはハリセンボンって呼ばれているけど針の数は平均350本程度なんだ」
「『みなみくん』達は知ってた?千本じゃないんだよ!!」
「へえ!そうなんだあ」
「でも膨らむとウニさんみたいになってトゲトゲ凄いよね『ぼんちゃん』!」
「あんなに膨らむと誰も手を出せないよね」
「無敵の洋服だね」
『ぼんちゃん』は胸びれや尻びれをパタパタと羽ばたかせながらゆっくりと泳いでいます。
そのおぼつかない泳ぎ姿やクリクリ・ウルウルの眼がかわいい限りです。
無敵の『ぼんちゃん』が今日もパタパタパタ泳いでいます
・・・いざハリセンボンさんが参ります!

昨日のハリセンボンの『ぼんちゃん』はインパクトがありましたね。
さて今日も『みなみくん』達は新しいお友達に会えるかな?

「いやあ『はこちゃん』」
「昨日の『ぼんちゃん』の洋服はインパクトがあったねえ」
「強そうだけど、僕たちに似合うかなあ?」
「ちょっとヘビメタ過ぎて僕たちにはどうかなあって思うんだけど?」
「あれ?」
「『ぼんちゃん』によく似たフグさんが向こうからやって来たよ」
「『づーくん』も鱗が変化した鋭い棘のヘビメタ洋服を着ているよ」
「お食事中すみませ~ん!ちょっといいですかあ?」

「『づーくん』の洋服『ぼんちゃん』とよく似ているけどちょっと違うよね!」
「模様が人の顔みたいだあ!」
「だからヒトヅラって名前が付いたんだね」
「なんで『づーくん』はこんな模様にしたの?」
「お魚なのに人の顔をデザインするなんて斬新だよね」
「ねえ『づーくん』訳を教えてよお」
「うるさいなあ」
「いいじゃないかあ」
「理由なんてないよ」
「なんとなく気に入ったからこの模様にしたんだ」
「食事中なんだからあっちに行ってよ」
「ぷ~~~!!」

「うわあ!!たいへんだあ!!」
「『づーくん』が怒って膨らんじゃったよ」
「『づーくん』ごめんなさ~い」
「もう食事の邪魔しないから膨らまないでえ!!」
「こんな棘に刺されたら大変だあ」
「早く逃げよう『はこちゃん』」
通常は棘をたたんでいますが、身の危険を感じたり、驚かせたりすると胃に大量の海水を飲みこんで体を膨らませイガグリ状態になる『づーくん』でした。

「いやあびっくりしたねえ『はこちゃん』!危なかったね!」
「『づーくん』そんなに怒らなくてもいいのにねえ」
「『ぼんちゃん』といい『づーくん』といいあんな洋服を着てたら無敵だね」
「ふたりはよく似てるけどちょっと違うの『はこちゃん』は気が付いてた?」
「『づーくん』の黒い模様の周囲は白く縁どられているんだ」
「『ぼんちゃん』は白い縁取りがないんだ」
「ちょっとした違いだけど大きな違いだね」
「みんな拘りがあるから、服のデザインの参考になるね」
「いやあ今日はちょっと怖かったけど面白かったね」
「また明日頑張ろうね『はこちゃん』」

ヒトヅラハリセンボンさんはハリセンボンの中でも大型で50cm以上になります!

ここ2日間ヘビメタ系の洋服ばかりだったので『みなみくん』達もちょっと疲れているようです。
「ここ2日間すごいヘビメタ系で疲れちゃったね」
「悪くはないけど僕たちにはちょっと似合わないかなあ」
「どう思う『はこちゃん』」
「僕もヘビメタ系は苦手なんだあ」
「できればカラフルでかわいい感じがいいなあ『みなみくん』はどう?」
「僕もそうだなあ」
「今日はちょっと違う感じの洋服を参考にできるといいね」
そこへいつも群れは作らず、悠々と単独で行動しているワモンフグの『わもさん』がやってきました。
『わもさん』はお腹がいっぱいなのかちょっとお腹が膨れていますね。
『わもさん』もピコピコピコっとかわいい泳ぎで目の前を通過していきます。

「『わもさん』こんにちは!」
「やあ!こんにちは」
「君たち何しているの?」
「僕たち大きくなった時の洋服を自分たちで作ろうと思って・・・」
「いろいろなお友達と話をして新しいデザインを考えているんだ」
「それで『はこちゃん』とずっと一緒に旅しているんだけど・・・」
「なかなかこれだというデザインがなくて僕たち悩んでいるの」
「僕たちが大きくなった時に似合うデザインってどんな柄だと思います?」
「なかなか難しい質問だね」
「でも僕はこのデザインの洋服が気に入っているんだ」
「・・・『わもさん』も僕たちと一緒のドット柄だね」
「ストライプ柄もデザインされているし・・・いいよね」
「そうだろう!そうだろう!君たちもそう思うかい?」
「僕はこの洋服が自慢なんだあ」
「君たちも着てみたらどうだい?」
「いいんですか?」
「僕のことは気にしなくていいよ~」
「でも今日は忙しいからそれじゃまたねえ」

『みなみくん』と『はこちゃん』は『わもさん』のデザインが気に入っているようです。
いろいろなお友達にあって来たけど、そろそろデザインを決めなければなりません。
「ねえ『はこちゃん』今まで一緒に旅してきたけど・・・どうだった?」
「君の意見を聞かせてよ」
「僕は『わもさん』のデザインが一番いいと思っているんだけど・・・!」
「ドットとストライプ柄がいいバランスだし・・・」
「色をもっとカラフルにしたら僕たちに似合うんじゃないかなあ?」
「『みなみくん』はどう思う?」
「『はこちゃん』もそう思うんだ!!」
「僕も『わもさん』のデザインを基本に色をもっとカラフルにして・・・」
「大人になっても黄色の洋服がいいなあ・・・どうかな『はこちゃん』」
「そうだよね『みなみくん』!やっぱり黄色だよね」
「ドット柄は少し色を変えてブルーなんかどうだろう?」
「ストライプは薄紫で派手にいこう!!」
「いいねえ『みなみくん』」
「ちょっとだけヘビメタ系の棘もいれててみたらどうかな?」
「『ぼんちゃん』や『づーくん』みたいにあそこまでトゲトゲはいらないけど」
「1~2本だったらかっこよくない?『はこちゃん』どう思う?」
「1~2本だったらいいんじゃない!」
「なんかワクワクしてきちゃったよ『はこちゃん』」
「よし!早速帰ってデザインを作ろう」
「そうだね『みなみくん』帰ろう!」
「『みなみくん』と一緒に旅ができて本当に良かったよ」
「僕もだよ『はこちゃん』」

『みなみくん』と『はこちゃん』はあれやこれやと夢いっぱいのようです。
こんなのはどう?・・・こんなのもいいんじゃない?・・・と話が付きません。
小さなひれを一所懸命パタパタ動かして自分たちの家に急いで戻っていきました。
今度会うときはどんなデザインの洋服を着て現れるか楽しみですね。
終わり